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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
前編
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日常編 迷路の森 前編(日常編とか言うからゆっくりできるとか思ったが全然出来ないじゃあねぇか)

「翌朝」ピグ「ブー」眠たそうに目を開け、

カーテンの隙間から光が差し込む。

ベッドから降り、カーテンを開けると青空が見える。

ピグ「朝ブー、王様、ガイ、起きてブー!!」

2人を叩き起すが、なかなか起きてくれない。

ピグ「ブー」口を尖らし、部屋をウロウロ徘徊した


ドアを叩く音が聞こえ、あわてて開ける

カレン「おはようにゃん!!ピグくん」

ピグ「おはようブー!!カレン達は、早いブーな」

エリー「おはようございます、入っていいですか?」

二人共部屋に入っていく。


ピグ「何回起こしても、起きないブー」

カレン「起こすかにゃ~流石にいつまでも寝かす訳にも

行かないにゃん」

エリー「昨日ので起こしますか?」首を傾げ、

無表情で呟いた

ピグ「流石にそれは、かわいいそうブー」

エリー「じゃあどうするですか?」

カレン「あっ、丁度いい魔法があるにゃん、

ちょっと部屋から杖持ってくるにゃ~」


カレンは、杖を持ってきて、

「眠りにつくものに音を奏で目を覚まさせろ!!

サウンド・ミュージック!!」

ちっちゃい合唱団が音色を奏で


王様とガイは、目を覚ました

ガイ「なんだ、この音楽は、?」

カレン「フフフ、私の魔法の仕業ニャン!!」

胸を張って、ドヤ〜


ガイ「そんな魔法あるんだな」

王様「綺麗な音だな、お陰でいい目覚めだ」

カレン「えへへ、そんなに褒められたら照れるニャン」

ピグ「王様、早く準備して火山に向かうブー」

王様「それもそうだな、だが、火山に行く前に

迷路の森を越えなけれはいけない」


カレン「みんな、無視ニャン?悲しいニャン」

エリー「カレンさん、ちょっと黙ってください」

冷たい視線で睨まれ、涙目になる。

カレン「エリーまでひどいニャン」

ピグ「迷路の森?それは、どんな森ブー?」

王様「名前の通りだ、難解な迷路でな

越えるのは、容易くない」


ガイ「まぁビビっても仕方ないだろ、早く行こうぜ」

ピグ「行きたいのは、山々何だけどブー?

王様とガイの準備が終わってないブー!!」

王様「それもそうだな、準備するか」


数十分がたち、宿を出ていく。

「迷路の森」

周りを見た渡すと、草花で積まれた柵がところ

せましと建てられていた。


ガイ「さっそく迷いそうだな」

王様「一応、神に地図貰っているだが、適当過ぎて分からん」

カレン「どうなんにゃ?」

ピグ「僕も気になるブー」

皆が地図を覗くがぐちゃぐちゃに道が書かれてあり

頼りになるものじゃない。


エリー「無残ですね、これじゃ、地図じゃなくて

ただの落書きですね」

王様「エリー、結構酷いな、まぁあいつのことだし

そんなことだろうと思ってたがこんなに酷いとは、

予想外だったがな」

ガイ「勘に頼って行くしかないなぁ」

ピグ「勘?それは、無謀過ぎブー、こんな迷路

勘じゃ確実に迷うブー」

ガイ「それしか方法ないだろ、

なんか他に方法があればいいだがな」

カレン「とりあえず、ここに留まるのもなんだから

進むニャン」


王様「それもそうだな、迷ったらその時で考えるか」

行く所どこも行き止まりで困り果てていた

カレン「どうするにゃん、どこも行き止まりニャン」

王様「どうするっていってもどうしたらいいか・・・・」

ガイ「全部行き止まりとか進ませる気ないだろ、これ」

ピグ「どっか抜け道とかないブー?」

エリー「あったらこんなに苦労してないですよ」

ピグ「そうブーな」草花を絡ませた壁を指で

ツンツンしてみた

壁が後ろに勢い良く倒れ、道が出来た

ガイ「おおっ!!ピグ、ナイス!!」

ピグ「照れるブー」

エリー「そんな照れなくていいと思いますよ

ただの偶然ですよ」にこやかに笑い、ピグの横を通り過ぎる。


ピグ「酷いブー」頬を膨らませ、手をブンブン、上下に

振っていた、カレン「エリーちゃんがどんどん毒舌に

なってるにゃん」

王様「そ、そうだな、とりあえず行くぞ」


王一行の他に迷路の森に足を踏み出すものがいた

カーティス「なんで俺がこんな所に来てるだよ!!」

腕時計型の携帯端末に話しかけていた

マカ「これは、あの方の命令よ、任務は、王一行の監視と

足止めよ、迷わないようにね」

カーティス「はぁ!?この俺が迷うと思うか?

二つとも完璧にこなしてやるよ」


マカ「そう?じゃあ頑張って、いい報告を待ってるわ」

電話は、切れ、電源を切る。

カーティス「さぁ行くか」

案の定、道に迷い、

カーティス「どこも、行き止まりだろ!!」

壁を思いきり、蹴ると前に倒れ、カーティスは、

下敷きになった、「なんだよ、この森は、!!」

悲痛な声を叫んでいた、


どこからか叫び声が聞こえた

俺達以外に他に誰か居るのか?

ガイ「どうした?王様」

王様「嫌、どこからか声が聞こえたんだが?

気のせいか?」

ガイ「何も聞こえなかったけどな」

ピグ「僕もブー、ただの空耳ブー」

カレン「そうにゃん、気にせずに行くにゃ」

さきさき、歩く。

エリーは、そこに留まっていた

ガイ「エリーどうかしたか?」

エリー「皆さん、私たち、以外の人間の気配を感じます

もしかしたらこの前のあの男かもしれません

あくまで可能性の話ですが・・・・・」


王様「そうか、油断せずに行くしかないな」

王様「どこで現れるか分からないしな」

エリー「そうですね」

ガイ「でも、あいつ方向音痴だよな

俺達の所までたどり着けるのかよ」

カレン「さぁ、それは、わかんないにゃん

運次第ニャン」


ハ、ハクション!!鼻を啜り、壁に下敷きになったままだ。

カーティス「重い、仕方ねぇ、唯一、一つ出来る魔法で

何とかするしかない」

小さく呟く

「ソードトルネード!!」

小さい竜巻が無数に発生させ、草花が積まれた壁は、

散り散りになり、地面に落ちた

やっとの思いで立ち上がり、

歩き始めた、カーティス「こんなのが幾つもあんのかよ

無茶苦茶だろ」

猫背になり、項垂れていた

カーティス「あ、あれは、!?」

カーティスの遠く前にピグの後ろ姿が見えた

急いで木の茂みに隠れた


ピグ「なんか物音が聞こえたブー」

後ろを振り返るか、人影は、なく、首を傾げた

カーティス「危ねぇ、やっと見つけた」ニヤリと笑った


エリー「ピグ、どうしたのです?」

ピグ「嫌、気のせいブー、別に何でもないブー」

エリー「そうですか、さっき、あたし達以外の気配を

近くに感じたんですが・・・・」

ピグ「そうブー?でもどこにもいないブー?」

あっちこっちに視線を向けるが姿がない

エリー「やっぱり、ピグさんの言う通り、気のせい何ですかね」


前を歩いていた王様たちが急に止まった

ピグ「どうしたブー?急に止まって・・・・・」

何だこの、大木は?

隙間からチラッと見ると道が続いている

とても人が通れない

ピグ「これじゃ通れないブー!!どうするブー?」

カレン「魔法で燃やすニャン?」

そんなの出来るのか?

カレン「できるニャン、ちょっと待つニャン」

エリー「カレンさんちょっと待ってください!!

人が見えます!!」


指さす方向には、木の枝にカーティスが立っていた

カーティス「よう、お、う、さ、ま・・・」

王様「カーティスお前か」

エリー「貴女は、懲りない人ですね」

カーティス「あのスパークっていう奴に後ろについてた

やつかって誰だっけ?」

エリー「エリーです、私もよく貴女のこと良く覚えていません

スパーク様に殺されそうになった人の事は、」

ニコッと微笑んだ。


カーティス「殺されそうになった?何の冗談だ?」

エリー「冗談じゃないですよ、貴方があの時、魔法によって

去られたなかったら、殺されてましたよと言ってるんです」

カーティス「面白いこと言ってくれるじゃねぇか」

背中に掛けていた剣を抜く。


王様「エリーあんまり、刺激するじゃねぇぞ」

エリー「わかっています、でもこれくらいの挑発に

乗るくらいでは、まだまだですね」

カーティス「ムカつく奴だな、まったく」

大木の枝に降り、こっちに段々近付いていく

エリーは、人間の平均並みの大きさになり、

手には、弓を持っていた。


王様「カーティス、お前は、何故?俺達を狙う?

何か理由があるのか?」

カーティス「さぁな、この前も言ったが、それは、秘密だ」

刃を向ける。

王様「あくまで隠し通すつもりか?」

カーティス「そうだ、理由がどうであれ

敵という事に違いは、無い、そうだろ?」

そうだな、お前から吹っかけてきたんだからな

カーティス「それに俺を倒さない限り、

前に進めなどしない何故なら、

ガイ「おれが塞ぐからだだろ、

あんたがいいそうな事だ」


カーティス「人の台詞奪いやがって・・・・」

瞬速に走り抜き、高く飛び、剣を振り落とし

地面に亀裂が走った

ガイ「おっとあぶねぇ」高くジャンプし、後ろへと着地した


王様「大丈夫か?ガイ」

ガイ「おう、王様、俺は、後ろに回って、サポートする」

王様「分かった、おれは、前線にいく」

ピグ「僕も前に行くブー!!」

カレン「あたしは、サポート回るニャン

エリー「あたしもです、あたしは、近接戦闘タイプでは、

ありませんので・・・・皆さん、怪我しても大丈夫ですよ

あたしがジャンジャン治しますんで・・・・」

王様「おう、心強いな」


カーティス「オレの事、散々挑発してた奴が

サポートに回るのかよ」

エリー「残念ながらあたしは、遠近戦闘タイプなので

貴方に隙があるとなれば、容赦なく攻撃しますよ」

カーティス「面白い事言ってくれるじゃねぇか・・・・」

腰に掛けていた銃を手に持った、

エリーに向けて一つの銃弾を放つ


エリー「そんな物持ってたんですね」

電流に包まれた矢を打った

銃弾と矢がぶつかり合う。

エリーが指を鳴らし、矢の勢いが強くなり、

大きくなってゆく

カーティス「指を鳴らすだけで強くなるのかすげーな

でも、これくらいで終わると思うなよ」


エリー以外に俺達が居ることをわすれてもらちゃ困るだが

カーティスに剣を振り落とす、

ギリギリの所で剣を剣で塞いだ

王様「危なかったなぁ、もうちょっとで、

俺に切り刻まれる所だったぞ」

エリー「王様に気を取られて、疎かになってますよ」


銃弾の勢力が弱まり、地面に落ちた

耳元を矢が通り過ぎた、

エリー「すいません、はずしちゃいました」


カーティス「ありがとうよ、的外れてくれて・・・・」

挑発的な目つきで睨む


ガイ「別に俺いなくていいじゃねぇか

よく考えみたら、1人に大して五人は、不平等だしな

観戦でもしとくか」

王様「ガイ、お前、何言ってんだ!!」

ガイ「えーだって、王様・・・・・」

カーティス「舐めるのもいい加減にしろよ」

ピグ「なんか嫌な予感がするブー」

カーティスが銃口を上に向け、数発打つ。

「暗黒の下僕共、我に力を貸せ!!」

空に丸い空洞があき、そこから、魔物が2体、

地面に降り立った

カレン「なんで、空から魔物が出てきたニャン」

カーティス「魔物使いだからに

決まってんだろ、さぁ、始めようぜ」


魔物の方に目をやると、2m位あり、上半身裸で筋肉が発達しており、ローブに身を包んでいた

手には、斧を持っていた、

カーティス「俺の下僕達よ後ろにいる、人間共を狙え

おれは、前にいる奴らを狙う・・・・・・」

命令に静かにうなづくと、後ろの方のガイ達へと

足を踏み入れる


ガイ「せっかく戦わなくて済むと思ってたのに残念だなぁ」

ピグ「何、呑気なこと言ってるブー!!

頬をふくらませ、プンプン怒っている

ガイ「そんなプンプンしても可愛いだけだぞ・・・・」

カレン「もう、何言ってるニャン?王様、

ここは、カレンたちに

任せるニャン」杖を円を描くように振り回す。


王様「おう、任せる、ピグ、お前は、こっちにいるのか?」

ピグ「ん?」左右に顔を向ける、

ピグ「王様と戦うブー!!」と前に行こうとしたが

魔物が立ちふさがる、ピグ「ブーー!!」


カレン「あくまでも邪魔する気ニャン!!

早く倒して、一緒に戦うニャン!!オッー!!」

上に拳を上げた

ピグ「オッー!!」ガイ「あれ?俺も言うの?オッー!!」

戸惑いながら、拳を上げた


王様「まかせていいだよ・・・な?」

エリー「王様、行きますよ」

カーティス「無駄話は、これくらいにして・・・・」

腰に銃を終い、背中に掛けてある、もう1個の剣を引き抜く。

飛びかかる、エリー「ミラーシールド」

王様に向けて矢を放つ!!

王様「ありがとうな、エリー」

カーティス「こんな盾切り刻んでやるよ」


×を描き、猛スピードで剣をきざむ

盾は、粉々になり、地面に破片が散らばる

王様の姿が露になり、切ってかかる

剣を横にかざし、防いだ

王様「そんな簡単に俺を切れると思うなよ」

カーティス「思ったよりも腕がありそうで

よかったぜ、王様」


王様「お前に聞きたいことがある、魔物を召喚する術は、

禁術だ、唱えるだけで身を滅ぼす

なんで無傷でいられる?」


カーティス「王様、随分と詳しいじゃねぇか

身を滅ぼすのは、魔物使いに相応しくないからだ

心に悪を持ち、光などに屈しない

並の人間より圧倒的な強さを持つ者が相応しい・・・」


王様「そうか、魔物使いがほんとに居るなんて思わなかった

本だけの世界だと思ってただからな

カーティス「そりゃそうだろうな、さぁ主人である俺を

倒さねぇとあいつらは、止めらねぇぜ」


王様「その心配は、ない、ピグ達なら大丈夫だろう

カーティス「何を根拠に・・・・・」

王様「信じているからだ、ピグ達ならやってくれるさ」

カーティス「アハハハハハ」腹を抱え笑った

エリー「何を笑っているですか?」

王様「さぁ俺が知りたい」

カーティス「信じている?笑わせるなよ、ブタと女1人と

男1人で俺の魔物を倒せる訳ねぇだろ」

王様「そんなの、やってみないとわかんないだろ

勝負は、まだ始まったばかりだ」




続く

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