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殺し合いするなら他所でやって下さい

「発動中は耐久が上がるからメリットも多いんだけどねぇ。魔法使いはあまり防衛の魔法が得意じゃないからねぇ。この魔法ならば魔法使いでも悠々使えるんだけどねぇ。」

「まあ、確かにその点なら一理あるな。耐久魔法は魔法使いは得意じゃない。魔術師や魔女…後はエルフぐらいか?」


 エルフ?


「エルフってなんですか?」

「知らないのか?エルフって言うのは…」

「魔法覚えるんです!空を飛べるようになるんです!」


 アマミちゃんが割り込んできちゃったよ!うーん、また後で聞くことにしよう。


「そうだねぇ。別にこの魔法を覚えたら飛べると言う訳じゃないんだけどねぇ。ただ、この魔法を使いこなせるぐらいの魔力があればある程度はその箒を使えると言ったところだねぇ。」

「良く分かんないんです!つまり、魔法を受けて耐えれば空飛べるんです!」


 なんか色々かっ飛ばしてない?!何その拷問受けて突破すれば武器ゲット見たいな流れ?!


「では、魔女様。呪文を唱えるんだねぇ。杖はあるかぇ?」

「呪文忘れたんです!杖ってなんですか!」


 最低だろ!やる気ゼロじゃん!


「全く、しょうもない奴だな。アマミ、ほら横にいるから呪文を一緒に言うぞ?店長?アマミは杖なしでも魔法が出せる。魔女特有かは分からんが。だから杖なしでいくぞ?」


 魔女特有じゃないことは僕が保証するよ。ただの、魔力の暴力なだけだよ!だって僕だって魔力かき集めれば魔法なんて余裕だしね!


 言ったかもしれないけど、杖なりロットなりを使うことによって魔力の消費を押さえて魔法を放てる。逆に言えば、武器がなければそれだけ同じ魔法でも魔力の消費が多くなる。


 つまり、杖やロットがあるから魔法が放てると言っても間違いではない。アマミちゃんみたいに一般魔術師の1000000倍の魔力の持ち主には関係ないことだけどね!あー、厳密には、服の効果で1100000倍だっけ?いやもうどっちでも変わらないでしょ?!


「魔女様は特別なんだねぇ。じゃあ、カウンター魔法が出来たら言うんだねぇ。私が軽く確認するねぇ。」


 確認って、まさか腹いせにアマミちゃんをタコ殴りにしないよね?!喧嘩するならマジーラさん使ってください!


「準備できたぞ?」


 マジーラさんから声がかかった。マジーラさんは紫の波紋を浴びたことは確認済み…うん、マジーラさんだけである。アマミちゃんも呪文を唱えたところを見たけど何も起きなかったような気がしたんだけど…大丈夫?


「ではいくぞい?開戦じゃ!」


 ちょっと待って?!開戦って何?!あ、あれだよ、開戦の意味が分からないじゃないよ!アマミちゃんじゃないんだからね!


 これって、カウンター魔法の講習と言うか伝授と言うかそう言うもんだよね?!実戦じゃないよね!


 店長が呪文を唱えると杖からピンクの光線が走った。そのままマジーラさんに的中、吹っ飛んだ!


「がはっ…成る程、確かに耐久は上がっているが…店長、喧嘩売ってるだろ?」

「さっきの仕返しじゃ!」


 マジーラさんが立ち上がると店長さんが追撃する件。魔法の講習ってなんだっけ?


「うぬぬ…仕返しだ。…って、魔法が出ないぞ。」

「言ったはずじゃ、カウンター魔法の効果中は他の魔法が出せないんじゃ。暫くは私の魔法を受けてもらうねぇ。」


 だからタコ殴りじゃないか!これって実際の戦いで使うタイミングないでしょ!誰が使うの?この魔法を発明した魔法使いに問い合わせたいんだけど!


「喧嘩は止めるんです!ダメなんです!私に魔法を打つんです!」


 どMか!!あ、でもあれか?本来ならアマミちゃんに攻撃して、カウンター魔法が機能するか確認しないといけないのか。


「魔女様は少し待ってくれませんかねぇ。先ずはマジーラ殿を葬ってからだねぇ。」


 殺す気だろ!!これは酷い。


「ハハハ。残念だったな。既にカウンター魔法を発動する準備は出来てるぞ?」


 マジーラさんが紫の光線を放った。店長さんは辛うじて避けたが、その光線が店の片隅に的中!キノコ雲を上げて吹き飛んだ!


「マジーラ殿?今のは故意的じゃな?」

「さあどうかな?」

「一回どっちが強いか教えた方が良さそうだねぇ?」

「500年生きてる自分に勝てるとでも?」

「年は関係ないねぇ?」


 なんだか本格的に戦闘が始まったよ!魔法が飛び交うし、外れた魔法はどんどん回りの木々や建物を破壊していく件。…ねえ、ここって安全なのかな?!


「どっちもストップなんです!喧嘩は止めるんです!お姉ちゃん離してください!」


 激戦にアマミちゃんが巻き込まれるのは良くないと思ってアマミちゃんが突っ込もうとする前に側まで行って手を繋いでおく。こう言うときアマミちゃんは体を張って止めようとするので心臓に悪い。


「これならどうじゃ!」

「これに耐えきれるか?」

「だ、ダメなんです!ストップなんです!!」


 あ、ちょっと油断した隙に僕の手を振りほどいて突っ走っていっちゃった!待って!


「アマミちゃん待って!」

「喧嘩はダメなんです!」


 その途端、爆発した。二人の魔法が交差する場所で。アマミちゃんを挟み撃ちにする形で。


「アマミちゃん?アマミちゃん?…アマミちゃん?!」


 爆発した衝撃で煙が立ち込める。何も見えない。だけど、力を回収する感覚でアマミちゃんを探す。そして…

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