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魔法使いにでさえ愛想を尽かされるこの頃

 ブックマークの程ありがとうございます!!

 なんかマジーラさんがまた頭を抱え始めちゃったけど体調が悪いのかな?アマミちゃんも今日は不機嫌なのかほっぺを膨らませたままプンプン言っている。


「プンプンなんです!」


 本当に発言しなくても良いよ?と言うより、アマミちゃんが膨れると何でこんなに可愛くなっちゃうの?!


「ま、まあ…ここら辺の指導は学校に任せよう。自分の専門外はよくわからない。」


 結局丸投げしちゃったよ!因みに良い子のお母さんは最低限の教育はちゃんと家で行ってください。100歩譲って学校に任せるとしてもそれで問題が起きた際に学校の責任にしないでください。まあ、子供が異常だと親も異常だけどね大抵は。


 アマミちゃんが他の学生や学校に適応できないなんてもともと知っていたし、そんなもの学校もマジーラさんも100も承知で了承したんだから個人的にはアマミちゃんが不祥事起こしても放っておいて貰いたい。アマミちゃんは場を荒らすけど誰かを傷つけることはしない子です。


「それでだ、そろそろ本題に行って良いか?」

「本題ってなんですか!」


 なんだろう?何かあるのかな?尚、これから夕食の準備らしく料理しながら話すとのこと。僕は本を読みながらアマミちゃんは…何してるの?


「アマミちゃん?何しているの?」

「今日も収穫なんです!分別するんです!」


 どうやら学校帰りに森に這えている植物や木の実やキノコを採取したらしい。


「まあ、何でもいいから聞いてくれ。」


 本当に何でも良いような雰囲気になっちゃってる件。まあ、僕はちゃんと聞くことにする。覚えているかは別問題だけどね。


「今度、魔法使いが統治する町に行くことにする。」


 魔法使いが統治する町?何それ?


「実際は正式名称があれば良かったんだが…あいにく誰も名前を付けるのが面倒臭くてな。精々魔法使い横丁と言ったところだな。」


 そこは名前を決めとこうよ!まあ、言われたところで覚えていないだろうけどね!実際、ここの国名すら把握していないし。まあ、どうやらオラクル領地があることは知っている。


「魔法使いさんが沢山いそうなんです!先ずは魔法使いさんと100万人友達計画スタートなんです!」


 そっちでもやるの?!と言うより、普通に町の住人とメタ打ちに友達になるってどう言うこと?!


「うーむ。いわゆる魔法使い横丁は王都に比べてそれほど大きくはない町だぞ?精々1000人いれば良い方だ。第一魔法使い自体人間に比べれば人口が少ない。これでも魔法使い基準では大きい方だ。」

「酷いんです!計画が崩壊しちゃったんです!ミズハさんにこのキノコを食べさせるんです!」


 だからどうして僕を殺そうとするの!僕は関係ないよね!どっか接点あった?!


「ところでどうしてそこに?僕らは留守番で大丈夫ですか?」

「いやいや、むしろミズハやアマミのために行くんだからむしろ来てくれ。」


 僕らのため?


「全く、君達は一度鏡で服装を見てこい。」


 鏡なんか見なくても、服装ぐらいわかります。僕は半袖半ズボンといったそこら辺の少年っぽい服装です。精々キャップ帽子で髪の毛を隠している形です。


 アマミちゃんはジャンバースカートでスカートの丈が短いから露出度が若干高いけどそれだけ。魔女帽子を被っているどう見ても小学生です。


「わかったんです!鏡さんに聞いてくるんです!世界一最強でかわいい女の子が私であることを証明してくるんです!」


 この子は自己愛が強すぎるな!いや、かわいいは認めるけどそれを確認しに鏡を見に行くってもう変態の粋だよ!


「どうして片方は疑問の顔、もう片方はそうなってしまうんだ…。」


 マジーラさんが頭を抱えて項垂れてしまっている。ねえ、これって誰が悪いの?少なくとも僕は一切関係ないことは証明できる、はず。


「わかったわかった。ちゃんと説明するから聞いておけ。はぁ。」


 何だか投げやりになってきたよアマミちゃんの師匠!


「先ずは服装だ。お前達、女性として、後、冒険者として服装なめすぎだぞ?」


 なんの話ですか?別に女性として生きる気ないし、動きやすいからこれでいいと思います。あと、お金ないし…大分消費しちゃったし、節約第一!


「この服装舐めれるんですか!分かったんです!きっとキャンディー見たいに甘いんです!

 …って、苦すぎるんです!どうしてくれるんですか!」


 もう知らないよ!勝手にしてよ!


「もう色々スルーするぞ。自分は君達を見ない。鍋を見ながら話す。見ると突っ込みが頭に走って話が進まない。」


 酷い言われようだよ!流石に傷つくよ!あと、アマミちゃんは叫んじゃってるから耳栓も必要だと思います。


「いいか?まず女性としてだ。お前達ここに来てからずっと同じ服だろう?寝るときまでそのままときた。流石に服が痛むだろう?」


 そう言えばそうだったかも。まあ、アマミちゃんが適当に魔法をかけるとある程度服も綺麗になっちゃうので気にしていないんだよね。実際、先日なんて若干僕の服が燃えたからね!でも、今は燃えた穴は完全に塞がっている。


「服さんが傷付いたら治療するんです!痛いのは嫌なんです!」

「そうだろう?だったら、同じ服ばかり着るんじゃなくて他の服も買って古い服は洗濯なり何なりするべきだと思うが?」

「魔法で治療すれば元通りなんです!」

「あー、魔法じゃなくてだな?と言うより、他にも着たい服とかないのか?」

「着たい服ってなんですか?!動くんですか!」

「僕は節約重視なのであまりそう言うことを思ったことはないです。」

「お前達、一回女とはどう言うものか勉強してきてくれないか?」


 なんか、マジーラさんに半目で見られているんだけどどう言うこと?

 最近、あの子暴走しすぎてうまく扱えなくなって来ました。

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