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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
新たな物語の幕開け
35/131

番外編 ドラゴン編の後日談

ドラゴンを倒してから1週間が経ち

カレン以外は、ピグは、故郷に帰り

ガイとエリーは、旅に出かけるみたいだ。

いつもより騒がしく、

主にこいつのせいだが・・・。


俺の書斎をうろつき周り、

ニャーニャーと・・・。

「カレン!お前は、俺の部屋で

何をしてる!?仕事の

邪魔をする気か?」

カレン「ニャ!?そんなつもりないニャ

ちょっと隠れさせてくれるだけで

いいニャ!!」

王様「お前、まさかだと思うが

またべニラから逃げてるじゃないか?」

カレン「大当りにゃ!!足音が

するニャン」俺の足元に隠れ

べニラがロックをして

中に入る・・・・・。


べニラ「王様、カレンさん

見ませんでしたか?

ずっと探しているですが

見つからないですよね」

王様「なんで、カレンを

探しているんだ?」


べニラ「武器の勉強をサボり、

寝たり、ゴロゴロしたりと

困った者です、とても

王宮武器研究所を配属

出来るとは、思えません」

ため息を漏らす。


王様「なんか苦労かけてすまんなぁ」

べニラ「王様が悪い訳じゃありませんし、

謝らなくて大丈夫ですよ

どうにかなりませんかね」

王様「悪いやつじゃないんだ、

多分、退屈なんだろう、あいつは、・・」

べニラ「それは、分かってます

だから王様は、ここに連れてきたんでしょ」

王様「流石分かってくれるのだな」


べニラ「何年お仕えしてると思ってるですか?」

王様「それもそうだな、べニラ」

べニラ「はぁー、カレンさん

そこに隠れてるのは、分かってるですよ」

俺の横に来て、足元を覗き込んだ。

カレン「ニャ!?何で分かったニャン?」

書斎の下から顔をチラッと見せる。 


べニラ「カレンさん、そんな気配を

チラつかせていたら、誰だって

分かりますよ、修行が足りないみたいですね」


カレン「修行?もう十分ニャン!

はっきり言って私がしたいのは、

武器を作りたいだけニャン、なのに

勉強とか修行でしんどいニャン!

もう無理ニャ」

べニラ「甘たれないで下さい、

好きなことをただやれって言うだけなら

誰でも出来ますよ、貴方に

求めてるのは、武器の知識や実戦経験です

俺は、貴方に厳しい事を言うのは、

それだけ期待してるですよ」


カレン「べニラ・・・・・・・・。」

べニラ「カレンさん、王様に

恩を返すって言ってましたよね?

それはいいですか?」

カレン「良くないニャン、し、仕方ないニャン

修行と勉強、頑張るニャン」

べニラ「じゃあ行きますか」


満面の笑みでカレンを無理やり

連れて行く・・・。

カレン「今からニャン?急すぎニャン!」

べニラ「当然ですよ、サボった分

みっちりやりましょうね」

ドアがバタンと締まり

一気に静かになる・・・。

これで落ち着いたな、仕事しよう・・。


********************

「イリス国 市場」

エリー「ガイさん、いつまで

続ける気ですか?」

ガイ「全世界の精霊に会えるまでだ。」

商店街を渡り歩いていた。

エリー「そうですか、理由が

はっきりしてるだけマシなんですかね」


ガイ「それにしても、なんかアレだな

しょぼくれた街だな」

エリー「えっ?言われてみれば

そうですね」


横から、噂話が聞こえる・・・。

「ほんと、嫌になるわ、国のお偉いさんは、

親の七光りで何もやってくれないし

うちの国は、どうなるのかしら」

「さぁね、あたしが知りたいわ」

憂鬱な表情で愚痴をこぼす。


ガイ「イリス国の首相ってそんなに

頼りがいがないのか?」

エリー「あたしも詳しくは、知りませんよ」

ガイ「そうなのか、イリス国に

精霊っているだよな?」

エリー「そうですけど、じゃなきゃ何の為に

ここに来たんですか?」

怪訝な顔をしてのぞき込んでくる


ガイ「まぁそうだよな、なぁエリー

世界って広いだな、多分俺が

知ってるのは、ほんの一部しか知らない

この機会に世界の全て見ておきたい」


エリー「ほんと困った人ですね

急に何を言い出すかと思えば・・

なんでそう思うですか?」

ガイ「少し前までは、スパークを

倒す事しか頭になかったけど

それが叶って、おれは、目標が無くなった

何となくで王様の旅に同行してた。

初めは、ほんと何も無かった。


でも王様と出会って、お前にも

出会って、カレンとピグにも

毎日が楽しかったんだ。

王様は、俺に夢を与えてくれた。

なぁエリー俺は、この旅が終わったら

王国に行って、王国配属の精霊剣士を

目指す・・・。その前にちゃんと

世界を知りたい」


エリー「まさか、王様を守るなんて

ふざけた事、言いませんよね?」

ガイ「よく分かったな、エリー

俺は、夢を与えてくれた王様に

恩返しがしたい、今は、

それしか思いつかない・・・」


エリー「王様は、素晴らしい人です

ついて行きたいという気持ちは、

分かります、でもガイさん

今からあなたが行く道は、

苦難ばっかりですよ」

ガイ「それでいい、どうせ俺なんて

スパーク倒したら、後は、どうでもよかったんだよ

多分、フラフラしてた、何も無いまま

それより、馬鹿みたいに一生懸命になって

夢を追いかけてる方がしょうに合ってる」


エリー「そうですか、ガイさんが

決めることですから、あたしは、何も言いません

ただあたしは、ガイさんの旅に

同行するだけですから・・・。」

ガイ「なんかごめんな、巻き込んで・・・」


エリー「いいですよ、あたしは、

スパーク様の隣でいる事が

あたしの幸せですから」

ガイ「そうか!変わんないなぁ!!」

エリーの肩を思い切り叩き、豪快に笑う。


エリー「痛いですよ、ガイさん!」

ガイ「ごめんってエリー!!」

エリーは、頬を膨らませる。

「はいはい、いいですよ、

そろそろ、今日泊まる宿を探しましょ」

ガイ「そうだな、俺ら2人だし

一部屋でも問題ないなぁ・・・」

頬を染め、笑顔を見せた。

エリー「何言ってるですか?

二部屋、必要ですよ、寝る時まで

ガイさんと一緒なんて嫌ですよ」

さっきの笑顔は、消え、切なそうな

顔を浮かべる・・・・。


「宿屋 」エリー「偶然、部屋が二つも

空いてて良かったですね、

じゃあ、また明日」ニコッと笑い

反対方向の部屋に向かっていた。

ガイ「おうじゃあな、エリー」

目の前にある、部屋に入り、

ベッドに荷物を置く。

ガイ「なぁ、スパーク、俺って

エリーに嫌われてるかもな・・・。」

指輪からスパークが出てきた。


「急にどうした?さっき言われた事を

気にしているのか?」

ガイ「ちょっとな!ちょっとだけ!

気にしてる・・・。」

スパーク「あれは、当たり前だろ

エリーだって女の子なんだから

好きなやつでもなけりゃ嫌だろ」


ガイ「やっぱり、オレの事、嫌いなんだな」

俯き、顔が青白くなっていく・・。

スパーク「なんでそうなる!?嫌いなら

一緒に旅出掛けたりしないだろ

ほんと、極端だなぁ」


ガイ「それは、スパークのそばにいたいからだろ

好かれるのっていいなぁ、羨ましい過ぎる!」

スパーク「知るか、今思ったんだが

お前、エリーの事、好きだろ」

ガイ「よ、よく分かったな!スパーク」

スパーク「わかりやす過ぎるだよ

一応、言っておくが、エリーは、

俺を父のように慕っているだけで

そういう想いは、互いに一切ない」

ガイ「スパーク、それは、マジ?」


俺の目を真剣に見つめ・・

「マジだ」ガイ「よっしゃ!?正直言って

エリーは、スパークのこと好きだと思ってた。」

スパーク「そう思われるのは、仕方ないだが

まぁそろそろ、俺のそばを離れて

自由にさしてあげたいだが

当分は、無理そうだな」


ガイ「俺の旅の方が優先だからな!」

スパークの肩を叩き、された方は、不快な顔を示す。

「痛いからやめろ、またへこます事を

言ってしまうが、エリーは、ちょっと

王様に気があるぽっいな、

尊敬の念もあるかもしれないが・・」


ガイ「嫌それは、ないだろ、王様

あれでも三十路の後半だぞ

年上過ぎるだろ!!同世代の方が

いいに決まってるだろ!」


王様「へっくしょん!!誰か俺の噂してるのか?」

べニラ「さぁ?俺に言われても分かりませんよ」

王様「そ、そうか」


****************

スパーク「俺にもエリーのタイプは、

よく分からないんだ、年上好きなのは、

知っているが、まぁエリーに

聞いてみては、どうだ?

想い人がいるかどうか・・・。」


ガイ「それもそうだな、1回聞いてみるか・・

俺、もう疲れたから、寝るわ

また明日なぁ!」

スパーク「おやすみ、じゃあ、

俺は、指輪に戻るぞ・・。」


「翌日」エリー「ガイさん、朝ですよ

どんだけ、朝起きるの苦手なんですか?」

ガイは、ベッドで熟睡して

揺すったりしても起きないし、びくともしない。

エリー「仕方ないですね、あれを使うしか・・」

ガイの手に触れ、魔法で電流を送ろうとした

その時、飛び起き、汗までかいていた。

ガイ「はぁはぁ!!正夢か!

もうちょっとでエリーに電気ショック

与えられる所だったぞ」


エリー「そういう夢を見たんですね

このまま起きなければ、現実では、

与えられてしまいますよ」


物凄い黒い笑顔で起きろと訴えて来る。

とっても怖い・・・・。

ガイ「そんなの起きるにきまってんだろ!

エリー、俺は、ドMじゃねぇだから!」

エリー「はいはい、分かってますよ、

あたしは、さっきに外に出ているので

待ってますよ・・」

ガイ「おう、分かった。」


ほんと掴めないな、エリーは、・・。

ため息を吐き、ベッドから立ち上がり

身支度を済ませ、宿屋を後にする。

エリー「来ましたか、ガイさん

今日は、どうしますか?」

ガイ「そうだな、まずは、この国の

観光と精霊契約だな」

エリー「そうですか、ガイさんに

ついて行くだけなんで、あたしは、

ご自由にしてください」


ガイ「そうだな、じゃあマイペース行くか!」

満面の笑顔で歩き出す。


続く





ひとまず番外編です

シビアなのも中々しんどいんで

お互いの息抜きのため

挟みました。

お楽しみに下さいませー!?


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