騎士学院編2章
普通の男だと思ってたけど
中二病をこじらせた奴か、
なるほど分かった←(分かってない。)
だから自分のことを神様だと
言うのか・・。ちょっと痛いな。
ルハク「なぁ、レム、こいつを
俺は、どうしたらいい?」
レム「追い出せばいいと思いますよ」
ルハク「分かった、そうする。」
神??の背中を強引に押し、
森に放り込もうとしたが・・。
神??「酷いな!!何も追い出そうと
しなくていいだろ!!
俺は、本当に神様なんだよ!
信じてくれよ」
俺の肩を掴み、なんでこいつ
こんなに必死なんだ?
あっ!分かった!
ルハク「お前、あれだろ!
神様のフリをしてる中二病を
こじらせた奴だろ、大体
神様がこんな所にいる訳ないだろ」
神??「嫌、違うから!
そんな痛いやつじゃないからね!」
レム「えっ?そうじゃないですか?」
神??「レムがそう言うと
ややこしくなるからやめろ!
信じないだな!少年!」
ルハク「信じないに決まってるだろ、
何より神様という証拠がない。」
神??が高笑いし始め
何かを言いかけた時、
レムが神?を空まで吹き飛ばす。
レム「ライトガルーラ!!」
ルハク「う、うわぁ、大丈夫なのか?」
レム「大丈夫ですよ、さぁ修行始めますよ」
ルハク「おう!レム・・。」
結局あの男は、何者だったのだろう。
謎だな、まぁ会うことなんて
あるのか??別にいいか・・・・。
**************
レム「魔法ができるようになったんですね
それは、良かったです、
これからそれは、強みになりますし
上級魔法も使えるようになれますね」
レムの前で初めて魔法が成功した。
ルハク「うん、学校のやつに
コツを教えてもらったんだよ
言う通りやったら出来たって訳」
レム「そうですか、前々から
言おうと思ってたのですが
あたしに固執しないで
貴方は、これからいろんな人と
出会うのだからそこで学ぶべきです。」
ルハク「俺を引き離すのなら
そんな切なそうな顔すんなよ
俺は、好きでレムの修行に
付き合ってる、レムは、
嫌いなのか?」
レム「きらいじゃありません!
だったらこんなにもお節介なんて
焼いてませんから、ただ
貴方は、あたしに光をくれた人だから
もっといろんな人に出会って
幸せになって欲しいんです」
ルハク「俺は、今も未来もきっと
幸せだから、そう信じてる。」
レム「貴方は、ほんと真っ直ぐですね
そしてとんでもなく、頑固者です。
貴方がほんとに強い人になるまで
あたしは、修行に付き合います。」
ルハク「うん、是非そうして欲しい
俺も強くなったのなら、もうここには、来ない。
精霊と人間は、こんなにも関わるのは、
良くないのだろう、レム」
悲しそうな顔して俺が言うもんだから
レムは、咳払いをした。
「貴方は、ずるい人ですね、知っていたのなら
知らないふりをしてください、
そういう契約なのですから・・・・・。
大丈夫ですよ、貴方が強くなるまで
付き合ってあげます。」
ルハク「ありがとうな、レム。」
この時から俺は、レムの神々しい光に
包まれて、道を歩んでいた。
たとえ離れても、どこかで繋がっているから
きっと大丈夫だ・・・・・・。
******************
まったく、この世界は、汚れている。
これがこのまま続いたら、子供達が
悲しいだろう、未来を変えたければ
今を変えなければ・・・・・。
ルハクの父は、帝国騎士団の騎士で
横には、副騎士長のベゼルがいた。
本来は、俺が部下であるはずなんだが
俺を尊敬してるいるらしい。おかしい奴だ。
俺達は、王宮に居て、目の前には、
大怪我した王様と騎士長が居て、
周りには、大臣達がいた。
腕と足も骨折して、松葉杖で持ち、
王座の椅子に佇んでいた。
帝国、王様のセシルだ。
「なしに来た、見舞いにでも来たのか?
まったく、我らのおかげで平和で
騎士も暇みたいだな」
何もわかってない癖に嫌味とは、
ほんと癪に触る王様だ。
ベゼル「リーガル騎士とあたしは、
失礼ですが、貴方には、王を辞めてもらいたいのです
その為に今日は、来ました。」
セシル「何を言ってるんだ!!貴様達は!
処刑だ!誰のおかげで平和に
暮らせると思っているんだ」
騎士長「そうだぞ!!処刑は、逃れられないぞ
お前ら・・・・・・。」
2人とも俺達を睨みつける、
もうすぐであの男がくる。
世界が変わる瞬間だ、それまで
この2人の高い鼻をへし折らなければ・・。
リーガル「誰のおかげって、騎士長以外の
副騎士長と我ら騎士達のおかげでしょう
貴方達は、ただ見物していただけなのに
調子乗るのもいい加減にしろ」
騎士長「なんだ!その口の聞き方は!?
この方は、この国の王様だぞ!
あまりにもその様な態度を取るのなら
射殺するぞ!」
リーガル「殺せるのなら、さっさと殺せ
暴力でしか反抗出来ない奴は、
弱い人間がする事だ。その肩書きだけで
役目を果たしてないくせに
貴方への国民の信頼は、落ちるところまで
落ちています。もう王様には、
誰と期待なんかしていませんし、
貴方には、世界の平和も戦争も
止められませんし、保ってずに
自滅するのが見えている
だからその前に我らで壊す
それしかこの世界は、変えられませんから」
王様「そんな訳などないだろ!!
あたしこそ王に相応しい!!
貴様らは、言ってる事は、嘘だ!
俺を王座を引きずり下ろす為の!!
こいつらを殺せ!!騎士長!」
逆上して、騎士長は、俺達に銃を向ける。
そんなの効かないのに全く馬鹿だ。
リーガル「撃てばいい、騎士長・・・。」
騎士長「お望み通り撃ってやる!」
銃が乱放射される。ベゼルが
俺の前に立ちはばかり、華麗な剣さばきで
向かってくる銃弾を粉々に斬って行く。
たま切れして、引き金を何度も引くが
音が鳴るだけでおもちゃ同然だ。
騎士長は、焦り初め、ポケットの中に
銃弾が入ってないか、確かめているが
一向に出てこない。時間の無駄だな・・。
騎士長「君達は、王に大怪我させた事に
謝りきたのではなく、反逆の意を
示しにきたとでも言いたいのか?」
まったくこの男は、何を言い出すのかと思えば・・。
リーガル「別に俺達は、反逆をするつもりは、
ありません、昨日の件は、デモ隊が
やったことでしょう、俺達は、関係がない。」
騎士長「お前らが!あの時早くに帰ってなかったから
一気にデモ隊押し寄せて来る事もなかったし、
王も大怪我は、しなかった!
お前らのせいだ!」
なんとも理不尽だ・・・・・。
ベゼル「騎士長が今日は、早く帰っていいと
言ったのでしょ、今の王に逆らう
バカは、いないだろうから大丈夫だと
自分がおっしゃてたじゃないですか?
それに騎士長も王様のちかくに
いたじゃないですか、
王様に大怪我させたのは、
あなたのせいじゃないですか?」
騎士長は、顔をまっ赤にして
押し黙るが、王が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。
セシル王「われの近くにいたのに!
貴様は、見過ごしたのか!!」
騎士長「そうではありません、そうでは!」
こいつは、実力もないし、騎士学院も
多額の寄付をして、無理やり卒業した。
そうだ、名家の生まれで親が前騎士長
でつまり親の七光りだ。
そんな奴が強いはずもないだろう・・・・。
ドアが勢いよく開き、男がやってきた。
この男は、警察機関のテロ対策部署所属の
ルシウスで俺の盟友だ。
「そこまでだ!兄さん、デモ隊を
止めらなかったのは、わざとだ。
デモ隊が王宮を押し寄せて来る事を
事前に知っていたしそれは、騎士団もだ。
騎士長以外な、まさか、大怪我済むとは、
思わなかったが、分かるよな?
殺そうと思えば、いつでもあらゆる手で
自らの手を汚さずとも殺せるだよ
兄さん、今から王座の椅子から
引きずり下ろしてやるよ」
王の体が震え、椅子から崩れ落ちる。
なんとも情けない・・・。
この男は、セシルの弟だが
血は、繋がっていなく、前王の不倫相手の
間に出来た息子で今まで隠され
育てられたらしい・・・・。
まぁ自分の実力だけで駆け上がった奴だから
負けん気は、強いし、融通が効かない。
セシル「嘘だよな!隠し子であるお前が
俺に逆らえないはず・・・。俺を殺すつもりか?」
ルシウス「殺してほしいのなら殺すが
兄さんは、この表舞台から去ってもらう。
それだけだよ、勿論騎士長も
すべての大臣もだ。この政権は、
今日をもって終わりだ。」
周りの大臣も騒然としていて、
異様な空気に包まれる。
ルシウス「もう準備も出来ているし、
貴方達は、今から大臣も椅子もありませんし
王様も騎士長も・・・。
明日からは、あたしの政権が
この帝国を支えます。」続々と
大臣達が入ってきて、周りが
さらに混乱してしまう。
ルシウス「さぁ、出ていって下さい!
貴方達には、用もないですから」
何も言い返されず、皆は、出ていくが
その中にも、覚えとけ殺すぞと
暴言を吐く者も居た。
ルシウス「ウケるな、さっきも言っただろう、
俺の手を汚さずとも貴様らなんか
いつでも暗殺できる。
生かしてやってくれるだけでも有難いと思え!」
威圧感に押しつぶされ、
前王も騎士長も前大臣達も出ていった。
大臣達は、高らかに笑い、
今、王になったルシウスは、疲れた顔をしている。
リーガル「演技、お疲れ様だな、王様」
ルシウス「その呼び名は、やめろ、
お前らのお望み通り、王になってやたぞ
無茶ぶりした責任は、取れよ」
リーガル「取るに決まってる」
ルシウス「大臣達!笑うのやめろ!
俺の演技がそんなに面白かったか!」
ベゼル「はい、とってもお上手でしたよ」
口を押さえながら、笑ってるのを隠している。
ルシウス「ベゼル、笑ってるの
バレバレだからな、大臣達も俺の人脈で集めたし
リーガル、お前が明日から
帝国騎士団の騎士長だ、これは、仕返しだぞ」
リーガル「それは、倍以上の仕返しだな
分かった、ありがたく、その肩書きを
頂こう・・・・。」
王に跪き、そう言った。
世界は、変わろうとしている
瞬きさえも許されないだろう。
すぐにこの事はニュースラジオで報じられ
国民達は、ビックリしていたが
前政権に呆れ果て、絶望し
王は消え去り、密かに国民に人気と人脈があった
ルシウス王の誕生を喜んでいた。
そのおかげで、デモ隊も静まり、
平和が保われた。
ニュースラジオを聞いていた息子は、
最初は、唖然としていたが
ルシウスおじさんだと喜んでいた。
まぁ親しまれていたしな・・。
こいつの未来の為にもまだ頑張れ無ければな。
続く




