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勇者がブタですが何か文句でもあるか?  作者: ブラックキャット
将軍と呼ばれた男
120/131

狙われた光の精霊

「魔界 城 王の間」

魔王「下界を支配するには、

光の精霊を倒すしかない

誰かやってくれないか?」

誰も俺と目を合わせず

皆、目を逸らしてしまう。


そんなに嫌なのか?

魔界の魔物は、光が弱点で

当たられたら、体に重度の火傷を負って

しまうからだろう。


そんなの分かってるが

俺は、下界の扉が開かない限り

行けないし、

頼むしかないんだが·····。


魔王「誰もやってくれないのか

残念だ、全世界を支配するつもりだったのに

なしになるかもしれんな」

「魔王様!!あたしがやります!

倒すことは、無理かもしれませんが

こちらに寝返さすのは、

どうでしょうか?」


魔王「寝返させる??

そんな事が出来るのか?」

「はい、光の精霊は、中々強情だと

聞きましたが、純情な少年に

弱いらしく、あたしがピッタリだと

思います!」


魔王「随分と自信満々だな

任せるぞ、セレフ。」

セレフ「はい、必ず、期待に答えて見せます。」

魔王「楽しみにしてるぞ」


セレフは、特別な魔法を使い、

下界にワープした。


**************

「光の城」今日は、城に

ピグとカレンが来てくれています、


エリーは、修行を休んで

王国の外に出ています。

たまには、休息も必要でしょう。

もうちょっと休んでも良さそうですが····。


ピグ「レム様、何読んでるブー?」

レム「魔界の伝書を読んでいるの、

ピグ君が生まれる前ずっと前に

勇者が魔界を旅した

日々がここに書いてあるのですよ」


カレン「へーそれは、興味深いニャ」

レム「そうですね、あたしも

昔のことですし、知らないことも

多いから·····。」

カレン「魔界は、ここを支配したり

しないにゃ??」


レム「それは、分かりませんが

もし、そうしようとしたら

あたしが守りますよ、

魔界の人達は、光に弱いので···。」

カレン「そうニャン、

それ結構、致命的ニャン

わざわざ、殺されように

行くような感じにゃ」


レム「まぁそうですね、

そんな馬鹿をする奴らが

わんさかいるのよね」

ニコニコと笑っていたが

目が虚ろだ。


こちらの気配に気づいてないし

みたいだし、近づいても大丈夫だろう。

木の影に隠れていた。姿は少年のようだが

年は、30は、超えているし

魔界族は、不老で三十代は、

まだまだ子供という感じだ。


「お兄さん、何してるブー??

さっきからブツブツと

なんか変ブー??」あたしの足元に

豚が首をかしげていた。


それは、とっても愛らしく

シルエットも可愛いく

歩き方もゆっくりとしている。


計算された可愛いさともとれるが

彼には、そういう気はないだろう。

体から滲み出てる、癒しオーラが

そう語っている。


ピグ「レム様、あのお兄さんと

知り合いブー?ずっといるブー?」

あたしを指さして、金髪の女と

話していた。

レム「全く知らない人ですね

隠れてるつもりかもしれませんが

こちらからでも見えますよ、


ダダの冒険者かと思っていましたが

ほかの人間とは、違うオーラを

纏っていますね、何者ですか?」

セレフ「何者って普通の人間だよ

そんなの気のせいだ」


レム「そうですか、じゃあなんで

木の影になんかに隠れていたんですか?

普通の人間ならそんな事をする

意味無いですよね?」


セレフ「レム様の光が眩しすぎて

近づけなかっただよ、

光の精霊は、こんなにも神々しいだな」

レム「眩しい、そうですか·····、

あたしは、別にそんなの

放ってませんが·····。」


真っ直ぐな目で見られ、

目を逸らしてしまう。

完全に怪しまれてる、

何でだ??完璧だったはずなのに··。

カレン「なんか怪しいニャン

レム様、耳もなんか、普通の人間と違うにゃ

こんな長くないニャン」


レム「それもそうですね、

もう1度聞きますが貴方は、何者ですか?」

ピグ「このお兄さんは、

普通の人間って言ってるブー!

通りすがり人を疑うのは、良くないブー!」

頬を膨らまし、光の精霊の

袖を掴んでいた。


レム「それもそうですが

見るからに怪しいですし·····。」

ピグ「見かけだけで決めるのは、

良くないブー!レム様。」

レム「んーそれもそうですね

疑ってごめんなさいね」


セレフ「別にいいさ」

なんとも可愛いブタは、あたしを

庇ってくれた。なんとか助かったが

もし、あのままだったらバレて

確実に光線を浴びせられ

重度の火傷を負うところだった。


光の精霊は、あたしの耳元でこう囁く。

「ピグ君に免じて、見逃してあげますが

次会ったら、そのままの姿で

居れないと思ってくださいね


もしかしたら、姿は、

ないかもしれませんが······。」

か、完全にバレてる!!

だって目が早く魔界に帰れよ

みたいな感じだし!?


どんだけ、鋭いだよ??

なんか怖いだが·······。

何もされない内に早く去ろう。


セレフ「なんか用事思い出したから

行くわ、じゃあな」

軽く、手を振り、その場を去る。


カレン「あの男は、何だったにゃ??

謎ニャン········。」

レム「まぁ何も無いでしょ

カレン、さてからくりの仕掛けに

取り掛かりましょう。」

カレン「そうにゃんね、ピグも

手伝ってニャ!」

ピグ「わかったブー!何をやればいいブー」


カレン「材料と機材を持ってきて欲しいニャ!

馬車に置いてるニャ!」

ピグ「わかったブー!!」

森からちょっと離れた所に

馬車が置いてあり、走って向かっていた。


まぁ多少、脅しましたし、

しばらくは、大丈夫だと思いますが

これに懲りず、手下とか

連れてきたとしたら、ただの馬鹿

としか言えませんが····。


****************

「数日後」手下も連れてきたし

今日は、光の精霊以外、

人は、居ないし大丈夫だろう。

怪しまれることは、あるかもしれないが


あたし独りでは、ないし

何とかなるだろう。


脅して寝返さすぞ····。


拳を上げ、部下に私が

作戦の内容を話し、今から

向かって行く所だ。


「馬鹿ね」

完全にこっちから見えてるだけど

その作戦の話も丸聞こえ、

えっとなんだっけ、

あたしを緊縛魔法で

身動き取れなくさせて、


電流を与えたり、世界を壊すと

脅して、寝返えさせるだっけ??



結構な馬鹿なのかしら····。

まずあたしに緊縛魔法は、

聞かないし、そもそも魔界族の魔法は、

光によって防げるから

攻撃なんて聞かないし

脅すも傷を与える事すら

不可能に近い·······。


直接話しかけた方がいいのか

そのままスルーするしか

選択肢は、無いのよね。


めんどくさいけど、無視しようかしら··。


バーン!!!!

ビクッと肩を揺らす

レム「なんかあったんでしょうか?」

彼らのいる場所に向かいましたが


さっきいたはずなのにいない??

もしかして罠??

そうならば、用心しなければ···。



ギクッ!!!!

ヒールで歩いていたものだから

魔物の腕を思い切り踏み、

軽く骨を負ってしまう。


何でこんなところに魔物が

倒れているのかしら??

それに骨ってこんなに脆かったかな?


「レム!!偶然だな

ここになんか、魔物とは怪しいヤツがいたから

追い払ってやったぞ、

物騒だよな、武器やなんやら

いっぱい持ってたからびっくりしたぜ。」


その男は、王様で

安心しましたが、相変わらず、

危なかしいですね·····。

レム「怪しいヤツら居たのは、

分かってましたが、怪我は、無いですか?

ルハク·······。」

「それは、大丈夫だ、俺が不得意な

魔法で撃退したからな」

レム「それは、敵も災難ですね」

王様「どういう事だよ!」


レム「そのままの意味ですよ」

ルハクの事だから、人数に大して

強力な魔法でも使って、

失敗して、大爆発させたんでしょ、


いい加減、魔法をまともに使えて

欲しい物ですが········。

中々無理みたいで何年経っても

苦労させられます····。


ルハク「失礼だな、それにしても

1人の男がいたんだが

あいつだけは、逃げていったな

それは、もう丸焦げで

面白かったな·····。」


レム「あらあら、それは、

いいザマですね」

ルハク「ん?レム、目が怖いぞ····。」


*******************

「光の城の森近く。」

セレフ「えらい目にあったぜ

なんであんな所に人がいるんだよ、

見かけるなり、尋問は、してくるわ

爆破魔法は、かけるわ

めちゃくちゃだな!!」


結構、強かったし、

お陰で俺の体は、真っ黒で

部下もほとんどが怪我を負って、

死んだ者も少なからずいる。


光の精霊以外、人がいたとは、

想定外だったが、用心すれば

大丈夫だろう、知り合いでも

無さそうだし、しばらく休めば

怪我も治るだろう。


魔王様に期待されているんだ

これぐらいのことでは、諦めないぞ····。


拳を握りしめ、空高く上げた。


**************

「夜 光の城」

レム「馬鹿ですね、ほんと

2回来た事は、また何度も

繰り返すでしょうね、


アルテミスにもっと強度なバリアーを

張ってもらいましょうか」


伝令魔法を使ってアルテミスと

話に花を咲かせていた。


彼らは、この世界を脅かそうとしています、

それを見過ごす訳に行きません、

必ず、魔界に奴らを追い返して見せます。




新章に続く。

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