かつての敵
「夜」ライトばっかりで
まぶしくて、目を細めていた
外は、森で真っ暗で
何も無く物静かだ・・・。
ボスが低い声で呟く
「情報が少なすぎる、
あっちの味方で裏切り者に
なりそうなヤツいないのか?」
ルーク「さぁそれは、分からないです」
「そうか、まぁそんなのは、
後でいいか、脅せば
こっちに転がるかもしれない・・」
ルーク「ボス、狙いは、
なんですか?」ボス「そんなの
世界の王の座にきまってんだろ
分かりきった事を言うな」
ルーク「すいません」
世界の王になって、何するかなんて
俺は、知らない、でも
この人に付いていくと決めた
もう闇に染まっては、
白には、戻れない・・・。
「戦争開始まで1週間。翌日、王宮」
王様「マリアは、どういう関係なんだ?
黒き翼と・・・。」
べニラ「昔、幹部だったとか
言ってましたね」
王様「そうか、だからやけに詳しいのか」
黒き翼の資料を読み漁り
書斎に座り込む。
べニラ「カルティスとマカ
は、どうなんですかね?」
王様「何がだ?王様」
べニラ「黒き翼だった場合も
考えられると・・・」
王様「そうだな、可能性は、あるかもな」
べニラ「聞いてみますか、
行ってきますね・・・。」
王様「おう、宜しく頼む」
疲れでため息が出る、最近、頻繁に
ピグ達が王宮に来ては、修行に
勤しんでいる、俺も一緒にしたいところだが
忙しくてそれどころじゃない。
自分が強いなんていう確信は、どこにもない
べニラに怒られるかもしれないが
ちょっとは、いいよな??
誰もいなく、部屋には、俺だけだ・・。
ピグ達の修行の様子を見に行くだけ・・。
「修行場」横切るだけでピグ達は、
手を降ってきて、こちらに駆け寄ってきた
ガイ「王様、忙しいじゃねぇのかよ」
王様「ちょっとなぁ休憩がてらに
お前らの修行の様子見ようと思ってなぁ」
エリー「王様の事だから、べニラさん黙って
来たんじゃないですか?」
王様「(鋭い)そんな事ないぞ、ちゃんと
許可取ったから大丈夫だ・・」
エリー「そうですか、ならいいですけど
怒られて偉い目に遭うのは、王様ですから」
ピグ「べニラは、優しいブー
そのくらいで怒らないブー」
それが怒るだよな、カンカンに・・・。
仕事置きっぱなしにしてる、
べニラが戻ってくる前に書斎に
もどらなかったら、間違いなく雷が落ちる。
でも、あと、戻ってくるまでに2時間くらい
あるし、大丈夫だろう・・・・。
ちょっと付き合うくらいならいい・・。
カレン「王様、難しい顔してどうしたにゃ?」
王様「おれも、修行に付き合うぞ
最近、書斎にこもって、なまってるだろうしな」
カレン「そうニャン、でも王様
仕事を置き去りにしたらべニラに
怒られるニャ、大丈夫ニャ?」
王様「もう少しで終わるし、大丈夫、大丈夫」
カレン「そうニャン、じゃあ始めるニャン」
******************
牢屋棟の部屋で取り調べをしていた
べニラ「1人ずつだと時間を取るので
カルティス、マカ、いっぺんにやります」
マカ「今更、何が聞きたいの?
もう、ドラゴンの件に関しては、全部話したし・・」
べニラ「貴方達の過去についてです
過去にカルティス、マカは、
黒き翼に入っていたか・・・」
マカ「なんで、そんな事聞かれなきゃいけないの?
関係ないでしょ、黒き翼が事件でも起こしたの?」
べニラ「話したくない程の理由は、なんですか?
黒き翼は、この世界に宣戦布告して来ました。
マカ、何でそんなに動揺しているですか?」
目が泳ぎだし、平常心では、なかった。
「あたしは、黒き翼の元マリア派閥の幹部
だった、それだけよ、これでいいでしょ
言っておくけど、あそこのボスは、
冷酷非道で人間の心なんて持ってないよ」
べニラ「忠告ありがとうございます、
ですがこの世界に牙を向いた瞬間、
彼らには、壮絶な戦いが待ち受けるだけです」
カルティス「そうかよ、俺は、
黒き翼なんて知らねぇ、やつに会ったのは、
マカよりずっと後だった」
べニラ「そうですか・・。黒き翼に
寝返って、世界を侵略してやろうと
いう気は、ないんですか?」
カルティス「なんだよ、急に・・・。
そんなものは、もうどこにもねぇよ
俺は、強いヤツと戦いたいだけだ・・。」
マカ「マリア様次第ね・・。」
カルティス「お前まだそんな事言ってんのかよ
あんな奴にいつまで心酔してんだよ」
マカ「アンタには、分かんないわよ
何も知らないでしょ、で、
そんなことを聞いてどうするの?」
べニラ「今スグにでも脱獄して、黒き翼に
寝返って、野望を叶えるかなって思いまして
そんな事は、出来ませんけどね
お2人には、敵になられたら困りますからね 」
マカ「ほんと掴めないわね、そんな事
思ってないくせに、脱獄はしないし
その前に出来ないようにて回し
してるくせに、よく言うわね」
べニラ「そりゃそうでしょ、貴方達以外にも
犯罪者はいるんですから、
警備は、厳しくしていますし、ワナも
張ってあります、徹底してるんで
無理に決まってるでしょ」
見下すように言い放つ
「でも、無いとは、言えないでしょ、
可能性は、あるでしょうし、
油断は、しませんけどね・・・
聞きたいことは、終わったんで、
取り調べ、終わりますか・・・・」
2人は、兵士に連れて行って貰い、
部屋の電気を消し、王様の部屋に向かった。
「王様の部屋」ロックして中に入るが
呼びかけても返事がないし、いない。
心当たりは、ある、そこに行くか・・・。
机には、書類が散りばめられていた
まだ終わってない奴もあるから
はやく仕事に戻ってもらわないと困る・・
迎えにいくか・・・・・。
「王宮 修行場」案の定、王様は、
修行の一環でガイと手合わせしていた。
べニラ「王様、ここにいたんですね
まだ仕事が残ってるのに、修行とは、
どうかしたんですか?」
王様「お、ベ、べニラじゃないか
今、ちょうど、戻ろうと思ってたんだ。
最近、書斎にこもってばっかで
なまってたんでな、こいつらの
修行に付き合おうと・・・」
べニラ「そんなのは、仕事終ってからに
してくださいね、それに王様の体が
なまってるなら、俺が解してあげますよ」
剣を引き、王様に差し向け、ニッコリとほほ笑む
とっても黒い・・・・・。
王様「もう、解れたから!べニラ。
恐いから、剣しまえよ」
後ずさりしながら、言い訳をしながら断る。
べニラ「そうですか、それは、残念ですね、
でも今度からは、抜け出すなら
俺の許可と仕事終わってからにしてください
じゃないと、その時は、何があっても
可笑しくないと思ってください」
王様「分かった、気をつける」
ピグ「王様、顔が青いブー」
べニラ「きっと気のせいでしょう
王様には、いっぱいやってもらいたい
仕事が山ほどあります、さぁ
戻りますよ・・・・。」
王様「そ、そうだな」手を握られ
逃げられないように強く・・。
このまま俺は、書類の山の書斎に放り込まれる。
平和な時は、ついに終わりを告げ、
10日が過ぎっていた
「1週間後」薄暗い、森の中にある
ビルで大きな歓声と騒音が鳴り響いていた
「この日を待ち受けていた、
今日から、我らの戦いが始まる。
俺が王になる日も近い
狙うは、世界の侵略だ!」
「オォオォオ!!!ウウゥゥアアォオ!!!!!!」
皆の叫び声が響き渡っていた。
続く




