新たな物語への扉。
「城下町」ピグ「着いたブー!」
王様「どこを見て回るんだ?」
ピグ「広場に行きたいブー
ちょっと休憩中したいブー」
王様「それもそうだな、
ずっと歩きぱなっしだもんな」
広場に向かい、ベンチに座った。
ガイ「気づかれないもんだな
声とかで分かるだろ」
王様「こんな変装してたら
誰も気づかれない自信があるわ」
ガイ「そんな自信あっても
何も得にならないじゃねぇか?」
エリー「王様にとっては、
得になるんですよ、変に
大騒ぎされるより、マシじゃないですか?」
ガイ「ふーん・・・・・。」
王様「お前、その反応は、
全く興味ないだろ」
ガイ「気のせい、気のせい・・。」
カレン「図星ニャン」
べニラがずっと上の空で
住宅地の方を見ている。
王様「何かあるのか?」
べニラ「嫌ちょっと怪しいなって
思いまして・・。」
軽装の男達がカバンを持ち、
行き交い、住宅街の間に
カバンを置いていた。
王様「見るからに怪しいな
ちょっとスマンが、
さっきからあそこが
騒がしいんだ、向かうぞ」
皆は、頷き、住宅街に向かったが
その男は、居なく、
特に騒ぎも起きていない。
バーン!!爆発音が鳴り響き、
音を辿り、周りを見渡すと
ちょっと行ったところに
ボロボロのカバンが置いている。
小規模な爆発だが、家に
穴が空き、住人は、幸い無事だ。
王様「大丈夫か?怪我は、無いみたいだな」
住人「はい、」
王様「べニラ、国から修繕費
を出しといてくれ、今から
修理屋を呼ぶので
待ってくださいね」
王様は、ニコッと笑い、
住人の震えてる手を握った。
住人「そんなの悪いです!
もしかして王様ですよね、
声もとっても似ているから」
王様「そうだが、防げなかった
我々の責任だ。不安に
させてしまったな、大丈夫だ。
すぐに犯人は、捕まえるからな」
住人「そんな事、でも
ありがとうございます、
直してもらえるなら大助かりです。」
住人は、申し訳なそうに頭を下げ、
タジタジに王様が対応している。
べニラ「すみません、
エリーさん達は、犯人を捕まえて
くれませんか?この街は、
広いからまだ居る可能性が高いです。
お願いします。」
エリー「分かりました。
皆さん、行きましょうか」
エリー達は、住人街を
曲がり、路地に入る。
ガイ「そうだな、急がないと
逃げちまうぜ・・。」
カレン「犯人の目的が
イマイチに分かんないにゃん」
ピグ「なんでブー??」
カレン「なんであんな威力が弱い
爆弾を仕掛けたニャン、
どういうつもりニャン!!」
エリー「分かりませんよ、テロなら
もっと大規模にやりますよね?」
カレン「そうニャン、目的が
よく分かんないにゃ、
犯人を探すしかないなニャン」
「犯人ならここにいるわよ」
その男は、目の前に現れ、
爆弾を手に持っていた。
カレン「ここに爆弾を仕掛けるつもりだったニャン」
「そうね、でもさっきより
大規模に街がドーンって吹っ飛びわよ」
ピグ「それは、ダメブー!!
街の人が死んじゃうぶー!!
そんなことさせないブー!!」
「可愛い、ブタね、それが目的なのよ」
カレン「なんの目的であんな弱い爆弾を
仕掛けたにゃ?」
「あの爆弾は、どんな頑丈な
建物でも穴が開けることが出来る。
壊すこともね、いい実験なったわ」
エリー「なんの罪もない人の家を
実験に使うなんて最低ですよ」
「そんな事言われたら傷つくわ
邪魔する気とかいわないわよね?」
ガイ「そりゃそうだろ、
それが嫌なら、爆弾をこっちに渡せ。」
「渡すわけないでしょ、あなた達を
殺す方が先よ!?」
ガイ「そうかよ、じゃあ行くぞ、皆!」
皆は、静かに頷いた。
カレン「危ないニャン!マジカルシャウト!」
男が放った魔法は、跳ね返され、
無効化される。
「バレちゃったわね、動きを封じて
この爆弾を落とそうと思ったのに・・。」
カレン「って事は、時限爆弾ニャン
見たところ、自爆するヤツにも
見えないにゃ・・。」
「そんなの馬鹿する事じゃない。
目的も果たしていないのに・・。」
エリー「あなたの目的は、
世界征服とか中二病まがいな事なんですか?」
「失礼ね、でも、間違ってはないけど
簡単に言うと、世界破壊活動かしら
うちのリーダーは、この世界の王様に
恨みを持ってる、その復讐に近い。」
エリー「それが世界破壊活動に
関係あるのですか?」
「あるわよ、王様が作り上げた世界を
壊すの、それが目的よ
分かったらここから去りなさい。
じゃないと爆弾を落とすわよ」
カレン「どうせ私達が消えても、爆弾を
落とすにゃん!!それなら
何をされてもここにいるニャン!」
「めんどくさいわね、はやく帰ってこい
と言われているのにどうしようかしら・・。」
ピグ「じゃあ、はやく帰るぶー!!」
「ほんと、可愛いすぎて、
殺したくなちゃう」ピグの顎を掴み、
ナイフを擦り付ける。
ガイ「ピグ!!何するんだよ!!」
エリー「あたしの仲間に手出しは、させませんよ」
男に矢を打つ・・・。
腹に刺さったが、痛みを感じ、
ピグを離すが、顔は、平常を保っていた。
「痛いわね、今日は、実験が
出来ただけでも、いいってことにしようかしら
今度あった時は、あなた達の
命は、ないと思いなさい」
魔法陣が現れ、その男は、消えた。
エリー「大丈夫でしたか?ピグさん」
ピグ「大丈夫ブー!、助けてありがとうブー」
エリー「そんなのいいですよ、
逃げられてしまいましたね」
カレン「でもリーダーとか言ってたニャン
あの男を捕まえても、ほかの奴らが
出てくるとは、限らないニャン」
ガイ「組織ぐるみってことか?」
エリー「その可能性の方が高いかもしれませんね
王様に報告しましょう・・。」
ガイ「それもそうだな」
王様と合流して王宮へと戻った。
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「どこかの地下 」
「帰ってきたのか?フリッツ」
フリッツ「ただいま、上手くいかなかったわ
邪魔者達がいたせいで・・・・。」
「それは、災難だったな
実験は、上手くいったのか?」
フリッツ「うまく行ったわよ、
これであの城を穴だらけに出来るわ」
「そうか、それはよかった。
まぁ別に吹き飛ばしてもいいんだけどな
ヤツが嫌がるからな」
フリッツ「滅多刺しにするつもりなんでしょ
怖いけどほんと楽しみだわ」
「怖くなんかないだろ、目的を
果たす為にあらゆるものを利用するつもりだ。
それは、今も昔もだ。
分かってるよな?フリッツ・・。」
「当たり前よ、ガンドトロワ様」
ガンドトロワ「物分りが良くて
助かるよ、明日には、作戦を始めるぞ」
フリッツ「分かってるわ、これで
吹き飛ばせばいいでしょ、
ヤツを救出したら目的達成ね」
ガンドトロワ「そうだな、上手くやってくれよ」
フリッツ「やるにきまってるじゃない
じゃああたしは、準備で忙しいから・・。」
部屋に入り、俺1人となった。
この平和な世界に自らの手で
災厄を起こすことが出来る。いつでもだ。
世界を破壊して、新たな世界を作り出す。
俺の理想国家の始まりだ。
続く。




