魔女信者集団かな?
「えっと、これは一体どういうことですか?」
「魔女様じゃ。魔女様はこの町の発展に大きく貢献しておるのじゃ。そして、魔女様の力はとてもじゃないがはかり知れぬのじゃ。
そんなお方がここにいらっしゃるのじゃ。しかも天気を変えてしまわれるとは…きっと、この町を見かねて故の天罰に違いないのじゃ。ここで、魔女様にお許しを頂かないと我々の住むところが無くなってしまうのじゃ。」
うーん、はっきり言う。なに言っているか分からない件。マジーラさん曰く魔力は、魔法使いと魔女は互角と聞いているし、第一このダイヤモンドダストはアマミちゃんが趣味で適当に放っただけのいわゆるお遊びである。まあ、こんな町中でそんなもの放つなとは言いたいんだけど今回は無視しよう!うん。
「ミズハ殿も一体何者なのじゃ。マジーラ殿は魔法使いのなかでも年配者じゃ。魔女様に認められてもわかるのじゃ。ミズハ殿もなにか魔女様に認められたのかぇ?」
うーん、ない。と言うより、僕の旅に勝手に着いてきただけである。まあ、アマミちゃんがいなかったら僕は生きてすらいないか世界へ幻滅しすぎて世界もろとも全て破壊してしまった可能性もあるので、いないと逆に困るけど。
「取り敢えず、アマミちゃんをそんなに崇拝されてもアマミちゃんが困ります。出来れば止めて頂きたいんですが。」
「駄目だ。この天気は魔女様によるものだ。実際俺はさっき外でその魔女様が魔法を放ったのを見ている。
さっきは、きれいな魔法だで済ませたが魔女様となれば話が変わる。もし魔女様のご機嫌を損ねて天候がこの様子では我々の住むところが無くなるのだぞ?現にこの魔法はまだ解けていないではないか!」
声をかけてきた男性の話を聞くと、解除しようとした魔法使いもいたらしいが無理だったらしい。まあ、本来魔法使いと魔女は魔力がトントンだけどアマミちゃんは魔法使い基準の100000倍以上は悠にあるからね。魔力の暴力である。
「うーん、マジーラさん。魔法使いにとって魔女ってそこまで影響があるんですか?」
「魔法使い全員と言えばそれはわからんが、ここ、魔法使い横丁はかなりの影響を受けている。
魔法使いがこうやって人間含め他の生き物と離脱して生きているのにも理由がある。それこそ魔力が高すぎるのだ。それゆえ、危険生物と思われ迫害された時期もある。
行き場のなくなった魔法使いたちに手を差し伸べたのが創造の魔女と言われている。ここの町は見てわかる通り森に囲まれていてそれこそ本来であれば住める場所ではない筈なのだ。それを魔女が開拓したとされている。
また、前も話したが時空の魔女が瞬間移動の技量をアイテム化し魔法使いに与えたのだ。それにより魔法使いは好きに出入りが出来、逆に外部の生き物は近づきにくくなると言ういわば魔法使いにとっての逃げ場を作ったわけだな。
詳細は知らないが定期的に魔女は魔法使いの町や村を回っていると噂されている。まあ、とは言えいつ来ているかも分からんし女性の魔法使いに質問するわけにもいかんから本当なのかそれとも風の噂が大きくなったのかは誰も分からないからな。」
「魔女様がいらしていたとも知らずの無礼を許してくだせぇ。初めはそれこそただの子供と思ったことを許してくださいませぇ。」
最後の発言うざくない?無礼を許してまでで良かったと思うのは僕だけだろうか?
まあ、大体何が起きているか分かったから良しとする。要はここで、土下座している魔法使い全員は魔女がこの町に偵察に来たとでも思っているんだろう。そして、アマミちゃんがトンデモ魔法をはなってしまったので、…魔女の機嫌を損ねた、このままじゃこの町を壊される、何とかしなくては、でも手段が…と彼らは思っているのかな?
彼らをこのように動かす背景はおそらく風習といったものだと思う。で、それをバカ真面目に信じている年配者が土下座をして、それこそそんなもんシラネと言って覗き見してるのが今の若い魔法使いといった形である。まあ、親子連れは子供も巻き添え食らっているけどね!
さて、どうしたものか。全く、過去の逸話に乗っ取られているから色々カオスになっている件。もう少し後ろではなく前を見て欲しいものである。
まあ、アマミちゃんがそれこそお偉い魔女だったら話が変わっちゃうのかもしれないけど…そのときはそのときの方が良いと思う。僕だけだろうか?はっきり言ってこの状況は逆に迷惑なんだけど!アマミちゃんだって困ってるじゃん!
後、今さらだけどマジーラさんも後で尋問だよ!この町でマジーラさん結構有名人物じゃない?!店長がマジーラさんなら魔女に認められても云々と言っていたと言うことはマジーラさんの立場は魔法使いのなかでも明らかに上と言うことになる。
要は、この状況においてマジーラさんが全員に説得すればある程度片付くはずなのである。それを完全に黙認である。酷すぎなんだけど!後で尋問決定!
「ミズハさーん、5分の感覚が分からないんです!そろそろ目を開けたんです!呼吸もしたいです!」
ちょいちょいちょい!呼吸するなとは言っていないよ!と言うより5分呼吸止めていたなんて言わないよね!僕極悪人じゃん!
「あ、アマミちゃん?呼吸はしても問題なかったんだけど?」
「そうなんですか!良かったです!10秒で苦しくなって秘密で呼吸してたんです!御免なさいなんです!」
即諦めたらしい。まあ良いやそんなことは。
「いや、謝らなくて良いけど…それよりちょっと耳を貸して欲しいな?」
「耳ですか?!はいなんです!うーんうーん、とれないんです!」
意味が違う!物理的に貰ったらそれこそ困るよ!
取り分け、さっきの呼吸の話と言い耳のことと言い、回りの目線が若干怖い件。お前、魔女をそんな風に扱って罰を食らったらどうするんだという顔にしか見えない!そう思えるだけだと信じたい。
以下の小説は私とは一切関係ありませんが、拡散希望らしいので拡散します。
https://ncode.syosetu.com/n1443fp/
そういえば昔、拡散希望と言われた文章を貰った際に私は数少ない友に相談している間に機転の良い子が同級生のメールアドレス全体に転送してしまって色々突っ込みたいのを放棄した覚えがあります。