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自分が出来ない事を他人に押し付けてはいけません

「戻ってきたか?で、ちゃんと伝えたか?」

「僕の手の内の範囲ではです。しっかり伝わったと思っているので口出しは無用です。」

「…分かった。だが、流石に次同じことが起きたら自分が直々に言う。ミズハはアマミには相当甘いからな。流石に言わなければいけないことはしっかり言うべきだ。取り返しのつかなくなる前にな。」

「なんの話ですか!混ぜるんです!ミックスジュースです!」


 君の話だよ!偽札作ったでしょ!それ!てか、何でジュースになっちゃうの?!ミキサーに入れて混ぜるの?…グロいわ!


「アマミちゃんはちゃんと話を聞いてくれる良い子だって言う話をしていたんだよ?」

「していないが?」

「何か言いましたかマジーラさん?」

「自分は何もしていないぞ?だからそんな目で見るな。自分が悪いことしたように見えるのだが?」

「そうなんです!師匠がいけないんです!」

「おい!!!」

「アマミちゃん?今マジーラさん機嫌が悪いから半径10m以内に入ったり話しかけたら駄目だよ?」

「おいミズハ、自分のことをなんだと思っているんだ?」

「危険な500歳の魔法使い。暗黒系オーラを出しているとかですか?」

「最近ミズハも自分に言うようになってきたな。今度戦ってみるかい?」

「ダメなんです!喧嘩は禁止なんです!どうして守れないのですか!」


 発端作ってるの全部君だからね!!で、まあ、別にマジーラさんは僕に怒っているわけでもないのでそのまま収束しました。


「ミズハ?とは言え、アマミは既に偽造金を使ってしまったのだろう?回収できるのか?」

「アマミちゃんに作ったものを見せてもらいましたがあのレベルはどっちが偽物か判別不能レベルです。流石魔女と言ったところでしょうか。もう、今回は見なかった、次回からはNGの方が一番安定だと思います。」

「しかしだなあ。」

「じゃあ、マジーラさんが回収してください。既に、チョコバナナ屋だってアマミちゃんから受け取った通貨の数々を他のお客さんのお釣りに使っているでしょうし。僕は関与しません。」

「はぁ…分かった分かった。今回は妥協しよう。まあ、ばれたら嘘は言わないぞ?」

「ご自由に。ばれたら逆に通報した方を尋問します。根拠を出せって。」

「どっちが悪者なのかわからんなそれは。」

「知っていますか?正しいは正義ではありません。強いが正義です。だから、この世は腐っているんです。」

「うーむ。」


 とまあ、こんな下らない議論を適当にしましたとさ、メデタシメデタシ…あれ、色々忘れてるよね?!


 あ、今更間だけど…人間が使うお金も魔法使いが使うお金も完全統一である。多分世界共通なんじゃないかな。…え、本当に今更間過ぎるって?忘れていたからしょうがないの!


「話しているところ悪いがねぇ。買うものは決まったかぇ?」


 そうだよね!僕らは武器とかそう言うものを買いに来ていたんだよね!本題がどっかに出張していたよね!


「ミズハさん!それはなんですか!」

「うん?ああ、剣だよ。一応僕は剣士で通そうと思っているから剣を買っておこうと思って。」

「剣ってなんですか!美味しいんですか!」


 食べたら口の中血だらけになるよ!危ないよ!


「これだよ。」


 アマミちゃんに鞘から剣を抜いて見せる。因みに見せるだけで持たせない。理由は2つ。危ないからと…人間の1000000倍以上の魔力を持ってるからこの子は!彼女がその魔力を剣に叩き込んだら多分ぶっ壊れる!実際渡せない理由の大半はこっちだよ!


「危ないんです!今すぐ捨てるんです!」


 何でそんな返答がくるんだよ!


「先が尖っているんです!何でも切れちゃいそうなんです!生き物を切っちゃいけないんです!殺しちゃいけないんです!犯罪なんです!」


 まてまて、この剣はそれこそ相手を切るためにあるんだよ!それ禁止じゃ買った理由が分からないよ!


「ミズハ?アマミがあんなこといっているが…?」

「アマミちゃん。これはアマミちゃんを守るために買うんだよ?別にむやみやたらに振り回さないから安心して?」

「むー、約束なんです!振り回して地面を真っ二つにしちゃいけないんです!」


 しないよ!出来ないよ!僕を何だと思っているの?!


「と言うことでこれを買います。いくらですか?」

「おぉ、買い手がいなかったから嬉しいねぇ。マジーラ殿とも縁があるしのぉ。まけて5万Gでどうじゃい?」


 まけてもそんなにするのか…いや、魔法使いの物価だと付加価値がついてそれぐらいなので元々安すぎるぐらいである。文句を言わないで買っておこう。


「うーん、後の所持金も残り5万Gか…。アマミちゃんはどんな武器を買いたい?」

「武器ってなんですか?!美味しいんですか!」


 一々食べ物にしないで!それで、鞄の中にあったキノコとバナナを振り回して遊ばないで!物は違えど僕に振り回すなっていって既に振り回しているよ!


「ほら、アマミ。こんなやつだ。どうだ、何かないか?」


 マジーラさんは自分の杖を見せたり置いてあるロッドを見せたりしている。確か、ミネガル先生もロッドを持っていた件。アイテムを持つと威力が上がるらしい。うーん、アマミちゃんは素がカオスだから威力あげられるとそれはそれで困るんだけど…。


「うーん、武器ってよく分からないんです!それより魔女っぽいのが良いんです!」


 そう言えばこの子、自分を魔女っぽく見せるのに拘っていたね!僕があげた魔女帽子も魔女っぽいからと言うことでお気に入りみたいだし。最近だと、先ほど服を買ったときに一緒に買ったリボンで魔女帽子がデコられていて、より可愛らしさがパワーアップしている件。魔女?なにそれ…である。

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