2024年04月15日から
風。
今日も風。昨日も風。明日も風なのか。
鼻がむずつく。空っ風。くしゃみ。鼻水。目やに。痒み。素敵な風が湿った体液を促す。
◯
暇な夜。
暗い夜道。車の明かりが眩し。前方の人が見づらい。黒がちな服でさらに分かりづらい。影が立ち上がったかのよう。
なれない道。暗がりを通るとどうもゆううつだ。こじんまりとした墓場もある。たぶん空き店舗。暗すぎる。夜間の歩行者を想定してない気がする。
それなりの車道。途絶えずに通行車両がある。チェーン店の営業。駐車場にはそこそこ入っている。でも暗い。
LEDではない。明るい街灯になれた今、旧式の街灯は不安を誘う。
◯
引用→当たり前の話は逸話として残らないから
◯
足の裏。
暗い住宅街。暗い畑。寂しい夜道に自然と歩みも速くなりがち。真上には月。二つの小さいが急な、下り坂と上り坂。緩やかな長い上り坂。足の裏に負担が掛かる。疲れ帰宅。
洗濯物を取り入れなければ、もう少し後で、もう少しともうすぐ日付が変わる。
足の辛さ。
◯
適切と不適切。
ある人には適切でも、ある人には不適切。
時勢と個々人が様々な選択肢から選択し、選択させられる。有るとした方が良いなら有ると、無きとした方が良いなら無きと、順路と速度はそれぞれで。
ごちゃごちゃと方が方がとうるさいと、そもそも取りさえしないのが良い場合さえあるのだろう。
順逆忘異はお好みで。
◯
カステラ。
貰ったカステラ。何やら納豆を感じる。ほのかな匂い。部分部分しめって滑らかな食感。こういうカステラなのか。傷んでいるカステラなのか。どっちだ。もさもさと大きなカステラ。
◯
名義。
自分の名前で親戚に菓子を贈ったそうだ。
先方から届いたとの電話があった。うんん。知らん。
しばらくしてまた電話、そっちの名前で贈ったからと親族からの電話だった。ああ分かった。はい。
親戚とこれやったの◯◯おばちゃんじゃないのと話し合った後で気を利かせといたからと本人から小粋な通達やってくる。
もう、字が綺麗すぎる。すぐばれるよ。
僕の字は昔から汚い。少しはましになったが、それでもやっぱり汚い。
まあ菓子に罪はない。美味しいとの事だった。
◯
めでたい。
寂しく暗い夜道。自分の背後、道中の墓場から色々と着いてきているという。ついて来たくなる様な背中になっているんだそうだ。ぴかぴか光って。自分は力を付けたからそれでも平気なんだそうだ。霊媒の言説。
なんか景気のいい話をしてくれと頼んだらこれを話された。怪談話じゃないか。その話をほんとに景気のいい話と思って話しているのかとたずねたら軽く笑われた。やっぱり怪談話じゃないか。
◯
引用→君か
君以外か
◯
いつか読む。
ウェブ上の物語。いつか読むだろう。
そうして読まずに積み上げる。読まれないだろう物語。またいつか。もう会うこともない友人の様にわかれる。
◯
忘れ。
昔の仕様も忘れてしまえば違和もなき新しき。
慣れないのではなく忘れられないのだ。
忘れられないのを慣れないと言うのかもしれない。
◯
引用→人類もやめようぜ痛いじゃんてみんなで言おう
◯
ぐああ。
サランラップの端が行方不明。回復も失敗。
とりあえず放置。久しぶりにやったな。弱々しくラップを使うと箱の中まで端が行ってしまう。けちって使うとこうなんだ。
今日は簡単な失敗が多い。さっそく五月病かもしれない。
指も包丁で切ったがわずかな傷でよかった。まだ、よかった。そうしておこう。
◯
背反。
感謝をして欲しいと言われていた。生まれてきてよかったと思って欲しいと。期日を踏み倒しながら言うのかという思いが溢れた。
期日を踏み倒してくださりありがとうございますと言えっていうんですか。そうたずねた。違うという。
身体をもっと鍛えろと言われた。そっちは期日を踏み倒すという怠惰さで、こっちには身体を鍛えるという精勤に励めってのか。
見本を見せてもらいたいもんだ。いつだってそうだ。忍従せよというならやって見せて欲しい。放埒な方。
◯
腹と頭。
腹と頭は反目をはらんでいる。
腹は頭を誘う。頭は腹をあやす。
それぞれの都合は全体の都合とは限らず。
危うい誤ちの反射。誤解の見解。
一致が素晴らしいとも限らず。
始まり続き終わり。過てり。
◯
引用→哲学を考えるときその言語で十分か?
という疑問は常について回るらしい
◯
守護。
今や毎月定額の金銭を支払う契約をして非体の守護を受けるのだ。祈りの果てに至るということもなく。需要はますます信仰から企業へ移り変わった。天啓は心からではなくインターネットのクラウドからやってくるという訳。寄り添うのは人ではなく機械。促すのは信念ではなく利益だ。
人間より人間よ、最近の機械は。
跳び上がって一回転したのを笑っていると、すぐに開かれた神経とよく通す皮膚を持った疑似生命めいたのが登場するだろうよ。そうなれば機械が跳び上がって一回転したのを笑っていた日が恋しくなる。暗示者の秘密は破られたのだから。
◯
たま。
取り出すにはもう後少しだという。
概念としてあるそれ。何をどうすればいいのかさっぱりだ。三十九歳だ。後は衰えていく。気力も萎え、維持も難しくなる。頑張れはいいが何をどう頑張ればいいかてんでわからない。とっかかりもない。取り出すとどうなるかよ。頭の痛い話だ。筋肉で出来るのか出来ないのか分からない話を持ち込むのをやめてくれやしないものか。
ブウブウ言うと今日も元気だなと終わる。豚と飼育員のように。愛情を込めて金で売らればらばらになる。可食部はたまか。
◯
逃げていった。
ぼんやり浮かんだ言葉を忘れた。そのくせ忘れたという事はしっかり憶えてる。ので、気持ちが晴れない。あと夢見が悪かった。内容は忘れた。もちろん悪夢だったという事は憶えてる。やはり、気持ちが晴れない。
きっと今日もいい風の日に違いない。そういう音が聞こえる。きっと気持ちも晴れる。風に吹かれているうちに。
◯
殺されないだけ優しい。
殺人というのはひどい事だ。とんでもない事だ。それにくらべてただ殴打する事の配慮された事よ。どこを殴打するかも厳選され後遺症が出ないように出ないように行き届いている。たんなる殴打だ。そのたんなる殴打にありったけの配慮がある。
そんなわけあるか。
◯
愛に年齢は関係会社。
愛に年齢は関係ない。会社でもない。
人間は愛ではなく、会社でもない。
なので人間は年齢と関係ある。会社の軒。
年齢相応の愛をこころがけられたらいきね。
:◯
私は断言しない。
力強い発言。あからさまな背反。否定によって輪郭を浮かび上がらせる手法の肯定。あほね。どうしようもない。肯定して肯定して肯定して肯定しないのさえ肯定する。否定して否定して否定して否定するのさえ否定する。循環して、停滞して、循環する。輪番になり、乱数。無秩序、不条理、定義の拒絶。変容と凝固。忘却。発見。忘却。きりのない。
◯
心地好い夜風。
夜。涼しく過ごしやすい。外を歩く。そのはずだ。が、なんとも落ち着かない。視界の端が気に掛かる。肌がざわつく。神社の前。石段の下、傍の影溜まりを人の様に感じる。座り込んだ影。上りの時は進んだ。下りの時は引き返し脇道を通った。上から見下ろす石段の底。眺めると肌が一気に逆立つ。何もない。何もないが、頑張って近付く理由もない。身体が嫌がっているのなら譲るか。過ごしやすい日。
◯
しゃべる犬の夢。
なんか話してる犬のしっぽはまるくふさふさ。良い毛並み。日本犬感あり。ふっくらとして良い暮らしをしている事を感じさせた。
たいした事は言わなかったのか内容はころっと忘れた。癒し。
◯
深夜。
日付が変わって三十分。外。しきりにかあかあとカラスが鳴いている。最近はカラスも夜更かしなのか。それともカラスじゃないのか。
◯
聞いたサザンカ。
毛虫の針でじんましん。痛く痒く、一週間ほど眠れぬ日々を過ごしたそう。すぐにガムテープなどでペタペタしたりして針を除去せねばならなかったというのに、しなかったので苦しんだ。妙に口が軽いと思ったら眠れていないのか。安定を欠いてぺらぺらと話してる。危うい感。
刺さった針はどこへ行くのだろう。抜けもせずに。
◯
じ。
内科の先生に薬を処方してもらう。肛門科への受診をしてほしそうな話しぶり。手術をしてすっぱりと治療。再発しないか。外科治療への不安。生活がかわらなければ元の木阿弥。医院も遠く、通うのもたいへんだ。近所の内科で薬を処方してもらえばよくないか。悪くなったわけでもない。完治もしていないが、いやそろそろするかもしれぬ。そうして考えは怠惰に回る。今、尻の問題は命の危機というほどではない。停滞は心地好く喫緊の課題は
◯
言葉の狩り
よし よくない 悪くない 悪い。
旦那さんは悪いを疎む。悪いは駄目。
奥さんはよくないを疎む。よくないは駄目。
息子さんは悪くないを疎む。悪くない駄目。
飼い犬はよしを疎む。よしは駄目。
よしに真贋あり。皆、真作を探す。皆、贋作を探す。真に訴えられない内に、贋を訴えている内に、訴えている内には訴えられない。訴える者を訴えるのは敵だ。きっと。
影差せば暗い。暗きは疑心起こす。自身の影でも。
◯
引用→匿名は卑怯
実名は阿呆
◯
御味方。
御味方を打つ。効くという事は結局の所、御味方の素養があるという事ではなかろうか。
焦げ。
のどの痺れは焦げ臭く感じる。鼻に通じ煙い。
浮き立つ。
浮き立つ感。首の後ろ、左右の肩甲骨の間。温かく柔らかく幼児の時分の戯れを思う。走りはしゃぎ笑い合う。良い気分だ。どれ一つ罵倒でもしてやるか。そういう気分だ。そこで罵倒したりすると遺恨になる。
調子に乗るというのはこういう事なのかもしれない。
調子に乗らないにしても調子には来てほしい。次の日に辛いとしても、元気の前借りだとしても。調子に乗るな、しかし調子は味わえ。敬意。
◯
惜しい
失われるとなると急に惜しみたくなる。ああ惜しいな。あるいは知った時には既に失われ過去になっていると惜しむ。もうないのかと物惜しみする。郷愁めいた物惜しみ。大してしりもしないのに。惜しんでいる。届かないものを思って。
◯
水面。
水面の月がゆらゆら。風で揺れている。縦揺れ横揺れ。揺れつつ留まる。蛙の鳴き声。夜に鳴く鳥は今日は静かだ。大きな音の自動二輪が通り過ぎた。
◯
良い年。2021
良い年になると言われた年に父は死んだ。延命はしないとされ呼吸器は外され医療資源に貢献させられた。その間、まぶたは開き眼球は動いていたという。書面には家族と相談して決めるとの旨あり。
この程度でしかないのだ未だに。進歩発展。前途洋洋。くそったれ。みな疲れみな摩耗しみな粗雑だ。疲弊はどんな緻密もだいなしにしてしまう。
では良い年になるという胡乱な言葉はない方がよかったのか。ひどいとしになる。そう言われた方がよかったのか。そうなのかもしれない。そうなのかもしれないが、良い年になると言われた。それがくそったれという言葉を腹の底から引き摺り出した。納得出来るか。と、底の底に反骨がまだある。まだまだある。
◯
引用→これは知らない小鳥の話なんぬ
事故物件であることは隠しようがないけどリノベはまっとうにするとめっちゃお金かかるからクリーニングだけで済ませたいんぬ
でもリノベしない事故物件なんて他がリノベ済みです!って言ってる中で借りられることはないんぬ
内装クリーニング&リノベ済みです!っていうためにじゃあ…ドアをリノベするんぬ
知らない小鳥の話なんぬ
◯
猫の夢。
家に帰る。家に帰ろうとする夢を何度も見た。今までは帰れた事はないが。珍しく帰れた夢を見た。家の鍵を開け扉を開き玄関に入った。猫まみれで。
家の前に猫がたむろし座っている。白、黒、紫に赤と青の差し色がちりばめられた。
横をそろそろと通り抜けようと進むと飛びつかれぶらさがられた。でかい猫。首に取り付かれ重みに膝をつく。めげずに膝をすり這って進む。次々に猫が寄ってくる。ほうほうのてい扉の前。腕を上に伸ばし錠に鍵を差し込む。ずるずる。家に入る。
とうとう帰った。家に帰ってきた。どうということもなく。
◯
浮ついた。
浮ついた人差し指。何となく人差し指に柔らかく浮ついた感がある。
歩いていると首の後ろや左右の肩甲骨の間にもある。
気分が大事というものだろうか。身体が軽く感じる。
◯
引用→持ち上げ過ぎの次は逆に貶め過ぎってなりがちだからあまり迂闊なことは言えない
◯
pixiv。
ロボットではありませんっと。
消火栓、バス、バイク、信号機。
選ぶ。もう一度選ぶ。ログイン失敗。
何度やっても認めてくれない。
僕はロボットなのか。
◯




