エリーの日記!!3日目
「迷路の森 太陽の塔」
迷いに迷った末、たどり着いたのだが
嫌な予感が凄くするのは、気のせいだろうか
それに、なんか神聖な匂いを
感じる、レム様みたいな・・・。
でもここに来てる訳などないし
何でだろう・・・・・。
王様「中に入ったのは、いいけど
精霊が見当たらないなぁ」
ガイ「どっかいんだろ、こんだけ
広いし、探せば見つかるって・・。」
べニラ「闇雲に探しても
時間かかるだけなんて、ここは、
二手に別れましょう」
王様「それもそうだな」
突然、真正面から、無数の
針が投げられた・・。
べニラ「ソードバリアー!!」
剣を大振りして、バリアー
で固め尽くす。
べニラ「書物でしか、見たこと無いですが
本当にいたんですね、闇の精霊
ブルート・・・。」
柱から、出てきて、狂った笑みを見せる。
鳥肌が立ち、不快な気分になってしまう。
ブルート「バレたか、王様
確か、会ったことあったよな
あの時は、偉い目に遭わされたぜ」
王様「復讐のつもりか?」
べニラ「そうじゃないですか、
でもなんで今更、18年前ですよね」
ブルート「もう、そんな前か
懐かしいなぁ、王様
相変わらず、今も正義面
してんのか?」
王様「どういうつもりでここに来た?」
ブルート「世界に光を無くすため?」
エリー「まさか!レム様も」
ブルート「アポロンをやった後になぁ
ほんと、昔と変わらず
俺の野望に割って入ってくるよなぁ」
王様「お前が世界を壊そうと
するからだろ!いい加減にしろよ
どんだけ、人々を悲しませたら
気が済むんだ?」
怒鳴り散らし、憤りを感じさせる。
ブルート「復讐とかどうでもいいんだよ、
俺に復讐したいのは、王様だろ
なんだって俺が父親を殺したからな」
えっ?どういう事??
知らなさすぎて、あたしが
知らない王様がそこには、いて
蚊帳の外にいるみたいだ。
ブルート「父親も、王様みたいに
正義面して、カーサン国で反乱なんか
馬鹿な真似してたもんな
それでか、今、お仲間のお陰で
平和な国になったしな、
壊したいだよ!壊したのに
全部、無駄にしやがって!」
べニラ「その中に俺も入ってましたよ
殺戮の悪魔が!!のこのこと
王様の前に現れやがって
その場に居合わせ無かったですが
あなたですか?前騎士長を
殺したのは!!」
べニラの怒鳴り声が響き渡り、
誰かの声が上から聞こえる。
神々しい光をまとい、神聖な匂いを
漂わせていた。
アポロン「騒がしいなぁ、
ブルート、消えろ」
冷酷な視線を落とし、
光の玉が放たれる。
煙が立ちこめり、隙間から
無傷のブルートが見えた。
アポロン「相変わらず、強いな、
お前には、あたしは、倒せない・・・。
あたしの光の方が強いからだ。」
階段からゆっくりと降りて
こちらに向かう・・。
ブルート「自信満々だな、アポロン・・。」
べニラ「どこ、見てるんですか?ブルート!」
剣を降るだけで強い風が吹き荒れて、
吹き飛ばされそうになる・・・・。
カレン「大丈夫にゃ、大丈夫にゃ
皆は、あたしが守るニャンー!!
ライトブレス!!」光のブレスが
ブルートを締め付けた。
エリー「何が起こってるか分かりませんが
やりましょう、貴方は、悪い人にしか
見えません・・・。」
ブルートは、力づくでブレスを破り
べニラを吹き飛ばす。
「手が震えてるじゃねぇか・・。妖精さん」
王様\ガイ「エリー!!」2人とも、
ブルートに飛びかかるが、見事に
振り払い、どんどん、エリーに近づく。
ガイ「スパーク!!」
エリーの前にスパークが現れた。
「うちのエリーに手を出すと、痛い目、見るぞ
サンダーボルト!!」数玉、ぶつけるが
ビクともしない・・・。
アポロン「お前の目的は、あたしだろう
他のものに危害を与えるのは、違うじゃないか?」
ブルート「それもそうだな、アポロン
でも、お前自分から、狙われに来て、
馬鹿じゃないのか??」
アポロン「逃げるのは、嫌いでな
人間共、今すぐ、ここから、立ち去れ
これは、あたしとこいつの戦いだ。
人間には、関係がない、巻き込みたくないんだ。」
王様「そんなこと言ったて、もし
倒されてしまわれては、世界に太陽が
失われてしまう・・・」
アポロン「王よ、これは、精霊界の問題だ。
こいつを野放ししたあたし達が
すべて招いた事だ。
だから、気にせんで、立ち去ってくれ
お願いだ・・・・・・・。」
ガイ「スパーク、エリーは、俺が守るから
下がってくれないか?」
スパーク「そうだな、助けて欲しかったら
いつでも呼んでくれ」指輪に戻った。
ガイ「あっごめん!!炎の精霊よ!
悪魔に天罰を与えよ!!ファイアフォース!」
魔法陣から、炎が放出された。
王様「ごめんどころじゃないけどなぁ、
ガイ、よくやってくれる・・・。」
頭を抱え、呆れていた。
アポロン「言うことを聞かないってことで
いいかな、これは、王・・・。」
王様「そういう事だ。偉い目にあったら
それは、もう自己責任だ。だから気にするな」
アポロン「そうか、それなら話は、早いな
あいつは、結構強いみたいでな
手をコネまいてるんだ。封印しようとも
力が強すぎて、振り払ってしまう
だから、追い払うしか出来ない。
今はなぁ、悪いが封印の設備が整って
いないんだ。ここは・・・」
王様「いいさ、こんな苦難は、慣れているからな」
ブルート「ごめんどころの騒ぎじゃないだろ!
軽く火傷したぜ・・・・。」
ガイ「なんだ、軽くか・・・。じゃあ
いいじゃねぇか、良かったな
今度は、そうは、いかねぇ・・・。」
エリー「あなたが苦手な光ですよ!!
サンアーチェリー!!」
光を纏わせた矢が放たれ
ブルート「眩しいなぁ・・・・・。
だからって打ち消せる訳ない、お前なんかに」
矢を掴まれ、アポロンに投げられる。
アポロン「あぶないな、ブルート
お前、今気づいたけど力、弱まってるだろ」
ブルート「何を言ってる、そんな訳ない」
アポロン「昔は、この世界は、混迷を
見せていた。今は、平和で
人々は、穏やかに暮らして、憎しみや
嫉妬、憎悪、は、なかなか生まれない。
お前は、それを吸って生き長らえてる
昔のお前だったら、人間共なんて
一網打尽であたしなんて特にボロボロだ。
さっき言った、あたしの光の方が強い根拠だ。」
ブルート「面白いこと言うじゃねぇか!!
そんな訳ないだろ、最強の俺が!
人間の感情云々で弱くなんてならないだよ!
ブラックポイズンスモーク!!」
黒い毒煙が空気中に巻き上がる。
アポロン「ほんと、卑怯なのは、
昔から変わってないな・・・・。
皆!息を吸うなよ!?
サンスカイ!!」
暗闇の中で一筋の光が差し込んで
段々、眩しさが増し、毒煙が消え去っていた。
エリー「毒煙が消えてますね、なぜ・・・。」
アポロン「あたしの光の魔法のせいだ。
ブルートの魔法は、光には、弱い
まさに天敵と言うわけたが、
あたしにとってあいつもそういう訳だ。
お前が嫌いな魔法だ!受けてみろ!
悪魔を光の呪縛で葬りされ!!」
ブルートの足元に魔法陣が現れ、
光の強靭な紐が身体中を縛り付ける。
アポロン「王御一行!連携魔法をお願いする!」
王「突然だな、まぁいい、行くぞ!!皆!
連携魔法!!サンフォーススター!!」
星のように、太陽が降り注ぐ・・・。
べニラ「ドラゴンライト!!」
剣を振るう度、ドラゴンが描かれ
口から光を放つ!!
カレン「メテオフォース!!」
土星が振り落とされる。
ガイ「エリー、協力魔法だ!!」
エリー「皆、連携魔法なのにそんなのありなんですか?」
ガイ「ありに決まってるだろ!?」
エリー「はいはい」ガイの手のひらを重ね
握り締めた。
エリー\ガイ「フェアリー!!アーチェリー!ライト」
羽が生えた光の矢が放たれる。
矢のせいで天井までブルートは、飛び上がった。
アポロン「ナイスだ!!転移魔法!ワープ!!」
魔法陣から頭上に現れ、ブルートは、消え去る。
「う、嘘だろ!?どこに飛ばすんだよ!
アポロン!お前の方が卑怯だろ!!」
「あなたが知らない場所に飛ばすから
心配すんなよ!」
満面の笑みを浮かべ、手を振っていた。
***************
アポロン「すまんな、精霊界の揉め事に
巻き込んでしまって・・・・。」
王様「嫌々、そんなことは、ない、
あいつの事は、世界全体の問題だ。
精霊界だけじゃない・・・・。」
アポロン「そうか、王、そこの精霊召喚士
あたしと契約を交わすために来たのでは、ないか?」
ガイ「ああ!!そうだった!
戦いとかしなくていいのか?」
アポロン「これは、せめてモノのお礼だ。
戦いなどいい・・・・・。」
ガイ「分かった、ありがとうな、アポロン・・。」
アポロン「いいさ・・・。」跪き、
太陽のエンブレムが入った指輪をはめた。
「貴様に忠誠を誓い、契約を交わす・・。」
なんのか太陽の精霊と契約を交わし
王様達とは、翌朝、別れ
イリスを去り、次は、カーさんへ向かう・・・。
エリーの日記3日目
あたしは、王様のことを何も知らないままで
仲間になりました。それを今日は、
痛い程、それを見せつけられた気がします
とっても、この先、嫌な予感が
すごくするし、アポロン様が言ってた事が
ひっかかり、きみわるいです、
近い内にブルート様により、災厄が
起こるかもしれないと・・・・。
世界を知らないあたしでは、
皆の力になれない・・・・。
そんな気がして、思いつめてしまいます
この平和な世界に昔何があったなんて
ずっとスパーク様の隣にいたあたしは、
何も知らないのも同然・・・・。
こんな悲しい話題で日記を埋めたくない。
カーサン国は、王様の古い友人が
いるらしく、王様に会ってみるといいと
言われたので会いに行ってきます
精霊もいるみたいなので、頑張らなくては、
いけません、思いつめている場合
じゃないし、前を見なきゃ(・ω・` 三 ´・ω・)
明日は、いい朝を迎えられますように
祈ってます・・・・・。おやすみ




