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008 (暁、残骸、輝く魔法)<ミステリー>


 昔、とある魔法使いがいた。

 その男は、とある国の王に頼まれ、ある大規模な魔法を仕掛けた。王の依頼は以下のようなものだった。

 

 この国の偉大さを、未来に可能な限り、末長く伝えたいと。

 

 王は文書では駄目だと言った。いずれ、次の権力者に燃やされるか書き直されてしまう、と。

 また、建造物でも駄目だ、いずれ風化する、とも。

 それらを防ぐために、魔法で何か出来ぬか、と王は言う。

 男はその仕事を引き受け、その国中に魔法を仕掛けた。文字通り、その巨大な帝国の、大陸の西から東に至るまで、支配領域を隅から隅まで回りその魔法を二十年かけて仕組んだ。


 その魔法の完成間近、王は亡くなり、また魔法使いも魔法の完成後まもなく亡くなった。





 その偉大な王国の勢力範囲を、今でも確認する方法がいくつか存在する。

 その王国がかつて存在していた場所に、暁の光が斜めから差し込む時、王国のかつての風景が蜃気楼のように浮かび上がるのである。

 その大きさのほどは、遥か上空から、今でも確認できるということである。




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