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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
新章 『平和を永遠に』
121/131

平和を永遠に······。

世界が争いに躍起になってた頃は、

平和の意味も分かっていなかった。


戦争さえ無くなれば

殺戮さえ無くなれば

本当に平和になると思っていたからだ。


でもそれだけでそうなるほど

世界は、甘くは、無い。

戦争は、復讐の連鎖で

人々の闇かもしれない。


その概念がある限り消えたりしない。

いつかどうせまた起こるのだろう。


そうなって投げやりになるばかりで

何もしない癖に祈って

他力本願でそんな自分に

嫌気がさす。


昔の自分が後ろめたい。

だから今度は、あたしが

世界を守る·······。


*****************

「光の城」

水晶玉にアルテミスが映っていた。


アルテミス「空想めいた話だな

それは、われも狙われるな」

レム「そうです、気をつけてくださいね」

アルテミス「あぁ、レムもな

魔界か、昔のことを思い出すな


あそこからよく世界は、

這い上がれた、今度は、

どうなんだろうな」

レム「分かりません、

でも昔より、逆境は、少ないはず

だから大丈夫だとは、思いますが··。」


アルテミス「そうだな

人間に期待しよう、

またなんかあったら教えてくれ」

レム「分かりました、アルテミス。」


「相変わらず、アルテミスと

仲がいいな、レム」

振り向くと神々しい光を放つ

神がいた。

「神様じゃないですか?

ここになんの用ですか?」


神様「ちょっとな、魔界の事なんだが

あそこには、ドラゴンやら

強力な魔物がうじゃうじゃいる、

ここが狙われたら

一溜りとねぇよな」

レム「ここは、あたしの領域ですし

大丈夫ですよ····。」


神様「それは、良かったが

お前が真っ先に狙われる、

光の精霊を殺せば

人々から光は、消え失せ、

次は、太陽を殺せば

世界は、闇に覆い尽くされる、


それがあいつらの考えだとすれば

恐ろしい事になる、

分かるよな?レム。」

レム「はい、神様の予想通り、

あたしは、命を狙われています、

でも、屈しません、

あたしは、誰にも·····。」


神様「そうか、それならいいが

無理だけは、するなよ

お前が世界の光だ、

プレシャーをかける訳じゃない

だが···········。」

レム「わかっていますよ

昔みたいな事には、なりませんから

何100年立ってると

思っているのですか?」


神様「それもそうだな

じゃあレム······。」

レム「じゃあ、神様····。」

神は、魔法陣を発生させて、

空を飛び立った。


平和を永久にそう願えば

願うほど、それは、長く続かない。


何物も永遠なんて無いのかしら·····。


****************

「豚族の村 森。」

今日は、ガイが村に来て

魔物退治を手伝ってくれてる。


ピグ「魔物が多いブー

ここは、元から魔物が少ない事で

有名な森ブー、可笑しいブーな」

ガイ「そうなのか、なんか

原因があるだろ·····。」

ピグ「それもそうブー······。」


周りを見渡すと、魔物は、

うじゃうじゃ居て、

俺は、ともかく、ピグが

獲物として狙われてる。

ガイ「気をつけろよ、ピグ

狙われているからな」

ピグ「僕を食べても美味しくないブー

物好きブーな」

ガイ「そういうのじゃ無いと思うが··。」


ピグ「じゃあどういうのブー?」

ガイ「んー何だろうな、

弱そうだから??」

ピグ「失礼ブーーね!!!」

頬を膨らまして、体をパンパンと叩かれる。


ガイ「やめろよ、囲まれたじゃねぇか」

ピグ「本当ブー、ガイのせいブー。」

ガイ「何でそうなるんだよ」

周辺を見ると、魔物に

円を囲むように囲まれ、


よだれを垂らして、

ピグの方を睨んでる······。

「僕やっぱり、食用として

狙われてるブー!!

ガイの嘘つきブー!」

「嘘なんかついてねぇよ

あれだ、あれ、魔物が多すぎて

森十の食料が無くなって

しまったんだろ??

だからピグが·····。」


ピグ「理由は、分かったら

これをどうにかするブー!」

拳にボクサーグローブをハメ

魔物を次々とノックアウトして


そこらじゅうに倒れていた。

ガイ「見た目に寄らず、

強いからな、魔物も

偉いやつ狙ったな」

緊急用に持っていた銃を

振りかざして、乱放射していく···。


地面に跳ね返って

魔物を体を付け狙い、撃つ。

うじゃうじゃいた魔物は、

すっかり減り、やっと収まった。


ピグ「やっぱり変ブー·····。」

ガイ「何がだよ、魔物が増えるのは、

自然現象だから仕方ないだろ」

ピグ「絶対にそうじゃないブー!

何がおかしいブー!」


ガイ「俺に言われても分からねぇよ」

ピグ「絶対に何かあったブー」

ガイ「しょうがないか、

とりあえず、奥まで調べようぜ」

ピグ「そうするブー······。」


*************

「森の奥。」

林が生い茂って、おまけに足場が悪い。

ガイ「魔物も何もいねぇぞ

ここになんかあんのか?」

ピグ「そういう気配するブー」

ガイ「ほんとうかよ······。」


トンカチでトントンする

音が聞こえ、更に足を進めるら

目の前にいたのは、

金髪の美少年だった。


ガイ「おい、何してるんだ??」

「見た通り、ドアを作ってるだよ」

ガイ「嫌おかしいだろ、

なんで家もないところで

ドアだけ作ってるだよ」


「別に僕の勝手だろ

ほっといてくれ·······。」

ガイ「お前の敷地じゃねぇから

勝手にしてもらっても困るだよ

なんの目的でここにドアを

建ってるんだ?」


「そんなの僕の自由だろ」

ガイ「お前、人の話聞いてないだろ」

「どうでもいいからな····。」

ガイ「うわぁどうしよう、

会話にならない、通じないだけど····。」

ピグ「ガイの話しかけ方が

悪いブー、僕が見本を見せてあげるブー」


ガイ「無理だと思うぞ、

余計に噛み合わない気がする····。」


ピグ「何でドアを作ってるブー?」

ガイ「無視かよ!!」

ピグは、美少年に近づき、

顔をのぞぜ、ドアを作る邪魔をしていた。

ウザがられたりしないのか??



「僕の仕事を邪魔するな!ブタ」

ピグ「邪魔しない代わりに

教えるブー!なんで作ってるブー」

「だから教えないって言ってるだろ?」


ピグ「じゃあ邪魔するブー!!

こちょこちょブー!」

脇や横っ腹を執拗に攻め、

セレフは、笑い転げ、


トンカチを地面に落とした。

ガイ「これは、回収な

お前は、何者だ??

教えないと返さないからな。」

セレフ「そのトンカチが一つだと

思ったか?」


ガイ「いや知らねぇけど

持ってるのかよ??」

セレフ「あはははは!

持ってない!!」

ガイ「だから何だよ!めんどくさいやつだな

聞くが何のために作ってるんだ?」


セレフ「誰が貴様なんかに言うか

考えれば分かるだろ」

ガイ「ムカつくやつだな····。」


ピグ「ガイ、敵の挑発に乗ったら

思う壷ブー、僕に任せるブー」

ガイ「嫌、ピグに任せたら

いい事になった試しになった覚えがない。」


「じゃあ僕に教えるのは?

どうブー、誰にも言わないブー」

ガイ「ん?なんで2度も無視するのかな??

お兄さん、ショック過ぎて

心は、もうボロボロだよ。」


セレフ「嫌だって言ってるだろ

どうせお前、言った側から

横のヤツに言うだろ、だからやだね」


ピグ「なんでバレたブー??」

ガイ「そりゃそうだろ、

なぁ聞くが、魔物が増えたんだが

お前なんか知ってるのか?」


セレフ「し、知るわけないだろ

僕が、まさか···。」

ガイ「そうか、じゃあいいんだが

繁殖期でもないのに不思議だよな」


セレフ「そ、そ、そうだな」

あからさまに汗をかき、

動揺してる、怪しい。

ガイ「お前、嘘つくの下手って

言われた事ねぇか?」


セレフ「い、言われた事ないよ、

何言ってるんだ、人間。」

ガイ「人間?お前だって人間だろ

おかしいな事言うなよ

もしかして、自分が

魔物とか言わねぇよな····。」


セレフ「そんな訳ないだろ

僕は、れっきとした人間だ、

魔物とかありえない。」

ガイ「そうか、それならいい。」

ピグ「突き止めるの、やめるブー?」


ガイ「嫌、違う、これからだよ

見とけ······。」

ドアの近くに駆け寄り、

執拗に叩く。


セレフ「何をするんだ?」

ガイ「このドアってどこに繋がるんだ?

自分の家か?それとも中二病みたく

暗黒の世界とかいうじゃねぇだろうな

教えてくれよ····。」


セレフ「暗黒の世界か、

いい響きだな、そうだ、

俺は、ここと暗黒の世界を

繋ぐために······。」

ガイ「嫌冗談だから、

本気で乗るなよ、ビックリするだろ

暗黒の世界とかなんだよ

そんなのないに決まってるだろ」


セレフ「えっ??あぁそうだよな

そんなのある訳ないよな」

ガイ「最近、博学の友人と

知り合ってから、物知りでな

中二病を患ってる奴からすると

暗黒の世界は、魔界の事を射す。

なぁ、ここと魔界を繋ぐ、

扉ってことだよな?

このドアは?どうなんだ??」


セレフ「うるさいな!

なんでバレたんだよ!!」

ガイ「嫌、お前が勝手に

口を滑らせたんだろ、

こうも馬鹿だとは思わなかったぞ」

ピグ「凄いブー、ガイ····。」

ガイ「なんも凄くないけど、

まぁいいけど、お前が原因か?

魔物が増えたのは、」


セレフ「そうだ、バレた何なら

仕方がない、俺は、人間じゃない

魔王様の手下、セレフだ!」


ガイ「そうか、そうか、

よくも白状してくれたな!!

よし!!ドアごと吹き飛ばされろ!」


「風の精霊よ、巻き起こせ!

トルネード!!」

竜巻を発生させ、巻き込まれた

セレフは、どこに吹き飛ばされた。


ドアは、粉砕され、破片が散らばり、

ガイ達は森を去った。


「新章 平和を永遠に」2話に続く。

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