表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
最終章 カタストロフィ
95/131

平和とは?

僕は、強くなれたのかな

あの頃の自分よりも・・・。

比べても意味は、ないと分かっているのに

照らし合わせてしまう。


勇者として、自分の仲間や家族

を守りたい。

僕は、どんな敵でも立ち向かっていく。


******************

メルル「ほんと何よ!

そんな凄い攻撃出せるなら

最初から出せば良かったじゃない」

ピグ「そんなの知らないブー」


フリッツ「メルル、立ってる?」

ふいに振り返る、微笑む。

メルル「大した事ないわ

あたしは、もうとっくの昔に

人間なんて辞めてるだよね」

鋭い眼光が放たれ、

横を通り過ぎたのは、見えたのに

何も出来なかった。


ピグがメルルに首を掴まれ

苦しそうに悶えている。

「苦しいブー、離すブー」

メルル「嫌に決まってるじゃない

世界に勇者がいたとしても

戦争という概念がある限り

戦は、無くならない!

あんたの存在に意味は、ないのよ」


王様「それは、違う!

サイダーローブ!!」


猛烈な電流纏った紐を

縛り付けられ、メルルは、

ピグの首を離し、尻餅を付く。


べニラ「あんまり、制御出来ないのに

魔法を使わないでくださいよ」

王様「仕方ないだろ、べニラ」

ピグは、立ち上がり、

メルルを睨んだ。


「何?あたしがいう事が

間違いとでも言いたいの?」

フリッツ「この世界は、

犠牲の上で成り立っているの

綺麗事は、やめてよね」


ガイ「なんだよ、あいつら

世界の何を知ってるだよ」

エリー「そんなの知りませんよ」

カレン「なんか気に食わないニャ」


ピグ「僕は、難しい事は、分かんない

けど、戦争を止めることなら

出来るブー、王様と一緒なら

戦争を無くすことも出来るかもしれないブー」


王様「ピグ・・・・。」

フリッツ「綺麗事じゃない

そんなの通じると思うのなら

カタストロフィのアジトまで

来るといいわ」


メルル「フリッツ、王様は、

どうするのよ!」

フリッツ「平和の象徴は、

最後に壊した方が絶望が吸い取れるわ

じゃあアジトで待ってるから」


メルル「来なさいよ、

今更逃げるなんて許さないから」

不思議な扉が現れ、

ドアは、開き、彼等は、去っていた。



********************

「数日後 ダズル国ダズル森

カタストロフィのアジト」


王様「着いたな、べニラ

どっから入ればいいんだ?」

べニラ「ちょっと待って下さいね」

跪き、草むらに見えていた所が

触れる事によって、扉が開く。


カレン「階段があるにゃ、

この先にアジトがあるニャン?」

べニラ「そうですね、この先は、

何があるか分かりませんから

慎重に行きましょう。」


ガイ「まぁそうなるよな、

ピグ、気をつけた方がいいぞ」

「なんのことブー?」

エリー「自覚してないですね・・。」

苦笑いされ、ピグは、?を思い浮かべる。


王様「無駄話してないでいくぞ」



ゾロゾロとアジトに入っていた・・・。


*****************

「カタストロフィ どこかの部屋」

ガンドトロワ「来たみたいだな

分かってるよな・・。」


フリッツ「そんなの決まってるでしょ」

メルル「じゃあ行くから」

ジョン「ボスもご武運を」


ガンドトロワ「おう、じゃあ行ってこい」

立ち上がり、どこかに向かっていた。


もうそろそろ、君達仲間が

バラバラになる。さぁどうなるかな



******************

「カタストロフィ アジト内」

真っ白で何も見えなくて、

何も無い、なんだこの部屋は、


ピグ「なんだブー僕達以外、

誰もいないブー」

王様「そうだな、どっかに隠れてるか

ほんとにいないのか?」


べニラ「後者じゃないですか、気配すら

感じませんし、これが罠だとしたら・・。」

ガイ「どういう事だよ」

カレン「皆危ないにゃ!!下を見るニャン!」

エリー「穴が、こんなの無かったのに・・。」


大きな穴が現れ、どこかに落ちた。


周りには、仲間などいなく、

俺ひとりだと思ったが

目の前には、見知らぬ男がいる。

ガンドトロワ「王様、初めてかな

君には、とっても縁があるんだ」

狂った笑みを浮かべ、鳥肌が立つ。


王様「どういう事だ?心当たりがない。」

ガンドトロワ「ルベルという男が知っているな」


王様「知っているに決まってる

ルシウス王を殺した犯人だ。」

ガンドトロワ「誰かが手助けをしなければ

あの頑丈な牢屋から抜け出せなかった

誰がしたと思う?」

王様「そんなの知ってると思うか?」


ガンドトロワ「俺だ、ルシウス王は、

この世界を改革した。平和な世界に

君とべニラとベゼル共に

憎らしかったんだ、

俺達にとって、都合よかった世界を

変えやがった。」


王様「お前がルベルの手助けをしたのか!?」

ガンドトロワ「初めからそうだと言ってるだろ」

王様「許せない!ルシウス王は、

ほんとにこの世界から戦争を無くそうとしていた!

世界を変えようと頑張っていたのに

なんでそれをないがしろにするんだ!」


ガンドトロワ「それが余計だったんだよ!

戦争があれば、人々は、憎しみを抱き、

絶望する、そうすれば負のエネルギーは、

尽きることなどない、ブルートは、

完全体を保ったまま、封印を解くことが

出来る筈だった、でも

お前は、それを壊した。」


王様「ルシウス王の意思を俺は、引き継いだ

だから、平和を壊す者を許さない

お前もだ・・・・。」

ガンドトロワ「そうか、知っているか?

ブルートは、今、精霊界と戦っている。

分かるよな、お前が大事な師匠は、

どうなるかな?」


王様「なんでお前がそれを・・・。」

ガンドトロワ「ブルートから聞いているからな

弱まったとは、言ったが、

俺が力を与えれば、あいつは、

完全体に近い力を引き出せる。」

王様「何を言ってるか分からないぞ

お前は、人間だろ、そんなの出来るわけが無い。」


ガンドトロワ「そんなのとっくに辞めてる

俺は、いくつのも魔物と契約して

その肉体は、崩壊したでも

闇の祠で俺の力は、覚醒した。」

王様「何でそうなったんだ?」

ガンドトロワ「知らないのか?

ブルートは、野望も虚しく死んでいった

集めた負のエネルギーは、

闇の祠の壺に入ってある。

そういう事だ。」


王様「言ってる事が違くないか?

お前らの目的は、ブルートを完全体にする事だろ

その壺を飲み干したら、

ブルートは、完全体には、なれない。」

ガンドトロワ「飲み干してなどいない

したとしても、俺が力を与えるから大丈夫だ。

誰が野望阻止しようとしても

それは、無駄にしかならない

最強の前には、誰も立ち向かえない。」


王様「俺が立ち向かってやる。

俺1人だけじゃない、精霊界も仲間も

世界中の人達もお前らなんかに

屈したりなんかしない」


ガンドトロワ「そうか、じゃあ早く

仲間と合流しないとなぁ、王様」

王様「俺もそうしたいが

お前が邪魔するから出来ないだよ」


ガンドトロワ「王様も仲間も皆殺しだ。

大人しく殺されろ・・。」

王様「嫌に決まってるだろ、ガンドトロワ・・。」



*********************

カタストロフィ 黒い部屋


真っ暗な壁に何も無い。

それが不気味で一緒に落ちた

カレンさんとピグさんは、周りを見渡し

呆然と立っていた。


カレン「不思議な光景ニャン」

ピグ「誰かの気配するブー」

エリー「あぁ、そこですね」

斜め上に人の気配を感じて

矢を放つ・・・・・。


フリッツ「危ないじゃない

また会ったわね、王様のお仲間さん」

矢を避け、フェンスから降りて、

地面に着地する。


メルル「逃げなかったのね、

褒めてあげる・・。」

正面から現れ、仁王立ちしていた。

エリー「当たりませんでしたか、

当たれば致命傷でしたのに・・。」


フリッツ「それは、怖いね」

ピグ「お前ら卑怯ブー!皆を引き離して!

何がしたいブー!!」

フリッツ「そんなの皆殺しに決まってるじゃない」


********************

「白い部屋」真っ白で四角い箱が

何個も置かれていた。

べニラ「この部屋は、なんでしょうか?」

ガイ「知らねぇよ、俺が知りたい。」

べニラ「まぁそうですね、まずは、

王様達と合流するのが先ですが

先客がいるようですね」


四角い箱に身を潜める男がいた。

ジョン「よく見抜いたな、一生懸命に

気配を隠していたのに・・・。」

べニラ「そんなの知りませんよ、

何が目的ですか?」


ジョン「そんなの決まってんだろ

皆殺しだよ、大人してたら

安からかに殺しやれる。」

ガイ「そんなの嫌に決まってんだろ

野郎共じゃなくて、美女がいい。」


ジョン「それは、残念だな」

二つの剣を振るい、黒い衝撃波が放たれる。

急いで避けるが、四角い箱が

粉々に壊れ、体が震え上がる。


こいつらは、人間じゃない。

その姿を目にした時確信した。


続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ