狂気の戦士
互いに沈黙が続き、
・・・・・・・・・・・・・。
カルティスがさきに攻撃を仕掛けてきた
「先手必勝だ、出遅れたな」
斧を勢いよく剣を打ちづける
カレン「王様!!今助けるにゃ!!
罪深き者に光の裁きを与えよ!!
光の呪縛!!」
カルティス「闇の咆哮!!」空いてる左手から真っ黒な
カレンにビームを放たれた。
王様「危ない!!」ピク「っ!!」
ガイ「ミラーペイント!!」
カレンの前に立ちはばかり、指先で長太い線を描き
透明な盾がビームを吸収する。
カレン「ありがとうにゃ、魔法使えたニャン?」
ガイ「凄いだろ、魔法使えて、精霊操れる俺って・・・・」
ドヤ顔で胸を張った。
カレン「そこまで、褒めてないニャン
それより、敵は、魔法を使えるにゃん、
厄介ニャン」
珍しくカレンが真剣な顔でそう言った。
ガイ「そうだな、とりあえず、王様を助けないとだな」
カレン「そうにゃん」
ピグ「僕に出来ることないブー?」
カレン「ピグくん?」
カルティス「おい、お仲間さん、なんか話してんぞ
参加しなくて良いのかよ」
王様「したいけど、お前の相手しなきゃいけないだろ」
カルティス「そりゃそうだな
王様って大変なんだな、あんなブタとお供させられて
他のお仲間さんもそんな強くてな・・・・」
王様「今、何て言った?
耳が悪くてなぁ、よく聞こえないんだ。」
カルティス「だから、あんな、豚野郎と
弱っちいお仲間さんと・・・・・・・」
王様「今すぐ訂正しろ、これは、命令だ」
斧を跳ね返し、後退させる。
カルティス「命令?面白い事言ってくれるじゃねぇか
お・う・さ・ま・・・・」
王様「お前に何がわかる?
会って数十分くらいしか経ってないだろ
そんなんで人の何がわかる
そうやって、人のこと侮って見ていると
偉い目遭うぞ!!」剣に精一杯力を込め
バットを振るように振り
石の壁まで飛ばされ、強く叩きつけられ
壁が崩れ去っていた。
カルティスが目を開くとそこには、
ピグがカルティスの腕を握り、
投げ技を決めようとしたその時、
皆の背後から、黄緑の髪の男が現れ、その横には、
背中に羽が生えた少女がいた。
妖精だろうか、絵本の話でしか
見たことは、ないが、美しい。
スパーク「誰だ、我の縄張りで争いする愚か者は、」
ガイ「スパーク!!」
スパーク「また来てたのか、ガイ
懲りないな、いい加減諦めたらどうだ」
ガイ「いやだ、」スパークに向けて
アッカンベーをするが見事にスルーされる。
スパーク「それは、さておきだ、誰だ、
この壁を傷付けたのは、」カルティスの方を指差した。
王様「あっ、すまない、オレだ」
徐ろにスパークは、王の服の袖をまくり
王冠を持っている男を記された紋章をじっと見つめた。
スパーク「貴様は、この世界の王であられるのか?」
王様「そうだが?」
スパーク「なにしにきた?」
王様「ガイの付き添いだ」
スパーク「そういう事か・・・・・・・」
カルティス「おい、てめえ、
人の戦いに邪魔しやがって!!」
スパーク「貴様は、誰だ?」
カルティス「カルティスだ、てめぇも皆殺しだ」
スパーク「我を殺すだと、なかなか貴様は、
面白い事を言うな
貴様ごときに我を殺せは、しない
返り討ちに遭うだけだ」手から槍を発生させ
刃に電流を纏わせ、カルティス目掛けて投げ、
首の当たらないところでぎりぎり、
背後にあった壁に突き刺さる。
カルティス「やるじゃねぇか」
スパーク「貴様よりはな」
カルティス「チッ!!」舌打ちを落とし、
足元には、魔法陣があった、
次会った時は、命は、ないと思えと言い、姿を消す。
ガイ「さっそく、邪魔者消えたところで!!
やろうぜ、スパーク!!」
スパーク「貴様、しつこいぞ、いい加減俺を諦めて
他の精霊に契約しに行ってろ」
ガイ「それは、嫌だ!!どうしても、
スパークじゃなきゃだめなんだよ!!
昔お前がこの洞窟で彷徨ってモンスターに襲われて
死にそうなってたところを
お前が、オレを助けてくれた」
スパーク「だからなんだ?、あからさまに倒れてたら
誰だって助けるだろう」
ガイ「スパーク、お前が何を言うまいが
恩人である事は、変わりないし、仲間にしたいという
思いも変わらない」
スパーク「仲間?笑わせるな」
ガイ「強くて、俺の憧れなんだ
ずっと、お前が精霊だと知って
から精霊召喚士を目指して、やっとここまで来れたんだ
どんだけ、ボロボロに
ズタズタにやられても諦めない」
スパークは、大きくため息を零す。
「そうか、貴様を今まで以上にズタボロにしてやる
さぁかかってこい」
壁に突き刺さっていた、槍を呼び寄せ掴んだ。
ガイ「あぁ、かかってきてやるよ」
ピグ「僕達も、一緒に戦った方がいいブー?」
王様「嫌、これは、あいつの戦いだ
他人が立ち入る事じゃない」
カレン「ここで見守るしかないにゃ」
「廃墟」
カルティス「おい、せっかく、面白い所だったのに
邪魔しやがって、なんだよ」
黒いローブを着た者がソファーに1人佇んでいた
「貴方に今、死んでもらっては、困る
だから、呼び寄せたのよ」
カルティス「おい、俺が負けて、
死んでたって言うのかよ!!
人を舐めるのもいい加減にしろよ」
その者の襟首を掴み、怒鳴り散らす。
「やめろ、カルティス、これ以上、逆らうなら
今ここで、殺してもいいんだぞ」
ポニーテールの少女が剣の刃を
カルティスの首突きつけられる。
「やめなさい、マカ、あたしが一方的に判断した、
それは、あたしが悪い、けど
カルティス、今の貴方には、
雷の精霊など殺せは、しない
四大精霊よりかは、劣るけど、実力は、確か
魔法も大して使えないあなたには、敵わない相手よ」
カルティス「何だよ!、じゃあ、俺を早く!!」
「まだ早いわ、今回は、偵察が目的よ
戦えなんて誰も言ってないわ、勝手がすぎるわよ」
カルティス「邪魔者は
早くやっちまった方がいいだろ」
「それは、そうだけど、まだ早すぎるし、
大して邪魔者にはならない、なったら、その時で考えるわ」
カルティス「その時っていつだよ、邪魔されても
知らねぇからな」舌打ちを小さく落とし、足早に去った。
マカ「いいですか、あれで・・・・」
「いいのよ、彼だって分かってるはずよ
自分がそれ程強くないってことに」
マカ「じゃあなんで、彼をこの組織に勧誘したんですか?」
「んっ?予感がしたのよ、雨の中、大勢のチンピラ共を
ボロボロになりがらも、一瞬で片付けた
彼は、発展途上よ、期待してもいいわ
絶対に強くなる・・・。」
「予感ですか、信用していいものか分かりませんが」
「まぁ待ちましょう」
廃墟のどこからか、壁を激しく殴る音が聞こえる。
ドンッドンッ!!
カルティス「くそっ!!絶対強くなってやる
覚えてろよ、クソ野郎共、めちゃくちゃにしてやる」
殺気に溢れた目で壁を睨みつけ、強く殴り
大きい穴を空けていた。