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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
最終章 カタストロフィ
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世界を守る為の旅。

「カーサン国 駅前広場」

ガイ「ほんと痛い」

顔を擦り、エリーをじっと見つめていた。

エリー「あたしのせいだって

言うんですか?」


ガイ「殴る事ないだろ、

別になんもしてないし・・。」

エリー「失礼な事をあたしに言いましたよね?」

ガイ「確かに言ったけど・・。」


エリー「それがガイさんを

殴った理由ですよ。」

王様「ガイ、自業自得だ。」

「分かってるよ!」


べニラ「今日は、どうしますか?

カタストロフィのアジト

ももうすぐですし、

今日のうちにカーサンを

越えた方が楽かもしれないですね」


王様「それもそうだな、

とりあえず、行くか」


カレン「王様、前を見るにゃん!!」

王様「見てるがどうした?」

カレン「下を見るニャンー!!」

目線を低くして、見ると

小さい少女がいた。


メルル「失礼な王様ね!」

王様「どうした?迷子か?」

べニラ「面白いから、このまま

みっときましょうか」


ガイ「止めないのかよ」

べニラ「様子を見てるんですよ」

ガイ「ほんとかよ・・・・。」


メルル「迷子じゃないわよ!!

大人よ、王様の命をいただきに来たわ!

大人しく捕まりなさい!」

王様「なんかごっこでもしてるのか?

最近の子供は、ませてるなぁ」

メルル「だから大人って

言ってるじゃない!」

無数にナイフを投げるが

あっさり避けられ、頬を膨らませる。


王様「危ないなぁ、そんな物を

誰に貰ったんだ?」

ピグ「王様それは、敵ブー

カタストロフィのヤツブー!」

王様「そういう風に見えないけどな」

メルル「そうよ!!あたしは、

カタストロフィの幹部よ

散々、失礼な事を言って、

タダで帰れるとは、思わないでね、」


ピグ「また、お前ブー!!しつこいブー!」

メルル「煩いわね!!王様、

あんたが大人しく捕まってくれたら

仲間に怪我させなくて済むわよ」


王様「捕まると思うか?

仲間に怪我させたりは、しない

俺が守るからな」

「カッコイイね、あたしの姿は、

見たことあるわよね??」

近くにある住宅の屋根に立って

見下ろしていた。


王様「見たことあるに決まってんだろ」

フリッツ「それは、良かったわ

メルル、あまり騒がないで、

ここは、カーサンよ、分かってるわよね??」

メルル「わかってるに決まってるじゃない」

こいつらの姿は初めて見るが、

なんとも個性的だ。


オネェ口調の紫髪の男と少女、

少々濃いが、敵としては、覚えやすい。


フリッツ「何を考え込んでいるか知らないけど

今から、この街の人を皆殺しする事も

あなた達を殺す事も出来るの

分かるわよね、王様、

大人しく捕まりなさい。」


王様「俺を捕まえてどうするつもりだ?」

フリッツ「そんなの殺すに決まってるでしょ

貴方がこの世界の平和の象徴なら

それを無くしたら、人々は、

どうなるかしら・・・。」


エリー「あなた達に憎しみの矛先は、向かせて

それを負のエネルギーにして

ブルートの力を取り戻す為ですか?」

フリッツ「ご名答、だから

大人しく、殺されてよ、王様御一行。」


カレン「そんな事させないニャン!!

サイダーホームラン!!」

雷を纏ったボールをバットで打ち返し、

フリッツに何度も当たらせる。


「こんな技、浴びるの初めて、

でも甘い!!」ボールは、

頑丈な紐に絡まれ、暴発して

爆破させていた。

ガイ「こいつ、詠唱してねぇぞ、

隙すら無いってことか?」

メルル「そんなの要らないでしょ、

祈る前に実行しないと奪われるだけ。」


ピグ「王様は、僕が守るぶー!!

お前らなんかに奪わせないブー!!」

王様「真正面から向かったら、危ないぞ!!」


ピグは、メルルに対して、拳を振るう、

初めて、こんな攻撃を目にした。

ピグが放った衝撃波が押し寄せ、

メルルは、吹き飛ばされる。


これは、キングポークでもない。

じゃあなんだ??

メルル「これが勇者なの?」

煙が消え去り、ピグの姿がやっとみえた。


光のオーラを纏い、神々しくて、

圧倒されてしまう。

俺が知ってるピグとは、違う。


強くなる為にどれだけ努力をしてきたのだろう

ここにたどり着いたピグは、

恐らく、俺の中で一番、最強だ。



続く。




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