2024年07月05日から
枯れた花。
貰った花が枯れた。枯れた花は逆さに吊られた。
茎は茶に花弁は褪せて、忘れられている。瑞々しい花だった頃の事は思い出せない。束ねられた、忘れられた思い出。
◯
小な卵。
丼に一つ二つ三つ四つ落とす。卵。白身が手についてぬめり冷える。賞味期限は四日間ほどいや五日ほどすぎた六月三十日付けの卵。手を洗い机へ持って行く。そこでフリカケを掛ける。梅じそ。ぐったりと座りずるずると卵を啜る。フリカケを啜りすぎないよう気を付けて。一気に投入したのは失敗だったか。ずるずると卵を啜る。やや塩辛く感じるフリカケ。
◯
やってこない霊媒。
風をひいたらしい。夏かぜか。咳が多いかぜだという。霊媒にはよく食事を分けて貰っていた。賞味期限が切れたパンとか。ので生活はがたがただ。みるみる痩せる。自身の脆弱な暮らしが骨身に染みる。
◯
枯れた花。
貰った花が枯れた。枯れた花は逆さに吊られた。
茎は茶に花弁は褪せて、往時を忘れられている。瑞々しい花だった頃の事を思い出せない。束ねられた、忘れられた思い出。
◯
引用→賊喊捉賊
◯
敵敵敵。
あれも敵これも敵で熱狂的肯定をしないものは敵とされる。潜在する敵予備群だ。敵になりうるものは敵だ。あとは早撃ちだ。先に告発したものが残りされたものは去る。しかし底ではない。あれも告発されたそれも告発された。告発されていないものはいない。それでも去らない。なぜか。もうかえがない。
とても腐敗したものかまあまあ腐敗したものかしかない。なにも選ばないという事は後押しにしかならず、どう選ぼうと同じものを選ばねばならない。いつのまにか選ばないことも選ぶことも同じでしかない。
停滞し腐敗するというのは恐ろしいものだ。みな同じだ。事実でなかろうとみな同じだ。虚構であろうとみな同じだ。おなじでなかろうと同じだ。そういうことにして回す。ぐるぐる。
◯
空腹。
空腹で一週間近くたつ。だらりとしている。Webを眺めている。ふと自分は幸せだったと気付いた。自分の昔は幸せだった。腹いっぱい食べさせてもらっていたから。家族と一緒だった。当時、小さな事をくよくよしていたが幸せだったから小さな事をくよくよしてられたのだろう。
一人で空きっ腹でいるからだろうこんな事を思うのは。
今、小さな事をくよくよしているのは余裕がないからだろう。
この先、小さな事をくよくよしていられるだろうか。
◯
応答。
弾ませる。拍子をとる。小さく軽く。分からないよう。
手順は変動する。日替わりの迷宮。大概は小さく、まれに大きく。工程が増えたり減ったり、重複したりしなかったり。それら手順の可否を皮下を通る痺れで判断する。だがこれも絶対ではない。筋肉の働きと神経の鋭敏にて皮下を通る痺れが発生する。痺れは無限の力ではない。痺れと力の抜けを紐付けるのは習慣。易くはなっても確約はない。
こつこつ世話をして育む。しかし痺れも強ければ強いほどよいのか。さだかではない。痺れだけにとらわれてはならない。
このように煮え切らない事を繰り返す。教えても無駄という諦念も分からないではない。
教えを肯定させるのも教えを否定させるのも、そもそも教えない事も同じだ。みなそれぞれの皮下が判断する。頭でそうあれと頑張ってもなかなか通じない。つうじるものもいる。
◯
結局それだけでしかないが、それだけがどうしようもなく辛い。
◯
差し入れ。
霊媒が貰った差し入れを分けてもらう。いや自分で食べなよと思うが喰いきれないという。パイナップル。メロン。スイカ。ヨーグルト。清涼飲料水。菓子パン。菓子。カップ麺。二袋に分けて。いや、重いな。どんだけ差し入れもらったんだろうな。お大事にと言って別れた。
◯
びっくりする。
思いもよらず驚く。想定外。
棚の戸が少し開いていて屈んだらちょうど頭上に戸の角が来る。そこへ立ち上がり衝突する。そうして頭の痛みと共に知る。戸が少し開いていた。
屈む前に少し開いた戸が視界に入っていたはずだ。だが危険だとは認知されなかった。少し開いているだけの戸が飛び掛かってくるわけでもない。そうしていたいめをみる。
◯
買い物かご。
通路。買い物かごを乗せたクルマを押していると前に人が。狭く右にも左にも寄ってもどうにも半端だ。わちゃわちゃ。まごつく。あまり使わないかごを乗せた手押し車。迷惑な客になってしまった。
◯
劇的な。
この手の技巧を欲しがる。つかんだとき、何もかも変わるのではという希望。または願望。この手の技巧というのはそういう願望を知らず知らずに含んでいる。そんな都合よくいくわけない。たずねられたならそう答えただろう。掴む直前だったとしても。頭はそうだろう。腹はまた別だ。腹に知らない内に溜まっている。頭が否定すればするほど滴り落ちて腹に溜まる。
◯
ほんのりのばしやすくなる。
皮膚が鋭敏に。同じ林の横を通る。あるときは何も感じないが、あるときは肌がひりつく。林の方向から粟立つ。二度ほどあったがすぐに走って離れるので違いは分からない。そういう時は足が軽い。いつもより走りやすい。その場に留まり違いを確認しようとすれば分かるのだろうか。風が皮膚をなでるように、痺れが皮膚をなでる。
なんとなく走る。何もわからないまま。
◯
誰もいない。
インターフォンが二度鳴らされた。外の映像には誰もいない。少ししてもう一度鳴らされた。外の映像には誰もいない。外へ出る。インターフォンの前には誰もいない。故障か。インターフォンの前に立つ。少ししてインターフォンが一度鳴る。インターフォンの前には自分しかいない。
◯
天候。
相変わらず天候が安定しない。青空だったのがみるみる雲が覆い激しい雨と風が吹く。
雨風に吹かれる前にたまたま差し入れを取りにいけた。インターフォンも平常だ。何も変わりない。まあそうそう怪談みたいな事があってたまるかよってもんですな。がはがは。
しかし誤字が多い。直し直し。
とうとう脳が限界まできたのだろうか。
◯
25
昔、25まで待てという夢を見て25ていうのはいつだよと思ったものだ。
社会が不安定になっているのか、予言がぽつぽつとウェブ上に流れている。やれ今年何やらあるとか、来年何やらあるとか。あやふやな物語が流れる。待てというにも色々な言い方があるものだと思う。
◯
夢の音。
夢の中、音が聞こえる。
夢の音はいつも思い出すものだった。聞こえるという感覚はなかった。昨日の夜が初めてだろう。音を聞いた。りいん。りん。そういう音だ。人の声のような、そういう音だ。
◯
まる。
今日も部屋が熱。音を聞いた。いつもより早く目が覚めた。涼しい部屋へ移動。寝直す。二時間ほど経つ。だらだらする。もう五時か。そろそろ出掛ける準備をしなければ。まだ暑い。
そういえば音を聞いたが、どんな音だったか思い出せない。
◯
満月か。
今日は満月か。寝苦しそうな夜。蒸されるような暑さ。霊媒もまたしばらく見てない。生きてはいるんだろうが、こうも暑いとわざわざこっちまで来ないだろう。何もないだろう結局はいつも通り。
◯
思春期ブロッカー。
引用→変な団体がちやほやしてくれるのは最初だけ
本人は一生その中途半端な体と付き合っていかなくちゃいけない
◯
引用→支配は快楽
他人に正しくないことすら強要できるとなれば最高
という娯楽
◯
ア バオア クウ。
階段を上るほのかな高揚。平地より段差が足での前進を感じさせる。そんな事を思い出していると時々ア バオア クウの話を思い出す。塔の下の妖怪。涅槃に行けない、いられなかったもの。寄り添うもの。転がり落ちるもの。
螺旋階段を上り下りしたのは昔になった。
◯
執筆バックアップ
なんか足りないな。編集を見て思う。更新したはずだが、ない。初めて執筆バックアップを見るとやはりあった。適応させる。あってよかった執筆バックアップ。
◯
引用→ヴァンデの絶滅戦争
◯
引用→納税思想の高揚
◯
無限の魂。
仮に魂なるものがあり無限であったとしても、それを包む肉体、魂に動かされる身体は有限、消耗しついには分解される。うまく保存しうるなら、骨なり髪なり爪なり皮なり残るのだろうが無限ではないだろう。
生きてるあいだは捨てているものが死んだのち大事にすれば長く残るのは皮肉なのだろうか。魂も生きてるあいだ捨てられているのだろうか。ちょっとずつ、ちょっとずつ。
◯
知り合いの犬が亡くなる。
知り合いの犬が亡くなった。眠ったまま。心臓が悪かった。もう死ぬと言われてから八ヶ月生きた。
◯
そんな時間。
自分を夜中二時三時に連れて行ってる。そういう話を聞いた。自分は、それは自分のそっくりさんだろうと答えた。連れているのは意識だけだと聞いた。自分はそれはないと答えた。寝ている間の話だと聞いた。また自分は、それはないと答えた。続けて自分は答えた。最近は、その時間は起きている。
汗みずくになって一所懸命に座っている。何処にも行きゃしない。足を交互に太腿に乗っけて背筋を伸ばして。痙攣と痺れと冷えた皮膚に熱い血。冷たい汗。むなしい目的。
◯
諸法に仏法も入り
諸行に仏行も入り
一切に厭離も涅槃も入り
諸々は過ぎ去り
諸々は過ぎ去るという事柄も過ぎ去り
一切は過ぎ去らない時
腑に落ちるのだろうか
◯
眠れ。
深夜二時三時は寝ろとのお達し。自分達は起きてるのに。御無体なこと。
◯
正しさはこれ。
現在位置からの移動 距離 経路 速度。
過激な乗っ取り屋への対応。
旧弊の打破の幻想。
新体制の維持が旧弊だった事への補填。
革新と復古のあべこべさ。
同じ言動、真逆の目的地。
同じ目的、真逆の同じ。
◯
揺れへの不安
そろそろ地震がやってくる。気を付けて。
確定はなく、しかしいつかは来る。
人心に圧が掛かる。疫病、天災、戦争、人災。経済は悪くなるのか良くなるのか。すぐのことか。とおくのことか。
身体が怠い。親父の形見の梅干しでも食うか。それはじつにすっぱい。容器には紫蘇が山盛り入っている。こんなに紫蘇が入っていたかな。まん丸塊の紫蘇。よけて梅干しを取り出した。
◯
引用→無為な人生を意味もなく生き続けろ
◯
夜風が涼しい。
風の吹き抜ける広い道。風がやたらと強い。涼しくて助かるなあと思っていると道沿いの店舗の扉が開き、人が出て言った。
暑い。
◯
引用→昭和50年代位まで国士館の学生は
将来警官か自衛隊か親の家業継ぐか
それともヤクザになるしかないとか言われてた時代が有った
逃げる士館に追う士館
どちらも同じ国士館とか謳われてた
◯
引用→ドローン使ったやつは一方的すぎて引くよね…
見つかったらもうおしまい
戦うことすら出来ずに犬死にという言葉が相応しい死に方が確定する
◯
引用→俺もあるんよそれ
当時の匂いに体が包まれる感じ
当時はその匂いを感じながら生きてたので
昭和ってすごく匂いの時代だったと思う
◯
引用→ホタルイカ目玉取り機
◯
赤ん坊。
小さかった赤ん坊も大人になった。それだけの時間が過ぎた。自分もそれだけの時間が過ぎた。だれもかれも時間が過ぎた。真逆になるだけの時間が過ぎた。
◯
ずれ
始点からずれる。眺めるとちょうどよい点。その一点を眺めてばかり。すると、寄って行く。ゆっくり少しずつ。そうして眺めるとちょうどよい点は眺めてもあまりよくない点になり、ついに眺めてもよくない点になる。そこで二択。
始点に戻る。
新しい眺めるとちょうどよい点を探る。
始点に戻れるなら後は繰り返しだ。確認し、始点に戻り眺める。また確認し、始点に戻り眺める。同じ点を眺める。
新しい眺めるとちょうどよい点を探るなら後は放浪だ。近づいては次の新しい点を求める。
◯
同じ。
みな同じならばいつまでも同じか。
同じでなくなる日がいつか来る。
誰かがもう同じではないと言う時。
ただ誰もが同じでなくなると言う。
同じか同じでないかは考慮されない。
そう感じるならそうに違いない。
そう感じるだけでそうではない。
浮かれて混ざってあべこべさ。
◯
風。
強風が吹くかと思ったが、存外に穏やかだ。
卵をフリカケと共にすすり、夕方にどうするかと一考する。牛乳を買いにでも行こうか。
盆は霊媒もやることがあるのか寄りつかない。こうなると食事が貧しくなりがちだな。
霊媒はしばらく寄らないと賞味期限切れをやたらと持ち込む。多すぎるか、でなければ少なすぎる。不安定な。
◯
猫の妙術。
置くことで鼠が去る老いた猫の話。
鼠を捕る家に産まれ鼠が近寄らないというのはどうやって生きているのだろうか。食事は鼠以外なのだろうが、いつ見ても寝ているという。天地と一つになったとされる眠り猫。
居るだけで福を招き禍を去る。
世話をされなければ生きてはいけなさそうだが誰かしらが世話を焼くのだろう。
鼠を去らせるより誰かしらが世話をする事が妙術なのかもしれない。
◯
居れば助かると言うが勝手な事だ。
居りたくて居る訳でもないというのに。
いかにたすかるか、どれだけたすかるか、
熱心に説いたところで勝手な事だとしか思わない。勝手ならばそれに勝手に応じてもお互い様ではないか。居らなんだら助からないとしても。
◯




