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この魔女の限界ってどこなんだろう…

「じゃあ、斜め上に飛んでみよう。僕らが箒に置いていかれないように飛んでね。」

「はい!練習したんです!頑張るんです!」


 って、まだ急加速するのか!まあ、前みたいに慣性で置いていかれなくなったから良しとしよう。今後少しずつ調整できると思うし。


 どんどん高度が上がっていくけど、体に当たる風はほぼ無風である。体感温度も変わっていないし、苦しくもない。そのまま雲を抜け…ちょっと高すぎない!上が暗くなりつつあるよ!


「あ、アマミちゃん!ストップ!宇宙空間に出ちゃう!」

「宇宙ってなんですか!美味しいんですか!」


 いい加減食べ物にするのは止めよう?!


「うーん、…後で説明するから取り敢えず戻ろう?!」


 まずい、これ絶対宇宙空間に出てる!下が所謂惑星に見え始めてるよ!どんだけの速度で進めばこんなところまでこれるの?!結界無かったら気圧で死んでるよ!


「秘密の約束が増えたんです!増やしすぎて何が有ったか忘れたんです!どうしてくれるんですか!」


 知らないよ!アマミちゃんが明後日行動しすぎなんだもん。これは仕方がない。まあ、探求心があるのは良いことなのでそれは認める、うん。


「ともかく戻るよ?向き変えて?」

「分かったんです!今度の約束は忘れないんです!」


 そっちじゃないんだけどなあ…まあ、戻ってくれそうなのでよしとします。ともかく、アマミちゃんの空を飛ぶは惑星離脱みたいなので注意しないといけないかも。どっか行っちゃうのレベルが惑星外ってワケわからないよ!


「お姉ちゃん?!ここどこですか!」


 あー、そう言えば飛行訓練で急加速したり明後日の方向いったり最終的に宇宙まで出張したからもうここどこだか分からないよね。目印着けよう無いしね。


「アマミちゃん?僕の指差す方向に飛んで。マジーラさんの方向に飛べばなんとかなると思うから。」

「分かったんです!師匠に追撃して驚かすんです!」


 僕の能力を応用すればある程度の距離であれば何処に誰の力があるのかわかる。それを使ってマジーラさんの位置に飛べばよい…じゃなくって追撃はやめて!僕は速度計じゃないから分からないけど、アマミちゃんが高速でマジーラさんに接触したら粉々になるだけじゃすまないよ!第一現状音速より速いんじゃない?!


「地上が見えたんです!マジーラさんは何処ですか!」

「アマミちゃん?追撃はやめてゆっくり降りよう?僕らが死んじゃうよ!あ、地上に近くなって速度も落ち着いたら結界も解いてね?結界が球体みたいだから、地上近傍じゃ着地に邪魔になっちゃうよ?」

「了解なんです!将来はパイロットさんなんです!」


 うーん、こんな運転されたら乗客全員心臓発作で死んじゃうんじゃないかな。止めた方が良いような気がする。


「結界を解くんです!師匠が見えたんです!」


 結界が解かれたことで風が顔にかかる。吹っ飛ばされるレベルではないけど未だ大分強い。とは言えどんどん減速していることはわかる。やがて、ゆっくりになって地面水平に姿勢が整った後マジーラさんの脇にゆっくり降りていく。


「お、お前ら…いったい何処まで行っていたんだ?全然帰ってこないから心配したんだぞ!」

「何処と言われても…空ですか?」

「宇宙さんに会ったんです!星がきれいだったんです!もう一回行くんです!」


 いやいや、宇宙に勝手にいっちゃダメだよ!…と言うよりこの突っ込みが常識外な感じがするのは間違いな感じがするんだけど。


「宇宙に会った?どういう…」

「そう言うことです。それよりそこにいる方は?」

「話をそらすな…全く、お前が突っ込んだ家の住人だ。幸い怪我はなく家も無傷だから許してもらえたが…」


 まあ、本来は家は全壊で頭から血を流しているのもいたけどね!アマミちゃんが完全隠蔽してしまった件。


「すいません。アマミちゃんがご迷惑をお掛けしました。お怪我はありませんか?」

「あー、ああ…大丈夫だが。それは箒か?」

「箒さんなんです!大きいので閉まっちゃうんです!お疲れ様なんです!」

「え、お父さん!箒が消えちゃったよ!」

「え、箒さんを見たかったですか?!3秒ルールなんです!箒さんが恥ずかしがっているので3秒です!」


 なんだそのよくわからない3秒ルール。大体箒にも意思があるの?!と言うよりなんかこの家族達なんか呆然とした顔のまま硬直しちゃってるんだけど。


「はぁ。まあ、簡易説明だ。この子は箒を持っているから空を飛べる。それだけだ。迷惑をかけた。何か損害とかあれば理不尽にならない限りで交渉する。何かあるか?」

「あー、いや特に損害もなく怪我もないから態々ややこしくしない。それは安心してくれ。」

「質問よろしいかしら?貴方達空から降りてきたわよね?」

「まあ、そう言うことにはなりますが。」

「箒は私の兄も持っていて兄を見たり私も飛んだこともあるんだけど…ほぼ頭上から急に現れるなんてどう考えてもおかしいと思うのだけれど。私も兄も精々上空数十メートルが限界なのよ?一体どれくらい上空を飛んでいたの?」

「えーっと何れぐらいかな。うーん…」

「雲さんが下に見えたんです!空にお星様が一杯見えたんです!綺麗だったんです!皆さんも見るんです!」

「すまない。取り分け被害がないなら我々は撤退する。ではまたな。」

「あ、ちょっと…雲の上って…」

「いくぞ、ミズハ、アマミ。」

「あ、はい。アマミちゃん?行こう?」

「早いんです!バナナ交換会していないんです!」


 バナナ交換会?なんか新しい造語が出来たよ?!交換してもバナナだよね。メリットなくない?…あー、何だか喋りまくって喉が乾いた。牛乳飲もっと。確かアマミちゃんの異空間は色々ものが入るみたいだし、今度牛乳もいれてもらおうかな。腐っちゃうかな?

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