カウンター魔法って何処で使えるんだろう
と言うことで一同外へ。なお、店は店長以外もいるので抜けても問題ないとのこと。と言うより魔女だから店長が世話して当然だろ雰囲気がある件。うーん、こういう場所って居心地が悪いから早く出たいんだけどなぁ。
逆にアマミちゃんは乗り気である。既に箒を持って振り回している。…って危ないわ!早急回収、回収っと。
「酷いんです!私の箒さんが奪われたんです!犯罪なんです!キノコを食べるんです!」
まだ買っていないよ!君のじゃないよ!しかも危ないから取り上げたのにもう毒殺してくる件!どうにかならないの?!
「マジーラ殿、魔女様。先ずは呪文じゃ。」
とか言って呪文を放ちながら店長は杖を自分の腕につける。腕に紫の波紋が走って体全体に伝わった。
「これで一定時間カウンター状態じゃ。そうじゃな。マジーラ殿よ。適当に魔法を打ってくれないかぇ?」
「どれぐらいだ?店長、あまり魔法耐久無かっただろう?実証とは言え下手に食らえば死ぬぞ?」
「師匠酷いんです!人殺しなんです!もれなくキノコを3つプレゼントです!」
ちょっと待てぃ!なに殺害予告してるの!恐喝だろ!というか、アマミちゃんが即死キノコを3つも叩きつけてるよ!実行犯だよ!
…って待って!アマミちゃんキノコ2個しか持っていなかったよね!なんか増えてるよ!どこで拾ってきたの!
「なに…カウンター中は耐久が上がるんだねぇ。その間魔法が打てなくなるのは痛いがねぇ。」
なんとなく概要は分かった。要は魔法を食らえば食らうほど反撃の量が大きくなると言ったところかな?
「ミズハ、アマミは任せた。じゃあ、ある程度は手加減をして打つぞ?」
勝手に任せないでよ!何をどうしろと?!
「あ、アマミちゃん?こっちにおいで。」
と言葉だけ言って腕を引っ張って強引に二人から離れる。それ以外の意図があるなら教えて欲しい。
「師匠ダメなんです!攻撃しちゃダメなんです!死んじゃうんです!」
マジーラさんが呪文を詠唱して適当に店長さんに攻撃する度にアマミちゃんがギャーギャー騒ぐ件。まあ、向かわないだけまし…残念。僕がアマミちゃんを背中から掴んでいるから行かないだけである。と言うか脱走試み始めてるよ!
「ミズハさん離すんです!死んじゃうんです!」
「実戦じゃないから死にはしないと思うけど…うーん、大丈夫なのかなあれ。」
はっきり言う。現状店長が倒れている。で、マジーラさんがまだ魔法を放って攻撃している。鬼か!
「師匠!死んじゃうんです!毒キノコ4本目追加なんです!」
まだ持ってるのかこの子は!どこで回収したの?!
「アマミちゃん?そのキノコはどこで採ったの?」
「師匠の家の回りに沢山生えているんです!豊作なんです!それより死んでしまうんです!キノコなんです!」
話題を変えると言う荒業に出たけど…意味無かった件。と言うより高級毒キノコ生えすぎだろ!どうなってるのあの家の回りは!と言うより、最後の「キノコなんです」ってなんのこと?!死んだらキノコにでもなるのかな?
「店長?あとどれぐらい攻撃すれば良いんだ?」
あの魔法使いどや顔で攻撃してるぞ?ただの畜生じゃん!やめたげてよぉ!
「うぬぬ…調子に乗ってのぉ…反撃じゃ!」
ちょっと待って、これって確かカウンター魔法だっけ、を伝授する云々だったよね!模擬戦おろか喧嘩になってない?!
店長さんが倒れたまま…うん、倒れたままなんだけど…呪文を唱えて一振りした結果、なんか紫の光線が飛んでいった。
「おっと、危ない危ない。危うく当たるところだった。店長?自分を殺すつもりかい?」
ブーメランだよ!とか思っていたら、光線が後ろの木に命中…ものすごい爆発音とキノコ雲が出来上がった。
「ミズハさん!見てください!真っ黒いキノコさんです!美味しいんですか!」
食べれるか!仮に食べたら色々壊れるわ!キノコ雲が消えると、1本の木が根本だけ残って完全消滅してしまった。
「おいおい、店長?まさかあれを自分に当てようとした訳じゃないよな?流石に死ぬぞ?」
「何を言うかぇ?あくまで魔法伝授をしようとしたのに半殺しにする方に言われたくはないねぇ!」
「ギャー!木さんが首チョンパなんです!死んでしまったんです!助けれないんです!どうしてくれるんですか!断罪です!皆さんにキノコを配るんです!」
だから殺す気か!って、なんで僕に4つのキノコを全部渡そうとするの!僕が責任もって死ねってこと?!配るって言う意味わかってる?!
「回復するんです!頑張るんです!」
アマミちゃんが適当に店長さんと木に向かって手を伸ばした。店長の体は若干輝いたけど吹っ飛んだ木は変化無し。やはり死んだら終わりのようである。
「むー、やっぱり魔力不足です!首チョンパになっても回復できるようになりたいんです!」
ちょっと待って!何?魔力があれば生き返らせれるの?!…いや、それはないと思う。だって、魔力が一般の1000000倍持ちで不可能なんでしょ?流石に無理だろ!
と言うより、あっちは完全に戦闘モードだよ!魔法伝授ってなんだっけ?
「おお、体が軽いねぇ。マジーラ殿よ?どうやら魔女様はわしを選んでくれたようだねぇ。」
「いや、それはないと思うぞ?いつものことだからな。」
「どっちも断罪なんです!今日の夕飯を作ってくれないといけない刑なんです!」
だから罰がみみっちいな!大体、いつもマジーラさん作ってくれてるじゃん!毎日断罪受けてることになっちゃうよ!鬼畜か!
「すいません。喧嘩なら他所でやってください。僕個人的はアマミちゃんが魔法を覚えてくれればそれでよいので。」
「おぉ、忘れておったねぇ。この魔法使いが余計なことをしたお陰だねぇ。」
「店長がカウンター魔法を打つと言ったからあえて攻撃をしただけだ。何か悪いことをしたか?」
間接的に見ると、マジーラさん店長さんタコ殴りだったよ!あれはどう見ても虐めだよ!
「さて、見て分かる通り受けた魔法を蓄えて反撃する魔法だねぇ。分類は魔法使いに合わせて攻撃魔法だねぇ。だから魔法使いにとって使いやすい魔法になっているねぇ。」
「使いやすいか?あれではただタコ殴りに合うだけだ。覚えるのも無駄な感じしかしないがな。」
貴方はする側だったけどね!とはいっても、あれを使えと言われても僕は使わないかな。攻撃にわざわざ耐えるのは億劫だし、それで死んでしまったらもともこうもない。
少々やりたい事が出来ましたので投稿スピードを落とします。そのうち投稿スピードを戻すのでご安心ください。