1日でなんで、こんなイベントだらけなんだ?
カレン「ふふふふふーんふふふー♪」
鼻歌を歌いながら、魔物の罠を仕掛けていた。
ピグ「そんなの仕掛けてどうするブー?」
カレン「食料確保の為ニャン!
たまには、魔物の肉も食べたいにゃん!」
ピグ「そうブーな、でもこれ、ほかの人が
引っかかたらどうするブー?」
カレン「こんな大掛かりな罠
普通に気づくから大丈夫ニャン!」
カレンの罠は、木と木の間に紐を括りつけ、
地面には、穴までほり、魔物用の
罠を完成させていた。
僕達は、道中で寄った森で休息にを取っている。
それにしても王様は、どこに行ったんだろう。
ピグ「カレン、王様どこだか知らないブー?」
カレン「確か、あの奥のリンゴのなってる木に
いるって言ってたニャン」
ピグ「わかったブー、じゃあちょっと行って来るブー」
カレン「いってらしゃいにゃん」
***************
木を揺らし、地面に落ちた林檎を沢山取っていた。
王様「これで、当分食料には、困らないな」
果物も取ったし、魚も連れたし
今日は、大漁だな・・・。
ピグ「王様、ここにいたブー?」
王様「おう、ピグじゃないか
どうした?なん用か?」
ピグ「帰ってこないから、心配して来ただけブー」
王様「すまんな、狩りに夢中になっていたんだ」
ピグ「そうブーか・・。」
王様「ピグ!危ない!!」
目の前を見ると、ピグの背後から
矢が見えて、反射的にピグに抱きつき、
地面に伏せ、矢を避ける。
ピグ「王様、ありがとうブー
誰のいたずらブー?」
王様「どうも、ほんと危ないな」
ピグは、矢を掴み、巻き付かれていた紙を
取り、読み上げていた。
「王へブー ドラゴンを封印する方法を
詳しく分かったから神の塔に来るブー
by.神よりって書いてあるブー!!」
王様「これは、神の仕業か」
ピグ「自分の事、神様とか呼ぶとか
中二病をこじらせたやつブーか?」
顔を険しくさせ、不快な顔をしている。
王様「お前、結構ひどいな・・。
あったら分かるさ、本物の神様だって・・。」
ピグ「ほんとブーか?」
眉間に皺寄せ、白い目で見られた。
王様「そんな目で見るなよ!ピグ
とりあえず、カレンを迎えに行くぞ!」
***************
王様「カレン、今からちょっと行くぞ」
カレンは、木の枝に罠の見張りをしていた。
「ん?わかったニャン、どこに行くにゃん」
王様「行ったら分かるさ、行くぞ」
木の枝で魔法陣を描き、
ループ魔法で神の塔へと向かった。
何度も来ても、ここだけは、現実離れしているな・・。
建物に入ると、上からは、空が見えるし
怖くて仕方がない。神の塔って言うなり
高くそびえ立っている。
カレン「ここは、どこか、いい加減教えるニャン」
王様「神の塔だよ・・・・。」
カレン「何その中二病みたいな奴にゃん」
王様「お前まで、そんな事言うなよ」
「相変わらずのようだな、ルハク・・。」
俺達の目の前から神が現れ、
ピグとカレンは、誰だよ?みたいな
顔をしている。
ピグ「王様の名前ルハクって言うブー?」
王様「知らなかったのか?」
ピグ「王様って呼び慣れてるから
なんだか新鮮ブー!」
カレン「この人は、誰にゃん??」
神様「この世界の神だ」
ドヤァーーーーーーーー!?
・・・・・・・・・・・・・・??。
カレン「この人何言ってるニャン、王様。」
王様「嘘だと思うが本当なんだ
信じてくれ、カレン、ピグ・・。」
カレン「自分から神だって名乗る人間がいるニャン?
ただの頭おかしい奴の間違いなんじゃ・・」
王様「お前ほんと酷いな!!
確かにそうだけど、神なの!分かった?」
カレン「んー?まぁ信じるニャン」
眉間にシワを寄せ、神に疑いの目を向ける。
神様「聞こえているからな、
お前ら、ルハクに初めて正体明かした時の
同じ反応で結構、心に来るなぁ」
王様「凹むなよ!!お前は、神様だろ」
神様「確かにそうだな・・・。
何かもう、信じ無くなってきたぜ」
王様「何かもう、話が進まねぇ!?」
神様「早く進めてやるよ、仕方ないか
カレン、ピグ、お前らもちゃんと
聞いておけよ、大事な話だからな」
カレン「何であたしの名前知ってるにゃん
気持ち悪いニャ・・・。」
神様「酷いな!神だからに決まってるだろ
さっきまで魔物の罠を
仕掛けていたのもお前だろ?」
カレン「なんで知ってるにゃん?」
神様「だから何回も言ってるけど
神様って言ってるじゃないか!!」
初めて、見るな、神は、こんな動揺しているのは、
流石に助けてやるか・・・・。
王様「そういう事だ、いい加減信じてやれよ」
カレン「分かったニャン」
ピグ「僕も分かったブー・・・・。」
神様「信じてくれたみたいだし
話を始めるぞ・・・
どうやら、ドラゴンを封印する為には、
四大精霊と契約しなきゃいけない
契約するには、上級魔法職である精霊召喚士が
いるみたいでな、仲間にそんな奴居たっけ?」
王様「運良く、そんな奴いる訳ないだろ」
神様「お前は、薄々気づいてると思うが
ドラゴンは、何者かよって
封印を解かれたと言うことは、
ドラゴンを利用して何かを企んでいるはずだ。」
王様「まぁ、侵略だろうな
教えてくれてありがとうよ」
神様「精霊召喚士を仲間にしないと
この先は、難しいぞ」
王様「それもそうだが、そんなに運良く
見つかると思うか?」
神様「まぁ大丈夫だろう」
王様「そうだといいけどな・・。」
神様「地図だけ渡しておくぞ」
四大精霊がいる場所が書かれた地図を渡された。
それをポケットに入れ、
用事が済んだので森に戻った。
魔物の罠にかかった男が倒れ込んでいる。
カレン「このわかり易い罠に
ハマったニャン?バカニャン?」
望み込むが、起きもしないし、
完全に気を失っていた。
王様「お前がこんな所に仕掛けるからだろ!」
カレン「えぇーあたしが悪いニャン」
背後から男の声がした。
「兄さん達、どうしたんだよ」
振り向くと、金髪の青年が居る。
王様「嫌、うちの仲間が罠を仕掛けてたんだが
魔物どころか人間がひかかってしまったんだ」
「そうか、それは、大変だな」
金髪の男は、倒れ込んでる男を
蹴ったり、揺すりだり、しているが
いっこうに起きない・・。
「死んでる訳じゃないし、怪我も
してないし、そのうち起きるだろ」
王様「まぁそうだが・・。
君は、こんな所で何をしているんだ?」
「ちょっと用事でここに来てたんだよ
兄さんって王様だよな?」
王様「そうだが、どうした?」
「いや別に何でもねぇけどさ
俺は、ガイ、精霊召喚士だ。」
王様「お前、今なんて言った?」
ガイ「ガイだけど・・・。」
王様「違うよ、その後だよ!」
ガイ「精霊召喚士だけど、それがどうしたんだ?」
王様「偶然にも程があるだろ」
この男に事情を話し、仲間になるように
促すが、条件があるらしい・・。
ガイ「ドラゴン討伐の旅な、面白そうだし
いいが、一つお願いある、
雷の精霊の契約の為にお供してくれないか?」
王様「別にそれくらいならいいが・・
強いのか?雷の精霊って奴は?」
ガイ「強いぜ、何度戦っても
負けちまうし、でも今日こそ
絶対に勝つんだ、洞窟には、
危険がいっぱいあるし、ちょうど良かったぜ」
王様「そうなのか、それは、用心しなきゃだな」
ガイは、ピグをジッーと見ていて
抱きつこうとしていた。
ピグ「なんか怖いブー」
ガイ「お前可愛いな!名前は、なんて言うんだ?」
ピグ「ピグっていうブー!!
寄ってくるなブー!?」
ガイ「そうか、そんな事を言うなよ
ちょっと抱きつくだけじゃねぇか」
ピグ「いやブー!!」叫ぶ声が
森十に響いたのであった。
***************
「雷の洞窟」薄暗い中、ランプを持ち
歩いている。王様「確かにこれは、危ないな」
ガイ「だろ、足元、気をつけろよ
罠にハマったら溜まったもんじゃねぇし」
王様「罠があるのか?」
ガイ「まぁな、用心深いやつで
罠がいっぱい張り巡らしてるんだよな」
ポチッ、音が鳴り、ゴゴゴゴという
音が響く。とっても不気味だ。
ガイ「もしかして誰か何か押したか?」
ピグ「僕ブー、石踏んだと思ったら
スイッチだったブー」
カレン「それは、大変にゃん!!
早く逃げるにゃ!!」
後ろを見ると、巨大な石がこっち向かって
転がってくるのは、分かった
急いで逃げたおかげで、下敷きには、
なら無く済んだが、ここはどこだ?
ガイ「土地勘があるから分かるが
ピグ、気をつけてくれよ」
ピグ「ごめんブー!今度から
用心するブー!」ガイ「ほんとな、可愛な
てかお前誰だっけ?」
カレン「カレンにゃん!!酷いにゃんね
始めっから居たのにゃ!」
ガイ「それは、すまんな、
迷ったわけじゃねぇし、進むぞ」
王様「そうだな・・・。」
足を1歩踏み出した瞬間、男とぶつかった。
あの森で倒れ込んでいた男と同じ服装だ。
謝らなきゃいけないな・・・。
王様「すまんな、大丈夫か?」
??「ちょうど良かったぜ、
王様じゃねぇか?」不気味な笑みを浮かべ
俺をいきなり、切りつける。
ギリギリの所で避けたが、危ない所だった。
ピグ「いきなり、王様になにするブー!!」
カレン「こいつ、あたしの罠にハマってた
奴にゃん!?」
ガイ「あぁ・・。あの、あからさまな罠か?
あんな奴にハマるヤツいないだろ
いたとしたらそいつは、馬鹿だろ」
男の顔がみるみる赤くなっている。
これは、図星だ。このままじゃ彼の
怒りを買ってしまう。
「うるせーな!!罠にハマって
何が悪いだよ!仕掛けるやつが悪いだろ!」
ガイ「嫌、どっちもどっちだろ」
「うるせーな!無駄話してる暇ねぇんだよ
俺は、カルティス、お前らの邪魔をしに来た。」
ガイ「そうか、そうか、君の足元のスイッチ
踏んでみて、大量に矢が落ちてくるから」
カルティスの足を掴み、踏まそうとしていた。
「やめろよ!そんな嫌に決まってんだろ!」
ガイ「えっ嫌なの??」
カルティス「当たり前だ!足止めに
来たんだよ!お前らの!?
見せてやれねぇと分からないみたいだな」
剣を構え、王様を切りつける!?
ピグ「ダメぶー!!王様は、
僕が守るぶー!!」
カルティスの頬を
めり込む位、思い切り殴りつけ、
壁まで吹き飛ばした。
王様は、ピグのお陰で無傷にすんだが
カルティスは、激高して叫び出す。
「食用の豚が調子に乗るなよ!!
許さねぇからな!」ポチッ
壁にあったスイッチを思い切り押してしまい、
穴に落とされていた。
ピグ「僕は、食用じゃないブー!!
穴に落ちていい気味ブー!」
王様「無視していくぞ、面倒事になりそうだ。」
と背中を向けると、
そこには、カルティスがいた。
「お前ら、ほんと許さねぇからな!」
落ちたせいなのか、服も泥だらけで
その表情は、怒りに満ちていた。
どうやら、面倒ごとに巻き込まれて
しまったみたいだ。
******************
「雷の精霊の部屋」
精霊は、椅子に座り、佇んでいた。
横には、妖精のエリーがいる。
「人間が侵入してきたみたいですね
どうしますか?スパーク様」
スパーク「そりゃ、追い払うに決まってるだろ
われの縄張りを荒らす奴は、
誰であろうと許さない。行くぞ、エリー」
エリー「分かりました。スパーク様」
後ろについて行き、どこかに向かっていた。
続く。