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2024年09月13日から

 頭 腹腹

頭への説得と腹への促し。

頭は腹に説得され腹は快に促され

頭は腹で混同され腹は快で混同され

頭と腹は自ら我 頭が静かでもある

頭と腹は傍らの 腹が静かでもある

頭と腹は忘れて 残った虚ろがない

              ある

 ◯

 引用→よくわからんときでも全く濁さす「〇〇です!」と言い切る姿勢は評価したい

 詐欺師の手口なんよ

 いいえ私は常に利用者様の期待にそえるよう最善を尽くしているのです

もし至らない所がありましたら申し訳ございません

 ◯

 詐欺師の手口 または人工知能の今

 ◯

 神前。

神社。八月末。茹だるような暑さ。夕暮れ。

石段を上る。鳥居。賽銭箱の手前に人影。フード付きの黒コート。化繊、フードにファー、膨れている。膝よりやや長い。本殿前に立っている。

先客か。視線を外し、先に小さな石碑の前へ移動した。

賽銭を放り指定の所作。もう一つ小さな社の方へ同じように行う。本殿の方を見るともういない。

本殿の賽銭箱に小銭を放り諸々を終えてお辞儀し鳥居を出て石段を下りているとふと、この暑いのに妙だなと思った。

冬に着るようなコートだった。

一目見ておかしいと思わなかった。

まあ何を着ようが勝手か。

自分も年中ジャージだ。

 ◯

引用→他者への不寛容や協調性のなさを理由に全体主義の批判をするぼっち

 ◯

 白い虫を見たか。

霊媒が言った。白い虫を見たか。

それに見てないと答えた。

白い虫がやってきて話をするのだという。

白い虫というのはずいぶんとおしゃべりな。

 ◯

 白いかび。

パンを食べようと袋詰めされたパンを手に取る。ほのかな違和感。なんか白いな。まじまじと見る。かびだ。がっつりかびている。もしかしたら砂糖とかまぶしてあるのがそう見えるだけかもというわずかな期待は当然消えた。見れば見るほどかびだ。

一口もくわずに終わり。甘いパン。かびもさぞかし居心地がよかろう。今日も暑い。

 ◯

 引用→コピーされると奪われた感覚になるんだが通じるやつ初めて見た

 ◯

 土産。

土産はなにがいいかきかれたのであぶらっこくないやつと答えた。へへ、すいませんね。へへ。

しばらくして帰ってきた。

渡される土産。それは天ぷらうどん。

あぶらっこくないかあぶらっこいか天ぷらうどん。ありがとうございます。

 ◯

 土鈴。

からからと乾いた音色。学生の時に作らされた土鈴。あれは何処に行っただろう。時々思い出す。青い薬の土鈴。怯えながら道場で正座していた自分を思い出すと付いてくる土鈴。怯えながら耐えていた自分も振ればからからと乾いた音色が響いたに違いない。

 ◯

 黒い虫。

黒い虫だ。するすると移動した。黒い虫はシンクの影に入りじっとしている。影の中に消え去ったかのような気さえする。まじまじと見るとそこに居るが微動だにしない。見事なものだ。だが死なせなければならない。ただ平凡に走り去りさえすれば死ななかった。見事な事が死ぬ。残念だ。

 ◯

 外

あんまりにも理解出来ない遠く離れた考え。

違うのかどうなのか。反発するであろう感情も困惑するばかり。感情で反応できたならまだ判断のとっかかりになったろうに。困惑があるだけではどうしたものかさっぱりだ。

 ◯

 引用→「あなたはこの世界の主人公ではない。あなたの人生にヒロインなんていない。あなたの人生には物語なんてない」

みたいなメッセージ性を持つ作品ってアニメとか漫画だと一つもないもんなー…

花田十輝あたりがそういうシナリオをいつか書いてくれるんじゃないかと期待はしているが

 ◯

 何もしてない

何もしてないと咎められて

何もしてないと弁解してた

善いことの不在への指摘と

悪いことの不在への告白で

同じ認識と異なる解釈の末

 ◯

 ぶつぎり編集。

失神するとぶつぎりだ。ある瞬間から途切れ隙間 急に始まる。なんともおざなりで補整もなにもない。人生が雑に切り取られたようだ。死後を信じる霊媒は失神をどう捉えるのだろうか。それは短い死後か死後よりも虚しい断絶なのだろうか。

 ◯

誰がやったか。

ある映像。目隠しされひざまずく女性と立ち並ぶ兵士達。◯人種の兵士達と銘打たれた映像。避難が 非難が集まる。たっぷりと集まり頃合いかと思ったのか発信者から訂正が入る。□人種の兵士達です。

反応は静かだったそうだ。

 ◯

満月。

虹の輪が架かる月。寝苦しい夜。夢もあやふやで。連れられて去ったかは聞けてない。

変わらずに暑い日がまた始まり汗で湿りながら日を過ごす。

自販機の横の空き缶入れには家庭のゴミを持ってくるな!と手書きされたテープが貼られている。

そこに居心地の悪さを感じる。

 ◯

何も変わんねえ。

何も変わんねえ。それが善いことだと感じる様になったのを最近の事だと思っている。

不満に思いながらも悪くなるのがあまりに容易いと感じる様になったの。

だんだん怯えを耐えるのが難しくなる。

耐えても耐えなくても同じに感じる。

ただ習慣と万が一があるかもと続けて。

そうして結局何も変わんねえ。

そっくりな奴がおいしいところを持っていった。

 ◯

 霊媒が聞いたところでは

世の中 半分は悪人なのだという。

その悪人の定義はあやふやで危険だ。

それだと刑務所が足りなすぎる とも思った。

だが刑務所は今でも足りないとしてもそこまでとは聞かない。

 罪人と悪人というのは違うのかもしれない。悪人であっても必ず罪を犯すとは限らず     、罪人であっても善人であるという事があるのだろう。告発者なのかもしれない。不運な。

 ◯

 正誤

悩み抜いて遅れた正答より悩まず間に合った誤答が有効に働く瞬間が思ったより多くて困惑する。

 ◯

 風の強い時

あれは風の強い時に空にいたのでどこかへ飛んでいった。飢えも渇きもしないのだからほうっておけばよさそうなものだが かわいそうだということで せっせと探しているのだという。

 ◯

 かみさま みな つかれてしまった

 ◯

 うわ

懐かしい。あったなこういうの。すごく懐かしい。そういう感情が沸き立つ。一通り立つとふと収まり 歳をとったんだなという気分。

 遠くなった。

遠くなればなるほど懐かしい。懐かしさが収まればあるのは老化し続ける身体。懐かしさの抜けた後は特にそう。


 十代は長く走れた。

二十代は重く持てた。

三十代は柔く伸びた。

四十代は鈍く座るか。

 ◯

 殺人は悪。

殺人は悪だ。例外はない。

恐ろしい報いがある。震え上がり躊躇するべきだ。それで留まるのは善良なものだけだ。


 危ないという時、殺してしまうかもという時、殺人さえ辞さないものと殺人の可能性に戸惑うものはどちらが動きやすいか。

 殺人は悪という正しい主張が善良な人を縛り付け 善良ではない人が返って殺人をしやすくなる瞬間が起きなければいい。

 ◯

  減った。

集計方法の変更により数値は減った。

かつてそうとされたことはそうではなくなった。ではそうではなくなったからその数値の元になった事実は減っただろうか。当然減っていない。取り上げられなくなった事は依然としてある。かぞえる者が決める事によって増減する数字。

 多くしたい時は多くなるような集計を、少なくしたい時は少なくなるような集計を、みたいものをみて みたくないものは みない。定義は移ろう。解釈は広く。恣意はどこにもないかのようだ。誰の目にとっても。

 ◯

 夜更かし

霊媒は夜更かしだ。彼等が夜更けにやってくるから。ただ寝た方がましな話ばかりだと自分は思う。二十年近く聞いているが、寝た方がいいと思っている。起こされるとしても。

 ◯

 鬼が憐れむ。

ある夜、なんだか肌が粟立つ。急に自分の家がよそよそしく感じる。どうにも落ち着かない。もう寝るか。そうして自分の部屋に引っ込む。

何日かして霊媒が言う。鬼が汚いと言っていたと。あと大きな音を立てても起きない。

 ◯

 逆

言っている事とやっている事は逆だ。

言葉だった。言葉は身体に反射を促す。

反射は言葉への反射。上という言葉に身体は下や居留、様々な小さな反射を引き起こす。姿勢の保持を継続します。それまでの留保とぶつかれば正誤も損益も棚上げして逆らう。


 反射を用いるとは誤反射の不安を抱える事。

正しさは高い。順路と速度はそれぞれで、最短が最速とは限らず、動作を気にする人が言葉を避けようするのも分からなくもない。

動作にも反射があり、不定の部分があり、言葉と合わせるとさらに複雑になると。

 ◯

古い苦しみ。

苦しいとは泳ぐ事だった。息があがる。息継ぎをする。進む。進む。息継ぎをする。息継ぎと息継ぎのあいだ 苦しい。足りない。息継ぎばかりしている。

飛び込む。胸に当たる水面。痛み。

仰向けに進む。前の見えない不安。鼻に入る水。向上のない繰り返し。ただ疲弊する。

何故始めたのか覚えてもいない。気がついたらしていた。

 ◯

 引用→どこをどう見たらそう見えるんだ!

どうしようもなくなると人は願望にすがるんだ

 ◯

 引用→自然は忖度してくれないからな

 ◯

 一国一人。

野蛮に至る。進歩した技術は他者を遠ざけ続け、一人暮らしは究極まで進み、孤立しても満ち足りるに達した。生成する人工知能が団欒も連帯も明日を楽しみにしながら眠りにつく為の全てを 事前に用意してくれる。思想も主義もない虚しさに安寧を得たのだ。

そして同じように暮らす遠くの誰かを警戒させる。

 ◯

 羽

羽が生えてよかったね。

ここではない。覚えもない。知らない変化。

夢の中を飛び回れる不適な羽。素敵な事なのかもしれない羽。

 遠くの異国で同郷者が活躍したよと聞かされたら同じ気持ちになるに違いない羽。

 ◯

荒れ

天候は荒れて雷が雲内で蠢動する。音は遠くからゆっくりと近づいて響き不安を誘う。

大きなものが動く音は驚きを 音と音の間は想像させる。そうしてなんだか落ち着かないでいると雨が降り始める。 

 ◯

 欺瞞。

いつの世も欺瞞が満ちているとすれば、欺瞞を用いる事が欺瞞を用いない事より有効だからだ。それが退廃だとか腐敗だとかどれだけ悪し様に罵られようと。

 強調と省略による鮮烈化、誇張や矮小による悪魔化、敵方と御味方の二分化による簡易な目的の設定。作られた始まりと終わりと達成方法。

流行りの映画はいつだってドキュメンタリーではない。

 ◯

 引用→やっぱね憎しみを煽って悪を倒す為として正義の金を集めるのが詐欺の手法としては強いわ…

 ◯

 生えて

鼠に人の耳を生やしても

豚に人の肝を生やしても

鼠は鼠で豚は豚で人間か

そのように続いてわかる

人に天の羽を生やしても

人は人で天は天で人間だ

鼠も豚も人も同じ部分だ

気になるところは同じだ

 ◯

 権力への薬

批判者は苦い薬として在った。

苦い薬を応援する後援する。

苦い薬は甘い毒。

批判者は甘い毒として在った。

甘い毒を応援する後援する。

甘い毒は苦い薬。

権力は登壇者

権力は後援者

権力は

 ◯

 違う楽しさ 違う煩わしさ

 ◯

 虫歯を恐れる

虚しさに虫歯。まだないとはいえ怖い。

虫歯は怖い。それで毎日歯を磨く。

毎日歯を磨かず虫歯が怖いねえというなかれ。あるいは毎日歯を磨かないからこそ日に日に虚しさに虫歯が怖いのか。

虫歯と出力しようとすると虚しさにと出力される。虚しさに虫歯 虫歯に虚しさ


むさぼり

むさぼりから始まる。より

もっともっとと 欲しがる心。

もういいよ 平らなこころ。

もういいよも もういいよ。

 ◯

 本当

本当とか嘘とかそうじゃない 信じたい その心を育んで日々を暮らしている。信じている。それがなくなれば空っぽだと嘲る部分もある。一所懸命やっている事が無くなったら空っぽだと。自身を注ぎ執着しているものがなくなったら空っぽだと。それは幸福だ。なくなったらします。半端では空っぽになれない。なくなったら空っぽになるぐらいのものに出会えるのは

 ◯

 引用→一時期流行ったよね

家の前に変わった物があるってツイートしたらそれを元にそのツイート主の家特定して中の高額なモノ丸ごと盗むって手口

カードコレクターとかがやられたってやつ

 ◯

 憎悪に煮られ制される。

 ◯

 ひとやすみ

一休の様に産まれ 一休の様に暮らし 一休の様に育ち 一休の様に至る。

それなくして一休の様に振る舞えば

叩き出される。

 ◯

 引用→不法移民は存在しない。

不法移民の定義を変更したからだ。

 ◯

引用→毒にも薬にもならないような無味無臭さが救いになることも時にはあるからな…

 ◯

 引用→AIへの極めて深い憎しみを感じる

 ◯

 引用→聖歌 安眠枕に宿る秘儀 1984年

 ◯

 引用→映像で不安を抱かせてから曲と歌詞で鼓舞する事で胸に去来する自分以外の力のようなものを感じる

 ◯

 引用→南アフリカの村を取材した本を読んだら現地の叩き上げの成功者(それでも日本のそこらの底辺層よりも暮らしは難しいだろう)が

「ほら、うちの窓を見てください。輝いているでしょう。これは丈夫で、私が勝ち取ったものなのです」とインタビュアーに語り

著者が窓を見るとアルミサッシが嵌めてあった…確かに、他の家には窓すらない。ここではアルミサッシが成功の象徴なのだ

と書かれてて何か心に思ったはずだけど今はもう忘れたので

 ◯

告発の味方

告発に強力な味方。利権を解体し健全化を目指す仲間。だが、これからやっと健全化をしていこうという段になって追い出される。健全化するより利権を乗っ取る方が人を引き込む。利権を得るべきは自分達だ。告発などその手段。

 いつからかそうだった。

それは始めから。みな生活がある。健全では手元に少なく、それだけ苦しいのだ。

 ◯

 引用→アフリカの反乱軍でもらえる弾避けの呪術に類するものがある

そうか?

弾除けが効かなかったって言ってるやつは一人も見たことないぞ?

 ◯

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