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2023/12/22 から


 引用→全力で金儲けのために俗っぽいものを作るわけでもなく

全力で芸術的で高クオリティのものを作るわけでもなく

「僕らはハイレベルなものを作るけどマーケティングは芸能人声優とか使って下々のお客さんにわかるようにしなきゃね」みたいな捻じれ方が鼻につく


 ◯

 技は永遠

いつまでも若く衰えを知らず、損なわれても戻らぬという事もなきもの。そういうものが、技は永遠であると説く滑稽さ。それで永遠なのは若さでしかなく、技ではない。

腰や肩が痛んだ事なく、昨日易く出来た事が今日ほんの少し難い。明日は更に難い。日に日に難く、それでも尚工夫しておこなう者。そういう者がそう言わないならば聞けたものではないのではないか。知らずに言うのは常だとしても。

 ◯

 引用→溜め込んだ知識と経験が重りになることもある

 ◯

 引用→これだから魔術的素養のない現代っ子はいけない

東京五輪・札幌五輪・大阪万博・東西を繋ぐ夢の超特急

これを揃えると呪術的な作用で高度経済成長が再臨するんだよ

 ◯

さのみはやらず。

有るというにはほんのわずか。

無いというにはどうにも気になる。

気のせいにしてしまおう。即安心。そう割り切れたら悩みもないだろう。人生を棒に振る程かと言葉にしてみれば、どうにも煮え切らず。是非を断ぜず。悩ましい。もっとはっきりしているならば早かったろう。引っ込めたり、出したりどうするか。少しやっては変え少しやっては変え。どうするか。どうするか。どうするかと二十年。

 ◯

 千円。

十円玉や百円玉を両替して千円札にした結果としての千円。両替せず手に入れた給料または小遣い賃としての千円。来歴はどうあれ千円。少々珍しい過程だろうと千円。ありふれた結果。千円。猫が人間になるという話をされたので、そう話した。

人間なんて地球にうんざりするほどいる。

女人の股から生まれないことが上等という事もあるまい

 ◯

 引用→この街のレジェンドが集う場所を知ってるかい?

墓地だよお!...

 ◯

 2024/01/01

 新年になった。お年玉をあげることもない大人。静かだ。耳鳴めいて電灯が鳴っている。古いからか。

ダンボール箱とポケットティッシュとチラシが部屋に鎮座して一緒にいてくれている。内職だ。箱一杯に詰める。チラシをティッシュのビニール袋に詰める。ここ最近の年末と年始の定番。一年が終わったんだな。内職はまだ終わってない。

 ◯

 引用→16世紀のイタリアの食品にまつわる書物に筆者が懐古してる箇所があって

俺が子供の頃は飢饉で食べるものがないなんてしょっちゅうだった

食料が尽きると木の実やらなんやらで無理やりパンを作ってそれすら無くなったら木の皮を剥がしてパンにしてた

それらはヘビのパンと呼ばれてとても食えたもんじゃなかったがそれでも腹に入るだけマシだった

それすら手に入らない人たちはバタバタ死んだ

今はいいよな

とうもろこしという作りやすくていくらでも保存きいて美味しい神の食材あって飢饉でも人が死ぬことなくなってさと書かれてる

 ◯

引用→運転手に手積み手下ろしさせるのもジャスト納入のために長時間待機させるのも

もっと運転手が稼げた時代に金は弾むからやってくれって物だったのが

30年の間に低賃金化して無料サービスも当たり前で断ると斬られるようになってしまったという…

 ◯

 引用→共産主義を正しく運用できるほど人間は素晴らしい存在じゃないが

素晴らしい存在にはそもそも共産主義とか必要ないという悲しさ

 ◯

 訪問者。

営業が早口で小さく聞き取り辛くインターホン越しに喋った。なかなかによく出来た手法だ。聞く為には外へ行かないといけない。外へ出ると、有名な企業の名前。委託業務だという。長い。公的な雰囲気。説明に平らな場所が欲しいという。そうして玄関に入る。専門の長い話。いかに有益か。その短い期間に行う事の素晴らしさ。今のうち。つらつらと眠気を誘う。自宅の電話番号を聞かれる。自宅の電話番号は何番だったかな。知り合いに電話をして聞いた。知り合いはなんでそう聞くか訪ねた。それに答えた。電話を変わるように言われた。営業の人と変わる。話がなされた。自分はそれを待った。

しばしして話は終わり、営業の人は書類を置き。帰っていった。話は流れたのだ。

自分はその時その人が営業とは思ってなかった。今からすると営業だったのだろうと思っている。営業でなければ何だったのかと言われるとぼんやりとして何となくインフラかと思っていた。ガス管の点検などの。

ただ眠かったのでどうでもよかった。結局、すべてどうでもよかった。

 ◯

 引用→調査官のグレッグ・フェイスの言葉がマジで名言なんだよな

「事故原因をパイロットに押し付けるのは簡単です。彼らは機体を失速させ墜落させました。でもそれが全てではないのです」

 ◯

 流行病。

身近で罹患者が出てしまった。容態は知れない。中年だが、どうなるのだろう。気を付けていただろうに。重症になりやしないか。後遺症はどうなるのか。心配は尽きない。周囲はみな感染してしまうのだろうか。喉が痛む気がする。

世間は動いている。流行病だから自粛という感じでも、もはやない。罹ったからと責められる事はないだろうか。どうにもぱっとしない年明けだ。

郵便物の宅配も寝過ごして取り損なった。

 ◯

 引用→「戦時中や80年代までならいざ知らず…」

「とにかく奇抜なアニメやゲームみたいな苦痛に満ちた訓練させたら強くなれるなら、世界最強の軍隊はアメリカではなく北朝鮮になっている、オタクはそこをわかってない」

 ◯

 引用→日本人の感覚だと「真実とはすべての否定的な検証に耐えて残ったもの」だけど

あちらさんの感覚だと「真実とはそれに否定的な検証をすると罰せられるもの」らしいので…

 ◯

 引用→鍵の掛かった扉のナルシズム

 ◯

 あおくひかる

青々としてひかる。非常灯の青さ。緑色との混用。

ぼんやりとひかる。平和を表す色。やはり水色か。

変転する色合い。あやふやな話。功成れば光る、夏の頃には。

 ◯

 三回忌。

三回忌の日。何もない日。猫の様に寝ていては光りはしないという言伝。血流は痺れと混じり葉擦れの音。ざあざあ。痺れの枝が皮下で揺れるようだ。不思議な力はない。神経の鋭敏を痺れとして実感し、痺れはわずかな収縮と血流を実感させ、皮下に樹木を錯覚させうる。力は抜ける。力を実感している故に、力を欲さない。もはやある。そういう錯覚。実感という錯誤。

 ◯

 鼻。

夜になる。すると鼻が詰まりがちになる。息苦しい。詰まるまではいかない。通りが狭くなる。

夜になる。時々、ふと目が覚める。息苦しい。鼻は通っている。呼吸は出来ている。しかし、苦しい。


肺が一部しか働いていないのか。

肺が大分休んでいるのか。

苦しい。ほんのりと苦しい。大きくゆっくり呼吸する。あわてず騒がず。苦しい苦しいと息をする。

 ◯

反体制

 ある国が隣国に潜伏する反体制勢力を攻撃。国境を越えて為される死。それによって反体制勢力ではない人が死んだ。隣国は宣言した。そちらに潜伏する我が国の反体制勢力を攻撃する。

きっと反体制勢力ではない人が死ぬ。

国境を越えて攻撃しあう。始まりの理由がどうでもよくなるまでの期間は遠くない。

 ◯

 引用→生態とか設定とかちゃんとバックボーンの無い漠然とした「怪獣」にしか無い魅力はまあ分かる気がする

 ◯

 引用→もうあの頃の声は出せねんだ

あの頃の◯◯はあの頃にしか居ないんだ

 ◯

赤いつばひろ帽の女。

 霊媒が何かないか。何かないか。かと二度三度と聞くものだから思い出してしまった。夢枕に赤いつばひろ帽の女が出た事を。ナナフシをおもわせる細くて長い多分女。髪も長く腰まであった気もする。首も長い。指も長い。およそ節という節、全てが長い。帽子のせいか顔は暗く影になり見えない。その方はただ立っているだけ。そういう夢。

 ごめんよ……ごめんよ。とつぶやいてる夢。朦朧として意識は判然としない。左から声を掛けられる。繰り返し掛けられる。意識がややはっきりする。左を向くとよく日焼けしたアジア人の女がいる。左の腕がつけねしかない。結んだ袖が揺れていル。赤いつばひろ帽の女が道にいるという言う。いかにも怖そうに言う。

 遠回りをして帰りなさい。自分がそう声を掛けると我が意を得たりとばかりに喜んで歩いて行った。

夢は覚めた。訊かれるまですっかり忘れた。

 ◯

 煙の際。

煙が立ち上る。ほどけて空中に溶けていく。視覚はその際を捉え難く。嗅覚はその香りを分け難い。聴覚も味覚も触覚も頼りにはならない。どこからどこまでがそうでまたそうでないのか。なきと思うても、より鋭敏な感覚の持ち主ならばありと思うやもしれない。ただ灰が残る。燃え残りを埋めて。

 ◯

 告げた。

霊媒が言った。夢で当選番号を教わった。はっきりと覚えた。

しかし、霊媒はその当選番号のクジたからくじをどこで買えば手に入れられるのか分からなかったとも言った。

霊媒のいう夢のお告げというのはホトンドの場合こういうものである。

 ◯

 引用→泥棒への罰

膝裏に棒をかまして激痛を食らう中

ザルで隣のバケツに水を移動させるまで続けさせられる

市民は妨害してもいい

 ◯

 虫が走る。

 三匹の虫が身体から出でて天帝に報告するという伝説。

 肩の付近を打たれた。

打たれて一秒か二秒はないか。打たれた後、衝撃も痛みも無い中、遅れて痺れが打たれた所から生まれた。点の痺れはすぐに細長くなり一匹の虫の様になった。あるいは一点から這い出た百足。

身体を虫状の痺れが走る。それを一匹のムカデの様に感じた。胸、首、顎、口の横、鼻、眉間、額。額から真上へ抜け出した。出て行った。素早く走り去った。

奇妙ではある。しかし奇妙でしかない。腫れもせず、骨にもなんともない。痛いという感じでもない。皮下を虫が走った。だからどうしたと言われればどうもしないとしか答えられない。

 ◯

 引用→永遠の戦争。そしてプランBなし

膠着状態、BRICS、孤独な皇帝、脱ドル、庭とジャングルなど、これらすべての変種を組み合わせて、最も可能性の高いシナリオを探ってみると、追い詰められた帝国にとっての唯一の「出口」は、他でもない、既定路線である「永遠の戦争」であることが容易にわかる。

 ◯

 引用→ある批評の

二歳児の絵で感動することはあるけどそれを意図的に再現するのは無理

 ◯

 似れば似るほどまがいもの。

 ◯

 かすれた、繰り返された、話。

霊媒は話す。繰り返された朝食の様に良い話。またかとも思わないでもないがそういうものである、そう思いがちな話。ある時、何かがやってきて良い事がある。何かは時々で変わる。曖昧な機会かもしれないし夢のお告げかもしれないし、何となくな感覚かもしれない。何となく良い気分だ。ほんの少しだけ、気のせいにしてしまってもかまわない程度の違い。そういう微量な話。素晴らしいを告げる予兆だけがやってくる。肝心の素晴らしい事はいつまでも来なかったり辛い事が起こったりする。目が覚めたら消える夢の様に。もっと若い頃は憤ったものだが、今では予兆だけでも良いと言える。香りみたいなものでも何とか気にしやしない。楽しいハッタリ。いつものおおぼらだ。


 法螺貝と出っ歯。雨に傘。冬の厚着。

 群青の寒空の下、裸足にサンダルで水溜まりを踏んで沈め。

 ◯

 忘れた。

 忘れられた夢をぼんやりと思う。夢を見た。目が覚めたらすみやかに消えていく夢達。にぶくぼんやりとした消えても惜しくはない夢達。夢を見たという事だけが残る。夢を見た。内容は

 ◯

 意図

 公共には意図した物が溢れている。繰り返されている呼び掛け。パンタグラフ。発光する掲示板。ユニバーサルデザイン。記号。多言語対応。反復。滑りにくい。信号機。人の流れ。日頃の便器の丁寧な使用への感謝の言葉が記されている。夜間の街灯の増大した光量が現実感をぼやけさせる。古い家屋は壊され、新築が建つ。

 ◯

 ゴミ箱。

ゴミ箱は小さい方がいい。うっかりひっくり返しても入れ直すのが手軽だ。それにすぐに一杯になる。こまめに捨てなきゃならない。それは日々の習慣になる。これがゴミを溜め込んでほっとくという事を予防しているに違いない。

 やや溢れたゴミをゴミ箱へ押し込む。

こうしてやればまだ少し入る。やや不味いかもしれないが、それもほんの少しだ。今はちょっとの事が億劫だ。少しぐらいどうって事はない。少しだけ押し込むだけだ。

 ◯

 あたたかい冬。

過ごしやすい。涼しい夜。そんな夜には虫の夢を見る。あまり気持ちのいいものではない夢。そういう夢に限ってうっかり忘れない。忘れてしまえばいいものがこびりついている。折角の寝心地も少しだけ損なわれる。その程度ですんでいるのだから幸せなのだろう。問題の先送りばかりこなれる。

 ◯

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