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魔女が魔法少女の服を常備にしたがってるんだけど?!

「因みに補足しておくが、一見普通の人間の服に見えるかもしれないが、仕様は魔法使い用だ。基本いつでも戦闘出来るよう様々な恩恵がついている。それも交えて選べば冒険時に役に立つかもしれんぞ?」


 戦闘民族じゃん!とはいっても、そう言うことはもっと早く言って欲しかった件。そうならもっと早くちゃんと探していたのに!あ、でも、お金が高いとあれだなあ。


「マジーラさん?即ちここで買えば防具服も揃うと言うことですか?」

「うむ?うーん、どうだろうか。防具服は防具服で別にあるが、それこそ戦闘用の鎧とかそんなものばっかりだぞ?

 どちらにしても、魔法使いが戦いのために身に付けるとなるとそれこそミズハみたいに武術師である場合は難しいと思うが。魔法使いの決闘は基本魔法のぶつかり合いだ。防御は脆いし早く動く用には出来ていないことが多い。」

「それじゃあ、人間達の方で買った方が良かったような…。」

「人間が買うものがどれが良いかなとかは長年住んでいても買ったことがないのでわからん。地元の方がよく分かるからな。」


 結局そっちの都合じゃないか!これは酷い。とは言っても、もともと僕達何を買えば良いか全く分からないし頼るなら現状マジーラさんしかいないからこうなるのは普通なのかもしれない。


「それに服装については、元々ただの私服目的だったからな。それなら鎧云々よりもデザインが豊富なこっちの服の方がよいだろう?さっきも言ったが、魔法使いが着る服だ。戦闘に慣れている種族が作ったものだし利益はあると思うぞ?」


 まあ、そういうならこっちで選んでもいいだろう。追加の話によると、それこそ5000~10000G程度で色々付加価値がついた服を買えるのはここしかないそうである。まあ、RPGじゃないんだから普通の服を着ただけで攻撃力が20上がるとかそんなものは人間が作るものにはないよね。そんなのあったらそれこそ10000Gで買えるわけ無い。


 あくまで、魔法使いたちが魔法を駆使して生産しているから付加価値があってある程度の金額で買えると言ったところである。


「うーん、なんだか選ぶのが難しいですね。良い付加価値があるものはなんかダサいし…逆にデザインが良いと付加価値がショボかったりします。」

「ミズハ?聞きたいが、そっちは青年や少年が買う服だぞ?女子ものはこっちじゃないんだが?」

「え?僕はこう言う方が動きやすくて良いのですが?と言うより僕は男装しています。」

「ああ…それは知ってるが。ほら、結局君は女子じゃないか?何故そこまで男装に拘る?」

「拘るも何もそうしないと…」


 あれ、その後の言葉が思い付かない。ただ、そうしないと僕は生きてはいけない気がする。ただ、その原因を発したくない。


「…まあ、何かしら事情は有るのだろう。ただ、そのうちこれは克服しないといけないな。」

「分かりました。検討します。」


 僕が硬直したので、空気を読んだのか流してくれた。そう言えば、マジーラさんには虐めの話はしたような気がするけど、男装している理由は未だ誤魔化している気がする。うーん、アマミちゃんじゃないんだし…ここで共有する必要性はないかな。


「ミズハさん!こんな服があったんです!これが良いんです!どっちがいいですか!」

「うん…え?」


 アマミちゃんが持ってきたのはどっちもドレスと言うか…いや違う…ヒラヒラが結構ついているいわゆる魔法少女の服装である。どうしてこんなの持ってくるのか?たしか僕の記憶だとアマミちゃん恥ずかしい服装はあまり好みじゃなかったような気がしたんだけど。


「アマミちゃんって、こう言う可愛い系って着るのためらっていなかった?」

「違うんです!露出が有りすぎるのが嫌いなだけなんです!おへそ辺りを見られるのは嫌なんです!」


 昔色々あって、アマミちゃんは一時期それこそ胸や股以外全部露出しているような服を着ていたときがあったんだよね。その時本当に嫌がっていた記憶がある。と言うより本当に一時期で直ぐに使わなくなった。


 因みにその時、体の帯の模様に気づかなかったのかと突っ込まれそうであるが…確かにお腹を縦に通る筋があったかどうかは定かではないけど…少なくとも肩回りや左膝回りは露出が高い服とはいえ完全に隠れていたので当時あったのかどうかは分かりません。


 で、今回の持ってきた服は結局魔法少女で、今度はワンピースと言うか…完全に肩出しのそれである!なに、肩なら問題ないの?


「最近魔法を使うタイミングが増えてきて思ったんです!とりわけ強い魔法を使うと肩回りが熱いんです!これなら涼しいはずなんです!」


 成る程納得…出来るかー!!前とは違って今回は常備服だよ!所謂ジャンバースカートでシャツ抜きみたいな形だよ!


「それは、女性の魔法使いがよく着る服だな。まあ、本人の価値観にもよるが…本人が良ければ良いんじゃないか?」


 いやいやそう言う問題じゃないでしょ?プライド捨てるの?!


「と言うより、どうしてそのようなそれこそ魔法少女の様な服が売っているんですか?しかもよくよく見てみるとアマミちゃんにサイズがぴったりそうだし…で、ミニスカートなんだ。」

「魔法を使うと熱くなるんです!今まではあまり気にならなかったんです!最近、学校中に結界を貼ったり、雨を降らしたり森のなかで回復魔法を放ったりしたとき熱くなったんです!換気なんです!」


 換気って言葉は違くない?!と言うより、その発言に心当たりがあるのがなんとも言えない件。どうやら、アマミちゃんの体が強く輝いているときには発熱するらしい。


 とりわけ、肩の露出や短めのスカートの魔性少女服を選ぶと言う辺り、肩回りの帯線や左足の帯線で発熱していると言うことになる。光っているところも帯線だし…発熱しているところ一帯を出来る限りの露出させたいのかもしれない。

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