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魔法使いが住む街に来ました!

 とかバカやっているうちに森を抜けました。因みにあの蛇を見た基準では瞬殺だったためどれぐらい強いのか分かりません。ただ、アマミちゃんがそれよりも強いことはわかりました。


「ところで、マジーラさん?ここはどこなんですか?さっきまで公園にいましたよね?」

「うん?ああ、魔法使い横丁の側にある森だ。」

「公園とそこはそんな近いんですか?」

「いや?それでこそこのアイテムだ。」


 マジーラさんがマントからさっき見た紫色の球体を取り出した。中では白い光がいくつも循環している。


「自分も原理はよくわかっていないんだが、どうやら時空の魔女と言うものが作ったものらしい。ある場所同士で瞬間移動できると言う優れものだ。」

「よくわからないんです!ワープするんですか!」


 分かってるでしょそれ?!


「どういう効果なんですか?好きなところに行けるんですか?」

「うーむ、当時の魔法使いの長から貰ったんだが、彼曰く1度行ったところであればそこを念じる限りどこでも行けるらしい。

 まあ、魔法使いが住む町を作るに辺り、時空の魔女が半ば寄付といった形である程度の魔法使いにこれを分け与えたと言ったところだな。

 魔法使いの中には自分のように遠くに住むものもいるのでな。簡易で移動できるようにと大体470年前ぐらいに渡された。」


 規模が昔過ぎてよく分かりません。おそらくマジーラさんにこのアイテムを渡した当時の長はもういないといった解釈で良いのかな?あれ、でもマジーラさんは500年生きているんだからまだ生きてはいたりするかもしれない。


「時空の魔女さんなんです!同じ魔女なんです!会ってみるんです!」


 アマミちゃんがすぐそこでジャンプを始めました。おそらく身長が少し延びれば魔女が見えるといった算段なのかな?


「時空の魔女は自分もあったことがない。具現化の魔女にはそれこそお世話になったが。」


 具現化の魔女はマジーラさんの家や結界を作った魔女である。マジーラさんの家の回りの貼ってあった結界は邪魔だったので僕が破壊しました。後悔はしていない。


「どうして魔女さんに会えないんですか!理不尽なんです!独りぐらいどっかに埋まっていてほしいんです!」


 埋まっていたらアカンでしょ!と言うより僕の目線では真ん前にとんでもない魔女が騒いでいるように見えるんですが?!


「まあ、そう言うことだ。冒険者にとってみれば物凄く便利なアイテムだが無くされると自分がここまで来れなくなるし貸すことはしない。あと、乱用も危険なんでな。」

「乱用ですか?」

「かなり膨大な魔力を使うのだ。魔法使いは攻撃魔法しか基本は使わないが、アイテムの力を使えば魔力と併用で今回みたいな移動もできるわけだな。

 その代わり魔女が作ったものだ。そこいらの魔術師基準には作られてはいない。一般的な魔法使いでも魔力枯渇ギリギリだ。自分は他の仲間より魔力が多いから1回程度なら平気だが連発は流石に無理だ。

 それも考慮し、今回のような遠すぎる遠出や緊急以外は使わないようにしている。」


 結構危険じゃないそれ?と言いながらだけど、アマミちゃんにとったら、だから何、程度じゃないかな…マジーラさんの50000倍以上魔力持ってるしあの子。


 後、もうひとつ気になったこととしてどうやらアイテムを使えば、本人が使えない魔法でも魔力さえあれば行使出来てしまうらしい。アマミちゃんが変に回りを攻撃できるアイテムなんか手に入れたらそれこそ世界が終わるよこれ?!取り敢えず、アマミちゃんには変なものを持たせないようにしよう。


「魔女さんなんです!後どれくらいいるんですか!気になるんです!」

「それは自分もわからないが…魔法使いも、人口は少ないがまとまった町に住んでいるやつもいる。生きていれば会えるかもしれんぞ?」

「じゃあ、魔女さん友達100万人計画も勃発するんです!これで300万人と友達になってウフフキャキャするんです!」


 規模でかすぎだよ!そんなに魔女絶対いないよね?そんな多かったらレアでも何でもないよ!しかもウフフキャキャってなんだよ!良いことじゃなさそうだよね!


「全く、アマミの常識はどうなっているんだ?さて、じゃあいくぞ?もう森を抜ける。抜ければ直ぐに魔法使い横丁だ。」


 名前がない魔法使いの町だけど、マジーラさんはもう魔法使い横丁で固定化してしまったらしい。結構自由な町である。


 そんなこんなで森を抜けると直ぐに町中に入った。どうやら町のすぐ横に森があったらしい。見た限りではド田舎である。


 とは言いながら、一軒家だったりちょっと見ただけでわかる店屋っぽいところだったりとまあ、田舎の割りには色々とありそう。


 ただ、町中を見る限り…と言うより村のような住宅街といった方が正しいかもしれないけど…に、いる人たちは一見普通の人間である。アマミちゃんみたいに魔女帽子を被ってるわけでもないし、マジーラさんみたいにマントを来ているのも余りいない…全くとは言わないけどね!


「さて、何から買うか…まあ、取り敢えずは服だろうな。先に武器とか買ったらそのまま帰るとか言い出しそうだしな。」

「僕を見ながら言わないで頂けませんか?そのつもりだったのに。」

「お前、ずいぶん甚だしいな。」

「考えてください。僕らは殆どお金がないんです。ギリギリなのに辛うじて武器を買うのはまだしも服なんて買ってもしょうがなくありませんか?」

「いやいや、君達はどっちも少女なんだ。それこそ冒険者になる前にすることがあるだろう?」

「僕は女と言うものを捨てたので。」

「ええ…流石にそれは…。」

「師匠!お姉ちゃん!何しているんですか!あっちに本格バナナ屋さんがあるんです!まずはそこから行くんです!」


 本格バナナ屋さんってなんだよ!聞いたことないよ!と言うより勝手にいかないでよ!

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