その3
寝て飲んで出して魔力使ってを繰り返していたらいつの間にかモノをハッキリと見れるようになっていた。
飲んだ後は必ずMPを0にしている。
相変わらず言葉は分からない。正直、『赤ん坊だからなのかすんなり覚えることができた。』
とか言ってる奴らはおかしいと思うんだよ。赤ん坊のちっさい脳みその中に前の世界の記憶が詰まってんなら普通に考えて新しい言葉を覚える余裕とか無いと思うんだよ.....ハァ、愚痴はここらへんにしておいて今の状況を再確認しよう。
俺が寝かされているベッドは地球のベビーベッドとあまり変わらないと思う。
部屋を見回すと木造で、できている普通の部屋と言った感じだ。
だが、やはり目にする家具は、木製のたんすや、椅子などで、日本の自分の家のようにテレビなんて物はないし、耳に入る音は、毎日人の声ばかりで洗濯機のガタガタとうるさい音も聞こえない。
この世界の文明は地球ほど進んでいるということは無いだろう。
だが、夜になっても人の声が昼程ではないが、聞こえるのだ。これは夜を照らす道具があるということを示している。
これは、小説とかで出てくる魔道具とかそういった魔法が、生活する上で当たり前のように使われているのだろうと考えている。
その考えに至ったときはとても興奮した。眠れなくなって母に心配されたほどだ。
「ユウ¥+%&=*%):;~#/」
母が来た。どうやらもう、夜になっていたようだ。
母は、茶髪で目も茶色だ。だが、かなり若いように見える。顔は普通に整った顔をしている。かわいいが、めちゃくちゃかわいいまでは行かない程度だと思う。背は150前半だと思う。
食事中~~~~~~~~~~~~見せられないよ!!
「ケップ」
俺がゲップをしたのを確認したら母は行ってしまった。
・・・この環境が俺が言葉を覚えられないことの原因だと思うわけよ。普通こう言うのってもっとさ、一言言って帰るとかじゃなくて今日1日にあったことを聞かせるとかするもんじゃないの?こっちの世界の言葉を全く聞けないこの環境が悪いのであって俺が馬鹿な訳じゃなくて、母とか一回も見たこと無い父が悪いと思うんだ。
外から聞こえる声だって色んな声が混ざって聞き取れないし俺が馬鹿な訳じゃない!....と、思いたい。
でも、俺が興奮して寝れなかったとき心配したのか俺を寝かしつけようと色々してくれたのは事実だから、何か俺に構ってられない理由があるんだと思う。
名前:ユウ
種族:人族
職業:未定
年齢:1歳
レベル:1
HP:10/10
MP:10/10→250/250
体力:1
持久力:1
知力:15
筋力:1
技量:2
敏捷:1
ポイント:0