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底辺刑事と異世界精霊の365日  作者: ドン・ヅ・マリ
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精霊さんと異文化

・ この物語はフィクションです。

・ 実在の人物、団体等とは一切関係ありません。

・ 登場する地名、固有名詞等は全て架空のものです。


※ タイトルに「刑事」とつきますが、基本的に事件は発生せず、

  推理要素もありません。

※ 内容的には日常路線・・・・・と思います。


食事の片づけを終えてリビングに戻ると、精霊様が漫画本にかじりついていた。


某グルメ漫画。


内容がわかるのか疑問に思って尋ねてみると、


「文字が読めないけど、興味深い」


とのこと。


そうか、精霊パワーでも文字までは読めないのか。


すごく熱心に見ているが、漫画に対する興味というよりは異世界文化に対する


興味という感じなんだろうか?




内容がわからない漫画よりもこちらの方がいいかなと思って、某スタンダード


オブスタンダードアニメのDVDを再生してみたら、すごい勢いでテレビの画


面に喰いついた。


一瞬、こちらに説明を求める様な視線を送ってよこしたが、すぐに視線を


画面に戻し、僅かたりとも見逃さないというような表情で見入っている。



「夢中」ということはこういうことさ。



さすがスタンダードオブスタンダード。


のっけから引き付けるんだよな~。


こりゃもう終わるまでちょっかいだせないよ。




そうして精霊さんがアニメに夢中な間に、風呂に入って寝床の準備を


済ましてしまった。


精霊さんたちの寝床は物置にしていたフローリングの5畳間。


布団と毛布を何枚か置いとけば大丈夫でしょ。



準備が整ってリビングに戻ると、アニメはちょうどクライマックスシーンだった。


驚いたことに、夢中になって見ていたのは精霊さんだけではなく、霊獣様もテレ


ビの前でガン見状態だ。


なんとも非日常的なシチュエーションに苦笑いしながら椅子に腰かけた。


『ホント変なことになったもんだ』


アニメに夢中な精霊さんを眺めながら独り言ちる。



精霊及び霊獣との同居。



目の前に存在しているリアルな光景が、あまりにも胡散臭すぎてリアル感が


感じられないというかなんというか・・・・・・・・。



非現実感丸出しの現実。



なんにしても流れでこういう状況になってしまったのだ。


なるようにしかならない。


今までの「飯食って、仕事行って、寝る」だけの日々よりは面白くなるのでは


ないだろうか。


そんな淡い期待を抱いている自分自身のそこはかとない滑稽さに、思わず声を


出して失笑してしまい、精霊さんと霊獣様から怒りのこもった目で睨まれた。



「ス、ス、スミマセン」



・・・・・・・・果たして仲良くやっていけるだろうか?

御閲読いただきありがとうございます。

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