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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
スピンオフ エリーの日記
47/131

エリーの日記5日目(後編)

「翌朝、豚族の村の月の森」

ガイ「ピグ、別に俺は、いいけど

本当についていくのか?」

ピグ「いいブー!!ちゃんと

親の許可は、貰ったブー!」

ガイ「そうか、じゃあ行くか」

エリー「喜ばないですか?」

ガイ「嫌、ピグを巻き込むつもりは、

無かったからな、もうドラゴンの

戦いは、終わったし、出来るだけ、

あぶない目に合わしたくない」


エリー「それは、ただのありがた迷惑

だと思いますよ、ピグさんは、

そんな事一言も言ってないですし・・。」


ピグ「どうしたブー?2人とも

なんかあったブー?」

首を傾げ、服の袖を掴む。

ガイ「なんでもねぇよ!さぁいくか」

ピグ「そうだーぶーな」


************

奥に進むと、小動物と

月の精霊らしき者が戯れていた。


近くには、塔みたいな建物が

建てられている。


エリー「アルテミス様ですか?」

「そうだよ!よく分かったね!

君は、妖精さんかい?」

明るく気さくに返され、

ちょっと驚くが、


巨大なウサギのような容姿をしていて

可愛いくて、見とれてしまいそうだ。

特にこの男が・・・・・。


ガイは、目をキラキラさせ、

触れたくてうずうずしているのが

手に取るように分かる・・。

アルテミス「それにしても、ここに

人間なんて、珍しいね

ピグ、君は、久しぶりだね!」

ピグ「久しぶりブー!」

互いに笑顔で抱き合っていた。


エリー「知り合いなんですか?

ピグさん・・・・・・。」


ピグ「そうだブー!小さい頃

よく遊びに来てたブー、

アルテミス君は、元気にしてたブー?」

「してたよ!!ピグも元気そうで良かったよ

でそちらのお仲間は、?」


エリー「スパーク・ヴォルト様に

仕える妖精エリーです」

ガイ「・・・・・・・・・。」

顔が癒し尽くされて、夢が見てるように

上の空だ。何が彼をそうさせるのか・・。


まったくあたしには、わからない・・・。

あたしは、ガイに懐に肘打ちを

入れた甲斐があったのか

夢から覚める。


ガイ「あぁ!?俺は、ガイだ!

精霊召喚士だ。よろしくな」

意味がわからない決め顔をして

鼻を伸ばして、アルテミス様と握手を交わす。


アルテミス「ということは、契約しに

来たんだね、わかった案内するよ

でもそう簡単に契約させないよ」

ガイ「望むところだ!!」

どうだか・・・呆れるあまり

言葉が出ない。



ピグ「良かったブー、相変わらずで・・・。」

エリー「それ褒めてるんですか?」

ピグ「そんなに離れて無かったけどブー、

でも会えてよかったブー

寂しかったブー」笑って、またそんな悲しそうな顔して

生物も人間も感情は、複雑で難解だ・・・・。


エリー「あたしも皆さんと過ごした日々は、

今も脳裏に焼き付いています。

まるで遠い日のように・・・。

そんな昔でもないですけど・・。」

互いに微笑み合った。


ガイ「おい、行くぞ‼アルテミスは、

先にどっかの部屋で待ってるってさ」


エリー「そうなんですか?かくれんぼ

みたいじゃないですか?」

ガイ「そんなパターンを何回もヤル訳ないだろ、

なぁ作者・・・。」

(語りかけるな‼勿論、ヤル訳無いでしょ

今回は、違うの、楽しみしときなさい‼)


エリー「そうですか・・。苦しい言い訳ように

聞こえますが、まぁとりあえず、中に入りますよ」


******************

月の塔 ロビー 一階

ガイ「なんかあれだよな~洒落てるよなぁ、

あんな可愛いのにこんな所に住んでるとか

イメージ通り過ぎて、ニヤニヤが止まらないぜ。」

ピグ「ガイ、気持ち悪いブー‼」ドン引きされ

軽蔑されたような目で見られる。


ガイ「何そのご褒美、別に良いぞ、

そんな目で見たって興奮しかしないから‼」

エリー「あぁ‼もう黙ってください、

これ以上喋りますとキャラ崩れますよ‼」

あたしを先頭に階段を上がった。


****************

ガイ「長くないか?しんどすぎる」

エリー「泣き言言ってないで

行きますよ、それにしても、先は、まだまだ遠いですよ」


ガイ「いいよな、お前は、飛べて・・・・・・・・。」

エリー「結構体力使うですよ、ガイさん」

ピグ「僕の方が体力あるブーな」


ガイ「そうだな、そのドヤ顔も可愛いよ」

エリー「ガイさん、それは、やめましょうね」

ガイ「おっやきもちか?エリー」

エリー「馬鹿言わないでくださいよ、ささっと行きますよ」

ピグ「・・・・・。なんか一緒に旅してた頃より、

エリーとガイ仲良くなったブー?」

首を傾げて、そんな事聞くもんだから、

ガイさんは、調子乗って、

「そうだろ」まだ旅して半年しか経ってないのに

あたしは、そんな実感は無いし、

スパーク様の傍にいる為だけにここにいる。


エリー「そんな事言ってないで、行きますよ」

ガイ「はいはい、分かりましたよ」


*******************

頑張って階段上った甲斐もあり、やっと部屋が見えた。

ガイ「着いたな、出て来いよ、アルテミス」

ドアを勢いよく開けるが当の本人がいない。

まさかこの部屋は、フェイクで罠なのでは、

でもここに来るまで部屋なんて無かったし・・・

色々と考えを巡らして行くうちに、

突如、床に穴が開き


猛スピードで落ちていく・・・・・

******************


ガイ「落ちたな、悪い意味で裏切ってくれたな

あのクロネコ・・・・。大丈夫か?皆」

エリー「あたしは、咄嗟に浮いたんで大丈夫ですが

ピグさんがガイさんの下敷きになってますよ」


目線を下に向けると、見事に踏んでいる。

すぐにあわてて立ち上がり、ピグに回復魔法を施す。

エリー「それにしても、アルテミス様居ないですね」

ガイ「そうだな」四角い部屋に四方向に扉があり

後は何もなく殺風景な部屋だ。


ピグ「もう大丈夫ブー、手当たり次第、

ドア全部開けてみるブー」

エリー「罠って場合もありますよ、

そんな軽率な事出来る訳・・/

ガイ「ウィンド‼」魔法で強風を起こして、

強引にドアを全部開ける・・・・・。



エリー「ずるくないですか?それ?

ガイさん!?」ガイ「別にいいだろ」


のぞき込むが何も起きないし誰も現れない。

罠でもなく何もないのかな・・。

あたしが警戒しすぎなだけ?

笛の音がどこからか聞こえる。


多分、壁に張り付いてるスピーカーの方からだ。

アルテミス「ガイって言ったけ?君、馬鹿なの?

豪快だけど、それは、軽率だね

罠に決まってるじゃないか

まさか全部開けるとは、思わなかったけどね」


敵から一気に攻撃が飛んで来る・・・。



エリー「ハンドバリア!!」指で

長方形の透明な壁を描き、防ぐ。

ガイ「すまんな、俺のせいで・・・。

ここ、魔物いたのかよ!」


アルテミス「フフ、魔物位いるよ、

まぁ防犯用だけどね、これじゃ

僕には、遠そうだね!じゃあご武運を・・」

とプツンと切れた。


ピグ「見事にはめられたブー!いつもアルテミス

は、イタズラをしたりして、人を

困らして楽しんでたブー

今でも変わってなかったブー・・・。」


ガイ「ふーん、する事が子供かよ・・。

とにかく、弾幕が収まらないし、

やってやるしかねぇな・・・。」

エリー「そうですね、不利なのは、変わりませんが・・」

ガイ「いつまで持ちそうだ?バリアは、」


エリー「消えるのも時間の問題ですね」

ガイ「じゃあ魔法で一網打尽だ!!」

エリー「協力魔法ですか?」

ガイ「嫌、違う、連携攻撃だ

それならピグも一緒に出来るだろ」

ピグ「そうブーな・・・・・。ガイ、

いつかでいいから旅が終わったら

魔法を教えて欲しいブー」

ガイ「おう、分かった。約束な」

ピグ「ゆびきりげんまん‼ブー」

ガイ「約束な‼さぁ行くか、反撃開始だ‼」


エリー「インフォニティランス‼」

槍のような矢を無数に放つ。

ガイ「土の精霊よ目覚めろ‼ノーム‼」

砂嵐が起きて、周囲の敵が倒れこむ。

ガイ「ピグ、一気に叩き込め‼」

ピグ「分かったブー、インフォニティコメットパンチ‼」

無数に拳を振るい、周辺の敵を気絶させる。


ガイ「これで大丈夫だな、でどこから行く?」

目の前には、四つのドアがある。

エリー「さぁ?どこに行っても罠は、

ある事は、変わらないじゃないですか?」

ガイ「そうなるか」

ピグ「それは、無いブー、一つだけ安全な道が

絶対あるはずブー」

ガイ「運に任せるか、考えたって時間の無駄だしな」

エリー「仕方ないですね、任せますよ」

ガイは、短剣を投げ、落ちた方角は、北だ。


ガイ「さぁ行くか、何かあったら、その時に考えたらいいさ」

ピグ「そうブーな、ガイ、気を付けるブー、何があるか

分かんないブー」ガイ「はいはい、何とかなるさ」

エリー「相変わらずですね」


****************

しばらく地下を歩いているが、何もなく

魔物も現れない・・・・・・。

ガイ「何にもないなぁ、当たりってことか?」

エリー「油断は、禁物ですよ、ガイさん」


ピグ「橋があるブー」ガイ「途中で切れてないか?」

よく見ると橋は、壊れていて、違う道を試みるが

行き止まりで、、橋の前で立ち尽くしていた。

ガイ「何か無いのか、板とか・・・」

エリー「あっても治せるですか?道具とか無いですよ」

ガイ「そうだよな、ピグ、何かあるか?」

ピグ「風の魔法使って、あそこの入口まで飛ぶブー」

エリー「そういう事ですか、それは、

あまりのも危険ですよ

違うところに飛ばされる可能性だってあります。」

ガイ「嫌、エントとならいける、

やってみる価値は、あるだろ、

風の精霊よ、汝の願いを叶えてくれ」


「それぐらいなら、朝飯前だよ、さぁ行くよ‼

スーパーウィンド‼」指輪から風が発生して

強風に変化する。皆の体がふんわりと持ち上げられ

橋の向こうまで飛ばされる‼


「さぁもう大丈夫だよ、じゃあね」エントは消え去り

無事に橋は、渡れたが、目の前に扉がある。

ガイ「この先にいるのか、アルテミスは、」

エリー「分からないですけど、行きましょう

それしか道は、ありませんから」

ピグ「エリーの言う通りブー、さぁ行くブー」


ガイ「そうだな」扉を開けた瞬間、幻想的な景色が

目に焼き付く、巨大な月と星と夜空の絵が描かれていた。

アルテミス「よく来たね、楽しませて貰ったよ

君達のおかげで・・・・。」

ピグ「アルテミス、いたずらは、やめるブー

寂しかったら、毎日でも僕が会いに行くブー」


アルテミス「ピグ、何か勘違いしてない?

このガイって男は、僕と契約しに来たんだよね

今ままでのあれは、試練だよ、巻き込んでごめんね

悪かったよ・・・・・。」

ピグ「反省してるならいいブー、でもいたずらは、

もうやめるぶー、じゃないと許さないブー」

アルテミス「分かったよ、もうやめるよ、

つまらなくなるな

さぁ、ガイ、君一人だけでおいで・・・。」

手招きをして、睨みつける。


ガイ「いいぜ、アルテミス、散々


、偉い目に遭わされたから

仕返し、覚悟しとけよ‼」

アルテミス「それは、楽しみだね、もっと君なら

楽しませてくれるよね?」

ガイ「さぁな、でも出来る限り

やってみるさ・・・・」


アルテミス「じゃあ、かかってきて、ガイ」

ガイ「いいんだな‼水の精霊よ、我に力を与えよ

アクアブレス‼」アルテミスを縛り付けるが、力づくで

解かれ、無傷のままだ。

アルテミス「ねぇ、たかが、四代精霊の魔法なんて

効くとと思う?舐めないでよ‼格下の奴の攻撃なんて

痛くも痒くもないよ」

ガイ「じゃあ、六大精霊は、どうだ‼

太陽の精霊アポロンよ、この世界に光を与えろ

サンフォース‼」魔法陣から光の放物線を放つ。


アルテミス「ふーん、面白いね」二ヤリと笑い、

ハンマーで攻撃を跳ね返させ、

ガイの背後の壁まで突き抜けていく。

ガイ「なんできかねぇだよ、化け物かよ」

アルテミス「君は、馬鹿なの、

戦いというものを分かってないね

真正面からの攻撃なんてよっぽど強力な

じゃないと無理だよ、今の君じゃ、全ての精霊の力は、

生かせない、力が足りないだよ」

じりじりと近づいてきて、ハンマーが振り落とされる。


ガイ「お前の方が馬鹿だよ、俺の事も知りもしないで

勝手に語るなよ、ボンバーショット‼」

ハンマーを握り、爆破させる‼


爆発音が部屋中に響き渡り、アルテミスは、

壁に叩きつけられる・・・。

アルテミス「流石にそんなの受けたら、一溜りもないよ

僕の負けさ、契約を約束しよう・・・・。」


ガイ「それは、嬉しいな、アルテミス・・。」

手を差し出し、立ち上がらせる。

アルテミス「ありがとう」ガイの手を握り、跪く。


「汝の力になり、忠誠を誓い、契約を交わそう」

左手の人差し指に指輪をはめられ、月のエンブレムが

指輪に刻み込まれる。


ピグ「アルテミス、傷だらけブー」

アルテミス「大丈夫だよ、この位の傷どうって事ないよ」

エリー「あるに決まってるじゃないですか

あたしが治しますよ、アルテミス様・・・。」


アルテミス「素直にお願いするよ、妖精さん・・。」


エリー「アルテミス様は、強いですね

それ程とは、知りませんでした・・・」

体全体に治癒術を施していた。

アルテミス「強いのかな、自分の事を

そう思ったことなんてないよ、

生物も人間も今の自分に満足したら

上になんて行けないだよ

それに、ガイに負けちゃったからな」

エリー「おっしゃる通りです、アルテミス様

ガイさんは、勝ってたのは、運が良かったから」


アルテミス「それは、ないさ、そりゃ戦いの世界

じゃ運も強さのうちだけど、あれは、、

完全に実力だよ、彼は、すごい人間になるかもね

あくまで可能性だけどね」

エリー「そうですか・・・。あたしは、

ガイさんの何を見てきたんでしょうか」


アルテミス「近くいれば居るほど、

知りすぎて見落とす位の小さなことだって

いくらでもあるよ、だめなのは、

それを見ないふりする事だよ」

エリー「はい、仲間ですから、受け止めますよ

どんなことでも…」

アルテミス「罪な妖精さんだね」


エリー「何か言いました?」

アルテミス「何でもないよ、さぁもう治ったよ

ありがとうね、あそこの人たちも

退屈してるみたいだし・・・。」

目の前をみると、二人でかくれんぼ

してたが飽きて、座り込んでいた。

ガイ「やっと終わったのか、エリー

待ちくたびれたぜ・・・。」


エリー「誰のせいですか・・・。」


ガイ「俺のせいだな」眉間にシワを寄せ

そうつぶやく。

エリー「分かってるならいいですよ、

アルテミス様、治しましたが、しばらくは、

無理しないでくださいね」

アルテミス「分かったよ、君たちは、

まだここに残るのかい?」

エリー「一泊は、していきますけど

どうかしましたか?」


アルテミス「そう、聞いてみただけだよ

ピグ、君も元気でね・・・。」

「アルテミスこそブー!じゃあブー!

また遊びに来るブー!」

手を振ると振り返して、笑ってくれる。

アルテミス「楽しみしてるよ、ピグ」


月の塔を後にして、宿へと戻った。

ピグ「また、お別れブー!!でも

なんか会える気がするブー、またどこか

会おうブー!ガイ、エリー」


ガイ「そうだな、ピグ、じゃあ元気でな」

エリー「またどこかで・・・・。」

ピグに別れを告げ、宿に入る。

それぞれの部屋に別れ、部屋のドアを開けた。

疲れたのか、ベッドに飛び込んで眠りそうになるが


温泉にも入りたいし、日記も書かなきゃ

だから寝てる場合では、ない。


それに明日は、スラドに向かうから、

その準備を終わってから寝よう・・。



続く・・・・・・・・・・。

今日も疲れました、いつも疲れてる気がします

でも、ひとつ思ったのは、アルテミス様に

言われた通り、あたしは、ガイさんを

自分が思ってるより、ちゃんと見れてなかった

旅の間もドラゴンの旅の時も、近くにいたくせに

ガイさんの力を見誤ってた。

もっと信じて、託せばいいのに、

あたしは、ガイさんを信じれていなかった。


これから一緒に旅をするなら

どんな苦難が襲いかかってくるか

分からないし、このままでは、

あたしが足でまといなってしまうから

信じて、信用してもらえように

あたしも強くならなきゃ・・。


明日は、スラド国に向かいます

どんな国かよく知らないですが

楽しみです。

疲れましたし、そろそろ寝ます

明日もいい朝を迎えられる事を祈ってます。


おやすみなさい(*˘︶˘*)



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