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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
スピンオフ エリーの日記
50/131

番外編 あの戦争の後日談。

あの戦いから1ヶ月が経ち、

平穏が戻りつつがあった。

春の日差しが心地良くて、

思わず、仕事しているのに

居眠りしてしまいそうになる。

スヤァ・・・・。スヤァ・・。


パシンンンンンンン!!頭に鈍い痛みが走る

べニラ「王様は、いつから

書類の上でヨダレをかきながら

居眠りをするという技を

覚えたんですか!?」

目の前には、カンカンに怒った

べニラが居た。

寝惚けて、ふざけて

冗談ぽっい事を言ってみたが・・。

「何だそれ、カッコイイじゃないか

王は、新しい技を覚えた!

てれてーれ!!」


べニラ「ふざけてる場合じゃないですよ!

俺をからかう暇があったら

仕事しなさい!!」

余計に怒られ、子供みたいに

一喝されてしまった。


仕方ない、仕事するか・・。

てかこいつは、暇なのか?

毎日のように俺の書斎の横に

いるが、見られているようで

(多分俺がちゃんと仕事しているか

監視しているのか、

サボってことなんてないのになぁ〜♪)

←前科持ち(ドラゴン退治の時

仕事をべニラに一任して

旅に出かけた)


べニラ「それにしても、イリスのことは、

どうするおつもりですか?王様・・。」

王様「ルイーダ首相に任せた方がいいだろ

俺は、あのお坊ちゃんに嫌われてるし

あれだったら、立ち入れさせてもらう」

べニラ「ルイーダ首相次第ってことですか、

王様は、あの人には、頭が上がらないですもんね」

「まぁそうだな、あの人は、怖いからな、

お坊ちゃんがどういう目に遭うか恐ろしいな」


べニラ「そうですね、無事では、

済ませないでしょうね

誰かさんと違って、ルイーダ首相は、

お人好しでは、無いですし・・・」

王様「なんだ俺のことか?お人好し?

そんなの気のせいだ。早く仕事終わらせて

ダズルに向かうぞ、動向も見たいしな」

べニラ「ソウデスネーガンバッテクダサイネ」

蔑んだ目で睨まれ、片言でそう言い放たれる。

王様「なんで、そんな言い方なんだよ」

べニラ「何となくですよ・・・。」


*********************

やっと仕事が終わり、もうすっかり昼で

朝早くから取り掛かってなかったら

夕方だったかもしれないと思うと

早く終わらせて良かったと安堵していた。


べニラ「さぁ行きますよ、って言っても

今日は、とりあえずカーサン国まで行って

泊まって、行った方がいいですね

流石に半日では、行けませんし・・。」

王様「そうだな、行くか・・・。」


機関車に乗り、カーサン国の駅前広場に着いた。

べニラ「どうしますか?ベルさんに

会いに行きますか?」

王様「あいつだって忙しいだろ、

今度でいいさ、もう夕方だし

宿、探した方がいいんじゃないか?」

べニラ「それもそうですね、それじゃ

それで行きますか・・・。」


背後からヒールの足音がした

主は、ベル首相だった。

ベル「珍しいわね、うちの国に来るだなんて

なんの用事かしら・・・。」

べニラ「噂をすればですね・・。」

王様「そうだな、ダズルに向かう途中でな

もう遅いから、宿に泊まろうと思ってたんだ。」

ベル「そうなの、じゃあちょうどいいじゃないの

宿くらいなら、いい所があるから

案内するわ、王様・・。」


王様「それは、ありがたい」

べニラ「ありがとうございます、ベルさん」

申し訳なそうに言うと、ベルは、

顔を険しくして、、

ベル「あなた、大変ね、騎士長って

王様のお守りも仕事に入っているのかしら」

呆れて、王様を睨む。

「そんな訳ないだろ!護衛だよ、ただのごえい

ベル、お前ほんと失礼だな・・」


ベル「そうかしら?案外当たっているかもよ

その証拠にべニラが頷いているわ」

納得したかのように首を上げ下げしていた。

王様「嫌、お前、否定して、お願いだから!?」

べニラ「否定も何も事実じゃないですか?」


王様「最近、俺の扱い酷くないか?」

べニラ「気のせいですよ、早く行きますよ」

顔が呆れ顔になり、俺を置いてぼりにして

2人がさっきに行ってしまう。

俺は、慌てて2人の後を追うように急いだ。


****************

こいつの権力は、すごいもので

豪華絢爛な宿を泊まらして貰えることになった。

ベル「どうかしら?国家権力って言うものは、」

王様「素晴らしいなぁ(棒読み)

有難いなぁ、こんな豪華な部屋に

泊めてもらえるだなんて・・・。」

ベル「ふーん、本音を言いなさい

じゃないと、頭をこねくり回すわよ」


王様「暴力反対だからな!!なっ!べニラ!」

べニラ「聞いてくださいよ、ベルさん

俺が同意をすると思ってますよ」

ベル「とんだ自惚れ野郎ね、痛いわ」

俺の前で堂々と2人でひそひそ話をしていて

それが腹立たしく見え、こう怒鳴り散らす。


「言いたいことがあるならはっきり言えや!」

べニラ\ベル「いえ何も\無いわよ」

べニラ「怒鳴ったら余計に疲れますよ、

ベルさん、今日は、ありがとうございます

お礼に明日にでも、菓子折り持って

そちらに向かうので・・。」


ベル「それは、嬉しいわ、大歓迎よ」

王様「ほんと仲がいいな、お前らは、・・」

べニラ\ベル「・・。男の嫉妬は、醜いですよ\わよ」

王様「ハモるなよ!な訳ないだろ!?」


ベル「相変わらずね、王様、じゃあね」

王様「その呼び方やめろよ、

前から言おうと思ってたけど・・・。」

ベル「王様なのは、本当でしょ

もう違うのよ、昔とは、・・。」

そう言い捨て、立ち去った。


べニラ「王様、ベルさんの言う通りですよ

さぁ、休みましょう」

王様「俺だってそれくらい分かってるさ。」

べニラ「そうですか・・・。」


****************

「翌朝 カーサン都市駅前」

朝早くからべニラに起こされ、これから

機関車に乗り、ダズルへと一気に向かう。

べニラ「移動時間は、数時間程度ですし

寝ても大丈夫ですよ」

王様「そうか、それじゃそうさせてもらう。」

べニラ「おやすみなさい」

窓に寄りかかり、王様は、眠りにつく。


昔とは、違う・・・。そんなのは、分かってるが

ベルに王様と呼ばれるのは、嫌では、ないが

違和感を感じる。いい加減に慣れなければ・・。

もう王になってから10年経っているのだから・・。


「数時間後、 ダズル国駅前広場」

王様「着いたか、早速会いに行くか・・。」

べニラ「そうですね、事前に連絡しておりますし

行きましょうか・・・・。」

「首相官邸 書斎室」ルイーダ「来たのじゃな王様。」

ドアを開けると、佇んでいるだけのに

威厳と貫禄に圧倒され、怖気付いてしまう。


王様「忙しい所すいません、今日は、

イリスの事で話に来たんだ。」

軽い会釈を交わした。

ルイーダ「かしこまるな、ワシがこんな事を

言うのがおかしいかもしれんが

わしは、首相でお前は王様だ。

もっと偉そうにしていいぞ」

王様「これで精一杯なんだ、許してくれ・・。」

ルイーダ「仕方ないか、べニラ、久しぶりだな」

べニラ「お久しぶりですね、ルイーダ首相」


ルイーダ「さて、世間話は、これくらいにして

イリスの事だな、あいつは、反逆罪で

牢屋に入っている。」

べニラ「やっぱり、ただでは、済まないようですね」

ルイーダ「そりゃ当然じゃろ、あいつの

馬鹿な戦略のせいで大勢の兵士が

犠牲になったんじゃ、しかも裏切り者だ。

これが妥当だろ・・・。」

王様「首相は、しばらく空席だろうし、

苦労かけてすいません、ルイーダ首相」


ルイーダ「だからかしこまるなと言ってるだろう

イリスの世襲制は、無理矢理にでも終わらせる

あの家系は、傲慢でプライドが高くて

国民を虫けらとしか思っていない。

そんな奴らに国運営など任せておらん・・。」

書斎を叩き、怒鳴り散らす。

べニラ「まぁまぁ、抑えてください。

ルイーダ首相、奴らには、黙ってもらいましょう

こちらで国民投票で強行して

やりましょう・・・。」


王様「気にせずにルイーダ首相が

思うようにやってくれ、貴方なら

国民を最善の道へ導いてくれるだろう?」

ルイーダ「当然じゃろ、出来る限りやってやる。

それにしても、間違ってなかったなぁ

先代の王の目は、・・・。」


王様「今更どうしたんだ?」じっと見られ

困惑している。ルイーダ「王様がいなかったら

世界は、こんなに平和じゃなかった。

あの時もそうだ。会議の時も不安そうだった。

自信のなさの表れじゃ、自分が変えた世界に

誇りを持て、お前は、お前じゃ

誰かになるな・・・。」

王様「ルイーダ首相は、俺が欲しい言葉をくれるな

有難いお言葉だ。感謝する。」


べニラ「・・・・・・・。」

***************

ダズル国 ダズル都市」

べニラ「俺じゃ、不安ですか?」

王様「えっ?いきなりどうしたんだよ」

歩いてる途中でそんな事を聞いてくるので

声を挙げられてしまう。


べニラ「思ったんですよ、騎士長が俺ではなく

ルイーダ首相だったら王様は、

もっと心強かったのでは、・・・」

王様「お前に騎士長に選んだのは、俺だ。

俺の目が可笑しいって言うのか?」


べニラ「いえ、それは、ありません、

俺が情けないばかりに・・。」

王様「いい加減にしろ、俺が不甲斐ないからだ。

べニラ、お前のせいじゃない。

それに俺は、べニラがいいんだ。

あんなの横にいたら、

怖くてまともに仕事出来やしない。」


べニラ「そう言ってもらえて嬉しいです

俺も王様しか有り得ませんから・・。」

王様「そうか、それは、有難いなぁ」

久しぶりに見た満面の笑みは、

夕日のせいで輝いて見え、微笑み返した。


昔の俺は、王になるなんて思いもしなかった。

あの頃は、騎士長を目指していたし

結局、なれなかったが、王になれて

満足は、しているし、不満も後悔も、ない。

夢は、叶わなかったが、この手で

救ってきた世界は、忘れやしないし、


胸にずっと閉じ込めてある。

後は、この世界をどう平和に保つかだ。

まだこれからで、始まりでしかない・・・。



番外編 終わり☆オマケ★

王様「おい作者!!」作者「(。゜ω゜) ビクッ!」

王様「出番少ないじゃないか!どういう事だ?」

作者「物語りの都合としか言いようがない!

いいじゃん!!エリーの日記終わったら

嫌でも出番あるよ!」


王様「そうか、本当だな」何故か襟首を掴まれる。

作者「勿論( *˙ω˙*)و グッ!」

解放してもらい、やっと地面に足がついた。

王様「まぁいいが、エリーの日記は、

いつくらいで終わるんだ?」


作者「後2、3話くらいじゃないかな

エリーの日記お楽しみに〜!!

王様は、最終話あたりで出番あるかもかも

勿論、ピグもあるよ!!」

王様「一応、あいつ、勇者だからなぁ・・。」

作者「次回もお楽しみに〜!!」



本当に続く☆


エリーの日記は、置いといて!

あの戦いの後日談です!

ドラゴン退治じゃない方ね!

ギャグ要素が初っ端から

漂ってますが通常運行なので

暖かく見守ってやって下さいね


お願いします(人´∀`*)

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