表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
新たな物語の幕開け
34/131

指導者としての資格

兵士長「あなたのせいで

兵士が何百人死んだと思いますか?」

イリス国の首相「弱いから

死んだんだ!俺のせいなんかじゃない

俺の作戦に誤りなどない!」

兵士長「やかましい!」

思い切り、拳を振り上げ、

イリス国の首相の顔を殴る。


「な、何をするんだ俺は、

首相だ!地位も身分もお前より上だ!」

兵士長「だから?何だ?

国民も兵士も捨てて、

自分の命の為に降伏した

首相など、国を捨てたやつと

同じ、そんな奴に肩書きなど

無意味に近い・・・。」


殴られて、尻餅を付く。

イリス国の首相「なんで俺が

下民の為に命を捨てないといけない

それに世界を裏切る事で

国が救えるのなら別に良いだろ!?」


兵士長「それは、貴方自身ではなく

国民や兵士にとっての最善の道

だと思ってここまで来たんですよね

ならそれは、間違いだ

貴方は、自分の命が欲しくて

この道を選んだ。自分の選んだ未来なら

どんな目に遭っても良いように

覚悟した方が良かったじゃないですか?」


魔法の呪文を呟き

首相の手首を紐で結び、縛り付ける。


イリス国の首相「どういう意味だ?

選んだ道だ、後悔は、ない。

それにお前は、俺を殺せない、

あの双子が殺しに来るぞ」


兵士長「まだ紙屑の希望を持ってたんですか?

ほんと愚か者だ。貴方は、世界を裏切った

訳ですから、王様だって許すはずが無い

どれがいいですかね?

今なら選ばせてあげますよ・・・。」


兵士長の背後から、ルイーダが現われた。

ルイーダ「それなら、これはどうだ?

国民の前で謝罪、しかも土下座で

国民に直接、罰を与えてもらうか・・」


イリス国の首相「お前がなんで生きてるんだ!

双子は、どうした!!」


ルイーダ「殺った、魔物共も兵士が

倒してくれて、お前ら軍は、お前以外全滅だ。」

落胆して、虚ろな目で崩れ落ちる。

兵士長「どうします?ルイーダ様」


ルイーダ「お前分かってて、俺の帰り

待ってただろう、よく考えみたら

このまま殺すのは、勿体無い。

お前には、生き地獄を味わせてやる、

行くぞ、兵士長」


兵士長「悪いお人だ、安心してください

国民と生き残った兵士達は、

我らが面倒見ますから、

だから心配要らないですよ」

イリス国の首相「生き地獄とは何だ!?

死ぬのも嫌だが痛い目に会わすつもりだろ

俺は、別に何も悪い事をしていないだろ!」

ルイーダ「ほう、まだ言ってるのか?

世界を裏切った時点でお前は、

反逆者じゃ、もう後戻りは、出来ん

自業自得じゃ、とりあえず

兵士長、官邸に帰ったら、こいつを

牢屋に入れてくれ」


兵士長「分かりました、ルイーダ様

この先どうされるですか?」

ルイーダ「俺達の国は、戦に勝ったが

問題は、他の国だ、要請あれば

援軍向かわなければいけない」


兵士長「そうですね、王様の方は、

どうなっているでしょうね」

ルイーダ「嫌な予感がするんだよな

どうなってるか知らないが」

兵士長「行かれるでしたら、ご自由にどうぞ」


ルイーダ「そうか、ありがとうな

王様が今どこにいるか、なんだよな」

兵士長「伝令兵に聞いてみますね」

魔法を唱え、連絡を取り合う



兵士長「カーサン国に向かってるようです、

ルイーダ様・・・・。」

「分かった。兵士長、あと任せたぞ」

兵士長「分かりました、ルイーダ様」

軽く会釈をする


ルイーダは、口笛で巨大な鳥

を呼び寄せ、飛び立った。



********************

「スラド国周辺」

緑豊かな草原で悲しくも戦争が

始まろうとしていた。

スラド国の首相「ふーん、人数は、それなりか

弓兵、前方にいる敵を一網打尽しなさい」

弓兵「はい分かりました。」

山の高台で敵が下から押し寄せてくるのが

見える、ここで人数を減らせば

後々有利なる。易々と罠に

ハマってくれるやつだといいけど・・。


馬に乗ってる女性と目が合い、

火花が散る。

「ジュリナ様、敵は上にいますが

どうされますか?」

ジュリナ「それよりもみんな危ないわよ

矢が来る!?ミラー!」

透明な壁が立ちはばかり、矢が跳ね返される。

スラド国の首相「ミラーでかわされるか、

弓兵、得意のアレをお願い!」

「分かりました。」


ジュリナ「なにかするみたいね」

弓兵が矢を引いていた。

さっきミラーでかわしたから、

無駄なのは、分かってるはずなのに

何で?なにか裏がある、

ただ弓を撃ってくるじゃなくて何か・・。

分からない、魔法を使っても

ミラーを使ってかわせば済むこと

かわせない攻撃・・・。

見上げるが、ニヤリと笑われるだけだ。


ジュリナ「何来るか分かん無いわ

みんな、ミラーよ!!」

ミラーと次々と唱えだして、

透明な壁がそびえたっていた。

ジュリナ「矢を放て!!弓兵!」

矢を発射する。

案の定、ミラーに跳ね返され、

地面に突き刺さり、中に入っていくが

何も起こらず、何も変哲もない

草原だ・・・・・・・。

ジュリナは、地面を険しい顔で

見下げるが、何も変化も無い。


ある仲間の悲鳴が聞こえた。

「うわあぁ!!いきなり矢が」

腸に矢が刺さり、出血している。

地面から矢が飛び出して、矢に撃たれたみたいで

仲間がザワザワと騒ぎ出す。


ジュリナ「落ちつきなさい!!

地面に注意すれば、避けれるはずよ!!

怪我したやつは、近くにいる奴に

治してもらいなさい!」


スラド国の首相「作戦通りね、弓、発射、

魔法兵、あたしが杖を上げたら

攻撃開始よ!」

地面から弓が無数に放たれ、

スラド国の首相が杖をあげた瞬間

魔法兵「サンダーレイン!!」

雷の雨が吹き荒れる。

皆は、どこに現れるか分からない

矢に呆気に取られ、雷に撃たれ、

死体がそこら辺に散る。生き残ってる者も

居るが数は、明らかに減っていた。



ジュリナ「頭が切れるみたいね、ほんと

運が悪すぎる・・・・・。」

振り返ると、仲間がいる、

負けてなんかいられない、

護らなきゃあたしが・・・・・・。

みんなを・・・・。

ここにいたら、攻撃され放題で

打つ手がない、仕方ない・・。

呼ぶか・・。二本指で笛を吹く

ピッーーーーーーーーーーー!!


上空から、巨大な黒鳥がやってきた。

ジュリナ「みんな!飛び乗るのよ、

空から敵を撃つよ」

「はい!!分かりました。」

黒鳥に下に下がってもらい飛び乗り、

空を飛んでいた。

スラド国の首相「へー、よく考えたわね

でも、貴方、もう負けね」

ジュリナ「決めつけるのは、早いと思うよ

お・ば・さ・ん」

スラド国の首相「失礼ね、言わなくても

分かってるわね、魔法兵、やりなさい!」


魔法兵「おうせのままに!」

ジュリナ「標的は、鳥だよ!みんな気をつけて

落ちたら人溜まりもない」

見下ろすと、あまりの高さに

狼狽える程・・。地面にあるものが

小さく見える・・・・。

魔法兵「ソードミクロキャノン!!」

ミクロサイズの剣状のビームが放たれる。

ジュリナ「みんな、避けて!!」


次々と避けるが、攻撃は、止むことがなく、

出口のない廊下に立たされて

彷徨ってるみたいだ・・・。

早く、攻撃を断つ方法を探さないと

鳥が避けるのをしんどくなって

撃たれて落ちてしまう・・・。

出口のなんかない廊下なんてない

絶対にどっかに光があるはず・・。

ジュリナ「ミラー!!リターン!!」

透明な壁が立ちはばかり、攻撃が

跳ね返され、敵が撃たれる



スラド国の首相「へー面白いじゃない

今でうちは、数人やられたわね

怪我程度で済んでるけど

でも貴方、まだ経験が浅いのね

それをもっと早くにやっていれば

戦況が変わって、有利に駒を回せたのに

損ね、まぁそっちの方がこっちは、

助かるだけど・・・・。」


ジュリナ「ごめんね、未熟者で・・・。

あたし、あなたほど長く生きてないの」

スラド国の首相「嫌味な小娘ね

そういうのホント嫌いだわ、あなた達の

ボスは、頭は、どうなっているでしょうね

リーダーが貴方なんて気にいられているのね」


ジュリナ「さぁ?そんなじゃないよ

ただの実力社会だから強いからじゃないの?

あたしが選ばれたのは、・・・・。」

スラド国の首相「そう、へー、じゃあ

見せてよ、貴方の実力を

今までだって何も見てないしね」

ジュリナ「そんなの、言われなくても見せるよ!」


ジュリナ「それにあたしの専門は、

戦いじゃなく、これだから・・・。」

ポケットに入っていた。試験管を取り出し、

蓋を取り外して、毒ガスをばら撒く

あたし達は、事前にマスクをしているから

大丈夫だけど、敵は、そうじゃないよね?


スラド国の首相「ねぇ?あらゆる事を

想定してこの戦いに臨んでいるの

そんなこと想定外なはずないでしょ

貴方の専門は、バイオテロかなんかかしら?」


煙が段々去って行く内に、様子が

少しずつ見える、どうじてなんかなく

頑丈なマスクを施す。

スラド国の首相「あたしは、貴方達に

世界を奪われない為に絶対負けない。

策であたしに追い付きなさい

じゃないとこのまま仲間全員

死なせることになるわよ」

ジュリナ「ご忠告ありがとうね、でも

おばさん、余計なお世話だよ

追いつく?追い越してやるよ!」


ポケットから試験管を取り出し

敵の方に放り込んで

爆発を起こし、周辺が燃えていた。


これで勝ったのと同然だわ

こんな大爆発で生き残ってるなんて有り得ない

そんなの人間じゃないただのバケモノよ

ジュリナ「死んだようね、最初から

舐めてるからこんな目に遭うのよ

さぁ皆、街に侵攻するよ」

前に進むと、声が聞こえる。


スラド国の首相「さっきも言ったわよ

あらゆる事を想定して、この戦いに

臨んでいると、分かってないのね

ほんと煙たいわ、皆大丈夫みたいね」

透明な円形に覆われ、無傷だ。

スラド国の首相「魔法兵、アレをやりなさい

弓兵、分かってるわね、とにかく射抜きなさい」

考えるの、何やってくるか

分かんないけど、弓は、分かる

こちらに向かって撃ってくる事くらいは、



問題は、魔法兵であれって何よ、

でもミラーリターンすれば、イケルよね

透明な壁が立ちはばかり、とりあえず

これで大丈夫・・・・。

スラド国の首相「みんな、笑ってやりなさい

2度も同じ手に掛からないわよ!!

言わなかったけどほんと馬鹿ね」


あたし達を見下し、指をパチンと鳴らす。

魔法兵「スフィアバン!!」

ミクロサイズの円形の火花が

飛び散り、猛烈な爆発を起こす


スラド国の首相「小さすぎて、攻撃として

認識出来ないのね、ミラーの中に入り込んで

爆発を起こす、ミラーごとぶっ飛んじゃって

人間も大怪我所じゃない、

消えて、灰になちゃうね・・・

弓兵、射抜くのやめましょう、

期待してたんだけど、これじゃ

一溜りもないわ」

その場を去り、街へと戻った。


ジュリナ「待って・・」その声は、

誰にも聞こえず、息絶える。



続く


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ