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もしも告白されたら  作者: マエダ リョーマ
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第1章

皆さんは告白されたことはありますか?

イケメンなのに彼女がいない。そういう人って学年にひとりはいますよね?

それには何かやっぱり理由があるのです。

そんなことを書きました。

ーーーーーーー好きです。付き合ってください。ーーーーーーー


中学生3年生春、俺らいつもの3人はカラオケで熱唱していた。

「君とぉぉ〜♪いいっしょにぃ〜♪行きたかったぁぁ〜♪」

「相変わらず音痴だな。お前は。」

こう、友達に文句をつけるのが、『神谷 涼』。イケメンなのに性格が悪いため彼女が1回もできたことがない。

「うるせぇな!これでも本気なんだからな!」

自分は歌が超絶上手いんだと主張する、『三井 優樹』。スポーツ万能、勉強普通のまあまあイケメン。

「ケンカはやめてよ〜。」

この3人組の中の唯一の女子、『西川 沙耶』。男子からも結構モテるいいやつ。特技は、バスケ。

「じゃ、お前歌ってみろよ!ほら!」

優樹は無理やり涼にマイクを渡し、俺より下手だったら殴っちゃうぞ的な顔をしてドスンと座った。

(チッ、めんどくせえな)

涼はいやいやになりながらも自分の好きな歌を歌い始めた。

「これから僕を待つ未来がー♪どんなものだとしても♪忘れはしない君のことをー♪」

「おー!うまいうまい!」

沙耶が褒める横で優樹はとんでもない形相で涼を見つめている。

「ふっ、どうだ。」と涼。

優樹は諦めかけたような顔で、「はい、もう帰りましょー!」と自分勝手なことを言い出した。

「はいはい、優樹はいつもそうだもんねー。」と呆れ顔で涼と沙耶は帰る準備をした。

「皆バイバーイ!」

「はいよ。」

「また来ようなー!」

と、それぞれ別れの言葉を告げ帰った。


次の日の朝3人で学校に登校し、靴を下駄箱に入れていると、

「ん?なんだこれ。」

涼の下駄箱に白い紙のようなものが入っていた。

「あれ〜?まさかぁ?」

「えー?まじ!?」

涼は紙の内容を確認する。


好きです。付き合って下さい。


「うぉぉぉぉ!!」

優樹と沙耶は声を合わせて驚きを表した。

今までこんなことが一度もなかった涼もさすがに驚きの表情を見せている。

「誰から誰から?」と沙耶。

「んーと、『黒川 美沙』?」

「えっ!黒川 美沙ってあの4組のめっちゃカワイイ子じゃん!良かったじゃん!涼!」

沙耶は自分のことのように告白を喜んでいる。

『黒川 美沙』

3年生でもカワイイで評判の女子。スポーツも勉強も優秀で、みんなからとても慕われている。よく喋り、話も面白い。

「えーと、こんな時はどうすればいい?」

1回も告白などされたことのない涼は沙耶に聞いた。

「とりあえず、美沙のところに行けばいいんじゃない?教室にいるかわかんないけど。」

「俺もついて行こっか?」

ベシッ!

ヘラヘラと涼をからかうように笑う優樹を沙耶が一喝いれた。優樹はその場でピクピクしている。

「涼、1人で行ってあげな。その方が美沙も本音で告白できるだろうし。」

「うん、わかった。行ってくるわ。」

そう言った後、4組の教室がある方へ走っていった。

(涼、大丈夫かな…。)






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