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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
スピンオフ 王様戦記
60/131

騎士学院編 最終章

「実力試験兼卒業試験 会場」

べニラ「運命を感じますね

ルハクさん・・・・。」

「そうだとしたら嫌な運命だな」

べニラは、苦笑いして、

「酷いですね」低い声で呟き、

剣を引く・・・。


俺も連れられるように剣を引き、

先制攻撃を仕掛ける。

ルハク「龍華弁剣!!(リュウハナビラ)」

龍のようにうねり、花びらが

刃となり飛び散った。

べニラ「これは厄介ですね、バリアー!」

透明な壁が立ちはばかり、

花びらを跳ね返り、地面に落ちていた。


べニラは、真正面から

猛スピードで向かってきて、

剣が重く、震え上がる。

「どうしたんですか?魔法でも

あなたが好きな剣術でも

仕掛けたらいいですよ」

ルハク「簡単に言うなよ、べニラ

お前どうせ避けるだろ」


べニラ「そりゃそうに決まってるでしょ

あなたが避けられる攻撃を

仕掛けるからですよ」

ルハク「いつからそんな憎まれ口を

叩くようになったんだか・・、

じゃあこれは、どうだ?」

ルハクは、咄嗟に剣を離し、

顎に拳を入れた。


その反動で後退りしてしまう。

べニラ「魔法じゃなくて、拳ですか?」

王様「不意打ちの攻撃じゃ

避けられないだろう?・・・・。」

べニラ「それは、どうですかね??

まぁ仕掛けられてばっか

気に食わないでやりますね」

こいつは、剣術と武術を組み合わせた

攻撃が得意で厄介な奴だ。


剣で向かってくると思わせ、

俺の腸に蹴りを入れる。

あまりの強さに後退りして

手を地面につけ、壁際に行くのを押さえた。

べニラ「どうですか?やられる気持ちは」

ルハク「嬉しくとも何ともねぇよ

ただ痛い、生きてる感じがする」

下に少量の血を吐き、

殺気満ちた視線で睨みつける。

べニラ「その目を俺は、待ってたんですよ」

ルハク「お前は、ドM野郎かよ」


べニラ「な訳ないでしょ」

軽く笑い、魔法を唱える。

「ソードフォース!!」

数本の剣が放たれる。

この攻撃は、バリアーを張ったって

無駄で切り刻まれて、終わりだ。

こんな上級魔法を使ってくるんだよ!


ルハク「ミラーリバース!!」

丸い球体に包まれ、

跳ね返され、べニラに向かっていく。

「これは、面白いですね」

見事に全部、余裕そうに避けていた。


ルハク「何が面白いか全く分かんないだが

こっちは、ヒヤヒヤするぜ・・。」

べニラ「それは、良かったじゃないです?

恐怖で俺に負けたらいいですよ」

ルハク「そういう訳にも行かないだよ

そんなのに俺は、負けないし

立ち向かう・・・。」

剣を振り回し、軽く避けられ、

剣先の上に乗り、円を描くように

飛び、地面に着地する。


背後から、不意打ちをついたかと思えば

剣を振るうが剣で受け止められた。

べニラ「簡単に隙を見せるわけないでしょ

このままだったら、ルハクさん

負けますよ、塩を撒く訳じゃないですけど

もうちょっと上等な攻撃を仕掛けてください。」

ルハク「よし、分かった、べニラ

まだ終わってなんかいないのに

勝利を確信するなよ、偉い目に合わすからな」

べニラ「それは怖いですね」

狂った笑みを見せる。


俺を強くしてくれたのは、

父さんとべニラとベルと一番は、レムだった。

きっとレムは、俺が夢を叶える事が

一番嬉しいから、これが恩返しとして

ちゃんと見てくれよ・・。

身体中に、光を纏い、剣を動かす度

光の放射線が放たれる。

べニラ「これは、予想外ですね」

あまりの神々しさに会場は、ざわめく。


ベル「ふーん、始めてる見るけど

これは、光の精霊の修行のおかげかしらね」


夢に1歩近づいた感じがした。

きっと未来の俺は、笑ってるから大丈夫だ。

根拠のない希望を胸に秘め、

剣を振り落とす!?

べニラは、それをものともせず受け止めた。

「これで終わりとか言わないですよね」

ルハク「当たり前だろ、べニラ・・。」

ベル「これは化物同士の戦いね」

静かに見つめ、どっちかの勝利でもいいけど

ここから離れられないのは、何でだろう・・。


ルハク「お前、ほんとに強いな

なんでこれを普通に受け止められるだよ」

べニラ「なんでしょうね、あなたに

負けないという信念かもしれないですね」

ルハク「そうかよ」俺は、こんな力を

なぜ使えるかわからなかった

でも、いつの間にか、神々しい光に包まれ

これは、レムのお陰なのか?

それは、今ではなく後で分かればいい、

今は、目の前の敵を撃つ!?


べニラ「おっ覚悟が決まったようですね」

圧倒的な力で剣を思い切り振り、吹き飛ばす。

後退りして、手で歯止めをかける。

俺を睨みつけ、魔法を唱えた。

「ソードスター!!」星の形をした刃が

地面に落される。

それは、ルハクの周りを囲み、

身動きが取れない状態に追い込んだ。

べニラ「ちょっとずるいですが

あなたに近づかない方が身のためだと

思ったんで我慢してくださいね?」


さっきまで小さかった星が巨大化して

大きくて高い壁として立ちはばかる。

ルハク「お前にボコボコにされろと

言ってるみたいもんだな」

べニラ「そう思うだったらそうじゃないですか?

なんでもありなんですから

これぐらい想定外ですよね、ルハクさん」

その瞳は、どこか俺を見下していて、

プレシャーを感じさせる。


ここで負けたら、ボコボコにされるだけだ。

剣を振りかざし、無数の光の放射線を放つ。

コレは、賭けだ。

「ライトソードフォース」剣に

魔力を注ぎ込み、放射線は、太く、

勢力が強大化させる。

星の壁は、跡形もなく、灰となった。

べニラ「これは見事ですね、

魔力を使いすぎてボロボロのようですが・・。」

ルハク「お前とは、戦える。

手があるから、足があるから

きっと行ける。勝てる。」


べニラ「根拠がない確信は、一番嫌いですよ」

お互い、剣でぶつかり合い、

押されたり、押したりで力任せだ。

ルハク「根拠は、ある、魔力は、まだ

残ってるんだ、油断したな、べニラ・・。」

手のひらから光の球体を放ち、

べニラの身体中を苦しめさせ、倒れ込んだ。


ルハク「至近距離だと避けられないよな

流石に、疲れた。」疲労のせいか

意識が朦朧として意識を失う。


審判員「ルハクの勝利!!」鐘が鳴り響き

俺達は、ベルの話によると

医務室に運ばれたみたいだ。


***************

医務室のベットから起き上がり、

試験が終わってから、数時間経っている。

横には、べニラは、落ち着いた様子で

読書をしていた。

なんでこいつ、あんな攻撃を受けて

無傷なんだ?

ベル「起きたみたいね、ルハク」

ルハク「うん、おはよう・・・。」

ベル「魔力が激しく消耗してるから

魔法を使うとまた同じ目に遭うから

使うの禁止って先生が言ってたわ」


べニラ「それは、ざまぁですね」

ルハク「酷いな!お前があそこで

あんな所に閉じ込めるからだろ!!」

べニラ「無茶なことをしたのは、貴方でしょう

俺のせいじゃないですよ」

ルハク「はぁ!?抜け出すには、

あの方法しか無かったからな!」

うるさく、言い合いをし、挙句の果てには、

ベルに怒鳴られた。

「静かにしなさい!!ここは、医務室よ!

試験中に怪我した人もいるのよ

貴方達だけじゃないの!!

静かに出来ないだったら大人しく寝なさい!」


強烈なパンチを喰らい、意識を失い

2人とも眠りについた。


****************

「数ヶ月後」俺達は、卒業を迎え

進路は、決まっていたが

ベルは、成績優秀で将来有望なのに

まだ決まっていなかった・・。


「帝国公園 夜」にベルに呼び出され

べニラと来ていた・・・。

「何の話ですかね?」

ルハク「俺が知りたいよ、てっきりベルは、

軍人になるかと思ってたけど・・。」

べニラ「そういう訳にも行かないでしょ

カーサンの情勢は、依然として

厳しいままですよ」

ルハク「でもベルならそれでも行くだろ」

べニラ「それは、どうですかね・・。」

ベル「どうなのかしらね」


俺達の背後にベルは、いた。


ベル「2人とも帝国騎士団騎士おめでとう」

ルハク「ありがとう、たけど

俺達の事じゃなくて、ベルのことの方が大事だろ」

ベル「そう言って貰えて嬉しいわ

あたしは、本当は、カーサン国の軍人に

なろうと思ってた。でも手紙で

父にそう告げたら、カーサン国には、

帰らないでくれと大事な娘を

危ない目に合わせたくないって・・・。」

時折、涙を流し、辛そうだった。


べニラ「それが親心というものじゃないですか?

ベルさんのことが大事なんですよ」

「そんなの分かってるけど、

あんなの聞かせられたら助けに行くしかないじゃない

ラジオニュースでお父さんの軍隊が

政府にクーデター起こしたって報じられてた、


大事な人を助けたいって思うのは、

当然でしょ、それを優先したいの!」


べニラ「酷いことを言いますが

あなた1人が行ったところで

どうにもならないと思いますよ

その行為は、サメが無数にいる海に

無防備に飛び込むのと同じです」

ルハク「そんな言い方ないだろ!!

ベルのお父さんが危険な目に遭ってるのに

見過ごせって言うのか?」


怒鳴り散らし、威圧をかける。

べニラ「そうは、言ってません

ベルさんは、1人で抱え込み過ぎです

俺と戦った時迷いが生じたのも

この事があったからじゃないですか?」


ベル「べニラの言う通りよ、何もかも

あたしが1人で行ったところで

政府に殺されるだけ、そんなの分かってる

見過ごすなんてもっと無理、

だから、世界の王に頭下げてくる。」

ルハク「ベルがその気なら俺も行く

顔見知りだし、多少は、力になれると思う。」

べニラ「俺も行きますよ、あの方なら

きっと分かってくれるはずです・・。」


ベル「2人ともありがとうね

絶対、カーサンを救ってみせる。」

拳が震え、ベルの意思は、固く、

それは鋼のようだった・・・・。


****************

「王宮 王座の間」

ベル「2人がいてくれたから顔パスで

行けたけどあたし1人じゃ門前払いだったわね」

ルハク「そうだったかもな・・。」

高級な赤い絨毯の上に跪き、


王様が前を通り過ぎ、王座に座った。

ルシウス「久しぶりだな、ルハク

君達は、初めてだな、べニラ君ベル君」

べニラ「はい、今日は、夜分にすいません

お願いしたいことがあって・・。」

ルシウス「ほう、ベル君、要件があるのは、

君だね・・・。」


ベルは、きょとんして「なんでわかったんですか」と

訴える・・・・。

ルシウス「元警察官だからね、勘って奴さ

君の故郷は、カーサン国だったね

知ってると思うがあそこは、

状況が悪化して、こちらとしても

手をこまねていてな、リーガル!来い」

リーガル「人使いが荒いな」

父さんが、俺に微笑み、


「よくここに来てくれた」と囁かれた。

リーガル「話の続きだ、騎士団がカーサン国に

軍事介入をすることになった

少数だがあたしと副騎士長、その他の騎士員

べニラ、ルハク、ベル君も行くよね?」

ベル「はい!勿論、ですがあたしは、

民間人が戦争出向くってなど罪に問われると・・。」


リーガル「君は、よく知ってるな

それを防ぐため、一時的に騎士団に入ってもらう

それで異論は、ないな」

ベル「はい、色々とありがとうございます」

リーガル「そんなのいいさ、そのお礼は、

君の故郷が平和になった時まで置いときなさい。」

ベルが泣きながらハイと返事をした。


父の背中が大きく見え、

自分の情さが浮き彫りして劣等感に晒される。

まだ俺には、友人1人ですら救えない。


神に約束までしたのに

俺は、本当に世界を守って救えるだろうか?

不安がいくら過ぎろうとも

歯車は、止まらない、動き回るだけだ。



「 騎士学院編 完結 」


騎士学院編完結しました!!

皆さん、ご愛読ありがとうございます!

嫌、別に物語が終わるわけじゃないけどね!!


まだまだ、続きますよwww

次回は、番外編としてピグ君メインの

ショートストーリーを予定しております(確定)

何やるか、作中のどこかに

ヒントが書いてありますが

わかった人は、すごいと思います!

ドヤ顔でもしといてください(*^▽^*)


それは、さておき、いつも

TwitterでRTしてくださる人や

ご愛読してくださってる方々に

お礼を申し上げます。


いつもありがとうございます!(*ノ´O`*)ノ

引き続き、ブクマ登録と感想よろしくお願いします!


なんか、図々しくてごめんなさい(´・ω・`)

じゃあまた、どこかの後書きでお会いしまょう。


βyё βyё...φ(・ω´・ @)



「END」



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