守りたいもの
王様「光を失わせない
真っ暗な世界になんかさせない。
ブルート「そう言うと思ったぜ
王様ならな、でもそいつのせいで
俺を生み出すことに繋がった。
恨まないのか?」
王様「レムのせいなんかじゃない!
お前を生み出した全世界の責任だ。」
ブルート「ほんと綺麗事が
好きな王様なんだな
どっかで思ってんだろ
あの時、挫けなれば
光を見せ続けていれば
俺を生み出さなくて済んだのに・・。」
レム「貴方は、あたしを
責めて、どうしたいのですか?
自分から災厄を起こしたあなたに
とやかく言われる筋合いないと
思うのですが・・・。」
ブルート「言うじゃねぇか
それが使命だから仕方ねぇだろ」
王様「人々に憎まれ、
嫌われて悲しくないのか?」
ブルートは、豪快に笑い転げ、
冷たく言い放つ。
「そんなの気にしていない。
それが負のエネルギーになるだけで
根源は、どうでもいいんだよ」
王様「そこまでお前は、
腐っていたんだな」
ブルート「まぁな、
本題に戻るとするか・・・。」
魔法も唱えないで闇の玉を
レムに向けて放つ。
咄嗟に俺が剣で跳ね除けるが
木がなぎ倒される程、
威力が強く、まともに受けていれば
死んでいたかもしれない。
ブルート「どうした?
ビビったか?所詮は、人間だ。
俺に勝てる訳がないんだよな」
「人間じゃなかったらどうブー!!」
振り向くと、何故がピグがいた。
王様「なんでピグがいるんだよ」
ピグ「カレンの移動魔法で
連れてきてもらったブー」
王様「って事は・・・。」
続々と仲間達が現れ、
王様は、頭を抱えこんでいる。
エリー「一応、止めたんですが
聞かなくて、でも
来てよかったかもしれませんね」
ガイ「そうだな、恋路の邪魔するなんて
意地悪いヤツだと思わなかったぜ
ブルート・・。」
「何のことだ??」
カレン「そういう事ニャン
みんなでレムさんを守るにゃん!!」
ドヤ顔で指ざしていた。
ブルート「人数が増えても、同じだ
かかってこい、皆殺しにしてやる。」
手招きされ、ピグが向かっていく・・。
王様「ピグ!!そんな真正面から向かったら・・。」
ブルートに頭を掴まれ、腹筋を思い切り
殴り、吹き飛ばす。
ガイ「軽く森林伐採だな」
王様「呑気に言ってる場合じゃないだろ!
ピグ、大丈夫か?」
「大丈夫ブー、僕の頭は、石頭ブー」
王様「そうか、それは、良かった。」
レム「昔のあなたなら、とっくに
大怪我を負わせていたのに
落ちぶれましたね、ブルート。」
ブルート「うるせぇよ!!完全体じゃないだよ」
レム「貴方が何を利用しようが
昔みたいに思い通りなる程
この世界ってちょろくないですよね」
ブルート「何が言いたいんだ?」
レム「カタストロフィ、その一つの組織だけで
国全体は、滅びませんし、負のエネルギー
も思い通り集まらなくて
イラついているじゃないですか?ブルート」
ブルート「それがどうした?
俺は、完全体じゃなくても、
強いのは、変わらないだよ」
レム「そうですか、じゃあ
貴方に光を与えます。昔と同じ強さなら
跳ね返せますよね??」
ブルート「当然だ!!レム、やってみろよ」
膨大な光を放ち、ブルートに浴びせた
体は、焼け、跳ね返せる訳が無い
苦渋の顔を浮かべ、その場から消えていった。
***************
「闇の祠」息遣いが荒く、その場に
倒れ込んでしまう・・・。
耳元で誰かの足跡が聞こえ、
顔を上げるとガンドトロワが居た。
「今の貴様には、レムは、倒せないと言っただろ」
ブルート「それは、お前らが
負のエネルギーを集めるのが遅いせいだ。」
ガンドトロワ「人のせいにするな
勝手に行動したのは、貴様だ」
ブルート「偉いそうな口聞くんじゃねぇよ
お前ら人間位、簡単に殺せるんだよ」
残っている精一杯の力で
立ち上がり、襟元を掴み、持ち上げる。
ガンドトロワ「俺は、とっくの昔に
人間なんて辞めてる、そういう事だ。
貴様を封印する事など簡単に出来る。」
ブルート「自惚れるのもいい加減にしろよ
俺は、力を取り戻す為にお前を利用してる
それだけでしかない。」
ガンドトロワ「そんなの、こっちも同じだ。
勝手な行動な慎んでくれよ、
またやられたら困るからな」
握っている手を無理やり解かれ、去っていた。
苛立ち、地面を殴るが、それでも収まらず
魔法を放つが不発に終わり、
力尽きて、眠りにつく。
*****************
「翌日、光の城」
レム「行く気なんですか?」
王様「そうだな、これ以上、奴らの
好き邦題にさせる訳にも行かないしな」
レム「まぁそれもそうですね
ブルートの事は、こちらに任せて下さい
その方が色々と都合がいいので・・。」
王様「分かってるさ、じゃあな、レム」
レム「行ってらしゃい、ルハク」
王様「おう、行ってくる」仲間達に駆け寄り、
小さく、彼に手を振った。
ルハク、必ず帰って来てくださいね
ここで待ってますから・・・・。
****************
べニラと合流する為に、王宮へと向かった。
「待ってましたよ、王様」
王様「すまんな、いいのか、べニラ」
「世界を守る事が使命なのですから
当然です・・・。」
王様「そうか、じゃあ行くか
カタストロフィのアジトへ・・。」
アジトに向かう為には、色んな国を
越えなければいけない。
長旅になるかもしれないが、
それは、覚悟の上だ。
「イリス国 宿屋 男子部屋」
夜の出歩きは、魔物も多いし、
危険な為、一先ず宿に泊まることにした。
べニラ「それにしても野宿ならなくて
良かったですね、イリスに着いたのも
遅かったですし、幸いに宿に
空きがあって良かったです」
ガイ「ほんとだよな、俺は、野宿でも
良かっただけどな」
王様「野宿より、こっちの方が
疲れた取れるだろ、温泉もあるし・・。」
ピグ「それは、楽しみブー!!」
べニラ「ここの温泉は、遅くまで
空いてるみたいなんで、今からでも
ゆっくり入れますよ」
ガイ「それは、いいな、皆で入ろうぜ」
王様「そうだな、ピグもいいか?」
ピグ「勿論ブー、準備するブー」
お風呂の準備をして、温泉に向かう。
「男湯」白く、色が濃いめで
入った瞬間、暖かくて、気持ちよくて、
心が安心する。
ガイ「エリーとカレンは、どうしてだろうな」
王様「さぁ??それがどうしたんだ」
ガイ「どうしたって重要な事だぞ!
もしかしたら、2人の体が
見れるかもしれないんだ!」
王様「お、お前最低だな」思い切り、
ガイを冷血な目で見つめた。
ガイ「そんな目で見るなよ、男なら
当然の欲求だろ!!」
べニラ「だから貴方は、モテないですよ
それに覗きなんてしたら
ボコボコにやられますよ」
ガイ「うるせぇな!お前は、妻子持ちだからいいけど、
エリーの裸を見てみたい!」
ピグ「最低ブー、嫌われて当然ブー」
王様「そうだな、同じ男として恥ずかしいな」
ガイ「酷い!!王様は、見たくないのか??」
王様「そりゃそうだろ。」
べニラ「王様は、あなたと違って
モテますから、女性の体なんて
見放題なんですよ」
王様「誤解を招くことを言うな!!
そんな事ないに決まってるだろ!!」
ガイ「王様、ずるいぞ!?」
王様「信じるな、嘘に決まってるだろ」
ガイ「そうなのか、残念だな」
王様「そうじゃなかったら大問題だぞ」
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その頃、「女湯」カレン「温泉は、いいニャン
気持ちいいニャンね」
温泉に浸かり、疲れを癒していた。
エリー「そうですね、隣が騒がしいようですが
なんかあったでしょうか?」
カレン「どうせ、ガイが騒いでるだけにゃ」
エリー「それならいいんですが」
カレン「エリーは、いい体してるニャン
スレンダーボディニャンね」
エリー「そんな事ないですよ、
カレンさんみたいに胸なんてないですし・・。」
カレンの胸は、豊満で、エリーは、
それに比べると、普通なのだが
本人は、コンプレックスみたいだ。
カレン「エリーは、普通にゃん
落ち込むこと無いにゃ!」
エリー「それもそうなんですが
目の前で、そんな豊満な胸を
見せられたら、誰だってそうなりますよ」
カレン「そうニャン、エリー、可愛いから
充分魅力的ニャン!」
エリー「そうですか??」
カレン「そうニャン!!」エリーに抱きつき、
体を洗いっこしていた。
エリー「くすぐったいですよ、カレンさん」
カレン「さては、コチョコチョ弱いニャンね!」
エリー「そんな事ないです!!」
笑いが止まらず、じゃれ合っている。
カレン「図星ニャン!」
エリー「いい加減やめてください」
仕返しと称して、カレンと同じ事をやり、
全然効果がなく、疲れたのか
ゆっくり温泉に浸かる。
*************
「男湯」ガイ「聞こえたか!?王様」
王様「何がだ??壁に耳当てるの辞めたらどうだ?」
ガイ「嫌に決まってるだろ、
俺も女になりたかった。」
王様「何言ってんだ、こいつ。」
べニラ「いつもの事ですよ、長湯は、
のぼせますから、そろそろ出ますよ」
ガイ「エリーが貧乳だとしても
それが至高だ。ふへへへ」
不気味な笑みを浮かべ、叫び散らす。
ピグ「ほっといた方がいいブー」
王様「それもそうだな」
ガイ「ほっていくなよ、俺も出るぞ」
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温泉を出て、カレン達とばったり会ってしまう。
エリー「ガイさん、貧乳で悪かったですね
聞き耳立てないで貰えますか?」
ガイ「貧乳もいいと思うぞ!!
俺は、好きだけどな」
王様「なんでお前は、火に油を注ぐんだ??」
ガイ「嫌、褒めてるだって!!」
エリー「ガイさん、覚悟してくださいね??」
宿中に悲鳴が響き渡り、ガイという名を
知るものは、居なくなった。
「勝手に死なせるなよ!作者!」
続く☆
「ここで終わるなんてずるいぞ!!」
ほんとに続く☆




