エリーの日記!!8日目
精霊契約の旅も残すところ
ユグドラシル様とアトラス様だけですが
そのユグドラシル様は、精霊王で
戦いを好まないらしいとルイーダ首相
から聞きましたけどどうなんだろう・・。
止めた身としては、とっても気になり
ますが、でもガイさんは、
行くと言ったら聞きませんし、
ここは、もう信じるしかないですよね
って言う事で
ユグドラシル戦始まります!
「翌日」エリー「行くんですか!?
ガイさん!?」
「行くに決まってんだろ、
せっかくダズルに来たんだし、
噂の真相確かめようぜ!
本当に戦いを好まないのか・・・。」
エリー「怖いもの知らずですね
世界を旅するっていう
話じゃなかったですか?」
ガイ「気が変わったんだよ
世界も見たいけど、その前に
ユグドラシルに会いたいし
どんな奴かも知りたい。
戦うのは、置いといて・・・。」
エリー「会うくらいならいいですよ
あたしもどういう人か知りたいし・・。」
ガイ「じゃあ行こーぜ!エリー」
って言うことで、観光では、なく
ユグドラシル様に会いに行く為に
ダズル城に来てしまいました。
こんな大きい城とは、聞いてませんが・・。
ガイ「でっかいなぁ、こんな所に
1人で住んでるのかよ」
エリー「そうですね・・。」絵本で出てくるような
幻想的なお城で、見るものを圧倒させられます。
ガイ「とりあえず、中に入ろうぜ
いつまでもこんな所にいても仕方ないだろ」
エリー「えっ?そうですけど、もう中に
入るんですか?」ガイ「当たり前だろ」
強引にガイさんに連れられ、中に入ると
家来さん達?がいて、こちらを思い切り
睨んでいる・・・。
家来「お前達は、誰だ!!精霊王様に
何の用だ!さては、命を狙いに来たのか?」
槍を向けられ、囲まれた。
これは、さっそくピンチなのでは??
ガイ「な訳ないだろ、ユグドラシル様に
会いに来たんだよ、それだけだ。」
エリー「別に命を狙いに来たわけじゃないので
武器を収めください」
家来「し、仕方ねぇな、通してやる」
エリー「ありがとうございます」
微笑んだけなのに家来が赤面していた。
何でだろう?ガイ「感じ悪っ」
ボソッ呟き、ふてくされている。
エリー「まぁまぁ、通してもらえたから
良かったじゃないですか」
ガイ「まぁそうだな、それにしても
家来までいるんだな・・・。」
エリー「そりゃいるでしょうね、ユグドラシル様は、
精霊界の王ですから・・。」
ガイ「そんなに凄いのか?」
エリー「凄いってもんじゃないですよ
精霊界でも最強でほかの精霊とは、
比べ物になりません・・・・。」
ガイ「ふーん、なぁ六大精霊と四大精霊は、
どっちの方が強いんだ?
前から不思議に思ってたけど・・・。」
エリー「んー、どうなんでしょうね
詳説あると思いますけど、六大精霊
じゃないですか?あたしも詳しく分かりませんが」
ガイ「分かんねぇのかよ、別にいいけどさぁ」
エリー「何であたしなら知ってると思ったんですか?
聞きますが?」ガイ「なんとなくに決まってんだろ
エリー、色んな事知ってるし・・。」
エリー「それは、ガイさんが知らないのを
知ってる時もありますし、その逆だって
普通にありますよ・・・・・・。」
ガイ「そりゃそうだよな、分からなくてごめんな、
エリーってそういうイメージあるからさ」
ガイ「そんなイメージだったんですね
ガイさんの中では、・・・・。
そこまでなんでも知ってる訳じゃないですよ」
ガイ「そうなのか?」首を傾げる。
エリー「そうに決まってるじゃないですか」
こんなに歩いても、ずっと同じ景色が
続いていて、進んでる気がしない。
出口ない廊下を歩かされてるみたいで
不安になる・・・・・。
ガイ「これ進んでるのか?エリー」
エリー「分かりません、でもずっと
真っ直ぐ歩くだけなのに、迷うなんて・・」
ガイ「だよな、迷ってるじゃなくて、
まさかだけど・・・・・・。
迷わされてるだけなんじゃ・・
真っ直ぐの道しかねぇし、他に道がある訳じゃないし」
ガイさんの言う通りで見渡した限り、
道などなくて、このままでは、
抜けられないままのでは???
「ゆっははははははははははは!!」
誰かの高笑いがどこからか聞こえる。
背後から、ヒゲが長く、ガタイの良い
老人がこちらに向かってゆっくりと歩を進める。
「気づけたことには、褒めようだが
道とは、自分で作るのが当たり前だ。
君らは、敷かれたレールを歩くだけで
満足なのか?」
ガイ「いきなり、失礼だろ・・。
俺は、ガイだ!あんたの名前が知りたいから
教えろ・・・・。」
エリー「ガイさん分からないですか!
この方がユグドラシル様ですよ!
すいません、色々とご無礼を・・・。」
ガイさんの袖を掴んだ。
ユグドラシル「それは、いいんじゃ、
わしも悪かった、すまんな、その娘の言う通り
ユグドラシル精霊王だ。ガイと言ったか
宜しくな・・・。」
ガイ「よろしく、俺も別にいいさ
本人が出てくれてよかったよ
探さなくて済んだぜ・・・・。」
ユグドラシル「ワシを探してたみたいじゃな
何の用じゃ??」
ガイ「今日は、ここの偵察来ただけで
あんたがどんな奴か見たかったし・・」
ユグドラシル「そうか、今日は、か?
その後は、どうするつもりじゃ?」
ガイ「契約を交わそうかと思った。」
ユグドラシル「正直じゃな、言っておくが
わしは、並の人間と契約するつもりなどない
貴様は、わしより強いという自信あるか?」
ガイ「それは、ない、だってあんた
精霊王なんだろ、俺は、凡人だ、そんな奴に
王に勝ってる訳が無い。」
ユグドラシル「ただの身の程知らずの若者
じゃないみたいじゃな、でもそれは、困る。
わしと契約したとする、その自信のなさと
弱さでわしの強さに圧倒され
肉体ごと飲み込んでしまう可能性がある」
ガイ「そうか、それは、恐ろしいな」
恐怖のあまり、生唾を飲み込む。
エリー「ユグドラシル様は、力量を見てから
強さを判断しないですか?」声が震える
勝手な事を言われてるみたいで
自分の事でもないのに出っしゃばってしまう。
ユグドラシル「そんな震えていたんじゃ
言葉が弱くなるぞ、妖精、確かにそうじゃな
じゃあ、これどうじゃ・・・。」
拳を前に出しただけなのに、強風が吹き荒れ、
体が吹き飛ばされそうになる。
ガイ「さすが精霊王様だな、言っておくけど
自信なんて後からつくもんだ、精霊王なんて
契約したら調子のって自信なんて
勝手に付くさ・・・。」
ユグドラシル「そうか、それは、おめでたい
頭のようじゃな、それは、それで面白いな
今度とは、言わず、今すぐ勝負だ。」
エリー「それは、ダメです!ユグドラシル様
と戦ったら、命が!!」
ガイ「いいぜ、俺もそう思ってた。
エリー、大丈夫さ、何とかなるだろ」
「何とかするのは、あなたですよ」
袖を掴んでる手をぎゅっと握られる。
ガイ「大丈夫だ。信じろよ・・・。」
一瞬、切ない顔を見せて、信じてないなんて
言える訳がない。
エリー「信じてますからね、ガイさん。」
ガイ「おう、始めようぜ、精霊王様」
スグに手は、離され、見守るしか
出来ない自分に情さを感じた。
ユグドラシル「ワシは、争いを好まないもんでな
カードの遊びだ。だが普通のとは、違う」
見る限り、一般のとは、違い、
特殊なトランプのようだ。
ガイ「なんだこれ?何が違うんだ?」
ユグドラシル「これから説明するんじゃ
このカードは、黒が魔物で赤は、
精霊が書かれてある。
どっちが赤か黒が決め、どちらかのHP が先に0に
なるか、カードが無くなったら
勝ちじゃ、ターン事に出せるカードは、
3枚までだ。カードの所に
攻撃パターンとHP が書いてある。
簡単じゃろ、人間・・。」
ガイ「そうだな、だいたい分かったけど
勝ったら契約してくれるだよな?」
ユグドラシル「当たり前じゃろ、わしが黒で
貴様は、赤じゃ、順番は、コインで決める。
表がわしで裏が貴様じゃ」
コインを投げて、ひっくり返ったのは、
裏で俺が先攻だ。
ユグドラシル「貴様が先のようじゃな、さぁ始めるぞ」
赤のカードを数10枚渡され、手元を見る。
四大精霊と六大精霊と世界各地の精霊達だ。
こうして見ると、精霊は、いっぱい
いるんだなと実感するが、そんな呑気な事を
考えてる余裕などない。出すカードを
決めなければ・・・・。
イスラフェルとスパークとノームの
カードを床に置いた。合わせてHP が1万だ。
ガイ「イスラフェルが防御魔法バリアーメロディ
を発動する!!」その効果により
パーティ全員に一ターンだけ攻撃が
当たらくなる・・・・。
ガイ「とりあえずこれでターン終了だ。」
ユグドラシル「ほう。最初から
攻撃させないつもりじゃな、でも甘いわい。」
差し出したのは、レッドグリズリー(赤い熊)と
イタズラ魔女とキングウルフだ。
上の2匹は、各地でよく見かける雑魚モンスター
だがキングウルフだけは、別格だ。
合わせて俺より5千位の差がある。
ユグドラシル「イタズラ魔女!特殊魔法!
マジカルシャウト!!発動!」
バリアが無効になり、無防備になってしまう。
ガイ「甘いのは、精霊王様、あんたの方だろ
ノーム、特殊効果発動!魔法無効化により
グランドウォール!!発動!」
土の壁が倒され、魔物達が下敷きなり、
倒れ込む・・・・。
それにより、HP が3400ダメージを受け
残り1万1600だ。
ユグドラシル「ほぅ、確かに甘かったようじゃな
仕返しじゃ、キングウルフ!咆哮!!
ターン終了じゃ。」
口から光の放射線を発して、精霊達に
浴びせられる・・・。
残りのHP が8200位まで減ってしまう。
体力的に俺の方が不利だ。でも勝つ可能性は、
ある、だから気持ちで負けたら
ほんとに負けてしまう・・・・。
考えろ、1発逆転の道がどこかにあるはずだ。
なんで、見守るだけなのに、こんな不安に
感じるのは、何故なのだろう・・・。
別に命を賭けてるとか、そんなのじゃないのに
勝ってほしいと思うのは、
どこかでガイさんを慕う気持ちがあるから・・。
言葉が弱かったら、伝わり方も変わってしまうから
あたしが強くならないと、ダメだ。
もうどう思われていい。でもガイさんならば
笑ってくれるだろうか・・・。
エリー「ガイさん!!負けたらダメですからね!
いつもの貴方なら精霊王様なんて楽勝って位
自信満々に行ってください!!じゃないと
勝ってませんよ!!」
弱くなかっただろうか、思い切り叫んだのは、いいけど
慣れてないから、息切れを起こす。
ガイ「エリー、ありがとうな!
そんな事をいうと思わなかったぜ、
やってやるさ、期待以上にな」
振り向いて、笑ってくれたから、
きっと大丈夫だと確信した。
だからあたしは、ガイさんを信じる。
ユグドラシル「策は出たのか?人間」
ガイ「出てない!俺がそんなに頭が良い
人間に見えるか?」
ユグドラシル「見えないな・・・。」
ガイ「ふん、俺は、精霊と俺を信じる。
精霊は、俺にとって憧れであり
大切な仲間だって思ってる。
だから絶対助けてくれる、そう思ってるから・・。」
ユグドラシル「そうか、どこまでもおめでたいな」
不気味ににやりと笑い、こちらのターンを促す。
ガイ「じゃあ行くぜ!イスラフェル、ノーム
協力魔法発動!メロディグランドウォール!
ターン終了だ。」
音を奏でる度に土の壁が発生して、
段々、音が不協和音に変わり、
敵の全員ダメージを与えた事により
HP が3000位に減ってしまう。
残りが8600でやっと同等くらいになった。
ユグドラシル「これでわしと同等になったと
思ったら大間違いじゃ、イタズラ魔女
回復魔法!ヒール!」
全員HP が回復して1万位まで回復している。
せっかく有利になったのに、
これじゃ不利だ。さっきにイタズラ魔女を
やってしまおう。じゃあこれを発動するか・・。
ガイ「スパークを配置してる効果により発動!
ヴォルト!!」回復魔法を発動すると
自動的に放つことが出来る。
イタズラ魔女のHP が全部削られ、
カードが消失して、HP が7000になった。
これで回復源は、無くなった、流れが
変わるはずだ・・・・。
俺のターンで一気に勝負を付ける。
ユグドラシル「ありがちな戦略じゃな
敵の補給源を断つとは、これで同等になったな
少年、仕返しだ。キングウルフ!咆哮発動」
ガイ「ほんとに精霊王かよ!!仲間のこと
1ミリもわかってねぇな!!ノーム!!
防御魔法グランドウォール発動!!」
ノームは、元から防御力が強くて、
攻撃する姿勢を見せると、反射的に
グランドウォールを発動する。
放射線は、精霊には、届かず、土の壁を
全部壊したところで力尽きてしまう・・。
ユグドラシル「貴様、今精霊達を仲間言ったか?
面白い事を言うな」
ガイ「どういう事だよ、精霊王様
仲間だろ、お前だって精霊じゃないか?・・。」
ユグドラシル「格が違うじゃ、精霊王と
その辺の精霊じゃ天と地の程、違う
そんなヤツらが仲間だと?ただの下僕に
過ぎない・・・・。」
ガイ「変わったぜ、やっぱお前の事を
嫌いだわ、精霊王かなんだか知らないけど
仲間をないがしろする奴にそんな資格
あってたまるか!!負けないぜ
ユグドラシル様・・・。」
「言葉が強いな、弱くなるのも時間の問題じゃぞ
わしのターン終了じゃ、人間
さぁかかってこい・・・・。」
ガイ「じゃあ行かせて貰うぜ!
イスラフェルを手札に一旦戻して、
レムを召喚!!スパーク協力魔法!!
サンヴォルトフォース!!」
ユグドラシル「こいつ、一気に勝負を付けるつもりか?」
ガイ「そうだよ!!じゃないとあんたに
勝ってないだろ、これが俺の策だ。」
光と雷が混じった咆哮が放たれ、
HR が全部削られ、敗北が決まった・・。
ユグドラシル「良くやってくれたな、人間
精霊をよく知らなかったわしの負けじゃ
契約を交わそう・・・。」
複雑そうな顔を見せ、ガイと握手を交わす。
勝った。勝ったんだ。良かった。
負けなくてほんとに良かった。
これでユグドラシル様と契約が出来る。
ほんとにガイさんは、凄いですね・・。
ガイ「悪いけど断る。分かるんだ。
俺は、精霊王様の力に圧倒されてた。
今のままじゃきっと飲み込まれてちまう
俺が強くなったらこんなのじゃなくて
ほんとに戦おうぜ!その時まで待ってくれ」
ぎゅっと強く握り返す。
ユグドラシル「そうか、残念だが待ってやろう。
どこまでも、予想外じゃな、いつかではなく
近いうちにワシを追い越すことを
人間、貴様なら出来ると期待しておるぞ」
ガイ「じゃあ期待以上に答えてやるよ
ユグドラシル様」
エリー「ほんとに貴方は、想定外ですね
なんの為に戦ったんですか?」
ガイ「他の精霊のためだ、俺の考えを
わかってる貰う戦いだってあとから気づいた。」
エリー「そうですか・・。ガイらしいですね
さぁ、まだまだ精霊は、いるんですから
これからですよ!!」
ガイ「今、呼び捨てで呼んだよな!エリー!」
エリー「聞き間違いじゃないですか?」
ガイ「聞こえたんだよ!確かに!!」
笑って誤魔化して、あまりにもしつこくて
ガイさんは、呼び捨てに呼ばれたくらいで
そんな騒ぐなんてほんとおかしい人ですね・・。
人間達は去り、1人壁に持たれていた。
ユグドラシル「平和な世界になったものじゃ」
ブルート「ホントだよな、精霊王様」
耳元で闇の精霊ブルートが囁いている。
ユグドラシル「なんのつもりじゃ!!蘇ったのか!!
ブルート!!」
「なんの事だか、今回は、顔を見せただけだ。
俺は、生きてるってな、じゃあな、精霊王様」
颯爽と消え去り、出口のない憤りを感じ、
壁を思い切り叩く。
世界は、またあいつのせいで狂ってしまう。
歯車を止めなければ・・・・。
どうなる事だと思いましたが
勝ってて良かったですけど、
まさか、契約を断るなんて思いませんでしたけど
理由を聞いたらガイさんらしいと思いました。
でも相変わらず、真っ直ぐで直感で
精霊をほんとに思っているんだなって
今日は、実感させていただきました。
野宿じゃなくて、ちゃんとした宿に
泊まれたので良かったのですが、
城を出ていった後に悪寒がしたのですが
何故でしょう?寒かったんですかね??
でも外は、晴れてましたし、温かい
位だったんですけど、体感の問題じゃなくて
気持ちの問題ですかね、なんか気持ち悪くて
仕方ないです・・・。
何も無いを願います、さぁ眠ります
おやすみなさい( ˘ω˘ )スヤァ…




