武器屋に武器買いに行っただけなのになぜこうなる?
隣の街の宿に泊まり、朝を迎え、
街に買出しに出掛けて、
手一杯に食料を買い、その辺をブラブラしていた。
ピーは、ここに連れいく訳にも行かないし、
飼育ボールに入れて、ポケットに閉まってある。
流石にコイツを連れて、街中を歩く訳に行かないしな
王様「おい、ピグ、武器は、持っているのか?」
ピグ「持ってないブー、何でブー?」
首をかしげ、怪訝な顔を浮かべる。
王様「何でって、武器持てなかったら、
ドラゴンとどうやって戦うだよ」
ピグ「あっ!!それもそうだブー」
王様「やっと分かったみたいだな
さっそく買いに行くか 」
街のはずれの武器屋に着き、中に入ったが
店主がいなく、周りを見渡すが
気配がない。休みとか思ったが
そうだったら張り紙とかしてあるだろうし
留守かなんか??
ピグ「王様、ここにベルがあるブー鳴らしたら、
お店の人が来てくるブー」
頭上に、ベルがあり、ピグが紐を掴んでいた。
王様「そうかもな、ピグ鳴らしてくれないか」
ピグ「わかったブー」
チリンチリンと鐘を鳴らすが、
誰も来ない・・・。
王様「誰も来ないなぁ、やっぱ留守か」
ピグ「他の武器屋に行くブー・・・・。」
下に視線を向けると、床に巨大な穴があいて
そのまま落ちていく・・。
***************
俺がピグの下敷きになり、立てないでいた。
ピグ「王様、大丈夫ブー?」
王様「大丈夫に見えるか、
いつまで人の上に乗ってるんだ
いい加減降りて欲しい。」
ピグ「んっ?ご、ごめんブー」
慌てて俺の背中から降り
ようやく立ち、周りを見渡していた。
どうやら、ここは、地下道みたいだ。
とりあえず、出口を探さなければならない。
ピグ「ここは、どこだブー?」
王様「それは、俺も知りたい、
ここで止まってても
仕方ないから、進むしかないな」
ピグ「そうブーな、」
ゆっくり歩いていると、
視線の先には、ずっと真っ直ぐ続き、
奥に行けば、出口は、あるんだろうか??
そうとは、限らないが、進むしかないな。
ピンポンパンポーンと鳴り響き、
人の声が聞こえた。
「あぁ、マイクテスト、
フハハハハハ!!よくやってきたにゃ!!」
王様「来たくて来たわけじゃないけどな」
「うるさいにゃ!!あたしはスタールームにいるにゃ、
倒さないとここから出られないにゃ!!」
王様「てか、なんでこっちの声聞こえてんだ」
「細かいこと気にするなにゃ、じゃあさらばにゃ」
ピンポンパンポーン
王様「なんだったんだ」
ピグ「訳が分からないブー、」
王様「えっと、何だっけ、
スタールームっていう所に向かったらいいんだな」
ピグ「そうブーな、いつまでも
こんな所にいたくないブー」
王様「じゃあ行くか」
ピンポンパンポーン
王様「またか」
「またとかいうなにゃ!!そうやすやすと
スタールームに近づける思うなにゃ、
き、貴様ら\ ピグ「今噛んだブー」
「ブタ、うるさいにゃ!!」
声だけでも怒ってるのが分かる。
王様「俺達の姿が見えるのか、
監視カメラでも仕掛けてあるのか?」
「・・・・・・け、健闘を祈るにゃ、さらばにゃ」
ピンポンパンポーン
王様「逃げたな」
ピグ「図星ブー、もう行くブー」
王様「それもそうだな 」
数十分後
歩いていると、どこからか、呻き声が聞こえる。
グワァァァ!!
ピグ「何だブー、嫌な予感がするブー 」
前を見ると、可愛いらしい外見をしたロボットがいた。
お互い沈黙が続き、先に俺が言葉を発する。
王様「こいつ、動かないぞ」
ロボットを触ってみるが
ビクッともしないし何も起きない
邪魔なんだが・・・・。
ピグ「そうブーな、どうしようブー」
王様「奴が作ったぽっいから、適当に挑発したら
動く所か飛び掛ってくるだろ」
ピグ「そんな単純ブー??罠だったら
いきなり襲いかかれるブー・・・・」
王様「大丈夫だろ、その時は、その時だ、それに、
こいつが邪魔で道も通れやしない」
ここは、狭く、こんな横が広いやつが
いたら、通れないし無視は、出来ない。
ピグ「それもそうブーなでも、僕怖いから、
挑発するのは、王様に任せるブー」
小刻みに震え、俺の背中に隠れた。
王様「まぁ、仕方ないか」
生唾を飲み込み、子どもような
仕草をして見せる。
王様「やーいやーい!!そんな可愛い外見しやがって
戦えるのかよ!!
それとも弱すぎて戦えませんってかアハハハハハ」
軽く笑い、けなし、ベロを出して
いい歳したオッサンが恥ずかしくて仕方ない。
ピグ「王様、流石にそれは、子供騙しブー」
王様「嫌、効果抜群だ」
ロボットの顔が一気に赤くなり、
その表情は、怒りに満ちている。
「誰が弱いって、僕は、充分強いから戦えるロボ!!
もう怒ったロボ」
手から銃口が出て来て、そこから
何十物銃玉が放たれた。
「ミラーボール!!」剣を上に翳し、そう唱えると
周りが透明な円盤に包まれる。
王様「なんとか間に合ったな」
ピグ「王様、凄いブー」
王様「嬉しいが、呑気なこと言ってらんないだよな
敵は、銃を打つから
迂闊に近づけない、これは、魔法を使うしかないか」
ポケットに閉まって指輪を取り出し
指にはめる。
この指輪は、俺の膨大な魔力を
制御してくれるから爆発しないで済む。
「どうしたロボ、何もしてこないだったら、
こっちから仕掛けるロボ!!」
銃弾が数千物も放たれた。
王様「ミラーリバース!!」
指輪をはめてる方の右手を挙手し、こう唱える。
再びに前に透明な円盤が現れ、
ぐるぐると回り、銃弾を吸い込む。
「また、それロボ、前とは、違うロボ
守るだけで攻撃してこないロボか?」
王様「どうかな、」
吸い込んだ銃弾は、U型に跳ね返りロボットに
体に命中してバタンと倒れ込んだ。
王様「ちなみに、跳ね返した時、
攻撃は、5倍強くなるって今、言っても遅いな」
ピグ「凄いブー!!何ブー?今のは、」
王様「魔法だ、ピグは、見るの初めてか」
ピグ「初めてブー、うちの村に魔法使う人いないブー」
王様「そうか、俺は、そんな得意じゃないんだかな」
ピグ「えっ、そうブーなん?」
王様「おれは、剣で戦う方が好きだからな
そろそろ行くか」
ピグ「そうブーな」は、
ロボットをどさくさに紛れ、踏み、
離れようとした時
ガシッ!!とロボがピグの足を掴まれた。
「そんなに踏むなロボ!!痛いロボ」
ピグ「王様!!助けブー」
王様「それお前のセリフかお前が踏んだのが
悪いだろ、ピグ・・・。」
ピグ「前見てばっかりで気づかなったブー
ごめんブー!」申し訳なさそうに
謝るが、全然許さず、調子のるばっかりなので
王様「キリないし、殴っていいと思うぞ」
顔面を殴ろうとすると急に怯えていた。
「ま、待つロボ、カレン様は、われより強いぞ
覚悟するロボ」
ピグ「それは、わかったブー離さないと殴るブー」
王様「お前、結構、あれだな」
ピグ「王様が殴れって言ったブー」
王様「勧めただけで殴れとは、言ってないだが・・。」
「離すから、殴るなロボ
われは、もうボロボロだから、しばらく寝るロボ」
騒がしいイビキをかきながらを眠ってる。
王様「寝たな」
ピグ「早いブーな」
それからも数々の罠に見事にかかり
全部、ピグのせいなんだが、
何も無いところでつまずいて
床に設置していたスイッチを押してしまい
上から槍が落ちてきたり、水が落ちたきたり
それは、散々な目に遭い
心も体もボロボロでやっと思いで
スタールームにたどり着いた。
ピグ「開けるブーー!!」
答えるようにドアを開ける。
「「やっと来たにゃ!!まちくたびれたにゃ」」
そこには、猫耳が生えたツインテールの少女が
しっぽを振り、こっちに駆け寄ってくる。
カレン「来たことは、褒めてやるにゃ、」
王様「ああ、嬉しくないがな
なんだんだここは、」
周りを見渡す限り、メルヘンチックな部屋だ。
カレン「趣味で作った地下道にゃ、この部屋は、
あたしの仕事部屋にゃ
武器を買いに来たんだにゃ?」
王様「そうだが、」
カレン「あたしに勝ったら、
1番のおおすめの武器をあげるにゃ
そしてここから、出してあげるにゃ」
王様「それは、助かるが
なんでこんなことするんだ、普通に武器屋と
してやっていけば・・・・・・」
カレン「そんなこと話す義理は、ないにゃ!!
さて戦うにゃ!!」
杖を構えられ、どうやら戦うしかないみたいだ。
女相手だし、気が進まないが仕方ない。
王様「やるしかないか、ピグ、準備は、いいか」
ピグ「OK!ブー」
猫娘は、背中に掛けてあった杖を取り出し
こう唱えた。
「サンダーブーメラン!!」
電流を纏ったブーメランが投げられ
すぐに防御魔法を唱える。
「ミラーリバース!!」
透明な球体で跳ね返すが、少女は、嘲笑っている。
カレン「そんなの、無駄にゃ」
「ブーメラン!!攻撃を無効にするにゃ!!
電流は、消え、ブーメランは、床に落ちて、
チッ!!小さく舌打ちをしたが
ドヤ顔で睨みつけられた。
カレン「アタシ相手に魔法は、通じないにゃ、
試してみるにゃ?」
ニヤリとこちらに悪戯に笑いかけみせる。
魔法が効かないとなれば、
いくらやっても無駄って言うことになる、
どうしたらいいもんか。
ピグ「お、王様!!ピグにいい考えがあるブー!!」
耳元で囁いていた。
王様「な、なんだと!?」
ピグ「王様がそんなリアクションをするとは、
思わなかったブー、とりあえず話すブー
向こうに聞こえたら不味いから
小声で話すブー」
王様「そうだな」
ゴニョゴニョ・・・・・・・・・
カレン「何話してる気になるにゃ!!
けど聞こえないにゃ!!
いつまでも話してると、攻撃するにゃ!!」
ピグ「終わったブー!!僕とやるブー」
王様が持っていた剣を貸してもらい
臨戦態勢に構えた。
カレン「ブタに何が出来るにゃ、
非戦闘民族が・・・・・・」
ピグ「そんなの、やってみないと分からないブー!!」
助走をつけて高く飛び、剣を振り落とし
杖で防がれる。
カレン「無駄にゃ、ブタがどんなに頑張っても
人間には、追い越せないにゃ!!」
ピグ「そんなことないブー!!
なにもせずに、突っ立てるよりも、
頑張って立ち向かう方が
何かを変えられるかもしれないブー!!
それに僕は、人間を追い越せなくてもいいブー!!
同じ生き物として同じ位置に立ってたら
それでいいブー!!」
剣に強い力が掛り、杖にひびが入り、
真っ二つに割れてしまう。
カレン「び、びっくりにゃ、
これじゃ使い物にならないにゃ」
目を丸くし、明らかに動揺している。
つまりそういう事だ。
魔法を使いなくしたらいい、ピグが時間稼ぎしてる間
強力な魔法術の為、発現するまでに詠唱時間がかかる。
なんとか間に合いそうだ。
カレン「いつのまににゃん!!」
気づいたのか、防ごうとするが
ピグが立ちはばかり、生唾を飲み
見守る事しか出来ない。
王様「ライトサンクションズ(光の制裁)!!」
光に纏われた強力な紐を発現させ、猫娘を縛りつける。
カレン「悔しいニャ、てか、もう武器も
なんでも渡すから解くにゃ!!」
王様「嫌だ、お前、いつもこんな感じに
店に来た人にこんなことを
やっているのか?」
カレン「それのなにが悪いにゃー!!」
王様「悪いわ!!悪戯っていう言葉で済まされない位
人を殺す気で来てるだろ」
カレン「それは、ないにゃ、槍だって、ああ見えて、
地面落ちると、フニャってなって、液体状になるにゃ
あのロボット君だって、殺傷能力は、なくて、
あれは、中に麻酔銃弾しか入ってなくて、
眠ってこっちに運んでくるだけにゃ」
それのせいでどんだけ偉い目にあったか
思い出すと腹立つが、まぁそれは置いといてだ。
王様「じゃあなんで、そんなことするんだ、
さっきも言ったが普通に武器屋として
やっていけばいいじゃないか」
カレン「そんなこと話する義理ないニャ!!」
王様「話さないと解かないぞ」
カレン「ぐぬぬ!!、五年前あたしの、
両親は、私を捨てて
どこかに行ったにゃ、もとは、ここは、
両親が経営した武器屋にゃん、
いつか帰ってくると思ってずっと待ってたにゃ
お店の事もやりながらにゃ
でも、帰って来なくて、お客さん達と毎日会うのが
生きがいになってたにゃ」
猫娘は、涙がらに語る。
王様「両親は、何かあって出ていたはずだ、
なにかあるじゃないのか?」
カレン「そんなの知らないにゃ、分からないにゃ」
王様「じゃあなんで、生きがいである、お客さん達に
悪戯するようになったんだ?」
カレン「そ、それは、構って欲しくてにゃ
帰った後、寂しくて
帰らないように構って欲しくて
悪戯をするようになったにゃ、
でも、みんなあたしから、どんどん離れていたにゃ」
ピグ「それは、そうだろうブー!!
どんな理由であれ、ひとを傷ける事は、最低ブー」
カレン「そんなの分かってるにゃ!!、で、でも
寂しかったにゃ、一人で静かな空間で虚しくて寂しくて
心が苦しかったにゃ!!」
王様は、猫娘を縛ってる紐を解いた
ピグ「王様?」
目を見開き、驚いている。
王様「俺は、世界の王だ、国民を困らせる君を
見逃すわけに行かない一緒に
ドラゴン退治に出掛けないか?」
ピグ「王様!!何言ってるブー!?」
王様「仲間は、多い方がいいだろ、
それに野放しにするよりマシだ」
ピグ「それは、そうだけどブー」頬を膨らませ
不服そうな顔をして、下に俯く。
カレン「ドラゴン退治ニャ?」
王様「そうだ、今、この世界でドラゴンの封印が解かれた
何者かによってな、さて、行くか?
それとも怖いか?」
カレン「怖くないにゃ!!こんなところで一人で
いるよりマシにゃ!!はっ!!」
自分が何を言ったか、気づき、
慌てていたが、俺がこう言うと
王様「じゃ決まりだな」
カレン「グヌヌ、まぁいいかにゃ〜
ピグっ言うかにゃ?」
ピグ「そうだぶー」
カレン「お騒がせしたお詫びに武器を作ってやるにゃ
君は、何を武器にして戦ってるにゃ?
剣にゃ?」
ピグ「あれは、王様に貸してもらった剣ブー、
ぼ、ぼくは、んー」
カレン「戦いぶりを見た所、ピグくんは、
近接戦闘タイプにゃ」
ピグ「近接戦闘ブー?」首を傾げ、
ハテナマークを浮かべていた
カレン「近接戦闘タイプは、剣や槍やトンファーや
あとは、素手戦うものもいるにゃ、
ちなみに反対の遠近戦闘タイプは、杖、弓、銃、
以上にゃん
まぁ一度扱ったことある武器の方が無難にゃ」
ピグ「そうブーか、じゃあ剣でお願いするブー」
王様「良かったな、ピグ」
カレン「王様も、どうにゃ〜?」
王様「んーせっかくだからお願いする」
カレン「時間がかかるから、今日は、宿じゃなくて
うちに泊まっていくにゃ?」
流石に女性だし、それは、無理があるのでは?
王様「嫌、有り難いだが、別室とかあるのか?」
カレン「何でにゃ?」首を傾げた。
王様「嫌、お前がいいんなら別にいいんだが」
カレン「別に気にしないにゃ、」
王様「そうか・・・・・・・・・・・
普通、気にするもんだと思うだけどな、それぞれだから
仕方ないか」
カレンの家で一夜を過ごす事になった
翌朝
バーンバーン、何だこの音は、楽器で言うとシンバルと
同じ音がして目を開ける。
上を見上げると怒り気味に鍋の蓋を二つ合わせて
音を鳴らす。
カレン「朝ニャン!!、起きるニャン!!」
さらに激しく鳴らし、俺を困惑させる。
王様「うるさい、起きるから!!
ってピグが見当たらないだが」
飛び起きるが一緒に寝ていたピグの姿が
見当たらない。
カレン「ピグ君かにゃ、王様より、早く起きて
武器が完成したからって大はしゃぎで今、
外で剣を素振りしてるにゃ」
王様「もう完成したのか早いな」
カレン「えへへ、流石、あたしにゃ、
これくらい朝飯前にゃ!!」
ドヤ顔で胸を張っていた。
さて、ピグの所に行くか・・。
カレンのことは、スルーして、ピグのところへと向かう。
カレン「リアクションなしにゃ、ちょっと傷つくにゃ!!
あたしも行くにゃ!!」
**************
ピグは、真剣な面持ちで剣の素振りをしていた。
俺達の存在に気づいたたのか、こっちに駆け寄ってきて
ピグ「王様!!起きたブーか、おはようブー!!」
満面の笑みでそう言っていた。
王様「おはよう、素振りなんて感心だな」
ピグ「フフフ、王様に褒めてもらったブー
嬉しいブー」手をぶんぶん振りながら、喜んでいるが
危なくて仕方がない。
王様「剣を振り回すじゃない、あぶないだろ」
ピグ「ごめんブー」
カレン「ちょっと褒めたられた位で図に乗るなにゃ」
ピグ「なんだブー!!、」
顔を赤くして、頬を膨らませていた。
カレン「何だにゃ!!」
互いに火花を散らして、睨み合っている。
王様「まぁまぁ、カレン、いらんこと言うお前が悪い
それとピグこんな挑発に乗るな
おまえもだ、どっちもどっちだ」
ピグ「王様が言うならブー、仕方ないブー」
カレン「ごめんにゃ、ちょっと言い過ぎにゃ」
下に俯きながら、反省した様子で謝っていた。
ピグ「いいブー、」
王様「よし仲直りした所で、出発準備するか」
ピグ「それもそうだブー、一旦戻るブー」
カレン「王様、今、渡すにゃ、」
背中に掛けていた、大剣を渡される。
カレン「王様の為に作ったにゃ、
これは、こころばかりのお礼にゃ!!」
王様「おっ軽い、大剣なのに」
手に持った瞬間軽く、大剣って普通の剣より重いはずなのに
同じ位の重さだ。
カレン「戦いやすいように軽量化したにゃ」
王様「そんなの出来るものなんだな」
カレン「フフフ、カレンの腕があれば、
なんでも作れるにゃ!!」
スキップしながら、先々、歩いていた
ピグがそれを見て、ボソッと小声で
「人のこと言えないブー」
唇を尖らせブーと言っていた。
可愛いくて思わず笑みが零れ、
頭を撫でる。
ピグ「なんだブー?」
王様「嫌、何となく、」
ピグ「王様変だブー」
王様「そうだな」
可愛いなんて言ったら怒るだろうな。
カレン「王様!!ピグ君!!いつまで
そこで突っ立てるにゃ!!
早く行くにゃ!!」
振り返り、頬を膨らませていた。
ピグ「今すぐ行くブー!!」
慌て走り、カレンに追いつく。
この時は、過ぎりもしなかった、その誰かも知らない
何者達が動き始めたことなんて
***************
どこかの廃虚、薄暗く、黒づくめの何者かが
一人用のソファに座っていた。
「なにか、変わった事は、ない?」
跪いている部下らしき者に尋ねる。
部下a「王が動き出しました、勇者を探しに」
ニヤリと笑いかけ、部下を睨みつけた。
「そんなの無駄よ、いくら勇者だって
ドラゴンとあたし達が敵なの
太刀打ちが出来ないわ」
部下B「でも仲間増える可能性もあります、その時は、」
遮るように
カーテンを振り払い、男が入ってきた。
背中には、釜を背負っている。
部下「お帰りになられたのですか」
?「そうだ、仲間が1人2人増えたって変わんねぇだろ
俺がめちゃくちゃに、してやる」
「頼もしいわ、流石」
?「ふん、どうだか、で、次のご命令は、なんだ」
「さぁて、何を命令しましょうか、」
不敵な笑みを浮かべ、男に命令を言い渡した。
続く