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可愛い天使が爆誕しました

「と言っても、肩回りの露出は目立つんじゃ…?」

「うーむ。そんなもんなのか?確かに人間界では若干怪しいが…魔法使いの女の子はそういう服を着る子もいる。」


 そうなの?!


「魔法使いは…いや、魔法を使うもの一般にとして言うと…魔力放出の際、魔力は肌から出るものだ。即ち、露出が高いと言うことはその分魔法効率が良いと言うことになる。

 まあ、理屈は言った通りだがまず男性は魔法使いでも守る側になることが多く、流石に露出が高い服を着るのはそれこそ変人に見られるからあまり着ないがな。」


 だよね!そこいらのおっさんが高露出の服なんて来ていたら速攻警察に通報である。


「女性だと、後衛が多いので二手に分かれる。魔力を高めるためにあえて露出を増やすか、魔力を控えてでも堅実にするかだな。」


 アマミちゃんが前者になっちゃうんですが!アマミちゃんもう十分に魔力抱えているよね!もうこれ以上要らないよね!


「まあ、分岐するのは本当に幼いときだな。若いうちになれてしまった格好を戻すのは難しいしな。」


 こっち見て言わないでくれますか?!男装しているお前が典型例だって聞こえます。


「どっちが良いと思いますか!どっちもお気に入りなんです!」


 はっきり言う。どっちも殆ど同じにしか見えません!若干ヒラヒラの付き方とか模様が違うとかあっても殆ど色も形も同じなんですが?


「うーん、ちょっと試着してみないと…」

「じゃあ着て見るんです!待っているんです!」

「おいアマミ!ここで脱ごうとするな!試着室はあっちだ!」


 アマミちゃんがここで着替えようとしたのでマジーラさんが急遽止めに入った件。アマミちゃんってそういうの適当だから、マジーラさんの家でお風呂に入る前後なんて普通に下着姿で走り回っていたりする。マジーラさんは見ないフリをしていたけど流石にここでは止めるようである。


 で、マジーラさんがアマミちゃんを更衣室にぶちこんで出てこないように監視している間に僕も適当に服を選ぶ。


 何となくだけど、僕は髪の毛が藍色なので服も自動的に青色になりやすい。因みにアマミちゃんの髪は暗めの緑なのでアマミちゃんって言われると何となく緑って言う感じがする。アマミちゃんが持ってきた服も何故か緑や黄緑、ピンクを中心にしたものだったし。ピンクは体に付いている帯の色からだろうか?


 と言うことで、僕は青や水色…それに白のチェックが入ったものとかそういうものを適当に選んでみた。勿論青年用の服である。え?女なんだからもっと少女っぽい服を持ってこい?聞こえません。因みに2着選んだ。いま来ている服も踏まえて計3着。これで回していけばなんとかなると思う。


「まあ、こんなもんで良いかな。」

「着替え終わったんです!出てきても良いですか!」

「本当に着替え終わったか?…うっ…」


 なに?今の発言は?!慌てて僕も彼女が着替えている試着室に向かう。決めた服は持っていく。


「ミズハさんなんです!どうですか!似合っているはずなんです!それ以外の発言は禁止なんです!」


 発言禁止ってなに?感想言う権限無いじゃん!強制じゃんそれ!


 ただ、はっきり言う。似合いすぎている。と言うより、目の前に可愛すぎる天使が君臨したレベルだぞこれ!


 あれ、肩の露出によってアマミちゃんの肩にある、所謂左胸の上でクロスしているピンク色の帯と、魔法少女兼ジャンバースカート風の服を支えているピンクでヒラヒラの肩にかかっている紐がベストマッチしちゃっている。


 左膝の帯は縦線が見えていて、それにクロスしている横線はギリギリ見えるか見えないかと言った形である。ただ、横線自体が膝よりかなり上の方にあるので、スカートの長さは実質パンツが見えるか見えないか辺りまで短い。本当にこれで大丈夫?!


 服が魔法少女服で露出がそんな感じなため、本気で天使に見えてしまう件。これ、そこら辺歩いたらほぼ全員振り向くよ!色々アウトだよこれ!と言うより滅茶苦茶可愛いよ!


「お姉ちゃん、師匠!どうですか!」

「う…」


 なんか、マジーラさんはずっとそっぽを向いていてアマミちゃんの方を見ようとしない件。何故なのか?


「アマミちゃん?言葉になら無いくらい似合っているから…えっと、因みにもうひとつの服は?」

「あ、そうなんです!着替えるんです!」


 と言って、着替え始めました。更衣室のカーテンを閉めずに…は、困るので僕が代わりに閉めます。


「着替え終わったんです!これこそ最強スーツなんです!見るんです!崇めるんです!」


 どういうキャラかよくわからないけど取り敢えず、2着目を見てみます。うん、変わらないよ!殆ど同じ服だったじゃん!駄目だ、目の前の幼女天使のお姫様に可愛さで殺されてしまう。


 若干、視線を感じて後ろを振り返ってみると、他に買い物をしていたであろう魔法使いの男性や女性がこっちを見て、否、アマミちゃんを見て完全に硬直している!これ本当に大丈夫?!


 ただ、あれである。この状態で魔女帽子をアマミちゃんが被るとギャップでワケわからなくなる件。帽子と魔法少女の服はどうやら一緒に着けてはいけないようである。アマミちゃんは気付いていないけど。


「マジーラさん?僕はまあ、まさしくお姫様如く似合っていると思うので問題ないと思いますが…マジーラさん?」


 マジーラさんは完全にアマミちゃんから目をそらしている。いや、まあ、可愛いには認めるけど見ちゃいけないことはないんじゃない?

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