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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
後編
18/131

それぞれの戦い

王様とピグは、アジトの廊下を

走り、扉の前で止まった

ピグ「王様、急に止まってどうしたブー?」

王様「嫌、開かないんだ」

ピグと手が重なり合い、ドアの凹みに手に力を

入れるがビクともしない、

ピグ「開かないブー!!」


背後から、ヒールで歩く音がした

振り向いた先に居たのは、子供!?だった

140cm位の少女がこちらを睨んでいる

王様「おい、ここに子供いるぞ、だめだろ

こんな危ない所にいたら・・・」


マリア「何言ってるの、子供じゃないよ

貴方と年変わんないわよ」

王様「そうなのか?てか誰なんだよ」


「マリアよ、このデビルブラックのボスよ」

ピグ「お前がブー!!、小さいブーな!!」


マリア「貴方とそんな変わんないと

思うだけど・・・・・」

王様「そんな事より急いで居るんだ!!

ドラゴンが暴れる前に」

マリア「あぁ、あれ?嘘よ、貴方達を

分散させる為の・・・・」


王様「はぁ!?俺達は、罠にはまったかよ

今すぐ、カレン達の所に・・・・」

マリア「ここを通すと思うの?」

王様「無理矢理にでも、退いてもらう」

マリア「そう、じゃあ力ずくで邪魔するのみね」

ピグ「ぶー、やるブー!!」

マリア「物凄くやる気みたいね、

勇者さんかな?それともタダの豚かしら?」

ピグ「ただの豚なんかじゃないブー!!

勇者ブー!!」

マリア「そう、こんな奴が勇者なんて

世界も終わったわね」

王様「そんなの分かんないだろ、終わらせたり

なんかしない、力ずくでも守るだよ」


ピグ「そうブー!!お前らの思い通りなんか

させないブー!!」

マリア「ふーん、活きのいい人間共ね

かかって来なさい、相手にしてあげる」

王様「ほんとに良いのか?

偉い目に遭っても知らないぞ

ソードフォース!!」

剣先をマリアに差し向け、放物線を放つ

マリア「リバースー!!」

攻撃は、こっちに跳ね返して来た


王様「マジかよ、ミラーウォール!!」

透明な壁が立ちはばかり、

跳ね返された攻撃を防いだ

マリア「賢明な判断ね、残念では、あるけど

この位の攻撃じゃ、届かないわよ、王?」

王様「届くようにしてやるよ、

俺は、魔法が苦手でな、剣の方が

戦いやすいんだ」

マリア「そう?まぁ、勝手にすれば?

武器がどうであれ、人間共にあたしになんて

到底及ばないのよ!!」

背後からオーラが増し、地盤が揺れた


ピグ「何か、地震ブー!!どうしたブー!!」

王様「違うぞ、これは、あいつの仕業だ」

ピグ「そうブーか?なんで、揺れたブー?」

マリア「これがあたしの力よ

強すぎるあまり、力を出し過ぎると

世界を破滅へと導き出すのよ」

王様「何だよそれ、恐ろしいな、

そんな見掛けなくせに人は、見掛けに

よらないってこういう事なんだな」


マリア「失礼な事を言うのね、王、

早く、来ないと、こっちから仕掛けるよ」

王様「それは、嫌だな、流石に・・・・」

剣をマリアに振り落とす

マリア「真正面からなんて大胆ね

少しは、捻っても良かったのよ

どっちにしろ、薙ぎ払うだけどね・・・・」

手が怪物の手になり、剣を素手で掴み

王を投げ飛ばした

壁に強くぶち当たり、背中に痛みが走る


ピグ「王様に何するブー!!許さないブー

スーパーガストパンチ!!」

拳に風を纏い、猛烈な衝撃波をマリアに送る

マリアは、床に足を強く付け、踏ん張っていたが

跪き、耐え抜く

マリア「何なの?この力は?

これが勇者の力なの?」

ピグ「そうだブー!!僕を舐めたら偉い目に

あうぶー!!、覚悟しろブー!!」


マリア「ちょっと豚だからって

舐めてたかもしれないね、でもどっちにしろ

貴方になんかに敵わないから」

立ち上がり、氷を混じった猛吹雪を

起こさせた、ピグ「さ、寒いブー!!」

王様「ピグ!!それどころじゃない!?」

ピグ「王様!?大丈夫だったブーか」

王様「ああ、何とかな、まぁ何ともないし

奇跡的に無傷だ

この猛吹雪をどうしないと、動けんぞ」

ピグ「そうは、言ってもどうするブー?」


王様「どうするって、魔法でどうにかするしか

ないだろ、マジックガスト!!」

猛吹雪を手で抑え、猛烈な風を起こさせた

少しずつ収まり、自由に動けるようになった

マリア「魔法が得意じゃない?

そういう風には、とっても見えないだけど

王?この技、風の精霊の物ね」


王様「そうだよ、なんで知ってんだよ」

マリア「風の精霊は、風に関連する

魔法を発明したのよ、そりゃ知ってるよ

色々と調べたからね」

王様「そうかよ、なんでドラゴンの

封印なんか解いたんだ?」

マリア「あたしの野望の為よ、それ以外

何も無いわ」

「グォォォォォォォォ!!」

どこからか何者かの雄叫びが聞こえる

マリア「なんで、あなたがここにいるの?」

目を丸くして驚きを隠せないでいた



一方、カレン達は、カルティス達に

苦戦を強いられていた

カルティス「おい、さっきの勢いは、

どうしたんだよ」

カレン「何の事にゃん、何も変わってなんか

いないにゃん」吐く息が荒い

ガイ「ほんとに強くなりやがって厄介だな!!」

マカ「褒めてるの?それは・・・・・」


エリー「さぁ、どうなんですかね

サークルフォース」空中から

円を描き、矢で何千とも打ち、周りを囲んだ

マカ「何するつもりかしら?この範囲から

逃げたら、いけるじゃないかな?」


エリー「そう思うだったらやってみたら

どうですか?」

マカ「ふーん、罠でもしれないから

辞めておこうかな?」

エリー「怖いですか?何を仕掛けてあるか

分かんないから、そうやってじっとしてる

ですか?いいですか、それで?」


マカ「何が言いたいの?挑発のつもり?」

エリー「違いますよ、じっとしてたら

やられ放題ですよ?無抵抗でいいですか?」

マカ「だから何だって言うのよ!!」

背中に白い翼を生やせ、

どんどん上に上がっていき、

透明な結界を壊すため、槍で傷を入れていく


エリー「おかげでよかったすよ

挑発に乗ってくれて、ありがとうです」

マカ「やっぱり、罠だったのね

地面に降り立とうとする

エリーは、聞こえない声で呟く

「サンダーサークル!!」

激しく、電流がバチバチと音を鳴らす

体に電気がほと走る

羽は、焼き焦げ、終い、地面に落ちた

カルティス「おい、マカ大丈夫かよ!!」

マカ「人の事心配してんじゃないわよ!!

何されるか分かんないわよ!?」


エリー「サンダーレイ!!」

電流の直線の光線が放たれる

カルティス「チッ!!容赦ねぇな!?」

舌打ちを落とし、巧みに避けていく

ガイ「見事にうちのエリーにやられ放題だな」

ニヤリと微笑む



カルティス「うるせー!!てめぇらは、

なにかしてねぇのかよ!?」

ガイ「もうすでにやってるぜ、

気付いていないのか?」


無造作に放っている光線は、

カルティスを容赦なく身動きを取れないように

包囲していく


カルティス「元からこういうつもりだったのかよ」

ガイ「そうだよ!、気づかないお前らが悪い

サンダーランス!!」

電流を纏った槍がカルティスを突き刺していく

マカ「カルティス!?」

カレン「人の事心配してる場合にゃん?

後ろがガラ空きニャン

サンフォース!!」光の光線がマカに襲いかかる

マカ「ミラーウォール!!」

透明な壁で防いだ



カレン「そんな邪魔な壁、壊してやるニャン」

マカ「あたし達の力舐めてない!?

リバース!!お返ししてやるわ」

カレン「そんなの返されても困るニャン」

放たれた光線は、カレンに跳ね返される

カレン「変形魔法!!サンブレイド」

光線は、刃に移り変わり


マカに振り落とされる

羽を生えさせ、飛んで、高くジャンプして

攻撃を逃れる。



カレン「残念ニャン、避けてられて悲しいニャン」

マカ「とっても、そんな顔にみえないだけど

このままやられ放題は、嫌だから

力を解放するわ!!カルティス、貴方もよ」

猛烈な風が吹き出し、

カルティスは、体に突き刺さっている刃を

抜いていき、強烈なオーラが走っていた


カルティス「良くもやってくれたな妖精」

エリーに少しずつ、近付く

「覚醒でもしたつもりですか?カルティスさん」

カルティス「そうだよ、さっきとは、違うぞ」

背中に掛けていた剣をエリーに振り落とす

エリーは、危機一髪の所で避けるが

地面に亀裂が走り、足場が不安定になる


カルティス「なんで、避けだよ、

つまらないだろうが」

エリー「貴方に面白がられる為に

戦っている訳じゃありませんから」

カルティス「そうかよ、まぁ楽しくやろうぜ

妖精さん」剣を舌なめずりして

不気味な微笑みを浮かべた。


マカは、カルティスと同様

覚醒をし、強烈な力を手に入れていた

ガイ「面倒な事になったな、これは、

長くなりそうだな」

マカ「そりゃそうよ、足止めしてるつもり

なんだから、当然よ」

カレン「そうニャン、どれくらい

強くなったか、見せて欲しいニャン

ガストソードインフォニティ!!」


激しく風が吹き荒れ、

その中で無限に発現された刃が放たれる

マカ「全体魔法ね、ほんと面倒ね

カルティス、あなたも気をつけなさいよ」

「わかってるよ、これくらいの攻撃

どうってことないだろ」

マカは、槍を円を描くように振り回し、

竜巻を起こった

「トルネード!!」剣は、竜巻の勢いに負け

地面に落ちていく

エリーは、空中から矢を放つ

「マジックキャンセル!!」

竜巻に矢は、巻き込まれ、収まった

マカ「余計な事してくれるのね」


エリー「貴方達にとって不利益な事をするのが

使命なんで仕方ないですね」

カレン「エリーちゃん!!後ろ危ないニャン!?」

カルティス「がら空きなんだよ」剣を振るう

エリーの体を切り刻み、地面に落ちていく

刹那に口を動かしていた

ガイ「エリー!!」

エリー「カルティスさん、ここですよ」

カルティスが遠くの方の横を見ると

切り刻んだはずのエリーがいた


カルティス「どういう事だよ、妖精」

エリー「何の事ですか?カルティスさん」


カルティス「さっき、お前は、俺に刺されたはずだ

なんで生きている?」

エリー「あっそれですか、幻影術ですよ

さっき見た光景は、幻です、

今ここにいるアタシが本物です」

カルティス「騙したのかよ」

エリー「騙してなんかいませんよ、

惑わされる方が悪いですよ、

あの位の幻影術位見抜けないなんて・・・・」


カルティス「喧嘩売ってんのか?妖精!!」

マカ「挑発に乗るじゃないの!?

ささっと決着付けるわよ、カルティス」

カルティス「チッ!!容赦しないからな

おまえら」殺気に満ちた視線で睨んだ

エリー「あたしもしませんよ、そんな

余裕ありませんから」

ガイ「俺もそろそろ、やりますか

サンダーサークル!!」


雷属性の魔法陣がカルティスとマカの

足元に張り巡らせていた

カルティス「何のつもりだ?召喚士」

ガイ「さぁな、それは、お楽しみだ」

カルティス「仕掛けられそうだから

移動させてもらうわ」


ガイ「どうぞご自由に、勝手にしろ」


カルティス「なんだよ、随分、

自信満々じゃねぇかよ」ガイに少しずつ、

近づきながらそう言い放つ

マカは、空を飛び、傍観をしていた。

ガイ「そうか?そうでもないんだがな」

指を小さくパチンと鳴らした

さっき、張り巡らした魔法陣は、

マカとカルティスをターゲットにし

激しく雷が落とされる

カルティス「こういう事だったのかよ」

ガイ「そうだ、いくら上飛んでも無駄だぞ

執念深くて、命が途絶えるまで

落としまくるから・・・・」


マカ「とりあえず、カルティス避けるのよ

ダメージを最小限に抑えるの」

カルティス「そんなの分かってるよ

てか、防御魔法ですりゃいいじゃねぇの?

ミラーウォール!!」

透明な壁で雷から身を守る

カレン「そんなことしても無駄ニャン

ソードインフォ二ティ!!」

手のひらをひろげ、魔法陣を発生させ

無限の剣が打たれた


カルティス「そんなのでこの結界を敗れるか」

壁にヒビが入り、パリンと割れ

雷の集中砲火を浴びる


カルティス「チッ!!無駄かよ」

素早く雷から逃れていた

ガイ「何いいの方法ねぇのかな?

雷を避けれない方法・・・・」

エリー「ありますよ、試しにやってみます?」

ガイ「そうだな、やってくれ」

エリー「分かりました、ターゲット

リーフ!!」地面に魔法陣が

そこらじゅうに敷き詰められ、

花の菊が縦横無尽に行き交っていた


エリー「さぁ、リーフさん達

心置きなく悪魔たちを縛ってください」

エリーの答えに応じるように、

カルティス達を襲い、傷を負わせていた

カレン「今が好機ニャン、畳み掛けるニャン!!

サンブレード!!」光を纏った巨大な剣が

カルティス達に振り落とされる

ガイ「もう、そろそろ、行けるじゃねぇの?」


ボロボロになっていたが、

カルティスとマカは、生きていた

エリー「なかなかしぶといですね」

カルティス「まぁな?良くもやってくれたじゃねぇか」

警告音が聞こえた、

壁に設置していたスピーカーから声がする。

「カルティス、マカ!!

ドラゴンが部屋を抜け、暴れているわ

今すぐ私のところに来るのよ」

マカ「これは、マリア様の声よ!?

今すぐ行くわよ」

カルティス「そうだな、またな」


ガイ「またなじゃねぇよ、俺達も

行くんだよ、ドラゴンが暴れてんだろ

俺達の目的は、ドラゴンを倒して

世界を救うことだ」

カルティス「そうかよ、めんどく臭いな

ドラゴンを倒されても困るんでな

足止めをさせてもらう」


マカ「手早く済ませなさいよ、急いでるんだから」

カルティス「おう、ストーンウォール!!」

カレン達の前に石で作られた壁が

立ちはばかる、マカ「行くわよカルティス」

カルティス「おう、じゃあな、

楽しませてもらったぞ」不気味な笑みを浮かべ去っていた


ガイ「とりあえず、この壁をなんとか

しなきゃだな」カレン「こんなの、

すぐになんとかなるニャン

ファイアブレード」

炎の剣が石の壁に振り落とされ

燃え散り、邪魔するものは、いなくなった

急いでカルティス達の後を追う


王様「これは、大変な事になったな」

ピグ「もう、ドラゴンと戦うブーか?」

王様「まぁそうなるな、このまま行くと」

マリア「貴方達ごときにドラゴンは、

比べ物にならないくらい強いのよ

それにあくまで世界を壊すためだけの

ドラゴンなのよ、貴方達には、

傍観してもらうわ」

王様「どういう事だよ」

マリア「こういう事よ」

魔法で発現させた、頑丈な紐で

王様とピグを締め付け

身動きを取れないようにした

ドン、ドン、ドンと、足音が聞こえ

マリア「ドラゴン、来たわね」

呟き、初めて対面する

ドラゴン「おう、マリア様、どうも」

にやりと笑った



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