あなたに忠誠を誓った日 後編
順調に勝っていき、決勝まで
勝ち進んだ。勝てば
騎士長か副騎士長がどちらかになれる
道が開けるが、俺は、騎士長になりたいから
負けるという選択肢は、用意されてない。
勝ち抜くしかないんだ。
よりによって、ベゼル騎士長の
右腕とされてきた、
ハヅキ団員だとしても・・。
ハヅキ「君と戦うのは、初めてだね
宜しくね、べニラ君」
にこやかに微笑み、握手を交わした。
べニラ「宜しくお願いします。
ハヅキさん・・・・。」
「君に勝つよ、いくら騎士長の息子
だからって容赦は、しないよ」
べニラ「その方が助かります
親の七光りだと油断されて
負けられるより、マシですからね」
ハヅキ「相変わらず、口は、達者だね」
この団員は、髪は、金髪で
ショートカットで容姿端麗で
団員の信頼も厚く、
次期騎士長とも歌われていたが
そんなの関係ない。
俺がその座を頂くから・・。
始まりの鐘が鳴り響き、剣を交わし合う。
ハヅキ「重いね、そんなに
騎士長になりたいんだね」
べニラ「そりゃそうに
決まってるじゃないですか
滅多にないですよ、こんなチャンス・・。」
ハヅキ「そうだね、それを
手にするのは、あたしだから・・。」
べニラの腸を蹴り、地面に
尻餅をつかせる。
剣を差し向け、こう言い放つ。
ハヅキ「そんな目で見つめないでよ
踏みつけたくなるから・・・。
べニラ君になんか渡さないから・・。」
べニラ「力づくにでも奪って見せます。」
ハヅキを睨みつけ、剣を掴んだ。
「何をする気だ、君は、
手が切り傷だらけになるよ」
べニラ「それでもいいですよ
あなたに勝ってるなら・・・。」
ハヅキに言われた通り、
手は、切り傷で血が隙間から
落ちていた。
ハヅキ「賢い人間と思っていたのに
馬鹿なんだね、まぁ王様の横に
着くのは、あたしで確定だけど
あんな奴じゃ忠誠を誓えないし
どうしたらいいかな、べニラ君」
それを言われた瞬間、
何かが切れた気がした。
ルハクさんがしてきたことも
戦って失い続けても
世界を守ろうとしたあの人を
否定するなんて許せない!!
べニラ「何にも知らない奴が
ルハクさんを語るな!!」
ハヅキ「急にどうしたんだい?
怒って、そんな大好きな王様を
侮辱されて気に食わないのかな?」
べニラ「見てきたわけでもないのに
勝手に判断しないでください。
そんな考え、騎士長に相応しくないですよ」
片手で剣を持ち、斜めに切り裂き
ハヅキの剣を折った。
「君は、分かってないね、あんな若造な王に
何が出来るって言うだい?今は、
期待もあって、国民には、人気は、高いが
どうせ何も出来なくて、
信頼も地に落ちるのがオチだ。」
べニラ「あなたは、知らないでしょうね
王様は、イリスの事も第1に改善して
ここ2年でどれだけ世界を駆け回ったか
知らないでしょ、寝る間も惜しんで
貧困に苦しんでる国民達に物資を届けたり、
それを改善したのも王様なんですよ!
頑張ってる人の努力を否定するなんて
汚れた人間がする事ですよ、
そんな人を王様の横に立たせるわけに行きません
倒させて頂きます。ハヅキさん・・。」
「そうは、行かないよ、剣が折れたって
銃があるさ・・。」
べニラ「そうですか、ハヅキさん。
それでも負けませんから」
放たれる銃弾を切り裂き、スピードを上げ、
剣ではなく、拳で腹を貫いた。
会場内の仕切りのゲートまで飛ばされ
倒れ込んだ。カウントダウンが始まり、
目を開けず、気を失い、
俺の勝利は、決まった。
無事、騎士長になれたんだ・・。
******************
「試験会場 観覧席」
俺は、疲れて、椅子に座っている。
王様「それにしても、
あんな熱烈な告白をしてくれるなんて
思わなかったぜ・・。」
背後から王様が現れ、隣に座った。
べニラ「聞こえていたんですか!?」
驚きを隠せなく、声がうるさい。
王様「知らなかったのか?、会場内に
スピーカー仕掛けってあるの、
それで丸聞こえなんだよ、
お前がそう思ってくれてたなんて
嬉しいよ、庇ってくれてありがとうな」
べニラ「ただ人の努力を否定する人が
嫌いなだけで王様を庇った訳じゃないですよ」
照れ隠しでそっぽ向くが、横目で
王様がニヤニヤしてるのが見えた。
べニラ「なんですか?王様・・・。」
王様「嫌、何でもないぞ、
お前が俺の横に付いてくれると思うと
明日が待ち遠しくてな、
夢を叶えられて良かったな、べニラ、
おめでとう・・。」
べニラ「今更何を言ってるですか?
今までも隣にいたでしょ、それが近くなるだけですよ
あなたにそんな事を言われても
嬉しくとも何ともありませんから・・。」
王様は、微笑んで、
俺の手を暖かく握ってくれる。
自然にこの人の言葉にいつも引き込まれて
惹かれて、光に圧倒されて、
隣を見つめるようになった。
信念を曲げなくて、融通が聞かないあなたに
あたしは、今日、この日から
忠誠を誓いました。
続く
また会った??それは、気のせいですよ!
アハハハハハアハハ(;¬∀¬)ハハハ…。
一応、言っておきますが男同士の友情ですからね!
分かってると思うけども!!
腐要素は、一切ありませんから!多分!!
作者は、書き終わってから、腐の匂いが
プンプンしたのでこの展開をした事を
心から後悔しております。
妄想するのは、自由だからいいけど
作者本人が助長するような事をやって
どうするのよ!!でも自分では、
よくかけた方なので(自画自賛かよ!)
そういう雰囲気を醸し出してもスールして
頂いて、読み終わった後で
ご自由に妄想してください。
これからもこんなふざけた作者が書いた
彼らの物語を暖かく見守って頂ければ幸いです。
図々しいですが、ブクマ登録と感想(誹謗中傷NG)
を宜しくお願いしますm(_ _)m
じゃあ、またどこかの後書きで!!
βyё βyё...φ(・ω´・ @)




