風の精霊
風の森に降り立ち、中に足を踏み入れる
ガイ「風の森とか言う割に吹かねぇだけど?」
王様「さぁな、俺に聞かれても分からん」
エリー「風の森の由来は、ここは、風属性の魔物が
多いからです
そういう意味では、ないですよ、ガイ」
ガイ「そうなのか、初めて知った」
ピグ「あいつらは、どこにいるブー?」
カレン「さぁ?ひたすら探すしかないニャ!!」
きゃああああ!!女の悲鳴が聞こえた。
王様「!?おい、誰かがあいつらに襲われてるかもしれない、
急いで行くぞ」
声を辿って向かっていく
風の精霊の門番が2人倒され、無残な姿で倒れ込んでいた
前に立ちはばかる石の壁は、粉々に壊され
破片が地面に落とされている
事態を把握する為、奥に進む。
「風の精霊の部屋」
風の精霊「貴方達は、何者なの?
精霊召喚師でもないのに、あたしを狙うの」
マカが後ろから抱きしめるてる感じで水の精霊の首に
ナイフを突きつける
王様「やめろ!!何やってるんだ!!」
エリー「風の精霊様、ちょっと横よってください
打ちます」矢を引く、
マカは、矢を避けるために水の精霊を離す
王様「こんな事やって何をするつもりなんだ?」
カルティス「お前らの野望を阻止する為に決まってんだろ」
マカ「そうよ、あたし達は、目的を達成するのに手段を
選ばらないのよ」
王様「そうか、お前らがそう言うなら、力ずくで
精霊の指輪を取り返してやる」
カルティス「ふーん、やってみろよ、お・う・さ・ま」
指輪を指の先っぽにはめ、振りまわす
エリー「風の精霊様は、下がってください、
あたし達の戦いに貴方を巻き込む訳に行かないです」
風の精霊「そうは、いかないよ、ここの主は、あたしよ」
私に危害を加えたその代償は、受けてもらうから・・・。」
マカ「そう?四大精霊の中の最弱の精霊さん」
風の精霊「あたしを舐めていると偉い目遭うよ
アーチェリーガスト!!」突然、突風が吹き荒れ
風の流れに乗って矢が持つスピードでマカとカルティスに
向かっていく、
カルティス「おっと!もうちょっとで目に突き刺さる所だった」
矢を掴み、手を離し、矢を地面に落とす
風の精霊「それで終わりだと思ってるの?」
カルティス「!?」矢は、空中に浮かび
風の精霊「ターゲットガスト!!」
無限の矢がカルティスとマカに襲いかかる
2人は、猛スピードで走り抜け、矢を避けていく
風の精霊「貴方の事を打ち抜くまで追い続けるの、この矢は、
さぁ限界まで逃げてみなさい、
この矢に攻撃なんていう馬鹿は、やめた方がいいと思うよ」
カルティス「何でだ?」
風の精霊「言えると思う?あたしは、貴方達に不利益な事しか
教えないよ、してみたら?試しに・・・・・・」
カルティス「ふん、それで無残に砕け散るだけだろ」
突然、止まり、無数の矢を剣で切り裂いた
マカ「カルティス、迂闊な真似しないで!!
どんな目に遭うか・・・・・」
風の精霊「もう遅いと思うだけど?王様御一行さん
今のうちにたたみかけたら?どうかしら?」
王様「おう、そうするさ、ありがとうよ」
風の精霊「どうも」
王様「何を仕掛けたんだ?」
風の精霊「見たら分かると思うよ、ほら」
指を指した方向に視線を向けると
切り裂いた矢が爆発を起こし、マカとカルティスの所だけ
火の海に成り果てる
マカ「だから、言ったのに、仕方ないわね!!」
風の精霊「早く、魔法かけた方がいいよ、今こうやって足止め
してるけど、解かれるのも時間の問題よ」
王様「分かった、皆、一気にやるぞ」
皆は、頷き、巨大な魔法陣を張り巡らす
「サンダークロス!!」電流を張った巨大な刃が
四方に突き刺さり、マカとカルティスに猛烈な電撃を放つ
エリー「今のうちに指輪を!!」
ガイ「おう!!精霊の指輪よ俺の所に戻れ!!」
ゆっくりしたスピードで指輪が戻って
指にはめられていた。ピグ「これで契約が出来るブー!!」
風の精霊「貴方達、あたしと契約しに来たの
てっきり通りすがりだと思った、
助けて貰ったのに悪いだけど戦かって貴方達が
勝たないと契約が出来ない仕組みなってるの
わかってると思うけど・・・・・・」
王様「おう、ルールなら仕方ない、それに
こっちに戦うつもりで来たんだ、覚悟は、出来てる」
風の精霊「そう?門番!!」
カレン「門番ならさっき、のたれ死んでたニャン?」
風の精霊「あたしの門番は、不死身よ」
門番2人が部屋に入っていき、倒れているカルティスとマカを
担ぎ、外へと連れ出した
風の精霊「邪魔者は、いなくなったわ、さぁかかってきなさい」
王様「いいのか、こっちからで?」
風の精霊「良いよ、どうぞ」手には、武器なんか持っておらず
あまりにも無防備だ
嫌、油断は、禁物だ、迂闊な真似は、出来ない
風の精霊「私に近づけるかだけどね」
王様「どういう事だ?」颯爽と走り抜く、
風の精霊が片方の目を閉じた、その瞬間
周囲に暴風が吹き荒れる
体が飛ばされる寸前で風の強さで立っているのもやっとだった
風の精霊「とても動ける状態じゃないでしょ?
さぁどうする?王様御一行」ニヤリと微笑んだ
エリー「近づけなくても攻撃は、出来ます
サンダーバード!!」電流を纏った鳥を矢先から放つ
風の精霊「ふーん」再び片方の目を閉じた
風は、さらに強くなっていた
風の精霊が電流を纏っている鳥に触れ
冷たい視線を浴びせ、こう呟く
「風よ切り裂け!!」風に切り裂かれ無残にも
鳥は、地面に散っていた
エリー「!?、何が起こったのですか?、攻撃が効かない!?」
風の精霊「効かないじゃなくて無効にしただけだよ
そんな弱い魔法じゃこの風に切り裂かれるよ」
頭上に指で円を描き、竜巻を発現させる
風の精霊「さぁ、こっちから仕掛けさせてもらうよ
トルネードインフォニティ!!」巨大な竜巻は、分解し
小さい個体に移り変わっていた
カレン「迂闊に攻撃すると、爆発するかもしれないニャン
皆、気をつけるにゃん」
ガイ「分かってるけどよ、こんなじゃまともに攻撃出来やしない」
ピグ「なんかいい方法が絶対あるブー!!」
王様「そうだな、って言っても分からんがな」
エリー「操縦主をやればいいです、じゃないとこの状況は、
打破出来ません」
カレン「って言ってもどうやってやるニャン、
魔法なんて効くニャン?」
エリー「効くかどうか分かりませんが、試しみる価値は、
あると思いますよ」
王様「そうだな、狙撃魔法は、効かないとして
強力な魔法でやってみるか」
ガイ「そうだな、この風を何とかしなきゃだけどな」
相変わらず、風が強く吹いていた
カレン「一時的になら排除できるニャン」
王様「それ早く言えよ、ピグ、良かったな攻撃出来るぞ」
ピグ「やったブー、女の子殴るのは、気が引けるけどブー
寸止めにするブー、それでも吹き飛ばされるブー」
王様「気にしたって仕方ないだろう」
エリー「倒すだけの事を考えましょう、
今は、・・・・・ピグさん」
ピグ「分かったブー」カレン「じゃあかけるニャン」
緑色の魔法陣を張り巡らせ、こう唱える
「ガストエンド!!」
風は、ピタッと止まり、竜巻は、排除された
エリー「これで狙撃魔法が出来ますね、
サンフォース!!」光を纏った矢を打つが
風の精霊が矢を掴み、ニヤリと微笑む
「してやられたね、でも何度でもできるんだ」
片方の目を閉じるが風が一向に吹かない
カレン「風属性の魔法は、一時的に封じたニャン
これで心置きなく攻撃出来るニャン」
風の精霊「そう、じゃあ仕方ないか、じゃあ本気でも出そうか
そこの、ピグって言ったかな?かかってきなさい」
挑発的な視線で手招きをする、
ピグ「行くブー!!僕にだってプライドがあるブー」
猛スピードで走り抜き、風の精霊に殴り掛かる
胴体に当たるか当たらないかで寸止めで吹き飛ばす
壁に強く当たり、痛みもものともせず立ち上がった
風の精霊「なかなかやるね、じゃあ私から仕掛けるね」
目には、見えないスピードでピグに何度も打撃を与える
王様「ピグ!!大丈夫か」
ピグ「大丈夫ブー!!」とってもそう言ってる割に
体は、ふらつき、ダメージは、深刻だ
エリー「治癒魔法!!この者に安らぎを与えよ!!」
ピグ「エリーありがとうブー!!パンチ、強烈だったブー
風の精霊さんは、強いブーだから、手加減できないブー」
風の精霊「手加減?冗談辞めてよ、あのぐらいパンチで
ボロボロになってる貴方に私を倒す事出来るの?
ついでにお仲間さん」冷たい視線を浴びせ、
挑発的な言葉を並べる
カレン「何を言ってるにゃん?やってみないと
分からないニャン!!」
杖を地面に打ち立てる、赤い魔法陣を発現させ
「ファイアブレイク!!」風の精霊の地面にまっすぐ
亀裂を発生させ、その隙間に猛烈な炎を張り巡らした
風の精霊は、高く飛び、「やってみてもこんなものだけどね」
空中で下に向けて打撃を与える
風を発生させ、皆は、壁に吹き飛ばされた
カレン「何で、風が!!」目を丸くして驚きの表情で
風の精霊に問い詰めていた
ゆっくりとしたスピードで地面に降り立った
風の精霊「ん?もうタイムリミットじゃないの?
その魔法、持って10分だよね、
もっと持つように頑張れば、じゃないとあたしに
攻撃なんて・・・・・/
王様「ソードブレイド!!」
剣にオーラを纏わせ、風の精霊に切りかかった
後ろに吹き飛ばされていた
王様「隙を与えなかったいい話だろ、瞬きなんかさせない」
風の精霊「やってみれば?、無理だと思うけど・・・」
エリー「そうですか、無理だと決めつけるの早いと思うのですが」
コツンコツンと風の精霊に近づき、矢を引く、
風の精霊「目の前でそんな構えられたら、攻撃しちゃうよ
ソードスピード」1本の剣が猛烈なスピードで
エリーに切り裂こうしている
エリーの姿は、目の前から消えた
風の精霊は、あっちこっちに視線を向けるが姿がない
エリー「ここですよ、妖精は、今更ですが飛べるですよ
シューティングインフォニティ!!」
無数の矢が風の精霊に放たれる
風の精霊「ガス\ガイ「この者に天の罰を!!呪縛!!」
魔法陣が風の精霊の足元に現れ、強力な縄がして
強く締め付ける
風の精霊「考えが甘いよ、口が動けば
魔法ぐらい使えるよ、ガスト!!」
目の前に自分に殴り掛かってくるピグだった
「ごめんぶー!!ちょっといたいブーよ!!」
縛られた縄で身動きが取れず、強烈なパンチを食らった
風の精霊は、一時的に気を失う。
エリーに膝枕をされながら治癒術を施してもらっていた
風の精霊は、目を覚まし、起き上がる
「やられちゃったね、すっかり・・・・
ちょっと痛かったわ」苦笑いを浮かべた
ピグ「ご、ごめんぶー!!、」
風の精霊「仕方ないよ、それにイチイチ気にしてたら
キリないよ、これから先、幾度なく戦いをする事
になると思うよ、アイツらと・・・・・」
王様「風の精霊の言う通りだ、まぁ直接、女を殴るのは、
抵抗あると思うがこれは、戦いだ、敵に余計な気遣いは、
しなくていい思うぞ」
ピグ「敵って言っても女の子は、女の子ブー」
王様「それもそうだがな、\風の精霊「時間があるなら
ピグって言ったけ?殴らなくても攻撃が出来る方法
教えようか?」
ピグ「なにそれブー、教えて欲しいぶー!!」
目が輝きに満ちていた
王様「良いのか?、ここに泊まることになるぞ
風の精霊、世話になっていいのか?」
風の精霊「良いよ、あたし暇だしね、
それにドラゴンに勝ってる可能性を増やせるし、
ちょっとお仲間さんも修行しよっか
今の君達じゃ次の土の精霊の契約は、難しいかな」
指先に小さい球型の液体を壁にぶつけて
衝撃で大きな穴を開けた
怖気つき、沈黙が続く。
口を開いたのは、エリーだった
「そんなに強いですか?土の精霊様って・・・・・・」
風の精霊「強いよ、まぁ性格は、あれだけどね・・・・
それは、さておきは、今のままだと、とってもじゃないけど
勝ってないよ」
王様「そうか、それなら仕方ない、目的を果たす為にもここで
修行させてもらおう」
ガイ「てか修行するたって何するんだよ」
風の精霊「今から説明したいところだけど、
契約の儀式忘れているよ」
ガイ「そういえばそうだな、やるか」
風の精霊「分かってるよね、もう・・・・・」
ガイは、手を風の精霊の前に見せ、
風の精霊は膝まづき、「この者に忠誠を誓い、契約を交わす」
精霊の指輪に風の精霊のカラーである、緑が加わった
風の精霊「あたしは、まだ中に入っちゃったら
修行出来ないしね」
王様「それもそうだな」
風の精霊「今日は、寝なさい、あたしの戦闘で疲れていると思うし
修行は、明日始めましょう」
カレン「その方が助かるニャン、じゃあ寝させて貰うニャン」
ガイ「いろいろあって疲れたしな・・・・」
王様「そうだな、すまんが寝させて貰う」
風の精霊「いいよ、そんなの、後で布団持ってくるから・・・」
エリー「有難うございます、ほんとに、至り尽せりで・・・」
風の精霊「あたしが勝手に言ったことよ、お言葉に甘えなよ」
ピグ「そうブー、ねる準備するブー」
エリー「それもそうですね」
風の精霊の部屋で皆は、眠りについた
続く