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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
スピンオフ エリーの日記
44/131

エリー日記の番外編 王様とイリス

日記の番外編です

久しぶりに王様のご登場です!!

お楽しみにー!!

久しぶりにイリスに来るが

随分、首相が変わってから

変わったような、前だって

市場は、賑わいを見せていたが

影を感じて、無理して笑顔で

接客してるように見える。


カレン「どうしたんにゃ?

浮かない顔して・・、王様?」

顔を覗き込み、俺を見上げた。


王様「何でもない、市場

見終わったら、次は、首相官邸に

行くからな、カレン」

カレン「大丈夫にゃ?事前連絡

とかしてないニャン」

王様「しても断れるだけだろ

いつまでもそのせいで

話しが出来ないでいる・・。

突撃で当たって砕けたら

その後で考えるだけだ・・・。」


べニラ「ほんと、王様は、

無茶しますね、目が離せないですよ」

呆れ気味で頭を抱えていた。

王様「お前は、忙しいから

着いてこなくていいって言ったろ」

べニラ「心配だから着いてきたんでしょ

ほんと昔も今も変わってないですね」


王様「お前が口うるさいのは、

今も昔も変わらないけどな

そういう意味では、同じだよな」


べニラは、ため息を吐き、

押し黙ってしまう・・・。

カレン「べニラ、なんか不憫にゃ

そういえば、王様とべニラは、

いつから知り合いニャ?」


王様「学生の時からだな、ちょうど

騎士養成学院の在学中だから

結構長いな」べニラ「そうですね

数十年くらいですか・・・。」


カレン「もしかしたら、

あたし生まれる前から

知り合いだったにゃ?」

王様「嫌、そこまで行かないじゃないか?

カレン、今19だろ、

嫌、行くな・・・。恐ろしいな・・。」


カレン「エリーちゃん?」

金髪の長い髪が見え、

後ろ姿がエリーちゃんに

そっくりだ・・・・・。


王様「どこかにエリーがいるのか?

有り得るかもな、あいつら

旅に出て、各地を飛び回っているからな

あれ?カレン!!」

目の前にいたはずのカレンは、

消え、どこかに行ってしまった。


カレン「王様、エリーちゃんと

ガイをついでに連れてきたにゃ!」

王様「お前、旅を邪魔をしちゃ

ダメだろ・・・・。」

カレン「してないにゃ!」

頬をプクッと膨らませ、怒っている。


エリー「王様、久しぶりです、それより

何故ここにいるのですか?」


王様「極秘視察でな」

ガイ「王様聞いてくれよ、

お偉いさんに目をつけられたおかげで

昨日、野宿だっだんだぜ、

居心地が悪くて仕方ねぇよ」


王様「それは、災難だったな、何があったんだ?」

かくかくしかじか・・・・。


王様「そうか、いくら俺のことが

気に食わないからってガイ達に怒るのは、

筋違いだろ、今日は、宿も確保してるし

一緒にそこに泊まろう」

ガイ「それは、ありがたい!

野宿なんてもう嫌だからなぁ!」

満面の笑みで王様の肩を握りしめる。


王様「これから首相官邸に向かうが

お前達も一緒に行くか?

他に目的があるならいいが・・・。」

ガイ「どうする、エリー?たまには、

違うこともしてみるのも俺は、いいと思うけど」

エリー「ガイさんがいいならあたしは、

いいですよ、ガイさんの旅ですし・・・。」


ガイ「そういう事でついて行くぞ、王様」

王様「じゃあ行くか・・・。」



「首相官邸」王様「べニラ、鐘を鳴らしても

忙しいからと帰らされるだけだから

無理やりこじ開けて入ろう」

巨大な門がそびえ立ち、これをどうやって

力づくで開けるのだろう・・・。


べニラ「門を壊す事になりますよ」

王様「後で俺が弁償するから大丈夫だ、

遠慮なしに壊してくれ・・。」

べニラ「はいはい、分かりましたよ・・。」

華麗な剣さばきで門を粉々に砕く。

王様「これは、見事だなぁ!」


カレン「これこじ開けるとかの騒ぎじゃないにゃ!

周りの警備の人に気づかれる前に早く行くにゃ」

王様「そんなに慌てるなよ、ここまで

近くに来たから大丈夫だろ」

べニラ「敷地内だからいけるでしょうね」


カレン「もしかして、ワープニャン?

それだったらわざわざドアを壊さなくても・・

良かったのににゃ?」

王様「俺のワープは、敷地内に入らないと

できないからな」べニラ「そういう事です

お気になさなくて大丈夫ですよ、

王様の自腹で弁償しますから・・」

黒い笑みを浮かべていた。


王様が唱えた魔法陣の中に入り

首相官邸の首相の書斎室にワープする。


「書斎室」イリスの首相「ほんと、若造の王は、

好かん、父の後を継いで首相という

頂点を手に入れたのに、俺の政治が気に食わない

だとよくほざくわ、偽善者ぶりやがって!」

ペンで机を思い切り刺す。


王様「本人の前でそんなにも悪口が

言えるってある意味凄いな」

首相は、驚きすぎて、口をパクパク

させたまま、ポカーンと開けたままだ。


べニラ「すこし、驚かせすぎましたね

王様、話するじゃないですか?」

王様「おっそうだな、よくも今まで

対談を断ってくれたな、いつまでまた待たせれば

気が済むんだ?お坊っちゃん」


イリスの首相「お坊っちゃん!?俺より

王の方が年下ですよね?」

王様「急に敬語だな、国民からそう呼ばれてる

と聞いたが、後は、なんだっけ?」

べニラ「ファザコンとイリスをくっつけて

リスに似てるからファザリスとも言われてますね」


ガイ「それは、ウケるな!」

エリー「ガイさん、ちょっと黙ってください!」

肘で横腹をつつかれ、悶絶する程の痛みを感じた。

ガイ「痛っ!?!?」


イリスの首相は、顔を真っ赤にして

大恥をかき、額に汗が滲み始める。

「なんで、私とそんなに対談したいんだ?」

王様「はっきり言うが、君の政治が

気に食わないからだ。国民が幸福ではないのなら

法を変えたり、環境を変えたり

するのは、政治家できない役目だ。


俺達、政治家は、国民が幸福なる為の

手助けにしかならない、それ以上でも

それ以下でもない。君の政治は、

国民に多額の税を負担させ、年貢収めさせる。

何か帰って来るならいいが

何も帰ってこない、この世界の摂理も

君は、知らないみたいだな」



イリスの首相「摂理?君は、若造なのに

それが分かってると言うのか?

なら言ってみなさい、君が言う

この世界の摂理とは、なんだ?」


王様「まず、言うが年は、関係ない

長く生きただけで偉いとか意味が分からないだろ

お前より長く生きてるから、苦労してる

とか色んな経験とか知るか!!

押し付けるなよ、厚かましいにも程がある。


そしてだ!この世界の摂理は、

代償で成り立ってる。何かあげられているのか

国民に君は、胸に手を当てて

自分に聞いてみるといい!

厚かましいかもしれないがこれ以上

こんな行いを続けるなら、俺が

イリスを粛清する!国民がほんとに笑えるように

この国に生まれてよかったと感じるまで


手を尽くす!!それだけだ。」


多分、王様は、本当に国民の事しか

思っていない、こんな事を言ったら

絶対に自分に反感持たれて、疎まれて

命を狙われる可能性だってあるのに


なんで、そこまで向かっていけるのか

あたしには、分からなかった。

個人の正義をここまで貫ける王様は、


凄い、それを当たり前出来る人だから

ずるいけど、憎めない・・・。


今のこの人には、反論なんか出来やしない、

出来るとしたらそれは、もう言葉じゃなくて


武力行使だけだ・・。でもそれは、イリスが

世界を敵に回すことになる・・・。


カレン「エリーちゃんは、何も考えなくて

いいニャン、これは、王様と王宮にいる

役人の役目ニャン・・・。

難しい事は、置いといて、話終わったみたいだし

帰るニャン!!」複雑そうな笑みを浮かべ

手を差し出してくれて、そっと握り返す。


王様「反論しないだな、じゃあ帰るぞ」

べニラ「王様は、この国に説教しに来たんですか?」

王様「そんなもんだな、久しぶりに

ダズルに行きたいなぁ・・・」


べニラ「そうですね、今度行きましょうか

王様の仕事が終わったら・・・・」

笑みを浮かべているが目が笑っていない。


王様「説教は、後で聞くから、今は、やめろよ」

べニラ「はいはい」首相の耳元でこう吐き散らした。


「銃を持ってるのバレバレですよ、王様を

殺す気ならあたしが貴方を先に殺します、

殺されたく無かったら、銃を閉まってください」

肩を思い切り、掴み、殺気を感じさせる。


怖気付き、震える手で書斎のタンスに銃を閉まう。

王様「どうした?べニラ、帰るぞ」

べニラ「そうですね、王様」


「門前」王様「それにしても、見事に粉砕したな

今日中に直さないと不味いな」

荒れ果てた瓦礫の山となり、

見るのも辛い・・・。

べニラ「再生魔法でも使いますか、

それなら王様も自腹切らなくて済みますしね」


王様「じゃあ頼む」

べニラ「はいはい、再生魔法タイムリターン!」

瓦礫の山だけが時間を1時間巻き戻され

元に戻っていた。


ガイ「すげーな、って誰だっけ?」

・・・・・・・全員「はぁ??今更?」


王様「お前なぁ、べニラは、帝国騎士団の

騎士長だぞ、度々、ラジオのニュースでも

出てるから知ってるだろ?」

ガイ「俺、ラジオとか聞かねぇし、

そうだったのか、お偉いさんだったんだな

ただの王様の付き添いかと思ったぜ」


王様「な訳ないだろ、お前は、ちゃんと

社会勉強するべきだと思うぞ、

エリー、そこら辺よろしく頼む」

エリー「はい、今それを身に染みてます」

トホホ・・・。まさにその通り過ぎて、

何も反論できない・・・・・。


ガイ「はぁ・・、マジかよ」

カレン「それにしてもあれにゃ

まだ、昼間にゃ、ガイ達は、なんか用事でもあるにゃ?」

ガイ「これから、迷路の森に行って精霊と契約

しなきゃいけないだよなぁ」


王様「そうか、邪魔してすまんな

確か、太陽の精霊、アポロンだよなぁ」

エリー「あ、あの、王様、レム様に

お会いしましたよ、会いたいと思います、

王様にきっと・・・・・。」


優しく微笑んで、頷く。

「そうか、俺の事を覚えていてくれたんだな

すっかり忘れていられているものだと

思っていた。ありがとうな、エリー

今度、会いに行くか」

べニラ「そんな暇があるといいですね」

王様「ほんとお前は、嫌味な奴だな」


カレン「王様、お忍びなんだし、

エリー達について行かないにゃん?」

王様「別にいいが、カレンは、こう言ってるが

エリーいいか?」ガイ「なんで、エリーに聞くんだよ」


王様「お前どうせ、いいって言うだろ」

ガイ「そうだな」王様「だからエリーに聞いたんだ」

エリー「あたしもいいですよ、2人だけじゃ

不安ですしね・・・・」


王様「そうだな、一緒の奴がガイだもんな

そりゃ不安だろうな」

ガイ「どういう事だよ、王様!」

王様「その通りだが、さぁ行くか」

ガイのしつこい問いかけに、ものともせず


迷路の森に向かう・・・・。


続く


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