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美人官能小説家・赤崎火凛の食レポ  作者: 赤崎火凛(あかざき かりん)
3/7

三食目 カレー・豚・蕎麦

とってもリーズナブルなお値段で、大満足でした。

挿絵(By みてみん)挿絵(By みてみん)


2023年1月14日(土)昼ご飯


 カリンの辞書に体重という文字はない。

 しかしながら、料理が運ばれてきたとき、カリンはうろたえた。

 これ、二人前?

 否、店員さんは間違ってなかった。ちゃんと一人前だった!

 ちなみにメインはカレーで、お蕎麦はおまけ。

 まずはご飯にカレーをぶっかける。

「お、おっきい……♡」

 思わず感嘆の声が漏れたのは、ご飯の上にごろんと転がり落ちた煮豚を見て。

「こ、こんなに大きくて入るかしら? あたしのお腹に」

 何はともあれ、いただくとする。

 木のスプーンでご飯とルーをいい塩梅に馴染ませてからすくい、ふぅふぅして口に入れた。

「おっ、ちょっとピリ辛だ~」

 美味い。チーズが入ってるの、嬉しい。

 水に手を伸ばすほど辛くはないので、すぐにもう一口、パクッと頬張る。

 次はお待ちかねの煮豚だ。

 スプーンで簡単にほぐれる。ちょうどよいサイズにして、口に運んだ。

「んぁんっ♡!?」

 舌の上で、とろとろの豚がとろけて、期待通りの幸せが広がった。しばし恍惚の表情でもぐもぐした後、ハッと思い出したのはお蕎麦の存在である。

 この量は、うら若き乙女であれば二人でシェアして食べるのがちょうど良かろう。

 まずはスープをごくり。

 ……いや、まあ、なんと表現していいか分からないけど、美味い。とにかく美味しければいいよね!

「とりあえず、目を閉じて『五臓六腑に染みるわ……』と呟いておけばそれっぽいわね、うん」

 最後にお蕎麦をちゅるっと啜る。

「こ、これは……!?」

 お蕎麦独特のザラザラ感が強めだけど、悪くはない。むしろ、うどんでもラーメンでもなく、お蕎麦を食べてるって感じが強まって、これはこれでいい。

「カレー・豚・蕎麦! カレー・豚・蕎麦!」

 壁の向こうで誰かが歌っている。

「カレー・豚・蕎麦!」

 カリンも合わせて歌ってみた。郷に入れば郷に従え、というヤツね。

 ……それにしても、お蕎麦、多くない?

 カリンの辞書に体重という文字はない。当然、頑張って完食しました。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  また、今日の昼ご飯じゃないですか。人が休日出勤でヒイヒイ言ってるときに……(笑) 私はなんでこんな、人使い荒い会社勤めてんだろ……(独り言)  このメニュー、美味しそうですね! しかも…
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