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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
スピンオフ 王様の過去 第2章
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王になるまでの道 第3話

「王宮 王座の間」

ベゼル「話は、分かりましたし、

私達は、去らせて貰います。」

ルベル「父を助けに行くのだろう?

だが無駄だ。いくらお前らだって

大勢の下僕達を倒せるわけがない。」

ベゼル「そうですか、

勝ってる確信などなくても

戦う理由には、なりますよ」


ルベル「父がそんなに失うのが嫌か?」

ベゼル「そうに決まってるでしょ」

騎士長は、俺達に行きなさいと

手で合図を出し、王座の間から

抜け出した。


ルベル「味方がいなくなったな

僕に怯えたんじゃないの」

ベゼル「あなた如きに

帝国騎士団が怯える訳ないでしょ」

ルベル「言うな、やれ、下僕」

横にいた下僕達がベゼルに

襲いかかるが華麗な剣さばき

で避けていき、


目では、追えないスピードに加速して

下僕達全員を切り裂いた。

血が飛び散り、ベゼルの服にも

染み付く。

強気だったルベルは、急に怯え

体が震えている。


ベゼル「どうしたんですか?

何か策があって、あたしに

喧嘩を売ったんでしょ」

ルベルは、口をパクパクさせ、

声が震えて、言葉が途切れ途切れになっていた。

「ち、父が、わ、悪いんだ!!

僕に王の継承権を渡さないから」


ベゼル「そりゃ渡さないのは、

当たり前ですよ、言うのを

辞めておこうかと思いましたが

貴方があまりにも、問題を起こすから

犯罪歴でも言いましょうか?」


ルベル「僕は、悪い事なんて

一つもしていない!?」

ベゼル「惚ける気ですか?

あなたみたいに暴力で

何事も解決する人に世界なんて

任せられるわけないでしょ」


ルベル「それで何が悪い!

世界を僕のものにするんだ!

お前の言葉なんて聞いてないんだよ」

ベゼル「そうですか、じゃああたしも

あなたの言葉など一切、聞きません

それにここは、ルシウス王の王宮です。

俺の味方しか居ませんよ」


使用人や執事達が大勢に居て、

ルベルを睨んだ。

「僕に歯向かうという事は、

父にも歯向かう事になるんだぞ!!」


ベゼル「何ですか?その理屈は、

意味が分かりませんが

ルシウス様は、もう貴方を

見放していますよ、

人質をとった時点でそうでしょ」

ルベル「それは、僕に・・・。」

ベゼル「聞き飽きましたよ、

ここは、貴方の敵しかいません

変なことしたら怪我ぐらいじゃ

済まないですよ。」



*****************

「ルベルの別荘周辺」騎士達数10人を引き連れ

中に入っていく。

ルハク「ベゼル騎士長は、大丈夫だよな」

べニラ「大丈夫に決まってるでしょ

あの人は、いい意味で化物ですから・・。」

ルハク「そうか、それにしても、

どれ位いるんだろうな」


べニラ「そりゃ沢山じゃないですか?」

ルハク「まぁそうだよな」

べニラに2人で突っ込むのは、無謀だと言われ

仲間の騎士達を連れていく事になったが

こんな人数でいけるのだろうか?


べニラ「まずは、ルシウス王がどこにいるか

探しましょうか・・。」

周辺を見渡すが、王の姿が見当たらない。

タダでさえ広いのに、部屋を

虱潰しに見るしかないか・・・。


ルハク「そうだな、どこにいるか

分かったらいいんだけどな」

べニラ「広い部屋でしょ、いるとしたら

じゃないと無理がありますよ」


ルハク「あの息子が言ってた事、信じるのか?」

べニラ「わざわざ嘘をいう理由が

分からないですからね、

俺達を脅す為に言った事ですし・・。」


ルハク「確かにそうだけど、

広い部屋なんていくらでもあるだろう。」

数ある部屋のドアを開けてみるが

人もいないし、とりあえず入ることにした。

べニラ「何もなさそうですが

ありそうですか?ルハクさん」

ルハク「ほかの奴らも探してるけど

何も無いな、手がかりがあると

思ったんだけどな・・。」

壁にもたれ掛かると、動いたような気がする。


なにか仕掛けがあるのか?

手で押してみると、壁が開き

下に降りる階段が見えた。

ルハク「地下に王がいるかもしれないぞ」

べニラ「その可能性がありますね、

行きましょうか」

***************

「地下 」周りは、薄暗く、

ランプで照らし、進んでいた。

べニラ「地下まであるなんて、さすが

息子なだけに金は、ありますね」

ルハク「そういうものなのか?」

べニラ「いずれ、分かりますよ、あの息子は、

やらかしてますからね」


ルハク「呑気な事を言ってる場合じゃないし

ルシウス王が無事だといいだけどな」

べニラ「そうですね、怪我とか

してなきゃいいですが・・・。」

地下を真っ直ぐ進んでいくと

巨大な扉が立ちはばかる。


べニラ「ここに居そうですね」

ルハク「じゃなきゃ、ここに来た意味がないだろ」

べニラ「そうですか、開けますよ」

扉が開き、そこには、ルシウス王が縛られ、

周りには、大勢の下僕達が見下ろしていた。

ルシウス「帝国騎士団じゃないか

君達にまで、迷惑をかけてしまったな

すまん、うちの息子が・・。」

切なそうな表情をして、頭を下げる。

ルハク「なんで、ルシウス王が

謝るんですか?何も悪くですから・・。」


べニラ「そうですよ、だから今助けますから

待って下さいね、ルシウス王。」

ルシウス「いい部下を持ったものだな」

下僕達が一気に俺達に魔法を唱える。

ルハク「全員魔法使いか?」

べニラ「流石にそんな訳ないでしょ

剣術も使う人もいるはずですよ」

ルハク「まぁそうだよな」

騎士1「ルハク、あの紋章、魔物使いじゃないか?」

指さす方向を見てると、

腕に紋章がある集団がいた。


べニラ「魔物使いですか、これは、厄介ですね」

ルハク「ほんとにいるんだな、

本の世界だけとしか思ってなかったぜ

いる事自体、世界の禁忌だった気がするが・・。」

べニラ「そうですよ、どうやら、

あの息子さんは、とんでもないものに

手を出したみたいですね」

ルハク「どういう事だ?べニラ」」

「世界の禁忌に触れる者に加担をすると

闇に触れ、染まってしまう場合があります。

そうじゃないといいですが・・。」



****************

「王宮 王座の間」

ルベル「僕は、お前達を許さないからな!!」

真っ黒いオーラが放出させ、悪魔に成り果てる。

ベゼル「これは、驚きましたね

まさかと思いますが、魔物使いを

下僕にしたんじゃないでしょうね?」

ルベル「そうだ、あいつら

金を払ったら、喜んで従ってくれたよ

チョロいよな!!」

ベゼル「貴方は、ほんとに何も分かってなどいない!!

利用されたんですよ!!皆さん、お願いします

今すぐ、精霊召喚騎士を呼んでください。」


使用人は、魔法を唱えた、伝令魔法を発動した。

ルベル「僕をどうするつもりだ

何をしても無駄だよ、力が手に入ったんだ

僕に勝てるわけなど無い。」

ベゼル「貴方に戦う力などないのに

何をおっしゃているんですか?

あるのなら、攻撃でもしてください。」

ルベル「してやるさ!!」

手から闇を覆った球体を放つ。


ベゼルは、すんなりと避け、

ルベルをにらみ散らした。

「避けられる攻撃でもないのに

避けやがって・・・。」

何度も放つが、素早く動きで避けられ、

怒りが頂点にまで立っている。

ベゼル「文献によるとそろそろですね」

背後から、精霊召喚騎士が来ていて、

魔法を唱えていた。


ルベル「はぁはぁ・・・・。」

息遣いが荒くなり、体がフラフラしている。

ベゼル「そろそろ、教えてあげましょうか

並の人間が闇の力など使いこなせるはずなど

ありません、最悪の場合、受け止められず、

自爆するでしょう。それもあと1歩ですよ

ルベル様・・・・。」


「そんな事あるわけないだろ、

僕は、特別な人間だ!!使いこなせて

当たり前なんだよ!!」

ベゼル「自惚れが強いひとですね、

悪あがきでも無駄です。

貴方を縛らせて貰います。」

ニコッと笑い、魔法で、電流の縄で縛り

精霊召喚騎士達に合図を出していた。


ルベル「何をするつもりだ!!

こんな縄などスグ解いてみせる!!」

縄を解こうとするが、電流が伝わって

痛みを感じて、中々解けない・・。

ベゼル「貴方には、力なと使いこなせないと

何回言ったら分かるんですか?」


ルベル「お前が言ってることは、嘘だ!!

だから信じない。」

ベゼル「自爆したいですか?身も骨さえも

吹っ飛んで、跡形も亡くなって

死ぬんですよ、それでもいいんですか?」


ルベル「そんなの嘘だ!!て、手が」

手を見ると、腐り果て、真っ黒になっていた。

ベゼル「それが初めの症状です。

段々身体全体が腐り始め、自爆します。

嘘じゃなかったでしょ」


ルベル「それは、認めるから

助けてくれ!!ベゼル」

ベゼル「言われなくてもそうしますよ、

自爆なんてされたら、この城ごと

吹っ飛びますからね、

精霊召喚騎士よ!!やりなさい!」


精霊召喚騎士達「サンフォース!!」

太陽の精霊と光の精霊を召喚して

光を放たせる。


まぶしさに包み込まれ、腐った体は、

元に戻り、人間に戻っていた。

ルベル「元に戻ったぞ!!」

ベゼル「喜んでる所悪いですが、

貴方は、牢獄行きです、いくら王の息子だから

と言っても、世界の禁忌に加担した者に

差別などしません。この犯罪者を

牢獄へ連れていきなさい。」


近くにいた精霊召喚騎士に連れていかれ

なにか叫んでいたが、相手をするのも馬鹿らしく

聞き流していた。

べニラ達は、大丈夫でしょうか・・。

無事、ルシウス王を助け出せるといいんですが・・。




続く

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