土の精霊
風の森を越えて、村に着いた
ピグ「村に着いたブー、けど、土の精霊は、
どこにいるブー?」
王様「村の出口をずっーと、直進した所にある筈だ、
宿屋に荷物を置いて、その後、向かうぞ」
ピグ「そうぶーな、宿屋を探すブー」
エリー「探す必要がないみたいですね」
カレン「どういう事にゃん?」
ガイ「さぁな、俺が知りたい」
エリー「皆さんの背後にあると言ってるんです」
振り返ると、宿屋と書かれてある建物が
建てられていた
王様「ほんとだな、とりあえず、中に入るか」
ピグ「そうぶーな」
宿屋にチェックインし、荷物だけ部屋に置き、
土の精霊が居る、渓谷に向かう
「渓谷」
あたりは、物静かで、魔物の気配すら感じない
エリー「静かですね、何にもいないみたいですし・・・」
ガイ「そうだな、逆に何かありそうで怖いけどな」
カレン「ガイは、ヘタレニャン、ある訳ないニャン」
ガイ「ヘタレじゃねぇよ、予感だよ、よ・か・ん!!」
カレン「そうニャン?まぁどうでもいいニャン」
王様「カレン、酷いな」
カレン「そんな事ないニャン」
ゴホン!!誰かが咳をした音がした
王様「近くに誰かいるのか!?」
どこからか、老人の声がした
「賑やかな若者達だな、でここに何しに来たんじゃ?」
王様「ここにいる、土の精霊と契約しに来た
君は、誰だ?」
「土の精霊じゃ、そういう事か、
わしのところまで来れたら良いな、
久しぶりの客人だから
罠を仕掛けておいたんでな、気をつけてな」
王様「おい!どういう事だよ、罠仕掛けてあるって・・・」
土の精霊「そのままじゃ!!若者達頑張りなさい
じゃあね」プツンと音が途絶えた
エリー「相変わらずですね」
王様「それ、どういう事なんだ?」
エリー「土の精霊様は、イタズラ好きなんです、
だから何にもないのが怪しいくらいなんです」
王様「そうか、一筋縄では、行かないようだな」
ゴホン!!再び、咳の音が聞こえた
土の精霊「エリーちゃんがなんでここに居るんじゃ?」
エリー「旅に同行してるんです、それで・・・・・」
土の精霊「そうか、スパークもいないみたいじゃな、
折角だから、話しようじゃないか」
エリー「えっ?」地面から、巨大な手が発生し
エリーを捕まえ、土の中に飲み込まれていた
王様「おい!!何したんだよ」
土の精霊「何も慌てることなどない、
わしの所に連れていくだけだ
なんか悪役ぽっく言った方がいいかのう」
カレン「エリーちゃんに何するつもりニャン!!」
土の精霊「エリーは、貰った!!
返して欲しければ、わしの所に来るんだな
さらばだ」音声が途絶えた
ガイ「めちゃくちゃだな、先に進むしかないな」
王様「それもそうだな、行くか」
1歩踏み出した時落ちる感じがする
ピグ「王様!!大丈夫ブー?」
カレン「落とし穴ニャン!!上がってこれるニャン?」
穴の上からのぞき込んでいた
彫りが深くとっても上がって来れない
王様「大丈夫じゃない、助けてくれ」
ガイ「分かった、今助ける、ウィップ」
長い鞭を発現させ、穴に張り巡らす
王様「ありがとうな、ガイ」
やっとの思いで穴から這い上がった
土の精霊「ほれほれ、さっそく罠にはまってるようじゃ
わしの所にたどり着けるかのう」
王様「そんなの、わかんないだろ、まだ
それより、エリーを返せ!!」
土の精霊「それは、やだねー、返して欲しかったら
わしの所に来るじゃな、じゃあね」
ガイ「ふざけやがって、とんだ精霊野郎だな」
王様「こんなむかつく精霊、初めてだな」
カレン「早く、エリーちゃんを助けるニャン」
ピグ「そうブーな」
土の精霊の部屋にエリーは、連れて来られていた
エリー「何で私をさらったんですか」
土の精霊「何となくじゃ、大した理由などない」
エリー「じゃあ、逃がしてください!!
あたしに用なんてないでしょ?」
土の精霊「それは、ダメじゃ、
どうせ、すぐここに来るじゃ
気長に待とうではないか、エリー」
エリー「何度も言いますがなんであたしを・・・・」
土の精霊「1回話してみたかっただけじゃ、
何にもせんわい、安心せい」
エリー「そうですか、分かりました
大人しくします」
土の精霊「なんか進展は、あったかのう」
巨大なモニターに電源を付けた
そこには、歩いてる王様達が居た
エリー「王様!?隠しカメラを仕掛けてあるですか?」
土の精霊「そうじゃよ、何にもないんじゃな
もうすぐ門番の所に着くじゃろ
ここに来るのも時間の問題やの」
王様「そろそろだな、地図によると」
ガイ「そうだな、歴代の精霊の所って
絶対門番いるよな」
王様「それもそうだな、油断せず、気を張って行くか」
カレン「そうニャン、王様、噂をすれば・・・・」
遠くの方に視線を向けると、二つの影が見えた
王様「なんか見覚えがある顔だな」
ピグ「そうブーか、気のせいだと思うブー」
王様「そうだといいんだが、嫌な予感しかしない」
土の精霊「おい、エリーこの2人は、誰じゃ?」
エリー「どうしたんですか?」モニターを覗く
土の精霊「知っているか?」
エリー「知ってるも何も、なんでここに居るんですか?」
土の精霊「それは、わしに聞かれても分からんが
こいつら2人の背後から邪悪な何かが見える
気のせいだったらいいんじゃが、」
マカ「ほんとにここに来るでしょうねぇ」
土の精霊の部屋の門前に立ち尽くしていた
カルティス「来るに決まってるだろ
ここに来なきゃお目当ての聖霊と
契約できないだろう」
マカ「それもそうね、今度こそ精霊の指輪を奪ってやる!」
カルティス「楽しみだな、どれくらい強くなってるか」
エリー「ここから、あたしを出してください!!
一大事なんです!!」
土の精霊「エリーがここに出てどうする?
あの2人をお前一人で倒せるんか?」
エリー「それは、分かりませんが!土の精霊様も
加勢してくれないですか?」
土の精霊「お前が言っても無駄死にするだけじゃ、
それに人間同士の戦いにわしは、
割って入らん主義じゃ」
エリー「そんな!!でもやってみなきゃ
分からないですよね、あいつらの野望を阻止しないと」
部屋を出て行こうとするエリーの腕を掴んだ
土の精霊「やってみらんでも分かるわい
あいつらの力量など、何度も言うが
お前1人行ったところでどうにもならん」
エリー「じゃあここのまま放っとくですか!!」
土の精霊「まったく頑固な奴じゃやのう
大人しくする言ったのは、お前だろう」
エリー「さっきと今の状況は、違います!!」
土の精霊「仕方ないのう、わしに良い考えがある」
エリー「何ですか?」
土の精霊「それを今から話すじゃ
ほら、耳貸すんじゃ」
エリー「わかりましたよ、土の精霊様」
カレン「とりあえず、さっきに進むしかないにゃん
行くニャン」
ガイ「それもそうだな、王様行こうぜ」
王様「そうだな、行くか」
カルティス「おい、マカ誰か来たぞ」
マカ「はぁ、誰よ?」目の前を見ると
王一行がこちらに向かって歩いていた
マカ「ふーん、来たわね、王御一行」
王様「!?来てたのか?ほんと懲りないな」
マカ「懲りるわけないでしょ、さぁ早く、
精霊の指輪を渡しなさい、そうすれば
何もしないわ」
ピグ「誰が渡すかブー!!いい加減諦めろブー!!」
マカ「そう、あなた達がそうするつもりなら、
手段は、選ばないわ、
力づくで奪うまでよ」
王様「そうか、勝手にしろ」
カルティス「じゃあ、させてもらうぜ」
軽快な走りで剣を振りかざし、王様に剣を振り落とす
マカ「カルティス!!そこに落とし穴があるわよ!!
気をつけて!!」
カルティス「早く言えよ!!もう遅いわ!!」
でっかい穴に落ちていた
王様「おい、カルティスどこに行ったんだ」
カレン「王様、カルティスなら、
落とし穴に落ちたニャン」
ガイ「うわぁ、土の精霊のイタズラにやられたな」
王様「しかも、結構深いな」
ピグ「ざまぁ見ろブー!!」
カルティス「うるせーな、誰だよ、
こんな穴掘った奴誰だよ」
土の精霊「わしじゃ」精霊の部屋の扉が開き
横には、エリーが居た
カルティス「てめぇか、穴を仕掛けたのは、・・・」
土の精霊「そうじゃ、気付かんお前もまだ甘いのう」
カルティス「なんだと!!ジジィ
いい加減しねぇと殺すぞ」
土の精霊「その状態でわしを殺せると
でも思ってるのか?
自分が置かれた状況見てみぃ」
カルティス「そんなのわかってる、こんな穴から
出てやるよ、バード」
背中から羽が生えだし、あっという間に穴から
抜け出す
土の精霊「奇妙な魔法を使いよるな」
カルティス「そうか?気のせいだろ」
土の精霊「これ以上、ここで事を荒立てると
お前らを始末しないといけなくなる、
それでもいいかのう?」
マカ「老いぼれに倒されるほど弱くないのよ」
土の精霊「年寄りを舐めとったら偉い目に遭うぞ
それにまだ戦っていないのに、
見かけだけで判断するな
足元すくわれるぞ」猛スピードでマカの背後に回って
杖で背中を殴りかかる。
マカ「!?」素早く気付き、杖を避け、
土の精霊と距離を取った
「ほう、スピードは、それなりにあるかのぅ、
わしも若い者に負けておらんわ
ハンデを設けよう」
マカ「ハンデ?何を言ってるの?
それになんであなたと戦うことになってるの?」
カルティス「俺らの目的は、お前じゃなくて
精霊の指輪だ」
土の精霊「そうかのぅ、わしは、悪党が嫌いでな
そんなやつに精霊の指輪を渡す訳にいかんのじゃ」
カルティス「じゃあ力づくであんたを黙らせてやる」
土の精霊「出来るものならやってみぃ」
王様「土の精霊、こいつらと戦わなくていい
俺達だけで何とかするから
迷惑かけるわけに行かない」
土の精霊「ここは、わしの縄張りじゃ
汚すものは、誰であっても始末するんじゃ
わし勝手にやってる事じゃ、迷惑などでは、ない」
王様「そうか、ありがとうな、土の精霊」
土の精霊「お礼を言うのは、後じゃ
精霊の指輪を奴らから守るじゃ!!」
エリー「さっきと言ってる事違いますよ
人間同士の戦いには、口出さないじゃないですか?」
土の精霊「気が変わったんじゃ、最近、退屈しとったんじゃ
体を慣らすには、丁度いいじゃろう」
エリー「そうですか、あなたが一緒に
戦ってくれるなら百人引きです」
土の精霊「そんなに褒めても何も出んぞ」
エリー「何も望んでませんよ、とりあえず早く
終わらせましょう」
ガイ「おっさん、そんな強いのか?」
土の精霊「失礼じゃのぅ、四大精霊の中で最強じゃ
他の精霊とは、格が違うのじゃ」
カレン「そうなんにゃん、じゃあ心強いニャン」
エリー「この戦いが終わったら、敵になりますがね」
土の精霊「冷めること言うじゃないわい
こんな奴ら、ワシひとりでいけそうなんじゃが
やばくなったら、加勢してくれるかのぅ」
ピグ「そんなの悪いブー、僕らも一緒に戦うブー」
土の精霊「そうか、じゃあこうしようではないか、
やばくなったらわしが、加勢する
それでいいかのぅ」
王様「まぁ、なんでもいいが、それに俺らに
かけられた戦いだ、俺達がやる」
土の精霊「そうかのぅ、早く勝って
お前らと戦うのを楽しみしてるぞ」
王様「おう、分かった」
カルティス「話は、終わったか?王様」
王様「終わったよ、いつでもかかってこい」
カルティス「いいのか?」
王様「なんだ?怖いのか?、返り討ちに遭うのか」
カルティス「な訳ねぇだろ、何言ってんだよ」
王様「だったら、早くかかってこいよ」
カルティス「お望みどおりそうしてやるよ」
マカ「何、挑発に乗ってるのよ!!、カルティス」
服の首の部分を掴んだ
カルティス「なんだよ、マカ」
マカ「それが罠かもしれないでしょ、考えもなしに
行動に移さないで」
カルティス「チッ!!いちいち、頭なんか使ってられるか」
マカ「じゃあ、手っ取り早く、行きましょうか」
王様「ガイ、気をつけろ!!、前と
同じ事になるぞ」
ガイ「おう、それは、わかってる」
エリー「唱えさせなければいいんですよ」
黒いオーラを纏わせた矢を放った
マカ「卑怯ね、魔法を封じ込める、
矢を打つとは、」
エリー「戦いに卑怯もないでしょ、
あなた達には、渡す訳に行かないですしね」
マカ「そのつもりなら、無理矢理にでも奪うまでよ
ミラーウォール!!」透明な壁が立ちはばかる
矢は、勢力を強めて、壁を破壊しようとする
マカ「そのくらいの攻撃でこの防御は、破れないよ」
エリー「そうですかね?
まだ決め付けるのは、早いですよ」
マカ「あ、そ、口を動かせれば、唱えられるだけどね、
りゃ/カレン「ダメニャン!!雷!!(いかづち)」
雷を落とされ、壁の防御ほ、下がり、
ヒビが入り、無残にも割れ散った
エリーは、電流を体中に浴び、あまりの痛みに
地面に跪いていた
矢は、地面に突き刺さり、真っ黒い煙を蔓延させ、
マカは、口に煙が入り、
魔法を一時的に封じ込められる
カレン「やったニャン!!」
エリー「カレンさん、ナイスです、
危ないところでした」
マカ「知ってた?魔法を使えなくても
強力な攻撃は、できるんだよ」
エリー「何が言いたいんですか?」
マカ「別になんでもないわよ」
魔法を封じ込めたのに、魔法陣がマカの足元に
出来ていた、
カルティス「俺をいる事を忘れるなよ、
俺にだって魔法位できるんだよ
今かけられた、魔法を無効にしろ」
エリーは、小さく舌打ちを落とす
マカ「ありがとう、助かったわ」
カルティス「おう、いいか?」
マカ「そうね、奴らを召喚した方が
事が速やかに運べるしね」
カルティス「そうだな、魔物多数召喚!!」
魔法陣が無数に正体を現し、そこから魔物が現れた
土の精霊「これは、穏やかじゃないのぅ」
王様「厄介な魔法使いやがって」
エリー「驚きました、そんな卑怯だったなんて
思いもしませんでした」
マカ「それは、褒め言葉として
受け止めてさせてもらうわ
手段は、選ばないって言ってるでしょ
当然よ」
エリー「貴方がそのつもりなら、あたしも手段は、
選ばないですよ」
マカ「そう?魔物がいれば、あたしが何かしなくても
貴方を抹殺出来るわ」
エリー「そんな事は、させませんよ、貴方の魔物ごときに
抹殺なんて出来ませんよ、幾千重なり合う光よ
刃となりこの者を射抜け!!」
矢は、鋭い刃となり周囲にいる魔物を打ち抜く
土の精霊「なんじゃ、すごい数の魔物じゃのう
召喚したのは、お前らか?」
カルティス「そうだよ、この方が手っ取り早く
精霊の指輪を奪う事が/
土の精霊「そうか、お前らか、人の縄張りを
荒らそうとする奴は、どんな奴であろうと許さん
お前らは、わしの逆鱗に触れてもうた
お仕置きじゃ」
カルティス「お仕置き?笑わせるじゃねぇよ、
返り討ちに遭うだけだぞ、じぃさん」
王様「土の精霊!!」
土の精霊「王達は、下がってるじゃ
年寄りを馬鹿にする奴は、痛い目に会わさないと
いけんのじゃ」
カルティス「逆に痛い目に遭うぞ、じいさん」
土の精霊「ほぅ、じゃあ、
若造からかかってきて結構じゃ」
カルティス「マジで言ってのかよ、じいさん」
マカ「カルティス、これは、チャンスよ、
あんたの必殺技で決めて、一旦退去よ」
カルティス「退却ってどういう事だよ」
マカ「土の精霊に目を付けられたら厄介なのよ」
カルティス「はぁ!?逃げるだなんて嫌だぞ
それにこんなじいさん、必殺技出したら、
めちゃくちゃになるだろ」
マカ「貴方は、分かってないわね!!
四大精霊の中で最強なのよ、身の程を・・・・
カルティス「わきまえろだろ、中の話だろ
人類で最強なのかよ、違うだろ」
マカ「だから!!何度言ったら分かるの、
一筋縄では、行かないの!!」
土の精霊「いつまで話しとるじゃ!!
タイムリミットじゃ、まずは、
周りにいる魔物をやろうかのう
エリーのおかげで数は、だいぶ減ってるのう」
カルティス「だからってこんな大人数の魔物
じいさん1人でやるのかよ」
土の精霊「ん?誰も1人とは、言っとらんがな」
王様「ソードインフォ二ティ!!」
無限の刃が周りにいる魔物を切り裂く
ガイ「雷の精霊よ、この者達に雷
裁きを打って、サンダーレイ!!」
電流の放物線が魔物を痛めつける
カレン「罠にはまったニャン」
魔物達は、攻撃に逃げるうちに
カレンの仕掛けておいた魔法陣に入っていた
「もう逃げたって遅いニャン、呪縛!!」
透明なひもが魔物を1人1人捕まえ、縛り付ける
カレン「これでOKニャン、あとは、ピグくんに
任せるニャン」
ピグ「分かったブー!!キングポーク連続パンチ!!」
腕が大きて膨張し、周囲に魔物をパンチを
何度も食らわせる
さっきにいた大人数の魔物は、王達の攻撃で
倒れていた、
土の精霊「期待通りやってくれるのぅ、
さぁわしは、これで、お前らを
お仕置きすることが出来る」
カルティス「返り討ちに遭うせてやる!!」
マカ「やめなさい!!何してくるのか
分かんないのよ、軽率に攻撃に出ると
偉い目に遭うよ」
カルティス「何!!怖がってんだよ!!
やってみなきゃ、分かんないだろ」
マカ「はぁ・・・仕方ないわね、
やるわよ、カルティス」
カルティス「初めてからそう言えば良いんだよ」
土の精霊「勢いだけは、いいのう」
カルティス「じいさん、そんな飄々としてるのも
今のうちだけだぞ」
瞬足で土の精霊の首に剣をなすり付ける
土の精霊「ほう、それでわしの首を取ったつもりか?」
カルティス「そうだが、なんだよ」
マカ「カルティス、土の精霊から離れるのよ
今すぐよ!!」
カルティス「離れたら、首、切れねぇだろ」
マカ「それどころじゃないのよ!!」
土の精霊は、指をパチンと鳴らした
「カルティスって言ったかのぅ、蟻地獄に
葬ってやる」
カルティスは、足元を見ると蟻地獄が出来ていた
翼を生えさせ、蟻地獄に逃げようとする
土の精霊「誰か風の魔法、使えるヤツいないかのぅ、
空を飛ばられては、なんも出来ん」
エリー「あたし、使えますよ、お手伝いしますよ」
土の精霊「じゃあやってくれるかのぅ」
エリー「分かりました、やりますね」
カルティス「何やるつもりだよ、
そんな事しても無駄だろうがな」
エリー「無駄ですか?こんな強風でも?
ガスト!!」カルティス「な、なんで
風の精霊と同じ技をお前が」
エリー「風の精霊に教えて貰ったんです
このまま、貴方を蟻地獄に引き込みます
マカさん、貴方もですよ」
「何言ってるの?そうは、させないわよ
ブラックフォース」槍の刃先から黒い放物線を
放出した、
王様「ミラーシールド!!」
透明な盾がエリーの前に立ちはばかる
マカは、舌打ちを落とす
王様「やらせる訳にいかねぇよ、
俺達の存在、忘れんなよ」
マカ「ごめんなさいね、存在が薄すぎて忘れてたわ」
王様「そうか、そんな事は、どうでもいいんだよ、
早くここから、去ってもらう」
土の精霊「チェックメイト!!」
マカの足元には、蟻地獄が存在していた
みるみるうちに吸い込まれいく
土の精霊「お前もじゃ!!エリー頼む」
エリー「分かりました!!ガスト!!」
周囲を暴風が包み込み、
カルティスは、蟻地獄に引き込まれる
土の精霊「安心せい、外に出てもらうだけじゃ、
命までは、奪わん」
カルティス「お、覚えてろよ、王様」
王様「おう、じゃあな、カルティス」
カルティス達は、蟻地獄のおかげで外に出された
土の精霊「これで、邪魔者は、いなくなったのぅ
始めるかのぅ」
王様「そうだな、早く始めろうぜ、
土の精霊」
「そうか、じゃあ、バトルスタートじゃ」
指をパチンと鳴らした
土の精霊「ちなみに言っとくが、
かかってきていいのじゃよ」手招きをする
王様「そうか?じゃあ、お言葉に甘えて
そうさせてもらう」
場を走り抜き、土の精霊の前で立ち止まり
剣を振るう、素手で取られる
王様「土の精霊、武器は、持ってないのか?」
「ん?武器?わしは、武術タイプでな
武器類いは、使わないのじゃ
こんな風に相手をこらしめるじゃ」
空いてる手で俺の腹ワタを殴った
血を吐き、狼狽えた
「やるな、土の精霊、さすが、精霊界で最強なだけある」
土の精霊「それは、そうじゃろ、
お前らが今まで相手した精霊と時限が違うじゃ
容赦は、せんぞ」
王様「おれも、手加減は、しないぞ
本気で行かせてもらう、土の精霊と違って
余裕がないんだ」
土の精霊「そうか、わしが、後ろの気配に
気づいてないと思ったか、エリー」
土の精霊の背後で矢を打つ体制を取っていた
エリー「隙ありとか思ったちゃったんですけど
違いましたか、でも避けられませんよ」
土の精霊「厄介なわざを覚えた物じゃのぅ
そんな打ち砕けばいいの話じゃ」
エリーは、弓を引いた、
矢は、光を纏い、土の精霊目掛けて駆け抜ける
土の精霊「ほんとに手のかかるのぅ」
王から離れ、向かってくる矢を足技で打ち砕く
土の精霊「これくらいの攻撃で
わしを仕留められるなんて思うな
もっと強力な技でも出さんと、勝てんぞ」
ガイ「そうかよ、じゃあ、じゃんじゃん
攻撃してやるよ」
土の精霊「望むところじゃ、どんどんかかってくるのじゃよ」
ガイ「じゃあ要望通りにさせてもらいますか!!」
銃を取り出す
「インフォ二ティバレット!!」
激しく銃弾を打つ音が響いていた
土の精霊「ほう、面白い技を持っとるのう
さて、どうやって交わそうかじゃあな」
カレン「ガイだけずるいニャン!!」
ガイ「ずるいもクソもないだろ、
当たりゃなんでもいいんだよ」
土の精霊「しゃない蟻地獄に飲み込んで貰うかのぅ」
ガイ「地面にだけ、発生するじゃないのか?」
土の精霊「誰もそうとは、言っ取らんじゃろ」
向かってくる銃弾に手を広げ
手のひらには、蟻地獄が出来ていた
土の精霊「すまんのぅ、避ける所を
吸い込んじゃった」
ガイ「さすが、最強だ、一筋縄では、行かないみたいだなぁ」
ピグが真正面から土の精霊に殴りかかる
「僕は、これくらいしかできないブー」
土の精霊「武術専門のわしに、殴かかるとは、
いい度胸じゃのぅ」
ピグ「そんなの、関係ないぶー
やってみないとわかんないブー」
土の精霊「そうか、やってみせるんじゃ、
なまったるいパンチは、わしは、倒れんぞ」
ピグ「わかってるブー覚悟しておいた方がいいブー」
土の精霊「そうかのう、覚悟する程の技かのぅ」
ピグ「まだ判断するは、早いブー
まだ殴ってもないぶー」
土の精霊「速くするんじゃ、わしもいつまでも
受身な訳ないじゃろ!!」
ピグ「そんなに急かすなブー!!」
「キングポーク!!」
腕が膨張していき、巨大な拳になる
土の精霊「これは、凄いのう、それともでっかいだけ
じゃないのぅ」ピグ「そんなことないブー」
ドンと言う音が鳴り響く、
ピグ「どうかブー効いてるか分かんないブー」
土の精霊は、殴り返す
「お返しじゃ、まぁ効くじゃろ」
拳に力を込め、キングポークを打つ
ピグ「い、痛いブー、やったブーなー!!」
反抗的な目で涙がちょっと出ていた
土の精霊「それは、そうじゃろ、
痛めつけるように、やってるから仕方ないのぅ
それにこれくらいのパンチで狼狽るな」
ピグ「狼狽えてなんかいないブー」
王様「大丈夫か?ピグ」
ピグ「こ、これくらいパンチなんか
どうもないブー!!大丈夫ブー!!」
王様「そ、そうか?」
土の精霊「何が大丈夫じゃ、涙目に
なってたくせにのぅ」
ピグ「土の精霊!!うるさいブー!!」
頬を膨らましていた
カレン「今がチャンスニャン
ファイアファルコン!!」火の色をした鷹が
現れ、口から猛烈な炎を吹き出す
土の精霊「ほぅ、やってみるかのぅ
我の土に飲み込まれろ、エールデトルネード」
土を纏った竜巻が現れ、炎は、巻き込まれ
消火されてしまった
カレン「魔法は、使えないじゃなかったにゃ?」
土の精霊「誰も使えんとは、言っ取らんじゃろ
精霊なら、自分の属性の魔法なら使えて
当然じゃろ」カレン「それもそうニャン」
ガイ「厄介だな、どんな攻撃を仕掛けようが
吸い込まれるだよな、キリねぇよな」
土の精霊「ほぅ、それは、どうかのぅ
弱点の無い生き物などいないと
わしは、思うのだが」
エリー「貴方にも弱点があるって事ですか?」
土の精霊「それは、どうじゃのぅ」
エリー「相変わらず、掴めない人ですね」
土の精霊「わざわざ、わしが不利益な事を
教えるわけないじゃろ!!、自分達で考えろ」
王様「土の精霊の言う通りだ、
試せるもんは、試そうぜ、当たるかもしれないしな」
ピグ「王様、打撃系は、どうブー?」
王様「どう?って言われてもな、やってみないと
分かんないからな」
ピグ「じゃあ、やってみるブー」
真正面から向かっていった
王様「そんなあからさまに行ったら!!」
土の精霊「ほぅ、どういう攻撃してくるか
楽しみじゃな」
ピグ「キングキック!!」足を巨大化させ、
蹴りを入れる
土の精霊「ほぅ、興味深い技じゃのぅ、
拳がダメなら、次は、足か、
考えが単純じゃな」
ため息を漏らし、足を掴み取る
ピグ「こんな思い足、投げられないブー!!」
土の精霊「投げるつもりなんかないわい
自分の状況をわかとるんか?
敵に足を掴み取らてるじゃろ、
これでどうやって、攻撃仕掛けるじゃ?」
ピグ「秘密ブー!!楽しみにしてるブー」
掴み取らてる足を手から振り解く、
元の大きさに戻し、地面に着地する
王様「だから言ったろ、真正面から行くなんて
いくら何でも無謀なんだよ」
ピグ「そんなのどうでもいいブー、
どの方向にしたって、あんな感じブー
隙も無いブー」
王様「だからって真正面から行く事無いだろ
今から、隙を与えることなく
袋叩きにするつもりだ、
吸い込む間さえ与えない」
エリー「そうでもしないと、攻撃を
次から次へと吸い込まれますしね」
ガイ「一瞬の隙も許さないって事だよな」
カレン「そうニャン、ここは、連携が大事ニャン
詠唱が長ったりすると、
その時に隙が出来るニャン」
ピグ「カレン!!」服の裾を掴んだ
カレン「どうしたニャン?」
ピグ「僕が引き付けるブー、その隙に皆は、
魔法を唱えるブー」
カレン「そうニャン、じゃあ任せていいにゃ?」
ピグ「もちろんブー」満面の笑みで了承した
王様「ピグだけじゃ、心配だ、俺も行く」
ピグ「ブー、いいブーけど、王様は、
魔法ができるブー、羨ましいブー」
王様「俺は、出来るつったて、強力な魔法は、
使えない、それに3人居たら
充分だろ、その方が心強いだろ」
ピグ「確かに1人よりかは、だいぶマシブー」
土の精霊「いつまで、作戦会議してるじゃ?
そんな隙見せとったら、殺られるぞ」
王様「もう終わりだ、こんな所で
やられるわけにいかないからな」
土の精霊「そうかのぅ、じゃあわしから
行かせてもらうぞ」
王様「望むところだ!!」
土の精霊「武器もちか、私の方が不利じゃな」
後ろに手をやり、手招きをする、
土の精霊の手にアクスがやってきた
王様「武器持ってたのかよ、てっきりピグと
同じタイプだと思ってた」
土の精霊「それは、思い違いじゃ、
武器くらい、誰でも持っとるじゃろ」
王様「そうだな、勘違いしてすまんな」
土の精霊「そんなこといいんじゃが、
いっちょやってみるかのぅ」
ピグ「何をする気ブー?」
土の精霊「そんなのわざわざ言うわけないじゃろ」
アクスを壁に向けて投げた
王様「ガイ達!!気をつけろ!!」
ガイ「エリー、カレン!!、魔法を唱える場合じゃない
避けるんだ!!、当たったら血だらけだからな」
カレン「分かったニャン」
エリー「分かりました」
アクスは、カレンとエリーの2人の間を
通り抜け、壁に刺さっていた
土の精霊「見事に外れたのぅ、
隙だらけだから狙ったのに・・・」
王様「君の相手は、ピグと俺だ」
土の精霊「それは、違うと思うがな
わしは、5人全てが相手だと思っとる
魔法を唱えてた3人は、わしに
攻撃を仕掛けとった、違うか?」
王様「何も違わくない、だが、どう戦おうが
俺達の自由だ、今の君の相手は、ピグと俺だ
それは、譲れない」
土の精霊「頑固じゃのぅ、こうやって長引かせても
なんだから、早く決着付けるかのぅ」
ピグ「それもそうブー!!ゆっくりしてる暇
なんてないブー!!」
土の精霊は、アクスを手に取り戻し、
王様に切りかかる
「どうした?土の精霊」
剣をすぐに切り返す
土の精霊「反射神経は、いいみたいじゃな」
王様「褒めても何も出ないぞ」
土の精霊「そんなの、分かっとる
言ってみただけじゃ」
カレンとエリーガイは、魔法陣を
発現させ、魔法を唱えていた
ピグ「僕もやるブー!!」
腕を巨大化させ、地面を殴った
亀裂が走り、足場が不安定になった
土の精霊は、王様と距離を置き、足場が
安定してる場所に移動した
王様「ピグ、びっくりしたぞ、
まぁいけたからいいが・・・・・」
ピグ「ごめんブー、これしか思いつかなかったブー」
王様「というか、こんな技出来たんだな」
土の精霊「その位の技、わしにも出来るだかな、
ちよっと手荒な真似をさせてもらう」
地面に手をあけ、俺達に聞こえない声で呟いた
亀裂を生ませ、その隙間から炎が放出していた
王様は、舌打ちを漏らし、
「炎を打ち消せ!!、ウォータービーム!!」
手のひらから、大量の水を放出する
なんとか燃え上がる炎を消した
土の精霊「なんじゃ、つまらないのぅ」
王様「これから、面白くなる所だろ、
ソードキャノン!!」刃先を土の精霊に向け
無数の刃を放つ
土の精霊「そんな、攻撃、蟻地獄行きじゃ!!」
吸い込まれる前に無数の刃が姿を消した
土の精霊「!?何が起こったんじゃ!?」
王様「さぁな?楽しみにしてればいいじゃないか?」
土の精霊「ほぅ、そうか、まぁまぁ大体
分かっとる、四方八方にわしを囲むじゃろ
そうは、させないぞ」
王様「どうする気だ、今更攻撃を防ぐなんて
出来ないぞ」
土の精霊「防ぐじゃない、消すんだ」
ピグ「そんなことさせないブー!」
王様「おい!!ピグ!!土の精霊に
近づいたらだめだ、攻撃を受けることになるぞ!!」
ピグ「あ、危なかったブー!!でも大丈夫ブー!!」
王様「びっくりさせるなよ、心臓が
飛び出るかと思ったぞ」
ピグ「心臓は、飛び出さないブー」
王様「分かってるよ、例えだよ」
土の精霊は、指をパチンと鳴らした
空中に無数の穴をあけ、
向かってくる刃を吸い込む
王様「逆を向け、我の刃よ!!」
穴に入る一歩手前に止まり、Uターンし
再び土の精霊に向かい、
地面に四方八方に刃が突き刺さる
土の精霊「何する気じゃ?」
王様「わざわざ、こっちが不利益なことを
教えると思うか?、さっき君が言った言葉だ」
土の精霊「それがなんじゃ、」
王様「教えるつもりなんてない」
土の精霊「そうか、まぁいい、
まぁ、大体わかっとるわ」
ピグ「何をブー!!分かっても避けられないブー!!」
土の精霊「そうじゃな、わしは、この魔法に
縛られて、身動きが取れない」
ガイ「協力魔法!!ファイアフォース!!」
猛烈な炎が放たれた
土の精霊「そんなぬるい攻撃仕掛けやがって
何のためにあんな長い詠唱したんじゃ
蟻地獄」
手のひらを広げ、炎を次々と吸い込んでいく
ガイ「炎も吸い込むのかよ、なんでもありだな」
土の精霊「戦いなどそんなもんだ、
さぁ、何をしてくれるのじゃのぅ」
ピグ「僕がやるブー!!風の精霊に教えてもらった
技を試す時ブー!!」
土の精霊「ほう、それは、興味深いのぅ
所詮、わしより弱い、風の精霊の事だ
大した技など教えられんじゃろう」
ピグ「舐めてたら偉い目遭うぶー!!」
土の精霊「あわせられたらいいな
避けらるだけで無駄に終わるんじゃ」
ピグ「ぶー!!怒ったブー!!」
王様「土の精霊の挑発になんか乗るな」
ピグ「そんなのわかってるブー!!
なんかムカつくブー!!」
頬をプクッと膨らまし、拳を構えた
「ブーーーーーーーーーー!!」
王様「そんな離れた場所で構えても
仕方ないだろう、何やってんだよ」
拳から気迫が感じられ、拳を振るう
瞬間、土の精霊が吹き飛ばされる
王様「嘘だろう、こんなのありなのか?」
カレン「凄いニャン!!ピグ君!!」
エリー「彼には、こんな力があったのですね、
流石、勇者の素質があるだけありますね」
ガイ「流石、俺の愛しいピグだな!!」
王様「それは、違うと思うけどな
のってガイの物でもないしな」
冷静に返すとガイは、不服そうな表情を
浮かべていた・・・・・・・。
ピグ「土の精霊が静かブー!!
やったブーか?」振り返り、俺に訪ねた
王様「さぁ?見て見ないと分からんな
それは、・・・・・・・・・」
土の精霊の影が見え、こっちに走ってくる
ピグ「まだ!!平気ブーか!!
しぶといブーな!!」
土の精霊「これくらいで、倒れとったら
最強の名が廃るじゃろ」
ピグ「効かなかったブーか?」
土の精霊「全くって言ったら嘘になる
効いたのは、効いた、だが、大した
ダメージなどでは、ない
ピグ「一筋縄では、行かないブーな!!」
王様「皆、術とかじゃなく、打撃系の攻撃
じゃないと効かないみたいだ
それにピグおかげでさっきかけた魔法が
無駄になった」
ガイ「まぁ、どうにかなるだろう、
なるようになるさ、気楽に行こうぜ」
王様「それもそうだな」
ピグ「王様、何話してるブー?」
王様「嫌何にもない、今すぐ加勢する」
ピグ「わかったブー!!」
ガイ「俺らは、次の攻撃を考えるか」
エリー「罠とかの方が都合良いですね
吸い込まないような・・・・」
カレン「難しい事、言うニャン」
エリー「何かいい案無いんですか?」
ガイ「あるわけないだろ、エリーは、
なんかあるのかよ」
エリー「ないとは、言いません、ですが
これは、賭けになります、良いですか?」
王様「何話してるんだ!!やるぞ」
言葉に頷き、加勢に向かう
ガイ「話しは、後で聞く!!」
エリー「そんな長話でもないですが、
ガイさんは、いつも通り、雷属性の魔法を
使ってください」
ガイ「お、おう、分かった」
土の精霊とピグが格闘を繰り広げ、
王様は、剣を駆使し、攻撃を仕掛ける
「ソードスライド!!」剣を振るうと
激しい波動が土の精霊に押し寄せる
吹き飛ばされ、踏ん張りとどまった
土の精霊「ほう、やるじゃのぅ、
少しは、マシな攻撃をするようになったのぅ」
エリー「少し、ですか、じゃあこれは、どうですか?」
見る限りごく普通の矢を放った
土の精霊「そんな矢じゃ吸い込めれるじゃろ
蟻地獄」手を広げ、空洞を作り、蟻地獄が出来た
矢は、穴に届く前に、床に突き刺さった
土の精霊「何を企んでいるじゃ、エリー」
エリー「何も企んで何かいませんよ」
土の精霊「怪しいな、まぁ、言う気がないなら
別にいいんじゃが・・・・・」
エリーがガイに合図を贈る
頷き、指先で魔法陣を描き
電撃を放つ
矢に電流が染み込み、土の精霊の体に
流れ込む、痛みが走り、跪いた
土の精霊「ほぅ、やりおったな
仕返しじゃ、ここにいる全員
巻き添えじゃ!!」
地面が泥水になり、足がはまっていく
動きづらく、あるくのもままならない
土の精霊「自由に動けんじゃろ
やりたい放題じゃ、楽しみじゃろう」
エリー「そうは、させないですよ、ガイ」
ピグ「そうブー!!瞬影!!」
目に見えないスピードで
走り抜き、土の精霊の顔面を殴り
血を吐き、冷たい目線でこちらを睨んだ
土の精霊「やる気じゃのぅ、全員来い
相手してやる」
ガイ「言ったな、相手出来るのかよ」
土の精霊「出来る?逆じゃろ、お前らが
相手に出来るかじゃろ、
そんな事は、どうでもいい、さぁ、来い」と
手招きをする
王様「まぁいい、別になんでもいいしな」
カレン「まず、この泥水をどうにかしなきゃニャン
マジックホワイト!!」
あたりは、光に包まれ、泥水は、消えていき
元に戻っていた
土の精霊「ほう、やるのぅ」
エリー「感心してる場合じゃないですよ」
空中に飛んでいた、
「さっき、泥水で魔法を無効化された仕返しです!!
ターゲットサン」
光を纏った矢を打つ
土の精霊「そうか」巧みに素早く、避け
幾度なく打たれる矢をほとんど交わす
ガイ「避けるって事は、吸い込めないって
ことだよな!!」
土の精霊「さて、それどうじゃろな」
ガイ「まぁ、物は、試しだ、サンビーム!!」
光の放物線を無造作に描き、
身動き取れないようにする
土の精霊「やりおるな」茶色の丸い液体を
発生させ、隙間をくぐり抜けて
王様一行の前で止まり
土の精霊が指をパチンと鳴らす
爆発を起こし、煙があたりを包んだ
ピグ「苦しいブー!!」
王様「口を塞ぐんだ、吸い込んだら死ぬぞ」
ピグ「分かったブー!!」
カレン「土の精霊の姿が見えないニャン
どこにいるニャン?」左右に視線を移動させるが
気配などまったく感じられない
土の精霊「ここじゃ」煙の隙間から現れ
王様の頬を殴った
ピグ「何するブー!!」
土の精霊「何って攻撃じゃろう、
隙だらけだぞ、王」
王様「それは、悪かったな、土の精霊」
ガイ「大丈夫か?王様、てかあんた
どうやって抜けたんだよ」
土の精霊「魔法を無効にしただけじゃ」
ガイ「そうか、あんた最強だから
上級魔法使えるだもんな」
土の精霊「そうじゃが、何か文句でもあるのか?」
ピグ「僕が文句あるブー!!
王様を殴るなんて許さないブー!!」
怒りをあらわにし、瞬影を使って
土の精霊に近づき、拳をぶつける
掴まれ、上に抱え上げられた
土の精霊「そうか、じゃあやってみろ」
王様「辞めろ!?」ピグを奪い取り、
抱き込み、土の精霊の顎に剣を向ける
土の精霊「おっかないのう」
王様は、ピグを地面に下ろした
「そりゃなぁ、仲間を傷つけようとするからだ」
土の精霊「素晴らしい、友情じゃのぅ」
エリー「隙アリですよ、土の精霊様!?」
「視界呪縛魔法 ブラックワールド!!」
土の精霊の視界は、真っ暗になり、
何も見えない、魔法を無効化しようとするが
術が唱えられない。
エリー「あなたの手には、呪いがかかってるので
術は、出来ませんよ」
土の精霊「やる事、えげつないのぅ
何、袋叩きでもするつもりかのぅ?」
ピグ「それは、ないぶー!!僕のパンチを
受けろブー!!連続ポークパンチ!!」
幾度なくパンチを浴びせ、
土の精霊は、一時的に気を失う
ピグ「やり過ぎたブー!!ごめんぶーーー!!」
王様「嫌、寝てるだけだ」
土の精霊は、寝息をたて、気持ちよさそうに
寝ていた
エリー「久しぶりの戦いで疲れたんでしょうね
起こす訳にもいかないので、起きるまで
ここで待ちましょう」
ピグ「そうブーな、結局袋叩きしたブー」
王様「まぁまぁ、今更後悔しても仕方ないだろう」
カレン「エリーちゃん、ほんと
怖いニャン、あんな怖い魔法使うなんて」
エリー「そんな事ないです、
あのままだと長くなると思ったからですよ」
カレン「それもそうニャンなぁ」
1時間が経ち、やっと土の精霊は、
目を覚めし、契約を儀式を交わした
土の精霊に別れを告げ、森を後にした
長い戦いから、外に出ると、
もうすっかり、夜が更けて
街に戻り、宿屋で一夜を過ごした。
続く




