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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
後編
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修業してるのだが地獄だ「後編」

風の精霊「ピグ、あなたから、かかってくるのよ」

ピグ「いいブーな!!容赦しないブー」

猛スピードで風の精霊まで駆けて行く

高くジャンプし、拳を繰り出す


風の精霊「まぁ、同じ手にかかるわけないでしょ」

あっさり、片手で押さえられ、地面に振り落とされる


ピグ「い、痛いブー」少しずつ立ち上がった

風の精霊「これくらいで痛がってどうするの」

ピグ「ブーだって痛かったブー」

涙目になりながらも、唇を尖らす


風の精霊「あなたの攻撃は、ワンパターンなの、

敵をただ殴るだけじゃだめなのよ、

致命的なダメージを与えるの」

ピグ「そんな事言ったて、難しいブー」

風の精霊「今からそれを教えるの、

だから修業やるのよ」


ピグ「分かったブー、頑張るブー」

風の精霊「体術をあなたに叩き込むよ

さぁ、行きましょう」

ピグは、コクンと頷き、臨戦態勢を取る


風の精霊「あたしも武器を使わず、あなたと戦うわ、

戦いをしながら、体術を体に叩き込みなさい」

ピグ「戦うブー?技を直接教えてくれるわけじゃないブー?」

風の精霊「戦いの中で自然と覚えていくの

あたしの動きを瞬時に理解し、真似をし

それで身につけるの」

ピグ「そんなの難しいブー」

風の精霊「そんな事いっても何も始まらないよ

技なんて誰にも教えて貰えないよ、戦いの中で

習得していくものよ、それに貴方は、勇者じゃない

忘れてない?」


ピグ「そんなの忘れないブー僕は、勇者ブー

分かりきっていることブー」


風の精霊「わかってるじゃない、自分を信じなさい

貴方は、勇者よ、どんなピンチも乗り越えられるはずよ」


ピグ「頑張るブー!!僕から行くブー」

風の精霊「どうぞ、ご自由に」不気味に微笑んだ

パンチは、もう、ムダブー

じゃあ投げ技と足技しか手がないブー


風の精霊「どうしたの?自分から行くじゃないの?」

ピグ「い、行くブー!!」

思わず、足が出てしまい、蹴り技を決めるが

腕で塞がれ、地面に着地する

風の精霊「弱いわ、まだ・・・・・・・・・

相手にとって致命的なダメージを与えるの

それが弱い雑魚どもに通用しても、強力な奴らに

とてもじゃないけど、及ばないよ

私が女と思わず、敵と思いなさい」


ピグ「で、でも風の精霊さんは、敵じゃないブー

こうやって修業に付き合って貰えてるのに

そう思えないブー」


風の精霊「そんな甘ったるい事言ってる暇なんてないよ

じゃあ、ピグをピンチまで追い込んであげる」

ピグ「何を言ってるブー?」

風の精霊「そのままだよ、人は、死を恐れる生き物

それは、どんな生物でも同じ、

死に直面した時、

貴方は、どんな力を発揮するのかな?」

腰を低いし、腹筋を思い切っり殴る


ピグは、口から血を吐き出し、意識が朦朧とした。

「ひ、ひどいブー、痛いブー」

風の精霊「酷い?敵は、残酷なの

邪魔者を消すのに、手段なんか選ばないよ

殺されたくなかったら、抗いな」



王様「何やってんだよ!!風の精霊」

ルズ「落ち着け!!これは、ピグの為に

やっている事だ!!分かってくれ」

王様「君らが勝手にピグの為って思ってやった事が

ほんとに為になるのか!!」

ルズ「そんなの分からんが、風の精霊様に間違いなどない」

王様を後ろから抱きしめてる感じで

必死に押さえ込む


王様「心酔するのは、いいが、殺したら承知しないからな」

ルズに冷たい視線を放つ


ルズ「仲間を信じるしかないだろ、

殺しは、しない、それは、約束する」

王様「そうか、じゃあ、なら分かった」


風の精霊「ルズの言う通りだよ、殺すつもりなんて

微塵もないよ」


ピグ「そんなの嘘ブー!!僕を殴った時殺意に満ちてたブー」

風の精霊「そうだよ、よく分かったね」

ピグ「な、何でブー、僕に恨みでもあるブー?」

涙目になり、体がふらついている

風の精霊「ないよ、さっきから言ってるじゃない

相手を殴る時は、本気で致命的なダメージを

与えるつもりで行くの」

口パクで分かった?と言い、拳に風を纏い

壁までピグを吹き飛ばす。


強く叩きつけられ、地面に倒れ込む

王様「ピグ!!」

ルズ「落ち着け!!もう一度言うが信じろ!!

仲間だろ!!」

王様「そうだが、酷いにも限度がある

どうするつもりだ!!」


ピグ「お、王様、大丈夫ブー!!

ぼ、僕は、勇者ブー、

風の精霊なんかに負けないブー」


ゆっくりと立ち上がり、こちらが見えないスピードで

走り抜き、風の精霊の顔面で寸止めし

拳に猛烈な気迫を纏い、遠くに吹き飛ばす、


風の精霊「や、やるじゃない、だから言ったでしょ

貴方なら出来る、でも一つ欠点がある」

右手を人指し指をピグに向ける

ピグ「何だブー?」

風の精霊「ピンチにならないと力が発揮できない

そんな状況じゃなくても今みたいな

技を出せたら、どんな強力な敵も魔物一撃よ

まぁどうか分からないけどね

それは、おいおい、戦いの中で習得していたらいいわ」

ピグ「分かったブー、頑張るブー」



風の精霊「だから、貴方の修業は、まだ終わらないよ

もっと貴方の潜在脳力を引き出さない事には、

ドラゴンを倒すなんて夢のまた夢だよ」

ピグ「でもさっき、凄い力がみやぎったブー

それは、違うブー?」


風の精霊「違わくは、ないけど、まだ第1段階だよ

初めて勇者特有のチカラを発揮した

偶然にね、第2段階は、

いつでも力を発揮できるようにする事だよ」


ピグ「分かったブー、今日は、ちょっとこれくらいで

終わって欲しいブー」

風の精霊「そりゃそうするよ、ピグ、ちょっと

治癒術を施さして貰うよ」

ピグ「あ、ありがとうブー」

満面に微笑んだ

風の精霊「お礼なんて言わなくて良いよ

そもそも怪我させたのあたしだしね、

これくらいは、当然だよ」


ピグ「それもそうぶーな、風の精霊さんは、

いい人ブー、僕を強くさせようとしてくれるブー

なんでブー?」

風の精霊「何でって、まぁ、ある意味、運命ね

100年前、弱かった勇者をここで、

みっちり修業させたの、

とてもあたしじゃ倒せないドラゴンに、勇者なら

絶対倒せる思ったからだよ、

今も同じだよ、貴方なら倒せるはずよ」


ピグ「ここで修業したら、ドラゴンに勝てるブー?」

風の精霊「前の勇者だって倒したんだよ、

勝てるに決まってるよ

今日は、ゆっくり休みなさい、皆よ」

自然な流れで皆、寝室へと向かった


男子と女子に別れ、それぞれの部屋でベットにつく


「男子部屋」

ガイ「ルズって奴強かったな、風の精霊の家来だけあるな」

王様「そうだな、でもあれくらいで手こずってたら

この先、ドラゴンなんか勝てやしないし

カルティスやマカにも、マリアっていう奴にも・・・・・」

ピグ「それもそうだブー、けど、強くなる為に

わざわざ、風の精霊さん達に修業させてもらってるブー

絶対大丈夫ブー」

王様「そうだな、ピグ、君の言う通りだ、

強くなって、ドラゴンなんて楽勝だって思えるくらい

ならないとな」


ガイ「その意気で行こうぜ、俺達なら絶対行ける!!」

王様「そうだな、テンション高くないか?」

ガイ「ピグが、信じられない位の力を

見せつけられたから、俺も頑張らなきゃなって

これくらいでへこたれないぜ」

ドヤ顔で親指を立ていた


王様「そうか、もう遅いから寝るぞ」

ピグ「そうだブー、ぼくは、寝るブー」

目を擦り、即座に布団に入る

王様も布団に入り眠りについた

ガイ「おい、みんな、ねるの早くないか?」

部屋が静まり返った

ガイは、ため息を付き、仕方なく布団に入り

眠りについた


「女子部屋」

カレン「今日は、疲れたニャン」

エリー「そうですね、ルズさん強かったですしね」

カレン「でもまだ修業続くって言ってたニャン

きついニャン」ベットにダイブし、うなだれる

エリー「仕方ないですよ、それくらいドラゴンが強くて

今のあたし達じゃ遠く及ばなくて勝てないですし

修業をひたすらするしか手は、無いです」

カレン「それは、分かってるニャン

ドラゴンなんて聞いたことあるだけで

見たことなんてないニャン、そんな強いニャン?」


エリー「あたしもスパーク様の話でしか

聞いたことありませんが、

冷徹で残酷で凶暴で殺戮を好むのです

そして、破壊本能を持ち合わせていて

非常に危険な生物です

このまま野放しにする訳に行きません」

カレン「そうだニャン、ドラゴンなんかに

世界を壊させる訳に行かないニャン

頑張るニャン!!」


エリー「そうですね、じゃあ修業も頑張りましょうね」

カレン「やっぱりそうなるニャン?」

エリー「当然ですよ、何を言ってるですか」

カレン「そんな怒った顔しないニャ、

仕方なニャン耐えるニャン」

エリー「そうですよ」小さく欠伸を欠き

目を擦り、布団の中に潜った

カレン「もう寝るニャン?」

エリー「眠たいです、寝させてください」

カレン「そうニャン、じゃあカレンもねるニャン」

電気を消し、ベットに眠りについた


「数日後の翌朝」

風の精霊「今のあなた達なら、どんな敵でも大丈夫だよ、

次の契約の精霊は、土の精霊ね」

王様「今までありがとうな、このお礼は、

ドラゴンを倒してから必ずする」

風の精霊「そんなのいいんだよ、面白い事を言うのね

ドラゴンを倒すなんて・・・・・

まぁ、幸運を祈るよ」




ピグ「風の精霊さん、ありがとうブー

おかげで強くなれたブー」

風の精霊「それは、良かったね、もっと自信を持って

自分を信じるだよ、仲間もね、皆それを心に

命じなさい、じゃあね、王様御一行」

王様「おう、分かった、じゃあな」

手を振り、風の精霊に別れを告げる







続く







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