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スマイル&ピースで通行人を瀕死にしてはいけません!

 なお、アマミちゃんが新しい服で探検するとか言い出すので、店員にお願いして試着室でどちらも着替えてから次の店に行くことに。リュックや手提げを持ってきたとはいえ大分かさばり始めた件。


「お腹が空いたので前買ったバナナを食べることにするんです!…若干茶色いんです!あ、もしかしてこれもチョコバナナなんですか!

 バナナって放っておくとチョコバナナになるんです!これはちゃんと覚えておくんです!」


 違うよ!色が変わるのは良いけど、チョコバナナにはならないよ!腐るって言うんだよ!


「マジーラさん?次はどちらに?」

「そうだな。冒険者なら武器もある程度のものが必要だろう?魔法使いの店だ。人間が作ったものより強力なものも売っている。まあ、逆に言えば魔法よりのためミズハのような前線だと、ちょっと武器が脆いかもしれないが。」

「それって大丈夫ですか?先日握力で木刀を握り潰してしまったんですけど。」

「安心しろ。そんな握力を持つ奴が持つ武器は人間界だろうが魔法使いだろうが誰も想定していないからな。」

「すいません。僕に喧嘩売っていますか?」

「本当のことだろう?逆にそれを考慮してあえてこっちの方が良いと思ったのだ。まあ、魔法の可能性を信じてみるんだな。」


 アマミちゃんが色々カオスにしてくれたので逆に信用できないんですけど。と言うよりアマミちゃん何してるの?!


「凄いんです!いろんな魔法使いさんがこっちを見て唖然としているんです!こう言うときには取り敢えずピースしておくんです!」


 とか言いながらこっちに笑顔でピースしてくるお姫様。破壊力が半端無い件!ってか、それをもろに食らった魔法使い連中、石化とか多量出血で倒れたりしていない?!完全に風評被害になってるよ!


 取り敢えず、アマミちゃんは今すぐピース攻撃を止めるべきである。通行人が全員大ダメージを食らってるよ!


「何で皆さんこっちを見たら硬直したり倒れるんですか!よくわからないんです!何とかするんです!」


 知らないよ!原因君だよ!


「マジーラさん?アマミちゃんが通行人を皆殺しにしています。」

「は?どういう…納得した。やはりこの服を買い与えるのは不味かったか?」

「お腹が空いたんです!原因不明で皆さんが倒れていくんです!でもそれよりお腹の方が重要なんです!」


 いやいや、優先順位おかしくない?!


「アマミちゃん?硬直は放っといて良いけど、出血で失神した奴は一応救ってあげよう?多分、元凶はこっちだし。」

「そうなんですか!よく分からないんです!どちらにしても怪我した方は全部治療するんです!」


 とかなんとか言いながら、アマミちゃんが倒れた通行人に手を向けて回復していく。とんだ大惨事である。


「で、飯はどうする?」

「すいません、ついでなのでトイレに行きたいんですが?」

「まあ、ここは自分の地元だ。近場は知ってるから…こっちだ。」


 とか言われて適当に案内されたレストランっぽいところに行きました。真っ先にトイレに行ったけど、毎度恒例どっちのトイレに行こうかいつも悩むところ。男装しているのに体つきは女だからね。しょうがない。人手が多いときは取り敢えず男子トイレである。どっちへいっても便器があるので僕はあまり困らない。


 因みに女装している男性はどっちへ行くんだろう。気になるけど、考えないことにする。


「なんだかここでも皆さんに見られているんです!有名人なんです!」


 トイレから戻るとアマミちゃんは完全に注目の的になっているようである。まあ、肩を露出した魔法少女服を着たお姫様がそこら辺の店屋にいたら誰でも気になるよね。しかも魅了効果上昇付きである。ある意味酷すぎる。


 おそらくその元凶は趣味で着ているのでもっとタチが悪い件。これでセクハラ被害云々が起きたら誰が悪いのか全く分かりません!あ、だからって、お姫様に手出したらその腕は僕の気分でもげるんだけどね!


「そう言えば、ミズハも地味にその服ちゃんと似合っているな。」

「地味ってなんですか?」

「男子だと言われれば反論は出来んな。中身を知っているからあれなんだが。」


 華麗にスルーして罵ってくるこの魔法使いはいったい何なの?因みに、魔法使いの店で食べたオムレツは地味に美味しかった。魔法使いの場合魔法で料理しているのだろうか?聞いてみると…


「魔法使いでそんな器用な魔法を使える奴はいないぞ?勿論、火力調整で炎魔法を使う奴はいるかもしれんが…魔法使いの魔法は攻撃用が殆どだからな。自分も料理する際、殆ど魔法は使わん。そう言うのは魔女とかそう言うやつの仕事だ。」

「魔女さんなら料理が得意なんですか!今度やってみたいんです!」

「すまない。若干訂正する。一般常識を兼ね備えた魔女の仕事だ。」

「凄いんです。まさに私の所業なんです!」

「アマミちゃん?マジーラさんは間接的にアマミちゃんが料理をすると家が無くなるからやっちゃダメっていってるよ?」

「何なんですか!家を爆破しないです!失敗しても精々半壊程度です!」


 自慢になっていないよ!十分アウトだよ!


「ミズハ、自分はそこまで言っていないんだが?」

「アマミちゃん?マジーラさんが家を半壊させてもいいって。」

「そうなんですか!でも、そんな魔法は使えないんです!あ、シャロルさんなら出来そうなんです!今度聞いてみるんです!」

「すまん。どうしてそんな話になっているんだ?」


 さあ、何ででしょう。


 昼食も終えたので、後半戦である。武器を買うんだっけ?

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