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クロス主人公の実力公開

「わかりました。僕の調べた限りの一部だけ話します。但し、他言厳禁です。言ったらコロシマス。」

「分かった。」

「分かったのじゃ。今度魔女様がいらっしゃった時のために魔女様に適応できる物も準備しておくねぇ。」

「何だか良くわからないんです!取り敢えず自慢するんです!」


 止めて!元凶作ってどうするの!


「アマミちゃんって自分がどれくらい強いか知っている?」

「最強なんです!」

「アマミちゃん、冗談じゃなくって真面目な話。僕の目を見て?」

「…本当は知らないんです!だけど、強くなるんです!強くないと誰も守れないんです!何も出来ないんです!魔女なんてどうでもいいんです!誰かを助けれればそれで良いんです!」


 アマミちゃんの頭を撫でてあげる。


「アマミちゃん?気持ちは良く分かった。ただ、1回もう一度自分を振り返ろう?そして、僕みたいになりたくないなら自分のことでも他言しちゃいけない。」

「どうしてですか!自慢するんです!」

「うーん、これも説明が難しいかな。アマミちゃんがもっと大きくなったら話すからもう少し待っていてほしいな。」

「ムー、最近秘密ばっかりなんです!話して欲しいんですー!」

「うー、じゃあ今日寝る前話してあげるから…一緒に寝よう?」

「完璧なんです!一緒に寝るんです!楽しみなんです!蝶々探すんです!」


 え…?あ、ちょっと…?あー、また勝手に店を出ていっちゃって…もうしょうがない可愛い小悪魔である。こりゃ、寝る前僕の布団に潜り込んでそのまま寝るだけになるかな。


「魔女様何処かへ行ってしまわれたぇ?」

「ミズハ?あの性格はどうになならんのか?」

「丁度良いです。アマミちゃんが戻ってくる前に説明しちゃいます。」

「良いのかぇ?」

「アマミちゃんが知るには早すぎます。早く知りすぎると、その力に滅ぼされます。」

「…分かった。であれば早く話せ。」

「はぁ…本当に他言無用ですからね。ついでにちょっとだけ僕の強さも教えます。」

「ミズハのか?確か力を吸いとれるとかどうとか言っていたが?」

「はい。抽象的には。まあ、全部話す気はないので簡易的です。アマミちゃんの魔力はえーっと、補正なしで人間の魔術師の1000000倍、魔法使いの100000倍、マジーラさんの50000倍は確実的にあります。

 威力換算はしたことないですが…マジーラさんが本気で打つ炎球があったとして、仮にアマミちゃんがその真似を本気でやれば世界がなくなると思います。しかも、今アマミちゃんは魔力を強化する服を着ています。…もしもーし、聞いていますか?」


 どっちも完全に硬直しちゃってるよ!手を降っても目の焦点が明後日向いてるよ!


「ま、まさか…それほどの力が…通りで規格外の魔法を打てるわけだな。」

「さらにおまけです。アマミちゃんはあの性格でも生き物を大事にする子です。世界破壊なんてしないと思いますし、マジーラさんの言うことが正しいのであれば魔女である以上それほど攻撃魔法は得意じゃないと思います。

 で、その魔力を全て吸収することが出来る僕がいて、僕はそんな魔力ではキャパはまだまだ余裕なのでマジーラさん踏まえ多大な生物から魔力を僕は体に蓄えたとします。そして僕は魔女じゃないので簡易的な攻撃魔法も簡単です。後は大体何が言いたいかわかりますよね?」


 まあ、実際はこの限りじゃないんだけど。確かに理論上は正しい。だけど、他者の力は結局は他人の力。異なる血液型の血を体にいれると死ぬみたいに、他者の力を自分に突っ込むのは負荷がかかる。入れすぎは自身を破滅に追い込む。まあ、そのキャパは使えば使うほど大きくなるから今じゃ大分対応できるんだけどね。


「うーむ。」

「そういう…」

「退くんです!皆さん退くんですー!」

「え、どうしたのアマミちゃん…って、うわ!」


 だから何でこういうシリアス展開に持っていこうとすると、後ろから頭突きが飛んでくるのかな?!僕とアマミちゃんはぶつかった衝撃でその場に倒れることに。


「イタタタ…」

「おい、大丈夫か?」

「蝶々さんどこ行ったんですか!…いなくなっちゃったんです!ウワーン!」


 急に意味不明で泣き出さないで!みんなビックリしちゃうよ?!


「蝶なんていたか?」

「さぁねぇ。窓から出ていったのかもねぇ。」

「アマミちゃん?退いてほしい。」

「ギャー!ミズハさんが私の下敷きなんです!ミズハさん断罪なんです!一緒に寝るんです!お休みなさいです!」


 ごめん。何いってるか全然わからないので無視します。


「アマミ、ほらどきな?」


 マジーラさんがアマミちゃんを持ち上げて立たせたので僕も立ち上がりました。


「師匠!用もないのに女の子の腰をさわるのはセクハラなんです!訴えるんです!」


 いやいや、十分用有ったからね!これでセクハラなら体触れたらアウトだよ!


「いや、そんなつもりはなかったんだが?」

「マジーラ殿が悪いねぇ。魔女様はデリケートなんだねぇ。」

「そうなんです!師匠が悪いんです!」

「そうなのか?」

「すいません?アマミちゃんに養分を与えないでくれませんか?ややこしくなります。」


 今回はマジーラさんをフォローしておきました…ってさ、話が全然進んでないじゃん!いい加減話進めようよ!箒云々って始まったはずなのにもう箒の「ほ」の字もないよ?!


「すいません。それでアマミちゃんの箒の件なんですが。」

「そう言えばそんなこともあったな。で、箒を買って問題ないのか?」

「そんなこともあったねぇ。問題ないねぇ。逆に魔力が多すぎて心配だねぇ。」

「そんなことないんです!箒を買ったら世界征服です!」


 世界征服しないで!と言うより空飛んだだけで世界征服は意味がわからないけどね!


 と言うことで、ようやく箒を買って店から出ました。大分太陽が傾き始めています。一体こんな下らないことにどんだけ時間を費やしたか分かりません。あー帰った帰った。

 ようやくこの章が終了しました。長かった…。

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