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プロローグ
青い空、白い雲、緑色の草原、一本の大きな樹木。その下に1人の少年が横たわっている。
「全く、いつになったら見慣れるのかな。」
少年はそう言いながら空を見つめる。その先には数羽の鳥が見える。いや、鳥にしては大きい。よく見ると鳥にしては長い尻尾の様なものが見える。
すると突然鳥の様なものの1羽が燃えだしたのだ。違う。燃えているのではない。火を吹いたのだ。
「今回もボスの勝ちかな。」
少年は知っていた。鳥の様なものは、ドラゴンであると。
「本当に俺、こんな世界で生きていけるのか。世界は元どおりになるのか…」
この物語は1人の少年、いや、全ての『セカイ』が生き残る為の物語。