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第11話「気づいてしまった想い」

数日後、美咲は先日の怖い出来事を忘れようとし、少しずつ日常に戻ろうとしていた。心の中では依然として不安や恐怖が残っているものの、何とか気を紛らわせようと努力していた。そんな中、紗英から突然連絡が来た。


「美咲!明後日、文学作品の展示会があるんだけど一緒に来ない?由紀さんが関わった作品もあると思うよ!」


美咲はそのメッセージを見た瞬間、興味が湧いてすぐに返信をした。


「そうなの?気になる!行ってみたい!」


紗英からすぐに返信が来る。


「よかった!じゃあ、明後日、一緒に行こうね!きっと気分転換にもなるし、美咲も楽しめると思うよ!」


美咲は、由紀の名前を見て少し躊躇しながらも、心の中で思うことがあった。展示会に行けば、由紀と直接会うかもしれない。でも、逆にそれが自分を癒してくれるかもしれないとも思った。


「どうせなら行ってみよう」と、美咲は心の中で決心した。


展示会当日、紗英と美咲は約束通り現地で集合することにした。美咲は少し緊張しながらも、紗英と会うことで気持ちが少し楽になるのを感じていた。

美咲が会場に着くと、すでに紗英が入り口近くに立っていた。明るい笑顔で手を振る紗英に、美咲は思わず笑顔を返しながら近づいた。

「お待たせ!」

「全然!よかった、来てくれて。会場、すごく素敵だよ。行こう!」

二人は会場内に入ると、展示された作品が壁一面に広がっており、文学的な要素が濃いものからアートと融合した作品まで、さまざまな作品が並んでいた。美咲はしばらく、どこから見ていいか迷ったが、紗英が先に進みながら話しかけてきた。

「あ、ここ!由紀さんが関わった作品、見てみて!」

紗英が指さした先には、一冊の詩集が置かれていた。ページをめくるたびに、美しく繊細な言葉が流れるように綴られている。その中で、美咲の目はある一編の詩に引き寄せられた。

 「ネモフィラの花」

 静かに視線を落とし、美咲はその詩を読む。

 あなたは小さなネモフィラ

 青く揺れるたび、心をさらっていく

 無垢な瞳に映る私は

 冷たい影を落としていないだろうか

 触れれば壊れてしまいそうで

 そっと指先を引いた

 この愛は風か、それとも傷か

 抱きしめることさえ許されず

 ただ、陽だまりのように見つめていた

 美咲は言葉を失った。

 胸の奥に静かに染み込んでいく詩の余韻が、心の深い部分を揺さぶる。

 「……素敵」

 思わず、唇から零れた。由紀の詩が描くのは、優しくも切ない愛。遠くからそっと見守るようなその言葉に、美咲は何かを感じずにはいられなかった。

 紗英も美咲の言葉に頷きながら、二人は次々と展示を見て回った。詩だけでなく、写真や絵画、立体作品まで、文学とアートが交差する空間に浸りながら、それぞれの作品の意図や魅力を語り合う。


 そんな中、美咲はふと視線の先に、人混みの中で見覚えのある後ろ姿を見た気がした。すっと伸びた背筋、落ち着いた立ち姿――まるで、あの詩のように凛としていながら、どこか儚げな雰囲気を纏っている。


 「……紗英、由紀さん、今日来てるかな?」


 少し迷いながら尋ねると、紗英はすぐに肯定した。


 「いると思うよ。そもそも招待されたわけだし。」


 美咲は胸の奥がざわつくのを感じた。さっき読んだ詩の余韻がまだ残っているせいか、由紀の存在がいつもより近く感じられる。


 「……探してみる?」


 そう言う紗英の表情はどこか楽しげだった。美咲も自然と微笑み、頷く。


 「うん!」


 気付けば、美咲の足はもう由紀を探し始めていた。人混みの間を縫うように、彼女の姿を求めるように――。


 突然、美咲の視界に飛び込んできた見覚えのあるシルエット。


 由紀だった。


 柔らかく巻かれた茶色の髪、落ち着いた雰囲気を纏う洗練された服装。彼女の存在だけで、この喧騒の中でも特別な空気を纏っているように見えた。だが――美咲の視線はすぐに彼女の隣にいる一人の男性へと吸い寄せられた。


 二人は親しげに話しながら作品を見ていた。男性が微笑みかけると、由紀も自然な笑顔を返す。そのやりとりはまるで長年連れ添った恋人のようで、彼らの間には心地よい空気が流れているように見えた。


 ――なんで……


 美咲の心臓が一瞬で凍りついた。


 その場から動けない。喉の奥が詰まるような感覚に襲われ、言葉を発することすらできなかった。由紀の笑顔が、他の誰かに向けられている――その事実が、美咲の胸に鋭く突き刺さる。


 嫉妬、悲しみ、そして言いようのない焦りが一気に押し寄せ、呼吸すらままならなくなる。


 「……あの人、誰?」


 絞り出すように呟くと、隣にいた紗英が驚いたようにそちらを見た。しかし、すぐに首をかしげる。


 「うーん……初めて見たかも。」


 その言葉が、美咲の胸をさらに締めつけた。由紀のそばにいるのは、自分の知らない誰か。どこかの誰か。由紀を笑顔にできる人。


 美咲はただ、立ち尽くすしかなかった。


 「話しかけなくていいの?」


 隣で紗英が小声で問いかける。


 美咲は、少し視線を落としながら答えた。


 「……忙しそうだし、やめておこうかな。」


 冷静に装ったつもりだったが、内心は穏やかではなかった。由紀の隣にいた男性のことが、頭から離れない。二人の親しげな様子が焼きついて離れず、胸の奥がじくじくと痛んでいた。


 そんな美咲の葛藤をよそに、数分後、ふと視界の端で動きがあった。由紀がこちらに気付いたのだ。


 「紗英さん!」


 柔らかく弾む声とともに、由紀が二人に向かって歩み寄ってくる。その瞬間、紗英と由紀の視線が合った。


 「由紀さん!」


 紗英は明るい声で応え、にこやかに礼を述べた。


 「招待してくださりありがとうございます!全部素敵ですね!」


 由紀は少し照れたように微笑み、さりげなく視線を逸らしながら「ありがとうね」と短く言った。


 その間、美咲は一言も発せず、ただ由紀をじっと見つめていた。怒りと混乱が入り混じった視線――それは由紀には届いているのか、いないのか。


 ふと、由紀の目が美咲に向けられる。


 「美咲さんも来てくれたのね、いろいろ楽しんでね。」


 穏やかな口調で告げられたその言葉に、美咲の胸はさらにかき乱された。由紀の横にいたあの男性のことを、まるで何もなかったかのように話しかける彼女の態度が、美咲の中の感情をさらに強く揺さぶった。


 展示会を後にした美咲と紗英は、近くのレストランに立ち寄った。しかし、美咲は注文した料理を前にしても、ほとんど箸をつけようとしなかった。


 「さっきから元気ないけど、どうかした?」


 紗英が心配そうに問いかける。


 美咲はハッとし、慌てて笑顔を作った。


 「いや、ちょっとお腹痛いだけで……すぐ治ると思うから、大丈夫!」


 言葉を繕いながら、なんとか平静を装う。しかし、紗英の鋭い視線はごまかせなかった。


 静かな沈黙が流れる。紗英は何も言わず、美咲の表情をじっと見つめていた。


 美咲は耐えられなくなった。心の中に押し込めていた感情が、胸の奥で膨らみ続け、今にも溢れ出しそうだった。


 「……紗英……」


 ぽつりと呟いたその声は、震えていた。


 「私……嫉妬してしまったの、由紀さんに……」


 その言葉が自分の口からこぼれた瞬間、美咲は息を詰まらせた。


 紗英は驚き、目を丸くする。


 「由紀さんに? どういうこと?」


 美咲は視線を落とし、手のひらをぎゅっと握りしめた。


 「……今日、由紀さんが他の人と一緒にいるのを見て、すごく……苦しくなったの。」


 自分の中にこんな感情があることに気づきたくなかった。だけど、もう隠しきれない。由紀の隣にいたあの男性、彼女の微笑み、その光景が焼きついて、どうしても消えてくれなかった。


 「私……こんなふうに思う資格なんてないのに……」


 声が震え、言葉の最後がかすれて消えた。


 紗英は美咲の言葉を反芻するように、じっと彼女を見つめた。だが、その瞳には戸惑いが浮かんでいた。


 理解しようとしているのに、どこか信じられない気持ちが勝ってしまう。


 そして、ふと視線を落とし、静かに問いかけた。


 「……好きってこと?」


 その言葉が、テーブルの上に落ちた瞬間、美咲の心臓が強く跳ねた。


 「...!」


 答えようとするが、喉が詰まって声が出ない。


 好き。


 その言葉があまりにも真っ直ぐで、あまりにも鋭くて、美咲は無意識に呼吸を浅くする。


 違う、そんなはずない――そう言いたいのに、口が動かない。


 「……」


 美咲は唇を噛みしめ、俯いたまま何も言えなかった。


 美咲が言葉を探すよりも先に、紗英が静かに口を開いた。


 「……やめときな。美咲のために言ってるの。」


 その言葉は驚くほど冷静で、まるで目の前の感情を断ち切るような響きを持っていた。


 美咲は息を呑んだ。


 「……え?」


 思わず顔を上げると、紗英は真剣な表情で美咲を見つめていた。彼女の瞳には戸惑いや怒りはなく、ただ静かで、どこか哀しげだった。


 「由紀さんは美咲に何か特別な感情を持ってる? それとも、美咲が勝手にそう思ってるだけ?」


 紗英の言葉は、まるで美咲の胸の奥を見透かすようだった。


 「……それは……」


 言葉に詰まる。美咲は由紀のことをどれだけ知っているのか? 彼女の微笑み、優しい言葉――それらはすべて、美咲だけに向けられたものだったのだろうか?


 「さっきの由紀さん、楽しそうだったね。隣にいた人が誰かはわからないけど、美咲に対する態度と同じだった?」


 美咲の喉がぎゅっと締まるような感覚がした。


 違う。自分は特別扱い――そう思いたかった。


 でも、由紀は彼女の隣にいる男性にも、あの穏やかで柔らかい笑顔を向けていた。それは、決して特別なものではないのかもしれない。


 紗英は小さく息を吐き、少し優しくなった声で続けた。


 「美咲が今感じてるのは、ただの憧れじゃない?」


 その言葉が、美咲の胸に鋭く突き刺さる。


 「……もしそうなら?」


 「なら、もっと冷静になったほうがいいよ。由紀さんが美咲のことを好きだって確信があるなら別だけど……ただの執着だったら、美咲が傷つくだけだから。」


 静寂が二人の間に落ちる。


 美咲は、自分が何を感じているのか、まだはっきりと答えを出せなかった。だけど、紗英の言葉が妙に現実的で、そして痛かった。


紗英と別れた後、美咲は一人、沈んだ気持ちを抱えながら自宅へ向かっていた。足元を見つめながら歩くたび、頭の中には由紀の笑顔と、隣にいた男性の姿が浮かんでは消えていく。

 気にしちゃダメだ。

 自分にそう言い聞かせる。でも、胸の奥は重く、さっきまで平静を装っていた心がじわじわと崩れ始めていた。

 マンションのエントランスが見えてくる。もうすぐ家に着く――そう思った瞬間、目の前に現れた光景に、美咲の足が止まった。

 由紀と、あの男性の姿があった。

 エントランスの前で、二人は何かを話している。

 美咲の胸が、一気に締め付けられる。

 彼らは親しげに笑い合いながら、まるでそこにいるのが自然であるかのように、並んでマンションの中へと入っていった。由紀の横顔が柔らかく微笑んでいるのを見た瞬間、美咲の心には細かなヒビが入った。

 彼女は足を動かすことができず、ただその光景を呆然と見つめていた。

 ――私の知らない由紀さんがいる。

 そんな当たり前の事実が、どうしようもなく苦しかった。

夜が更けても、眠れなかった。


 布団に潜り込んでも、何度も何度も、由紀の隣にいた男性の姿が頭をよぎる。彼女の微笑み、その穏やかな表情――それが自分ではなく、別の誰かに向けられていたことが、まるで胸に棘のように刺さって抜けなかった。


 「……私は何を期待してたんだろう……」


 枕に顔を埋めながら、美咲は自分に問いかける。


 期待なんてしていないと思っていた。由紀と自分の間には、何の約束もない。ただの憧れ。ただの尊敬。ただの――。


 だけど、それならどうしてこんなにも苦しいのか。どうして、あの男性と一緒にいる由紀の姿が、心を締め付けるのか。


 これは、恋なんだ。


 朝の光が窓から差し込むころ、美咲はようやくその答えにたどり着いた。


 布団の中で呆然と天井を見つめながら、自分の感情に気づいてしまった。憧れでも、友情でもない。由紀が誰とどこで何をしているのか、どうしてこんなに気になってしまうのか。彼女の声、彼女の仕草、彼女の視線が、自分の心を占めてしまっている。


 私は、由紀さんを好きになってしまった。


 認めた瞬間、胸が痛んだ。


 「でも……由紀さんは、私をそんな風には思っていない……」


 たとえ自分が恋をしていたとしても、由紀がそう思ってくれるわけではない。由紀のあの笑顔は、きっとあの男性のためのものだったのだろう。彼女の隣に立つのは自分ではなく、由紀と同じ世界で生きる大人の誰か。


 考えれば考えるほど、絶望が押し寄せる。


 それでも、この気持ちをどうすればいいのか分からなかった。自分の感情を押し殺すべきなのか、それとも……?


 同性で、しかも年上の由紀に対して、この想いを抱くことがどれほど報われないことか、美咲は痛いほど分かっていた。手を伸ばせば触れられそうなのに、決して手に入れることはできない。まるで、由紀という薔薇に手を伸ばせば伸ばすほど、鋭い棘が自分を傷つけるようだった。


 「このままじゃ……ダメだ。」


 美咲は目元の涙を手で拭い、静かにベッドから起き上がった。


 手元には、幼い頃から大切にしてきた聖書があった。それをそっと胸に抱きしめ、目を閉じる。


 「神様……どうか私の心をお鎮めください……」


 静寂の中で、美咲の小さな祈りだけが、夜の終わりに響いていた。



 これ以上、好きになっちゃいけない。

 美咲は何度も何度も、自分にそう言い聞かせた。

 それから、美咲は必死に由紀との距離を置こうとした。

 インスタのストーリーにはもう反応しなくなった。以前は些細な投稿にも「いいね」やコメントを送っていたのに、今はただ流し見るだけ。メールのやり取りも徐々に減らし、返信のタイミングを遅らせるようになった。

 すれ違うときも、以前なら笑顔で「お疲れさまです」と声をかけていたのに、今ではただ軽く会釈をするだけで済ませるようにした。由紀の目を真正面から見ることすら、怖くなっていた。

 このまま、少しずつ離れていけばいい。忘れられればいい。

 そう思っていた。

 だが、距離を置こうとすればするほど、由紀の存在は美咲の中でより鮮明になっていく。

 彼女の声が耳に残る。彼女の仕草が目の前に蘇る。インスタを開けば、由紀の投稿がすぐに目に入る。関わらないようにすればするほど、意識は彼女へと引き寄せられていった。

 こんなの、間違ってる。

 何度も大学の礼拝堂へ足を運んだ。

 祈れば、この気持ちは静まるだろうか。心を鎮められるだろうか。そう願って、何度も膝をついて目を閉じた。

 けれど、どれだけ神に祈っても、由紀の笑顔が消えることはなかった。

 礼拝の最中にも、彼女の声が頭をよぎる。目を閉じても、彼女の横顔が浮かぶ。心を神へと向けようとするたび、由紀への想いが押し寄せる。

 同性への恋心。

 それは、美咲にとって大きな罪悪感を伴うものだった。

 この気持ちは許されない。間違っている。そう思えば思うほど、胸の奥は締めつけられ、呼吸が苦しくなる。

 それでも、好きになってしまった。

 好きでいてはいけないのに、好きで仕方がない。

 由紀への想いが、美咲を苦しめ続けていた。


 美咲は、その苦しさから逃れようとした。


 どうにかして、由紀のことを考えない方法を探した。けれど、何をしても彼女の姿は頭から離れない。


 ――だったら、せめて何かで埋めよう。


 そう思うようになった。


 甘いもの、脂っこいもの、何でもかまわずに食べ続けた。口の中に食べ物を詰め込むたび、ほんの少しだけ心の空虚が紛れる気がした。けれど、それは一瞬のこと。満腹になっても、胃が重くなっても、心は決して満たされることはなかった。


 それでも、美咲は食べ続けた。


 そして、夜になると、今度はお酒に手を伸ばすようになった。


 アルコールが喉を滑り落ち、体の中に広がっていくと、ほんの少しだけ楽になれる気がした。酔いに任せて、何も考えないように努めた。由紀の姿がぼやけ、心が軽くなっていく――そんな錯覚にすがるように、グラスを傾けた。


 だけど、それも長くは続かない。


 酔いが冷めれば、またすぐに由紀の姿が脳裏に浮かぶ。あの夜、男性と並んで歩いていた姿。由紀の微笑み。自分に向けられなかった、あの優しい表情。


 現実に引き戻されるたび、美咲の胸は締め付けられ、ますます苦しさが増していく。


 食べても、飲んでも、どれだけ自分を誤魔化しても、この痛みは、決して消えることはなかった。



美咲は自分の感情をどう処理すればいいのかわからず、どんどん迷宮に迷い込んでいくようだった。


夜が更け、どうにもならないこの感情を、少しでも吐き出したくて、美咲は机に向かい、ペンを手に取った。心の中にあるものを詩にすることで、何かが変わるような気がした。



「罪深い愛」


そう書き始めると、美咲の手は止まらなかった。自分の心に湧き上がる思いが、ペン先から言葉となって溢れ出す。詩を書くことで、彼女は自分の感情と向き合っているような気がした。由紀への思いが罪だというなら、せめてその罪を言葉で昇華させたかった。


あなたが日に日に

忘れ難い思い出になっていく

あなたの声を思い出したくて

脳内で再生させる

礼拝堂で涙を流し

神に問いかける

あなたを愛することが罪深いのなら

せめてこの瞬間は

聖なる存在から遠ざかりたい



ペンを走らせるうちに、美咲の目には涙が滲み始めた。罪悪感、愛しさ、そして諦めきれない気持ちが、混ざり合って美咲の心を激しく揺さぶる。


自分が抱いている感情の正体を詩にすることで、ほんの少しだけ楽になれるような気がしていたが、書けば書くほど胸の中の痛みが増していく。


詩を書き終えたとき、美咲は机に突っ伏して嗚咽をこらえた。自分が抱えているこの気持ちは、どこへ向かうのだろう。

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