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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
前編
6/131

雷の精霊

ガイ「じゃあ、さっそく、行かせてもらう

ソードキャノン!!」手を頭上まで上げ、

魔法陣から無数の剣が組み合わさり、

巨大な刃に姿に変え一直線にスパークに向かいかかる。





槍を向け「サンダーボール」

刃先にちっちゃい電流を結集させ

巨大な球形に変化して

ソードキャノンにぶつけさせる。


ガイ「それ、お前が俺と戦う時によく使う技だよな」

スパーク「そうだが、なにを笑っているんだ」


ガイ「お前、言ったよな、最初俺が戦いを挑んだ時

我に傷一つ当てられたら

貴様と契約してやるって

まぁ貴様ごときに我に

傷一つ負わせる事など出来るはずがないと

言ったよな??

今更、傷一つ付けたくらいなんだとか言うなよ」

笑みを浮かべていた表情とは、違い、

殺気に似た雰囲気を漂わせている。


スパーク「それがなんだ??ガイ」

ガイ「言葉は、大切にしろよ、スパーク」

スパーク「意味がわからないだが・・。」


ソードキャノンは、サンダーボールを吸収し、

電流を纏う。

ガイ「ソードキャノンは、俺が独自に作った魔法だ

この前改良してな、相手の攻撃をすべて、吸収して

何倍物の力に変える」


カレン「す、凄いにゃ、魔法を作るのだって

鍛錬と技術が凄く必要なのに、それをさらに改良だなんて

凄いとしか言えないニャン」

王様「そうかなのか?分からん」

カレン「王様は、馬鹿にゃん??」

幻滅した顔で言われるとと結構ショックなんだが・・。



スパーク「貴様、精霊召喚士にならずに

魔法使いなったんほうが、

将来有望だったじゃないか?」

ガイ「そうかもな、スパークに出会ってなかったら

おれは、弱い自分のままだった

ありがとうな、スパーク」


スパーク「ふん、何を言っているんだ?貴様」

ガイ「発射!!」


スパーク「キングシールド!!」

巨大な盾が立ちはばかり

不思議に真ん中に穴が空いていた。

「ソードキャノン!!」が盾に届いた時には、

攻撃ごと丸まる吸収されていた。

ガイ「なん…だと…?」驚くあまり

発する言葉が途切れ途切れになる。

スパーク「調子に乗るな、ガイ

俺の裏を書いたのは、確かだ、だが甘かったな

次は、我の番だ」


槍を何周も円型に振り回し、電流がパチパチと

音を鳴らす。


スパーク「サンダーブーメラン!!」

電流を発してるブーメランが無数に飛びかかる。

ガイ「シールド!!」

スパーク「無駄だ」

ガイの前に立ちはばかかる盾をブーメラン達は、

スルリと通り抜け、ものともせず

こちらに向かってきた。

ガイ「すり抜けた?」


王様「危ない!!ガイ」危機感を感じ

前のめりになる。

カレン「王様、ダメにゃん!?」

王様「分かってる、黙って見ているしかない

って無力だよな・・・。」



ガイ「なんてなぁ」笑みを浮かべ、指先で、

急速に何かを描く。

スパーク「貴様が何を尽くそうと無駄だ」

ガイ「やってみないとわかんないだろ

パックパックシールド!!」

巨大な顔が現れ

大きく口を開け、電流を纏ったブーメランが

物凄い音を鳴らしながら、満足そうに食べていた。

スパーク「なんだ、このヘンテコな技は、それで我の

攻撃を防いだつもりか?貴様!?」

指をパチンと鳴らした


パックパックシールドの口を覗くと、

舌にブーメランの欠片だけが残っており、

猛烈な電流が走っていた

苦しんでる様子は、なく、無表情でボッーとしていた


スパーク「効いていないだと、我の攻撃が・・・・・」

ガイ「この技は、対スパーク用に作った防御魔法だ

まぁちょっと違うけどな、

これから、それを見せてやる

パックパックシールド!!」


口を開き、1本の剣が発射される。

猛烈スピードでスパークに向かっていき、

近くに着くと急に止まり、バツを

描くように切り裂く。


腹に斜めの傷を入れられ、手で押さえ、

スパーク「我にこんな傷を付けたのは、

四大精霊のうち1人と手合わせした以来だ

約束通り貴様と契約してやろう」


ガイ「だ、大丈夫なのか?体は?」

スパーク「貴様が付けた傷だろう、大丈夫だ

エリー!!傷の処置をお願いする」

エリー「はい!!スパーク様」

スパークに回復術を施し、あっという間に傷を治した。


スパーク「貴様、気になった事があるんだが

お前、まさかだとおもうが精霊を1つも

持っていないとかないよな」

ガイ「そうだけど・・・・・」


スパーク「貴様!!無謀にも程があるだろ、

我とよく生身で戦おうと思ったわ!!」

ガイ「今までだってそうだったし、

なんとかなると思ってたしな

でも、お前に傷一つつけだけで

契約してくれるなら、大丈夫かなって」

苦笑いを照れくさそうに髪を掻いていた。


スパーク「仕方ないなぁ、

じゃあ、貴様に契約の仕方を教えてやる

エリー、あれをもってこい」

呆れて、ため息を吐く。

ガイ「あれって何だ?」

スパーク「だろうと思ったわ、今から説明してやるから

ちょっと待ってろ」

王様「ガイ、勝って良かったな」

ピグ「ガイって凄かったブー!!

初めて頼もしいと思ったブー!!」

ガイの所に駆け寄り、はしゃいでいた。


王様「お前何気に酷いな」

ガイ「このぉ、ピグ」ピグを思い切り抱き抱え、

ギュッと締め付けた。

ピグ「苦しいブー!!」ペシペシ叩いたが

全然効いていなく、諦めてしょんぼりとしている。


エリー「持ってきました、スパーク様」

手には、小さい箱を持って

開くと、指輪が入っており

真ん中の黄色い宝石が光っていた

スパーク「この指輪を嵌めるんだ」


ガイ「おう」指輪を手に取り、指にはめた

スパーク「そして、手をグーにして俺の方に向けろ」

ガイ「こうか?」

スパーク「おう、それでいい

じゃあ始めるか、我は、貴様に忠誠を誓い

契約を交わす」ガイの前に跪き、

指輪の中に入っていた。

エリー「スパーク様、」

寂しそうな顔していた。


指輪の中に入ったスパークが言葉を発する。


「寂しがるな、ここにエリー1人させておくのも、

心配なんだがな」

カレン「あっ!!提案があるニャ!!

一緒に旅しようにゃ!!」

エリー「いいですか?」

カレン「王様、いいにゃ?」キラキラした目で

こっちに訴えて来た。

スパーク「悪いが我からもお願いだ

エリーは、補助術を使いこなせるし、勿論、魔法もだ

一番得意のは、弓だが充分、戦力になる筈だ」


王様「・・・・・・・断る理由もないしまぁいいか

いいぞ、宜しくな、エリー」

エリー「ありがとうございます!!宜しくお願いします」

嬉しそうに、頭を下げ、

非常に礼儀正しい妖精だ。


ガイ「妖精なんて珍しいから、何者かと思われそうだな」

スパーク「それもそうだな、おい、エリー」

目が合い、お互い頷く。

エリーは、手のひら位の大きさに姿を変えた

カレン「凄いにゃ!!小さくなったにゃ!!

可愛いにゃ!!」目をハートマークにして

釘付けになっていた。


エリー「そんなに見つめられたら照れます」

顔を赤らめ、両手で隠していた

ガイ「これだったら、目立ったないな」

王様「そろそろ、行かないか?

いつまでもいても仕方ないだろ」

ピグ「それもそうブー」

ガイ「そうだな、行くかってどこに行くんだ?」

カレン「そうにゃ〜」


王様「とりあえず、四大精霊と契約しに行く

だから、はじめに、近くの火の精霊がいる

火山に向かう」

スパーク「貴様ら、四大精霊と契約しに行くのか

大体の事情は、神から聞いた

我とは、違い、四大精霊は、強い

覚悟しといた方がいいぞ」

王様「おう、分かったよ」

洞窟を後にした。



外を出ると、真っ暗ですかっり、夜が更けていた。

ピグ「もう夜ブー」

今日は、もう遅いから、宿に泊まるか

ガイ「それなら、いい場所を知ってるぜ」

カレン「やったにゃ~流石に野宿は、嫌にゃ〜」


街に着き、宿に泊まり、二つの部屋に分かれた

一つは、ピグと王とガイ、2つは、エリー、カレン

王様「じゃあ、また明日な」

と、部屋に入っていた

カレン「おやすみにゃ!!エリーちゃん入るにゃ」

エリー「はい」


ピグ達が泊まってる部屋の隣がカレン達の部屋だ

カレンは、中に入った途端にベッドに勢いよくダイブし

ゴロゴロと転がっていた。

カレン「エリーちゃん、突っ立ってどうしたにゃ?」

エリー「嫌、こうゆう所初めてなんで何だか新鮮です」

カレン「あたしもそうにゃ、

宿に泊まること自体初めてニャン」

エリー「怖くないですか?」


カレン「何がにゃ?」首を傾げ、怪訝そうに尋ねた

エリー「あたしは、怖いです、スパーク様に言われて

着いてきましたが、今まで生きてる中で

ドラゴンなんて見たことがないし

本でしか知らない世界だから

これから戦うだなって思うと・・・・・・・」



カレン「皆そんなの怖いにゃ、でも怯えて逃げても

何も解決しないにゃ、起こった事は、仕方ないにゃ

頑張って何とかするにゃ!!」


カレン「それに皆がいるにゃ、きっと大丈夫にゃん」

エリーの手を握り、曇りない瞳で

見つめられる。



エリー「なんでそう思えるですか?」

カレン「王様とピグ君に出会って、孤独に苦しんでいた

あたしを助けてくれたにゃ、恩返しでもあるにゃ

それだけじゃなく、皆といると楽しいニャン

だから、エリーちゃんも楽しい気持ちでいて欲しいにゃ

怖がっても何も進まないにゃ、

エリーちゃんには、皆がいるよ」

ニッコリと微笑み、ぎゅっと握られた手は、

強くなり、抱きしめられた。


エリー「カレンさんの今言ってくれた事、信じる事にします

今の所見た限り、あの人達、悪い人じゃなそうだし・・・・

それにあたしは、スパーク様のご命令とあれば

何でもする所存です、だから怖いなんて言って困らせて

ごめんなさい」

ちょっと離れ、小さくぺこりと謝る。

カレン「そんなのいいにゃ、エリーちゃん

そうなるのは、当たり前ニャン

これからも仲間として宜しくニャン」

エリーをまたギューと抱きつく。


エリー「カレンさん、あたしも宜しくです」

ドンッ!!

エリー「ビクッ!!何か物音しませんでした?」

驚いて肩を揺らす。

カレン「隣の部屋からみたいにゃ」

壁に耳をあて、澄ませる。

エリー「いいですか、盗み聞きして・・・・」

カレン「バレなきゃいいにゃ!!」親指をたて、

ウィンクしていた。

エリー「そういう問題じゃないと思うですが・・・・」



***************

その頃、男子部屋

王様目掛けて枕を強く投げたが、

避けられ壁に当たる。

ガイ「王様、よくも避けたな、アハハハ!!」

王様「そりゃ、避けるだろう、いきなりなんだ

枕投げやがって」


ガイ「お泊まり会と言えば枕投げだろう!!」

ピグ「そうなのブー?」

王様「さぁ、知らん、おれが聞きたい」

ガイ「じゃあこうしおうぜ、負けた奴は、

勝ったヤツの言う事を聞くってどうだ?」


王様「下らん、お前も疲れているだろう、早く寝ろ」


ピグ「僕も眠たいブー」目を擦りながらあくびを掻く。

ガイ「何だよ!!水臭いな!!」

床に落ちていた枕を拾い、とりあえず、誰でもいいから

当たれと思い投げたら、王様の顔面に枕が

直撃する。


王様「て、てめぇ!!いい加減にしろ!!」

枕を握り、ガイに向けて投げ、見事に顔面に当たり

それから、枕の投げ合いをしていた。

ピグ「もうやめるブー!!」

ガイ「王様、まだまだ体力あるじゃねぇか」

まぁな、さっきから当たってばかっりだぞ

大丈夫か?オレの奴隷になる事になるぞ」

王様「そんなのいやに決まってるだろ、

これから巻き返すだよ」


ピグ「聞こえてないブー!!」

背後からドアが開く音がして、

ピグがドアを開けた。


ピグ「カレンブー!!」

カレン「さっきから、騒がしいにゃん

静かにするにゃん!!」

エリー「そうですよ、

他の方にも迷惑かかりますし・・・・」

ガイ「黙ってろ!!これは、俺達の戦いだ!!」

指輪から声が聞こえる。

スパーク「これくらいにしておけ、

エリーは、怒ると怖いんだよ」


ガイ「んなもん、知るか!!さぁ、王様やるぞ!!」

引き続き、投げ合いを続け、

ガイが投げた枕がエリーの顔面に

当たってしまった。


王様「嫌、おい、エリーの方を見ろよ」

ガイ「えっなんだよ」

エリーは、黒いオーラを纏い、指をパチンと鳴らす。

エリー「ガイさんは、王様、他の人のご迷惑なるって

言いましたよね、聞いてなかったとは、言わせませんよ

ちょっと、お仕置きが必要ですね」


ガイ「えっ?待ってよ、エリー」

エリー「言い訳は、聞きませんからね」

猛烈な雷を落とした。


2人は、真っ黒になり、床で項垂れる。

カレン「大丈夫にゃん、死んでないにゃ?」

ガイ「大丈夫じゃない、」

王様「容赦ないな、エリー」

エリー「当たり前です、王とあるものがこんな事で

ムキになるとは、情けないですよ」

頬を膨らませ、プンプン怒っていた。

ピグ「王様が怒られてるブー、初めて見たブー」

王様「悔しいが何も言い返せない・・・・・・」


エリー「もう2度とこんなことしないでくださいね

おやすみなさい」

笑っていたが、目が笑ってないし

とても怖い、もう何もしないでおこう。

カレンも後に続き、部屋を出ていた。


王様「もう寝るか」

ガイ「そうだな」ピグ「そうブー、もう疲れたブー」

寝付くのが早いのか、いびきをかき、ぐっすりと眠っていた

寝るの早っ!!よっぽど疲れたんだろうな

ガイ「お疲れ様だな、ありがとうな王様

付き合ってくれて・・・・」


王様「それは、俺だけじゃなく皆に言うべきだろ」

ガイ「そうだな、俺さぁ、旅に同行するよ

約束守るとかそんなじゃなく、

精霊召喚士として、俺しか出来ない事をしたい」

王様「そうか、じゃあ、これから宜しくな」

ガイ「おう、宜しく!!」

大きい欠伸をかき、

王様「そろそろ寝るか」

ガイ「そうだな」目を瞑り、眠りについた




続く。


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