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ダイヤモンドダスト?

 アマミちゃんがよくわからない発言をすると共に空中で光源が弾け散った。物凄い大きく弾け散ったあと、キラキラとしたものが落ちてくる…町中に充満していく。


「これは…ダイヤモンドダスト?」


 手を伸ばして触れようとすると、手の上で溶けてしまう。地面に落ちたものの溶けては蒸発して消えていく。町中全体がそんな状態になっている。


「凄いです!予想より綺麗なんです!学校で1回聞いたんです!見てみたかったんです!」


 アマミちゃん?見たいものをこんなところで勝手に実現しないで!


「きれーい!」


 野次馬のなかにいた子供が騒ぎ始めた件。女性たちも何かうっとりし始めている。


「何でしょう?あの魔法を放った女の子とこの風景…絵になりませんか?」

「あー、勿体ない。人間の町にカメラと言うものを見たことがあります。人間はそれで風景を保存するそうですが、今になってようやく気持ちがわかりました。」


 なんか、向こうにいる女性たちがよく分からない発言をし始めているけどこれもアマミちゃんの魅了の効果なのかな?謎である。


 かく言う、僕もアマミちゃんとダイヤモンドダストの風景に完全に心を奪われている。何だろう。この風景を見ているとさっきまでの緊張感がまるで嘘で、心が溶けていく感じがする。


 アマミちゃんって、前もとんでも魔法だしてこっちは焦って対応したけど結局影響ゼロだったし今回も早急に魔力を大量に溜め込んだけど結局骨折り損だった件。まあ、アマミちゃんを守るために少しは使ったけどね。


 アマミちゃんが出す魔法は安全で安心って分かってはいるんだけど何故かいざとなると体が反射で反応してしまう。そしてこの安堵感である。なんか卑怯である。ダイヤモンドダストは消える気配がなく、とは言え、気温も若干冷えたのかな程度なのが不思議である。


「ミズハさん!うまく出来たんです!服装もバッチリなんです!ピースなんです!」


 とか言って両手をピースにしてほっぺに合わせるアマミちゃんの殺人級の可愛さである。ごめん、完全に思考停止しました。


「あは…あははは…心配した俺らが馬鹿じゃないか…」


 さっき、マジーラさんに噛みついていた魔法使いがなんだか萎れながら立ち去っていく件。他の魔法使いたちも少しずつ光景を見ながら立ち去っていく件。


「マジーラさん?これでいいんですか?」

「どういうことだ?」

「普通こんなことをしたら例え安全だったとしても噛みつく人がいてもおかしくないと思うんですが?」

「うーむ。普通ならそうなのかもしれないが…この風景に回りから見ればこの美少女だ。回りも噛みつくことすら忘れてしまったのかもな。第一自分等もこんなのことをしたアマミを叱れるか?」


 言われてみれば確かにである。こんな絶景を見せられてその中心にお姫様がいて…無理である。諦めよう。


「それに後2つ理由が考えられるな。1つは自分がいること、もう1つはアマミの正体がばれてしまったかもしれないことだな。」

「どういうことですか?意味が分かりません。」

「うーむ。まあ、魔法使いの事情は魔法使いじゃない種族にはわからんだろう。

 どちらにしても、言葉で説明するより見た方が早いかもしれん。せっかくだ。魔女と言うものが魔法使いにとってどういうものか勉強していくといい。ほら、こっちだ。」


 とか言いながら、マジーラさんは次のお店に向かった。僕もなんだかよく分からない躍りをしているアマミちゃんを引っ張ってついていく。


 ダイヤモンドダストは絶賛蔓延中である。これってずっとこのままとか言わないよね?今はきれいだけどそのうち異常気象扱いになるよ?!


「そろそろトイレの時間なんです!あ、そうなんです!この服装なら、パンツだけ脱げばそのまま垂れ流しでも行けそうなんです!歩きながらトイレ出来るんです!」


 待てい!想像しただけで大惨事だから止めろ!


「アマミ?我慢できるか?もうすぐそこだから待ってろ。ミズハ、すまんが走るぞ?」

「あ、はい。あまり早く走るとそれこそ漏らしかねませんので、…行きましょう。」


 アマミちゃんの表情を察してとっとと次の店へ行きました。

 お盆休暇フィーバータイムは終了です。投稿スピードを落とします。

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